蒼空の魔導書 カーニバル・クロノファンタズマ 作:蒼空の魔導書
さあ、いよいよ【風雲聖王のゆりかご城】のボスが登場だぁっ!果たして今回の騒動の黒幕とは一体何者なんだ?
聖王が出るか?魔王が降臨するか?はたまた・・・。
聖王のゆりかご城の二つの駆動炉を破壊し、艦内部を制圧した精鋭達は甲板の上にドンッと建つ安◯城へと突入し天守閣を目指して登り、進撃して行く。
水の敷かれた通路の上に設置された数々の障害物を渡り切り。
高々と佇む反り立つ壁を乗り越えて。
吹き抜けた床の上の狭まった両壁の間を両手両足で跳び付きながら宙を進み。
底なしの奈落が下を支配する廊下の壁に出ている出っ張りを掴み、握力のみでぶら下がる全身を支えながら出っ張りを伝って行き。
そして最後に空中に垂れ下がるロープを登り切ると——
出雲那「なんだこのS◯SUKEセットはっ!!?」
そこが玉座の間であった。木材で建築されたような城の中なのにメカメカしい原作リリなのStSの聖王の玉座の間そのまんまの空間が精鋭達の視界全体に広がっている。
最奥を見やると其処に設置されている複数のエネルギー供給パイプに繋がれた聖王の玉座に座る人影が存在していた。
???「ふふふ、待っていたよ」
幸斗「テ、テメェはっ!!」
その人影は黄金色の機械的な穂を持った槍状のデバイスを左手に携え、明るい栗色の頭髪をしている二十歳前後の美女でその顔は美しいというより可憐と表現した方がしっくりくる。それでいて真っ直ぐに人を視る大きな碧い瞳は凛々としていて人を惹き付ける独特な格好良さも持ち合わせていて、まさに【出来る女】という印象だが、いい歳した女性がする白いリボンで縛ったツインテールと身に纏う白を基調とした魔法少女風のバリアジャケットがその印象全てを台無しにしている。(笑)
???「ようこそ、聖王のゆりかご城の天守閣へ。わたしは——」
妖艶な笑みをして目の前の精鋭達を見据える彼女こそが今回の騒動の主犯【聖魔王】。その正体は——
重勝「なんでこんなところに居るんだよ《高町なのは》」
なのは「ズコーーッ!」
そう、かの有名な時空管理局のエース・オブ・エース、【高町なのは】であった
玉座から立ち上がり、名乗ろうとしたところで先に言われたので、彼女はキョドって床に躓き、新米芸人も弟子入りを求めるような鮮やかなズッコケを披露。十九歳独身、年齢=彼氏イナイ歴のエース・オブ・エース待望のファーストキスはメカメカした床となってしまった。(爆笑)
楯無「いや、ファーストキスならもうとっくの昔のセットアップの変身シーンの時にレイハちゃんにあげているわ、全裸になって(【なのは×レイジングハート】と書いてある扇をバッと開いて)」
アディア「うわぁ・・・」
明日香「そ、それはなんとも・・・凄まじく独特な愛情ね・・・」
なのは「コラーーッ!?人の性癖をアブノーマルに思わせるような誤解を招く事を言わないでよね!わたしはちゃんと男性が好きだよ!イケメンとか大好きだよ、ノーマルだよぉっ!!」
凄まじく見当違いな事を言われたのでガバッ!と顔を上げて猛抗議し、プンプンと立ち上がるなのは。
精鋭一同「「「「「「「えぇぇ~?」」」」」」」
なのは「何、その【そんなまっさかぁ~】と言いたいようなリアクションは!?みんなしてジト目向けて来なくてもいいじゃない!!」
楯無「だって・・・ねぇ(今度は【なのは×フェイト】の扇)」
フェイトA「ん?私は関係ないよ。だってショタっ子命だし」
夜「ん・・・百合の花」
プルート「くだらん、そんな事などどうでもいいだろう」
なのは「そんな事っ!?」
人の性癖が無機物愛だろうが同性愛だろうがどうでもいいと吐き捨てられてショックを受け、眼を白くする行き遅れ第一候補生など放置して、そろそろ本題に入ろう。
幸斗「そうだな。それよりも高町なんとか、どうしてテメェがこの世界に居る挙句にこのダサいデザインの城塞戦艦で騒動を起こしているんだよ?テメェは【幻想戦記クロス・スクエア】に登場する予定はあるらしいけど、まだ顔見せすらして無ぇ筈だろ!?」
なのは「な・の・は!ヴィータちゃんみたいな名前間違いしないでよ!・・・そうだね。わたしが此処で聖魔王なんて訳の分からないものになっている理由は———」
二日前———
なのは「んんーーっ!新部隊でのわたしの部下として良い逸材も見つかって今日は有意義な一日だったぁ」
今度地上に設立される新部隊《古代遺物管理部 機動六課》。この日なのははその前線メンバーとして入隊させる将来有望な新人魔導師を選別しスカウトする目的で【魔導師ランク昇級試験】の試験監督をやり、試験と新人の獲得を成し遂げて気分良く教導隊女性寮の自室に帰って来た時の事・・・なんか途轍もなく突拍子も無い出来事があったのだ。
なのは「いやー、育て甲斐のありそうな良い子達だったなぁ。まさか四年前の空港火災の時に救助した子がわたしに憧れて魔導師になっていたなんてね♪あんなにキラキラした眼で慕ってくれて・・・えへへ~、なんだか照れるなぁ~」
自室で誰も見ていないからといい、この仕事が恋人の人デレデレと気が緩み過ぎである。
なのは「これは気合を入れて育ててあげないとね♪さてとっ、それじゃあ新部隊始動初日に向けて早速新人達の訓練メニューを考e『ギュゥゥン!』・・・えっ?」
珍しく仕事が定時で終了したというのにこの仕事中毒(ワーカーホリック)は性懲りも無く自主的に教導官の仕事を敢行しようと自室にあるデスクの椅子に腰を下ろそうとしたその瞬間・・・突然底に楕円状のデッカイ孔が開き———
なのは「え、ええぇぇええぇぇええぇええーーーーっ!!?」
訳もわからず素っ頓狂な声をあげてその孔の中に落ちて行ったのだった。
落ちた先の空間は銀河の星々が煌く大宇宙のような壮大な景色が広がっていた。
蒼空「よくぞ参られた、私の本体(作者)が創造する新たなる物語を彩る愛し子(ヒロイン)よ」
そこでなのはを待っていたのは某怒りの日に登場する水銀コズミック変態ニートのコスプレをした蒼空であった。
なのは「え、何?どういう事なの?貴方はいったi———」
蒼空「ふふ、なに、何も気に留める必要は無い。君は選ばれたのだ、今宵の宴にて騒乱を起こし、歴戦の英雄らと刃を交える聖と魔を司る王を務める役者として」
なのは「は、はぁっ!?貴方、何を勝手n——」
蒼空「それでは、私の遊びで行う歌劇をご観覧あれ」
なのは「いや、遊びでって!?」
蒼空「筋書きは出鱈目だが、役者が良い、至高と信ぜよう。故に面白くなると思うよ?主に私が」
なのは「貴方がかいっ!て言うか何が何だか訳が解らないよ!?ちゃんと説明sきゃぁぁああああああーーーっ!!?」
なのはの意志をシカトしてとんとん拍子で話を進めて行く蒼空に対してなのはは必死に事の説明を要求しようとするも、健闘虚しく彼女は狂宴の蒼空ワールドへと強制的に墜とされて行った。
蒼空「では、今宵の狂宴(カーニバル)を始めよう」
なのは「人の話を聞けぇぇぇええええーーーーーっ!!!」
なのは「———という事があってわたしは聖王の魔力とチカラ、その他諸々を与えられて魔改造されて、こうして聖王のゆりかご城とかいうふざけた趣味の城塞戦艦を聖王の魔力で操ってこの世界を襲い、君達と対峙しているって訳なんだ。うふふふ、にゃはははは!・・・すぅぅ~———蒼空超ッウゼェェェェエエエエエエーーーーーッ!!!!」
精鋭達「「「「「「「・・・・・・・ご愁傷様」」」」」」」
まあ当然だが、高町なのはがこのカーニバルに現れた原因はやっぱり蒼空の仕業であったのだ。(爆)
話を聞いていると、どうやらこの【聖魔王なのは】は今年三月末に連載投稿を始めた蒼空の魔導書の最新作二次、《THE LEGEND OF LYRICAL 喪失の翼と明の軌跡》の世界から連れて来られたなのはのようであり、蒼空のウザさを思い出してキャラを崩壊させて狂い叫んでいる。なんて理不尽なのだろう、金はくれてやれないが同情せざるを得ない。
なのは「ハァッ、ハァッ、思い出しても腹が立つよ!まったく、吭が痛い・・・」
プルート「同情はする。だが・・・貴様の事情など知った事ではない、苛立ちを抱いたまま灰となるがいい!」
なのは「ほえ?」
プルート「【地ヲ焼キ滅ス煉獄ノ黒焔(アポカリプス・インフェルノ)】ッッ!!」
なのは「って、にゃぁぁああああーーーーっ!!?」
だが、そんな事など気にしない厨二病が相手がイライラを募らせて吐き気を催している最中にも係わらず無情にも気を乱しているなのはに向けて不意打ち気味に地を走る黒焔を放った。こんなビミョーな空気の中でまさか攻撃して来るとは予想していなかったなのはは当然プルートの厨二的な伐刀絶技を回避できずに直撃をくらい、黒焔に飲み込まれると共に猫のような情けない悲鳴を上げたのであった。
出雲那「オイィィーーーッ!?何してんだテメェッ!!」
プルート「解り切った事を聞くな、この女を仕留めれば今回の騒動は終息するのだろう?こんな茶番に何時までも付き合ってなどいられるか!」
重勝「ま、これは敵を前にして油断を見せた高町が悪いな。変身シーンや長ったらしい口上シーンで大人しく待っている奴なんかは想像を絶するようなおバカだけだ。隙を見せたら殺られるのが戦場の常だぜ」
夜「ん・・・常在戦場・・・・・ん?」
聖王の玉座を覆い尽くして燃え上がる黒焔の壁の前でボロクソに言っていると、突然その黒焔の中から天井に向けて飛び出して来た桜色の極太レーザーに黒焔が薙ぎ払われ消滅、すると其処には虹色の魔力光を全身に纏わせたなのはが眉端をピクピクさせながら呆ける精鋭達に満面の笑みを向けて来ていた。そしてその眼は笑っていない、氷塊で押し潰すような冷たく怖ろしい威圧を放って来ている・・・。
なのは「ふふふふ・・・やってくれたね(ニコニコ)。正直蒼空に聖王のチカラを渡されていなかったら美人薄命の通り今ので焼け死んでいたよ・・・」
アディア「自分で【美人薄命】って言ったよこの人!?」
夜「ん・・・自意識過剰」
楯無「あらら、やっぱり《聖王の鎧》も使えるのね」
重勝「確か聖王の身に危険・危機が及ぶと自動的に展開して主を護るっつうスキルだったな。ならバ火力で押し潰すのが手っ取り早いか・・・よし幸斗、また出番だぜ」
幸斗「おうっ、任せr———」
なのは「そうはさせないよ。レイジングハート」
レイハ『OKマスター。アクセルシューター』
幸斗が行動するよりも先になのはは自らの周囲に桜色の魔力弾を複数出現させる。その数32・・・幼い頃から彼女が幾戦も行使して来た圧倒的な練度を誇る中距離誘導射撃魔法であり、攻防一体に優れた誘導攻撃魔法の完成型とも言われている。
楯無「出たわね、なのはちゃんお得意の射撃魔法の一つ、アクセルシューターが」
フェイトA「確かリリなのの世界では20操作できれば異常呼ばわりされるんだっけかな?」
アディア「あの数で僕達を同時に相手するつもりか?」
リオス「アハハッ、お手玉をするにはちょっと多すぎるかなぁ?」
夜「ん・・・おっきいなのは・・・凄く怒っているね」
なのは「ふふふ、今の不意打ちもそうだけど。さっきから此処に来る前の君達を艦内の監視映像を使って視て聴いていれば、人の事をやれ【いい歳こいて漫画の技をマネする痛い人】だの【魔法少女シングルマザー(23歳)】だの【◯十歳になっても結婚できなさそうな声してる】だの、人が見ていないと思って好き勝手な事を言いたい放題に言って馬鹿にしてくれて・・・」
幸斗「この女、ちゃっかりと盗み視してやがった・・・しかもそれ全部出雲那が言った事じゃねぇかよ・・・」
出雲那「ちょっ!?待てよ!最後のはオレじゃねぇぞ!!」
自分は知りません。ええ、憶えがありませんとも!※by蒼空の魔導書
なのは「・・・全員、少し頭を冷やそう・・・か・・・!?」
冷徹な怒りのままに聖魔王の蹂躙が開始されようとした直前、突如として目の前に顕れた【量】になのはは言葉を失ってしまい、ハイライトが消えていた眼を点に変えた。
重勝「《誘導重力球(グラビディシューター)》」
なのは「は・・・ははは・・・(あんぐり)」
開いた口が塞がらないとはこの事か・・・なのはのアクセルシューターと同じように重勝が重力エネルギーで形成した誘導弾を大量展開させて、黒い球がこの天守閣中を覆わせている光景を目の当たりにしてなのははビックリ仰天するあまり誘導弾制御を停止させ、口端をヒクヒクさせた苦笑いを浮かべて後退りをしてしまっている。何故ならばその量は彼女の最大誘導制御数を圧倒的に上回る・・・200。
なのは「ははは・・・君、まさかその数を操作してわたしにぶつけて来るんじゃ・・・ないよね?」
重勝「ん?これぐらい余裕だろ?俺、魔力の消費を気にしなければこの六倍はいけるし」
なのは「いやいやいやいやいや!!?それはおかしいでしょう!!一体どれだけの並列思考(マルチタスク)を使ったらそんなn———」
重勝「シューーーーーーーーートッ!!」
なのは「ちょ、ちょっと嘘でsにゃぁぁあああああああーーーーっ!!!」
彼女の制止を待たずに天守閣中に展開された200の誘導重力球が戸惑うなのはに向かって全方位から一斉に殺到し、連鎖被爆(チェーンエクスプロージョン)によって発生した無数の爆炎の奔流が周囲に展開されている32のアクセルシューターごと再び彼女を飲み込んだ。
明日香「な、なんて惨い光景なのかしら・・・」
出雲那「ああ、重勝の奴、悪魔だな・・・容赦ねぇ」
幸斗「さすがシゲ!いつ見ても悪魔レベルの魔力制御能力だぜ!!」
リオス「わーい!はーなび、花火♪」
夜「んー♪」
重勝「お前ら気楽そうに言っているけどな、気を緩めてんじゃねーよ、たぶんまだ終わってねぇ。奴の要塞級の防御力と聖王の鎧の組み合わせはこの程度じゃ抜き切れねーだろーしな」
そうして燃え上がる爆炎の壁を見つめていると、いつぞやの鉄槌のエターナルロリータが「悪魔め・・・」と言った時のように、なのはが炎の中から無言で出て来た・・・しかし栗色のツインテールの所々で毛が跳ねていたり、白いバリアジャケットの至る所が焼け焦げていたりと無傷ではない故か何処か窶々(やつやつ)しく、なんだか哀愁を漂わせている。ぶっちゃけ今の彼女は悪魔というよりも火災に遭った被害者と見た方がしっくりとくる雰囲気である。
なのは「・・・・・」
フェイトA「あ、ホントだ。出て来た」
プルート「ならば灰になるまで燃やし続けてやる」
明日香「さすがに止めてあげて。精神衛生上によくないわ、可愛そうすぎて」
火ノ加具土に黒焔を纏わせて無情にも追撃を仕掛けようとした厨二病を溜息交じりで制する。哀愁漂う空気の中で同情の眼を向けられたなのはは———
なのは「も・・・もぉぉおアッタマに来たのっ!!全員まとめてブッ飛ばしてやるから覚悟しろなのぉぉぉおおおおおおっ!!!」
ハジケた。
出雲那「なんかリリなの二次の地雷作品でよく見る高町なのはのように【なのなの】言いだしやがったぞ!?」
なのは「レイジングハート!ブラスタービットなの!!」
レイハ『イ、イエス、マスター!ブラスター2!!』
不屈の心は何処かの虚数空間に落としていってしまったようだ・・・なのははヤケクソ気味に激昂してエクシードモード時のレイジンg・・・もう面倒だし【レイハ】でいいや♪(笑) レイハの穂先と同じ形をしたビット兵器を四機展開した。
楯無「あれれ、ブラスターモード?さっき話していた内容からして、確か君ってStrikerSのアニメ時間軸で言えば第一話が終わった直後あたりから来ている筈だからブラスターモードはまだ完成していないんじゃ?」
なのは「蒼空によって既に完成済みなの!しかも使用時の負担ゼロというおまけ付きで!!」
夜「ん・・・ご都合主義」
出雲那「ビット兵器が相手なら任せろ!葵柳流抜刀術———【星墜とし】っ!!」
ブラスタービットの展開を確認した出雲那がすかさず愛刀である《黄旋丸(おうせんまる)》を抜刀!そこから放たれた三日月状の飛翔斬撃がブラスタービットの一つを貫き、破壊と同時に無数に分裂した飛翔斬撃が周囲に飛び散って行き、残りの三つのブラスタービットをも飛び散った飛翔斬撃の内の一片がそれぞれ貫いて行って残らず破壊し、一瞬にして全滅させた。なのはは一瞬の出来事に眉間を寄せて黙り込む。
なのは「・・・・・」
リオス「よぉーし!なのはちゃんが般若さんみたいな顔をしている今がチャーンスッ!夜君、僕達で叩みかけに行くよー!」
夜「ん・・・わかった・・・」
なのは「え?」
ここで男の娘コンビが動き出した。小さな手で得物を構え、小さな弾丸が銃口より撃ち出されるかの如く標的に向けて突貫して行く。
リオス「燃えちゃえーーーっ!」
魔砲剣戦技————紅蓮一閃(ぐれんいっせん)
夜「ん、これははやての剣」
絶技———八神ノ疾風(はちじんのはやて)
なのは「誰が般若なのぉぉぉおおおおーーーっ!!」
紅蓮の炎を纏った砲剣による斬炎と擦れ違い様に疾風の如く抜き放った夜刀の瞬間同時八連斬がなのはが纏う聖王の鎧を切り崩していく。展開してきたラウンドシールドが斬撃を阻んだりもしたが、それは一撃で砕け散らせた。
なのは「ああーー、もおうっ、なのっ!!」
レイハ『フラッシュムーヴ!』
二人の猛攻に耐えかねたなのはは飛行魔法で天守閣の天井ギリギリまで飛翔し、瞬間的な高速移動魔法を行使して距離を取る。それでもって精鋭達が立つフィールド全体を狙うようにレイハを下に向けて構えた。
なのは「私の本分は圧倒的な火力で制圧する砲撃士スタイルなの!この位置と距離があればみんな纏めて粉砕☆玉砕☆大喝采してやれるのぉぉおおーーーっ!!」
重勝「戦術を大声でバラす程、頭が蒸発してやがるのか・・・どうする楯無?俺か幸斗が火力で押し返すか?」
楯無「んん~?気にしなくていいんじゃな~い?それよりもこの部屋湿気が籠ってきたのか蒸し暑いわねぇ~。男子の前だけど我慢できないから脱いじゃおうかな~♪」
アディア「なっ!戦闘中に何を呑気な事を言っているんだ!あの位置から砲撃されたら一溜りもないでしょうが!迅速に障壁を展開して護りを固めるか撃たれる前に撃墜しに行くかしないと!」
重勝「・・・いや、確かに楯無の言う通りだな。蒼空のウザさのあまりにキャラを崩壊させてアホになったアホは放っておけよ」
アディア「ちょっ!?重勝さんまで!」
高低差の高い位置を取られて砲撃されようかという非常事態なのに【湿気は失敬】というオヤジギャクが書いてある扇で自分を仰ぎ寛ぐ楯無に対して真面目なアディアが抗議するが、重勝もまたそんな楯無を肯定し何所吹く風だ。こんな事をしている間にもなのはが大火力砲撃を行使する為に必要な魔力をチャージしていく。
重勝「まあ落ち着けって、どうせアイツは【自爆する】からよ」
アディア「・・・はい?」
重勝「・・・楯無、もう【充分湿度は高まった】だろ?やれよ」
楯無「あぁん、もう、シゲ君ってばせっかちさんなんだからぁん♪しょうがないわねぇ、おねーさんの出血大サービスよぉっ!《清き情熱(クリア・パッション)》っ!!」
そう言い放つと共に楯無が纏う全身装甲型の霊装《霧纏の淑女(ミステリアス・レイディ)》に高密度の魔力が注ぎ込まれ、淡く発光すると共に空間を伝播してなのはが滞空する辺りに充満した水分の温度を一気に上昇させる。
なのは「エクセリオォォォン、バスt———」
『チュドォォオオーーーッンッ!!!』
なのは「———にゃぁぁあああああーーーーーーっ!!?」
すいじょうきばくはつ!桜色の魔力の奔流を今まさに撃ち出そうとした瞬間なのはは本日三度目の爆撃を喰らうのであった。
なのは「うにゃ~・・・」
ひゅぅぅうう~・・・ズガンッ!
夜「あ、墜ちた」
ズタ袋のように無惨な姿で床に叩き付けられて倒れ伏すなのは、その可哀想な醜態に哀愁漂う空気がなんとも言えない静寂を醸し出している。
明日香「ねえ武内君・・・なんなのコレ?」
出雲那「聞くなよ、オレだってコレがあの高町なのはだって言われてもピンと来ねぇんだから」
楯無「うーん。なのはちゃんが聖王のチカラを使うとか、普通の人から見たら最悪の悪夢の筈なのだけどねぇ。元世界最強クラスの傭兵団【西風】団員の幸斗君にシゲ君、裏世界の戦闘のプロである明日香ちゃんにプルート君、ミストガン特務小隊員のリオス君、おまけに剣神の仇名を持つ夜君と・・・これだけのチート軍団が揃っているのだから、名だたるエース・オブ・エースや聖王が纏めて掛かって来ても敵にならないのは仕方がないわねぇ」
夜「んー・・・不完全燃焼・・・幸斗・・・後で摸擬戦・・・しない?」
幸斗「マジでっ!?よしやろうぜ!後でと言わずに今すぐやろうぜ!!」
重勝「お馬鹿。こんなところでお前らがドンパチやったら地上にも被害が行くだろうが。まずはここかr——」
なのは「・・・ふふふふ。何を勝ったつもりでいるのかなぁ・・・かなぁ?」
ミッション終了の空気になっていたところだったが、そこへ聖魔王たるなのはが正気を取り戻してムクリと起き上がってきた。
プルート「ふん、まだ立つか。俺が手を出すまでもないと思っていたが、いい加減にこの茶番を終わらせてやるか。最後は俺の手で灰にs——」
なのは「あぁ、そうだね。確かに私と聖王のチカラだけじゃ君達には勝てない、それはよく解ったよ・・・・・でもね、さっきも言ったけれども、何も蒼空に与えられたのは聖王のチカラだけじゃないんだ・・・例えば、こんなモノもね!!」
一同「「「「「「「っ!!?」」」」」」」
聖魔王なのはが持つチカラ、それは世界に混沌(カオス)を齎す・・・・・気が付くとこの天守閣の角四点の床にそれぞれ召喚術式が施された魔法陣が出現していて、その陣は魔力光の輝きを帯びている。
やがてその輝きは増していき、増大した光の中に魔法陣の姿が一同の視界から眩ますと急速に光が収束していき、そこに姿を現したのは———
四体の・・・アステカの石像であった。
精鋭達「「「「「「「な・・・なんだコレはぁぁあああぁぁああぁあああああっ!!?」」」」」」」
なのは「にゃははははっ!さあ、今宵の狂宴(カーニバル)を始めましょうかっ!!」
はい。てなわけで、【風雲聖王のゆりかご城】のボスとは、ワタクシ蒼空の魔導書の分け身である蒼空によって強制的に魔改造されて狂宴(カーニバル)の舞台へと連れて来られた、かの時空管理局のエース・オブ・エースにして皆さんご存知【魔法少女リリカルなのはStrikerS】の主人公として知られる【高町なのは】一等空尉でしたぁっ!!(爆)
彼女は自分の最新作の連載二次作品、【THE LEGEND OF LYRICAL 喪失の翼と明の軌跡】のメインヒロインで、物語開始前の時間軸から本人の意志をシカトして強制的に転移させました!(ヒデェ・・・)
聖王のゆりかごを起動するには聖王のチカラが必要なので、彼女を作者(マスター)権限で魔改造を施しまして、聖王の魔力とチカラを得た彼女ならば幸斗達の前に立ちはだかるボス役として不足は・・・・いやぁ~、不足だらけでしたねぇ~(汗)。あの【管理局の白い魔王】に聖王のチカラとか普通は絶望的な悪夢の筈なんですが・・・そういや奴等は常識外れでした。(笑)
熱血バカ主人公による熱血バトルモノばかりだった今までの蒼空の二次作品とは雰囲気と作風をガラッと変更し、【THE LEGEND OF LYRICAL 喪失の翼と明の軌跡】は蒼空の二次作品初のクール女顔主人公で、敵TUEEE!なパワーインフレモノです。絶望的な逆境やキャラの戦死シーン多し―――ですが、そんな深い闇の中で不屈の心と多くの仲間達と共に足掻いて足掻き抜き、大切なものを失い傷つき絶望しながらも何度でも立ち上がり希望の未来を目指して進んで行く、例えその【黎明】が絶望だとしても・・・そんな感じの物語です。(宣伝)※ぶっちゃけるとDies iraeに影響されまくっているのでそのネタが特に多かったりします。(笑)
さて、不足だらけだったので【聖魔王なのは】には更なるチカラを与えました。それは世界に混沌(カオス)を齎すチカラです!
混沌(カオス)とは一体どうカオスなのか?それは次回のお楽しみに!ぶっちゃけ次回は最初から最後まで大暴走!そして今度こそ【風雲聖王のゆりかご城】編を完結させる予定です!ではっ!!