蒼空の魔導書 カーニバル・クロノファンタズマ 作:蒼空の魔導書
〔〕内はそのキャラの心の声です。
ここは謎の閉鎖空間、見渡す限り蒼い光が空間を照らしているだけの殺風景の空間に三組のグループが何所からか転移されて来たのだった。
ルーク「おいっ!何所だよ此処はっ!」
カナタ「さーな・・・魔甲蟲の体内じゃね?」
クロエ「いや、わたし達小隊室で次のランキング戦に向けてのミーティングをしていたんだし、それは有り得ないと思うんだけど・・・」
ロイド「それはわかりませんよ、もしかしたら狙った獲物を直接胃袋に転移させる事のできる新型の変異種(キメラ)かもしれませんし」
ギドルト「そんな事ができる魔甲蟲が存在していたらもうとっくに人類は滅ぼされていると思うのですけど・・・」
一組目は《空戦魔導士》と呼ばれる空の守護者達が活躍する世界で最強の小隊を目指して空を飛び続ける五人の候補生の少年少女達——《ルーク・スカイウィンド》《カナタ・エイジ》《クロエ・セヴェニー》《ロイド・オールウィン》《ギドルト・ストラトス》———学園浮遊都市《ミストガン》に所属する《E128小隊》の隊員達とマネージャーだ。
幸斗「おおっ!超広れぇっ!ヤッホォォーーーーッ!!」
涼花「やめなさいお馬鹿!子供みたいなマネして恥ずかしいったらありはしないわ・・・」
重勝「まあこんだけ広けりゃ叫んでみたい気持ちも判るけどな・・・でも何所だ此処?傭兵時代にも行った記憶がねーなぁ・・・」
二組目は《伐刀者(ブレイザー)》と呼ばれる異能の使い手達が活躍する世界にある《魔導騎士》養成学校の一つ《破軍学園》に在学する元傭兵の三人の少年少女達——《真田幸斗(さなだ ゆきと)》《佐野涼花(さの りょうか)》《風間重勝(かざま しげかつ)》———立ち塞がる運命を覆す為に日々戦い続けている戦士達だ。
出雲那「何だよ此処・・・まさかあの化物達が居る空間に引き込まれたのか!?」
明日香「・・・いや、たぶん武内君が思っているような場所じゃないと思うわ〔異界の反応はしなかったけれど、この空間が普通じゃないって事ぐらいは素人でも判るわ。視たところ何かの怪異の気配は感じないし空気中に害は無さそうだけど・・・〕」
一輝「それにしても不思議な空間だね、目を凝らして遠くを見ても蒼い光しか見えないや」
ステラ「他の世界から来た人達も居るみたいよ・・・あの三人が着ている学生服なかなかセンス良いわね、今着ているセーラー服も嫌いじゃないけれど・・・あの制服を見ているとなんか妙な気分になるわ・・・」
善吉「で?これからどうするんだよ?俺はこんな所で一生を終えるなんて絶対に嫌だぜ」
マイ「私も嫌・・・かな?」
リィン「何で疑問形なんだよ・・・」
アリサ「マイ、気をしっかり持ちなさい、突然訳の解らない空間に放り込まれて頭が混乱するのは解るけど・・・」
そして最後の三組目は様々な強力な能力者達がそのチカラを振るう群雄割拠の世界にある未来の戦士を育成する《戦島都市スクエア》内にある《青竜(せいりゅう)学園》に通う八人の少年少女達———《武内出雲那(たけうち いずな)》《柊明日香(ひいらぎ あすか)》《黒鉄一輝(くろがね いっき)》《ステラ・ヴァーミリオン》《人吉善吉(ひとよし ぜんきち)》《マイ・ナツメ》《リィン・シュバルツァー》《アリサ・ラインフォルト》———世界の未来を担うであろう若き戦士達だ。
どのグループも突然謎の光に包まれてこの場に転移してしまったので一同は動揺のあまりしばらくオロオロしていたが、とりあえず自己紹介を済ませ(ルーク達は重勝がカナタに似ている事に笑い、幸斗達は異世界の一輝とステラに少し驚いていた)、これからどうするのかを考える事にしたのだった。
幸斗「とりあえずオレの龍殺剣(ドラゴンスレイヤー)でこの辺り一帯を吹き飛ばしてみるか?地面の下に何かあるかもしれねぇし」
ルーク「その龍殺剣っつうのが何だか知らねぇけど、それ賛成!俺も竜巻杭打(パイルトルネード)を派手にぶちかましてやるぜ!!」
出雲那「アホだろお前ら!?もし地下に街とかが在ったら崩落して埋まっちまうだろうが!!・・・とにかく手分けして其処ら辺を探索しようぜ。ここで屯ってても仕方ねぇ」
??「その必要は無い!」
明日香「っ!?誰っ!!」
一同は唐突に呼び掛けて来た声に警戒し、声の聴こえて来た方に視線を向ける。
クロエ「なっ!何あれ!?」
マイ「あれは・・・魔導書?」
一同が向けた視線の先には蒼いブックカバーに覆われた一冊の魔導書が浮いていた。
カナタ「人間の姿は見えねーな・・・ひょっとして、あの魔導書が俺達に声をかけて来たのか?」
重勝「んなアホな、メルヘンやファンタジーじゃねーんだし・・・」
??「そんなアホな事があるんだよねぇ~」
善吉「マジで喋っりやがったぞあの蒼い魔導書!!」
??「イカにも!!自分が《蒼空の魔導書》だっ!!」
ステラ「ちょっと何!?あの本いきなり光りだしたわよ!」
喋り出したうえに突如眩い光を放ちはじめた魔導書に一同は警戒心を剥き出しにしてそれぞれ自分の得物を手に持ち臨戦態勢に入った。すると魔導書はなにやら封を解く解号(ワード)らしき言葉を言い放ち出す。
??「第六六六拘束機関解放!次元干渉虚数方陣展開!!」
解号に合わせて魔導書が開き出す。
??「見せてやるよ!これが正真正銘の・・・【蒼空の魔導書】だっ!!」
そして魔導書は完全に開かれた。
??「コードH.Y、蒼空の魔導書(ブレイブルー)———起動っ!!!」
ルーク「くっ!?」
幸斗「うおっ?まぶしっ!!」
解号を言い終えると同時に魔導書が放つ光が一気に溢れ出し、それがこの空間内を包み込んだ。
やがて光が収まると、なんと魔導書が消えて無くなっていて、代わりに腕にシルバーアクセサリーを巻いている蒼髪の青年が宙に浮いていた。
蒼空「ようこそ、戦いに明け暮れる厨二病達!自分は【蒼空の魔導書】の化身だ。まあ、気軽に《蒼空》とでも呼んでくれ!そして君達をこの場に強制転移させて呼び出したのは他でもない!この自分・・・だ?」
ウザッたい笑みで名乗る蒼空の身体は突如【黒いリング】に縛られて、宙に拘束された。
重勝「隙だらけだったから簡単に重力の拘束具(グラビディバインド)に掛けられたな・・・」
ルーク「テメェが俺達をこの変な空間に転移させた迷惑野郎か!!」
幸斗「ブッ飛ばしてやるっ!!」
出雲那「貴重な休校を台無しにしてくれやがって・・・おい、決闘(デュエル)しろよ!」
蒼空「み、皆さん?な、何でそんなにピキピキして一斉に自分に大技をブチかまそうとしているのですか?なんでカナタ君とクロエちゃんは突然原作の年齢に成長しているんでしょうか?あとステラさん?君はまだ竜神憑依(ドラゴンスピリット)は修得していない設定だった筈なんですけど!?ちょっと皆さん——」
ルーク「問答無用じゃあああああぁぁぁっ!!」
魔蹴術戦技————竜巻杭打(パイルトルネード)
カナタ「じゃあなオッサン、あの世でも元気でな!」
魔砲剣戦技————光翼ノ帝剣(アストラル・ブレイカー)
クロエ「うふふっ、たっぷりと頭を冷やしてね、あの世で」
魔砲杖戦技————極光殲滅砲(スターダスト・ストリーム)
ロイド「やれやれ、少々キツイ攻城剣撃陣(バテリング・ソード)ですけれど、恨むならノコノコと僕達の前に姿を現した自分の浅はかさを恨んで下さいね」
魔剣戦技————紅突一刃(ヴォーパル・ストライク)
幸斗「吹っ飛べ!龍殺剣(ドラゴンスレイヤー)ァァァァアアアアアッ!!!」
涼花「アンタがブラッドエッジごっこをしている間に鉄の剣山を仕掛けておいたわ、串刺しになりなさい」
重勝「んじゃ、あばよオッサン・・・これが俺の全力全開!光翼ノ帝剣(アストラル・ブレイカー)ッ!!」
出雲那「刀華さん直伝!雷切ィィーーーッ!!」
明日香「第一、第二、第三拘束術式解放・・・終焉の魔剣———コールド=アポクリファ!!」
一輝「・・・終の秘剣———追影」
ステラ「よくもイッキとのデートを邪魔してくれたわね!蒸発しろっ!!蒼天を穿て、煉獄の焔!天壌焼き焦がす竜王の焔(カルサリティオ・サラマンドラ)ァァアアアアッ!!!」
善吉「さっさと元の世界に帰しやがれぇぇぇええっ!!(渾身の蹴り)」
マイ「これが私のとっておき!朱臨、緋蓮蒼朔耶っ!!」
リィン「無明を切り裂く閃火の一刀・・・終ノ太刀———暁!!」
アリサ「ショッピングの時間を返しなさいよっ!!大いなる輝きよ、我が弓に宿れ!レディエンスアーク!!」
少年少女達の怒りの極大火力攻撃が宙に拘束されて無防備状態の蒼空に一斉に放たれた。
蒼空「うえぇぇぇっ!!?超オーバーキル過ぎでしょこれぇぇぇえええええっ!!!」
直後、爆心地点から半径千数キロメートルに及ぶドーム状の超極大爆発が巻き起こった。新星爆発とも見紛うその規模は某管理局の三大エースすらもドン引きするレベルであり、直撃を受けた蒼空の生存は絶望的かと思われる・・・が———
????「マタカテナカッタ・・・」
一輝「・・・出雲那君・・・あそこで倒れて目を回している女の人って・・・」
出雲那「・・・ああ・・・どう見てもシグナム先輩だな・・・」
爆煙が晴れ、爆心地に倒れる人物は蒼空ではなく、出雲那達の世界の住人である《流離の烈火の将》《八神(やがみ)シグナム》であった。
善吉「シグナム先輩が死んだ!」
幸斗「この人でなし!」
ギャグ補正が働いたおかげで死んではいない(笑)、これがもしシリアスだったら細胞一つこの世に残らなかったであろう・・・それよりも———
リィン「何で突然シグナム先輩が現れたんだ?蒼空の奴は重勝さんの重力の拘束具で動きを封じられていた筈なのに、本人の姿が見えないんだが・・・」
カナタ「・・・あそこに居たぜ」
戦技を撃ち終えて元の13歳に戻ったカナタが指をさした先に蒼空は居た。引っ掛けるところが無い筈の空から何故か垂れ下がる空中ブランコの上に立って道化のようにウザく高笑いをしている。
蒼空「ハーッハッハッハッハッ!言った筈だ、君達を此処に強制転移させたのは自分だと!ならば君達の世界の誰かを緊急転移させて身代わりにする事や、自分自身が転移して君達の一斉爆撃を回避する事なんて造作もないに決まっているだろうっ!!」
ステラ「アンタ本物の人でなしね!」
明日香「それで?貴方の目的は何?返答次第ではタダじゃ済まないわよ」
蒼空「まあまあ落ち着いて♪」
剽軽に一同を宥める蒼空。ウザッたい調子は鼻に付くが、とりあえず一同は一旦矛を収めて蒼空の話を聞く事にした(何時でも迎撃できる様に身構えて)。
蒼空「君達をこの場所に呼んだ理由・・・それは・・・」
一同「「「「「「「それは?・・・」」」」」」」
蒼空「息抜きの為に色々と遊びたいからさっ!(キラッ☆)」
ルーク&幸斗&出雲那「「「ふざけんなぁぁああああああああっ!!!」」」
怒りとウザさのあまりに主人公ズはシャウトと共に魔力弾、剣圧閃光、星墜としを舌出しウィンクをする蒼空に向けてブチかます。再び爆煙が巻き起こり、それが晴れると爆心地点に白眼を向いて倒れていたのは———
静矢「—————」
涼花「あれはウチの世界の《桐原静矢(きりはら しずや)》ね・・・これ以上は止しておきなさい、どうせまた誰かを転移させて身代わりにするだけだから無駄よ」
蒼空「まったく、自分の本体(作者)が設定したオリ主達から総攻撃をされるとは、バトル中心の作品とはいえちょっと血気盛んにし過ぎたかなぁ」
重勝「後ろに居たよコイツ・・・んで?何で息抜きしたいんだ?」
蒼空「いやね、自分の本体(作者)が書く作品ってバトルばかりじゃん?・・・いや日常やラブコメよりバトルの方が好きで得意だからいいんだけど、流石にバトル構成ばかり考えていると疲れてきちゃうんだよ、精神的に」
ギドルト「メタいのです〔だから手抜きで台本形式なのですね(汗)〕・・・じゃあ番外編でも作れば良いじゃないですか?何で新作出して君の本体(作者)が書いている作品の主要キャラを纏めて集めたのです?」
蒼空「やっぱりさぁ、どうせなら皆で集まって色々とワイワイとやりたいじゃん?他作者様ともコラボがしやすいし・・・・・とにかく偶には皆で盛大にやりたいじゃぁぁぁぁぁあああああああああんっ!!!」
夕陽に向かってシャウトする蒼空(此処には蒼い光しか無いが・・・)、一同は呆れるあまり沈黙し、暫く間を置いてから仕方がないなと警戒を解いた。
ルーク「・・・ったく、しょうがねぇな、本編に影響が無ぇなら息抜きに付き合ってやるよ」
幸斗「そうだな。それになんだか色々って面白そうだし♪」
出雲那「んで?具体的に何やるんだ?」
蒼空「それは色々なんでもさ♪実はこのクソ広い空間は自分の本体(作者)が好き勝手に事象を具現化させる事のできるご都合空間でさ、様々な遊び道具やアトラクションを出現させる事ができるんだ!だから毎回毎回君達の世界や他作者様の作品(もちろん他作者様に許可をいただいてから)の住民をこの場に呼び出してソレ等でハチャメチャに楽しんでもらおうって訳♪」
一輝「うん、把握したよ」
カナタ「それじゃあさ、最初は何をやるんだ?」
蒼空「そ☆れ☆は・・・・・次回までに考えておくねっ♪」
一同「「「「「「「ズコーーーーーーーッ!!」」」」」」」
一同は盛大にズッコケた・・・。
蒼空「それじゃあ皆!楽しい時を過ごしてくれ♪自分の役目はこれで終わりだから自分はもう出ないけれど、君達がこの空間で楽しんで戦いの疲れを癒してくれたなら自分は・・・・・満足だ!!」
某満足同盟のリーダー風にそう言って蒼空はこの場から姿を消して行った。
何はともあれ次元を超えた楽しいカーニバルが今、始まる。
色々とは言ったが、果たして蒼空の魔導書はルーク達に何をやらせるつもりなのだろうか?
さて、皆さん。存分に楽しんで下さいね♪
ルーク「それはいいが、息抜きばかりして各本編の更新を疎かにするんじゃねぇぞ?」
幸斗「【運命を覆す伐刀者(こっち)】なんて今やっている学内選抜戦編の決着を楽しみにしている読者がいっぱいいるんだからな!」
出雲那「【クロス・スクエア(うち)】の物語の進行も忘れるなよ!」
分かってるって・・・そんなわけでこの作品はたぶん超不定期更新となると思います。息抜きがしたいと思った時に書いていきたいと思うのでよろしくお願いします!