気が付いたら、体が無くなっていた。
何を言ってるか分からねぇとは思うが俺も何言ってるか分からねぇ。……いや、体はあるのか?めちゃくちゃ揺らめいて水をぶちまけたみたいな感じだが、何故かしっくりくる。
俺はこんな体じゃなかったはずなんだけどな。
今、俺の名前なんて関係ねぇ、俺は確かに人間だったはずだ。普通の学校に入学し、普通の会社に務め、普通に生活していたんだ。なのに、これはいったいどういう事だ……
改めて確認しよう。体がおかしい→人間だったはず→え、俺何?←今ココ
そうだよ、どんな生物だこれ。なんか、ふわふわしてやがる。足もねぇのかよ。
「ようやく目覚めたか、キメラ」
うわ、なんだこいつキモ。顔が二つあるぞ、あとなんかビリビリしてる。
「オマエは、我々FM星人全てのデータを元に作られた、人造電波体だ。オックスの腎力、キグナスの機動力、オヒュカスの狡猾さ。様々なFM星人の力を宿すお前だが、もちろんオレにだけ忠誠を誓わせる為に細工がしてある。さぁ、オレの呼びかけに応えろキメラ」
めっちゃ喋るやんこのオセロカラー。っていうかFM星人?それってなんか聴いたことあるような
「どうしたキメラ、オレの呼びかけに応えろ」
「うるせぇな、こっちは今立て込んでるんだよ。後にしてくれ」
「なっ……!」
あ!そうだ!『流星のロックマン』だよ。それの敵キャラかなんかがFM星人って名前だった気が
「なぜオレに逆らえる!製作時のプログラムは完璧だったはずだ!」
「俺が知るかよ……あんま詳しくないけど、容量デカすぎてプログラムが上手く起動してないんじゃね?我々全て~とか言ってたし」
「そんなバカな事があるか!くっ……こうなったら力づくでも」
そう言い、オセロカラーが飛びかかってきた。え、お前胴体だけじゃん。どうやって戦うんだよ。たいあたり?第七世代で威力40になったあれ?
「電波人間でなくともオレは電気を操れる!喰らえ、ジェミニ・サンダー!!」
たいあたりじゃなくて電気ショックだった件、痛い
「ぐ、地味にビリビリくるな……」
「そのまま、オレに従え!」
「ぎぎぎぎ、いいい加減にに、し、し、ろォ!」
思い切りオセロを突き飛ばす。すると、人間だった時とは比べ物にならないほどのパワーが溢れて、オセロを吹き飛ばすことに成功した。これが人造電波体とやらの力か…
「ぐ、ぐぅ、オックスのような馬鹿力だ……くそっ …………」
気絶したのか?よし、今のうちに逃げるしか無いな。下僕なんて絶対嫌だし、地球に向かおう。
上手くいけば主人公と仲良くなれるかもな!