蒼空の魔導書 カーニバル・クロノファンタズマ 作:蒼空の魔導書
ミレーユから自分の愛剣を受け取り、鬼神モードとなったオリバーの逆襲が今始まる!
果たして勝利はどちらのチームに齎されるのか!?
前回のあらすじ———カルタ団体戦で如月烈、八神シグナム、オリバー・ヒューイック等【ネタキャラチーム(仮)】と勝負をする事となったルーク達。
ネタキャラチームに相対するはルーク、幸斗、出雲那の我らが【蒼空主人公ズ】!初っ端から幸斗が一番手で出て来たシグナムを瞬殺(笑)し、二番手のオリバーからも札を連取してネタキャラチームを圧倒、このまま蒼空主人公ズの圧勝かと思われたその時、突然来訪したオリバーの部下ミレーユがオリバーに魔大剣ワイルドカードを手渡した事で———
オリバー(?)「さあ、とっとと続きをおっぱじめるぞ!逆襲の時間だ・・・さっさと札を読み上げやがれ!!このモヤシ野郎っ!!!」
一輝「〔モ、モヤシ野郎って僕の事?〕は、はい・・・それじゃあ両者位置に着いてください」
鬼神が降臨してしまった・・・出雲那の目の前には魔大剣ワイルドカードを左手に床に巨大な刀身を突き刺し、片膝を着いて野獣の様なオーラを発する男が威嚇するように出雲那をその猛獣の様な目線で睨みつけている。
出雲那〔おっかねぇぇ!!マジ別人じゃん!?金色の闘気を出して髪が逆立つとか超ヤサイ人かっての!!〕
身体中から脂汗を流してビビる出雲那、まるで蛇に睨まれた蛙・・・否、ライオンの前に居るチワワである。
善吉「マジかよ、魔導星防軍(エトワール)のエース・オブ・エースの集束魔法を前にしても一歩も引かなかったあの出雲那がビビッてやがる・・・」
アリサ「い・・・いったい何なのよあの人?いきなり現れたツインテールの女の子が渡した某神喰いに出てきそうな形の大剣を持った瞬間にヤクザの御頭のような強面の男に変身しちゃったわよ?さっきまであんなに優しそうな人だったのに・・・」
カナタ「ん?言わなかったか?オリバー先輩は普段は温厚な人格だけど、魔装錬金武装を持つと狂暴な人格になるっていう、二重人格者だって」
重勝「一言も言ってねーだろそんな事、テキトーな事言って周りを引っ掻き回すんじゃねーよ」
涼花〔どの口が言っているのよ・・・〕
鬼神モードと化したオリバーに戦慄して戸惑う外野、審判役の一輝も鬼神オリバーが発する重圧に脚が竦んでしまっているが、競技を続行する為に勇気を振り絞って次の読み札を手に取った。
一輝「そ、それじゃあ読み上げます・・・すぅ~っ・・・【響け!終焉の笛、ラグナロク】っ!!」
キラリッ!読み上げられた瞬間、鬼神の眼(まなこ)が【魔法少女のコスプレをして黒い翼を背中に付けている子ダヌキっぽい少女】の札を捉える、そして———
鬼神オリバー「もらった!くたばれっ!!」
振り上げた拳を振り下ろして、子ダヌキをグシャリと潰し、周囲に散らばる札が拳圧で宙を舞った・・・。
一同「「「「「「「・・・・・・・」」」」」」」
あまりにバイオレンスな鬼神の取り方に絶句する一同、圧倒的な変貌を遂げたオリバーを前にもはや有象無象共は縮こまるしかない。鬼神の手に拾い上げられた潰れた札に描かれている子ダヌキっぽい少女がシクシクと泣いている様にも見えて哀感がハンパない・・・。
烈「・・・さてと、これでようやく俺の出番ってリユウか・・・よしっ!一丁気合いを入れt———」
鬼神オリバー「なにをグダグダとやってやがる!とっとと位置に着きやがれ、このデコスケ野郎っ!!」
烈「痛っつ!?」
烈の許へと戻って来たオリバーが罵声と共に烈の尻を理不尽に蹴り飛ばした、あまりの痛みで烈は尻を両手で押さえて前に飛び撥ねてしまう・・・。
烈「な・・・何すんだってリユウだ!?いきなr——」
鬼神オリバー「うるせぇ、後が突っかえてんだよっ!!チンタラしてんじゃねぇっ!!早く行けっ!!」
烈「ぐはっ!?分かった!分かったからケツを蹴るなってリユウだ!!」
そうして烈は蹴られまくった尻を押さえながら位置に着いた、後方では鬼神オリバーが【ヘマしたらブッ飛ばす】的な熱視線を烈の背中に向けている。
出雲那&烈〔〔恐ぇぇよ(ってリユウだ)あの暴君!?眼とプレッシャーがハンパじゃねぇしよ!!〕〕
鬼神の視線に晒されて猛烈にビビる二人、その心境はもはやライオンの周囲を飛ぶ子バエであった。
烈〔こ・・・これはもうどんな手を使ってでも札を取るしかねぇってリユウだ!でないと俺の命は無い!!〕
一輝「では次の札を・・・・・【うっ!?また疼き出した・・・し、沈まれ!俺の右腕!!】」
ステラ「イッキ!?本当に何なのこのカルタ!?」
烈〔何所だ?何所にあるってリユウだ!?〕
己の命が懸かっているので必死に指定の札を探す烈——
出雲那「よしっ!見つけたぜ!!」
しかし、その奮闘虚しく出雲那が先に指定の札を発見し、烈の気も知らずに無情にもその札に手を伸ばす。
烈「なっ!?しまった!!」
出雲那「もらったぁぁああっ!!」
烈「させるかってリユウだっ!掘り進め、《神楽土竜(かぐらもぐら)》っ!!」
出雲那「な・・・何ぃっ!?札が消えた!!?何所に行ったんだ!!」
出雲那が伸ばした手が指定された札に触れる寸前、烈は起死回生の策として自身の持つ鉤爪型の霊装【神楽土竜】を顕現し、それで指定の札が落ちている所の中間辺りの空間をその鉤爪で抉った。するとその瞬間に出雲那の手に取られる筈だった札が消えてしまった・・・札は何処に行ったのかというと——
烈「此処だ此処!へへっ、残念だったなってリユウだな」
烈の手の中に有ったのだった・・・。烈が伐刀者として持つ異能は霊装で抉ったモノを【削り取る】という概念干渉系の能力であり、彼は今の瞬間に自分と指定された札の間の空間を削り取って札を自分の許に瞬間移動させたのだった。これが烈の伐刀絶技の一つ、《空間切削(シュナイディング・ディメンション)》である。
幸斗「ちょっと待てよ!おいっ!霊装使うなんて反則じゃねぇのか!?」
一輝「え~と・・・ルールブックには反則と載っていないから・・・いいんじゃないかな?」
ルーク「そんなテキトーでいいのかよ審判!?」
鬼神オリバー「ごちゃごちゃと女の腐った奴の様に言ってんじゃねぇっ!!次の札を読みやがれモヤシ野郎!!」
一輝「うわっ!?この人もう位置に着いているよ!?」
出雲那「ちょっ!?ちょっと待て!まだ心の準備が———」
一輝「れ・・・【Let’s Party!Here We GO!Yeah!!】」
善吉「いい滑舌してるな一輝!?」
鬼神オリバーが発する獣の様な気当たりがあまりにも恐ろしかった為に一輝は出雲那の心情を無視して滑舌の良い読み上げを披露する・・・そしてツッコミを入れている暇は無い——
鬼神オリバー「ハハハハハハッ!!一撃で仕留めてやらぁっ!!!」
出雲那「お・・・オイィィッ!?冗談だろォォォオオッ!!!」
戦慄の鬼神が・・・その手に持つ魔大剣を天高く振り上げているからだ・・・。
鬼神オリバー「くたばれぇぇぇえええええっ!!!」
魔大剣戦技————大雪断下ろし(ギガバスタード・ブレイク)
出雲那「ぬああああぁぁぁぁっ!!!」
明日香「た・・・武内君ーーーーーーーっ!!?」
【馬をバイクの様に乗りこなす独眼竜】が描かれた札に向けて振り下ろされた魔大剣が畳を爆砕し、その爆風に巻き添えをくらった出雲那が無数の札もろとも広間の奥の壁に吹っ飛ばされる。謎の木材でできた壁を突風のように数枚突き抜け、明日香の叫びと共に外の池に巨大な水柱が立ったのだった・・・。
ルーク「い・・・出雲那!」
幸斗「おい、やられちまったのか!?」
池の水が舞い上がった事により数秒の激しい豪雨が外の庭に降り注ぐ・・・一同は出雲那が吹っ飛んで突き破って行った壁の穴から外を覗き、恐る恐る崩壊した池の淵を凝視する・・・そこには全身から雷光を迸らせる人影が居た。
出雲那「へへ・・・そうかよ、何でも有りのルールでいいんだな?・・・」
その人影の正体は聞くまでも無い、青竜学園の《瞬雷(ブリッツ)》武内出雲那であった。出雲那は額から血を流しながらも顔に陰を落としてニヤニヤと不気味な笑みをしながらゆっくりと屋敷の中に戻り、見つかる限り周囲から掻き集めた数枚の札を挟んで再び交代した烈と対峙する。
一輝「い、出雲那君・・・その怪我で競技の続行は・・・」
出雲那「へへっ、構わねぇよ一輝・・・いいから次の札を読めって」
マイ「でも出雲那、これはあくまでも遊びなんだから無理は・・・って何、その左腕に嵌めた大きな鉄パイプ!?」
出雲那「気にする必要はねぇよ、いいから続きをやろうぜ!」
烈「・・・黒鉄・・・コイツもこう言ってんだ、これ以上は平行線だってリユウだし、コイツを気遣うならば早く終わるようにさっさと競技を進めるべきじゃないかってリユウだな」
一輝「・・・わかったよ・・・・・【ジャスト一分だ、悪夢(ゆめ)は見れたかよ?】・・・」
烈〔おっ?その札なら俺の目の前にあるってリユウだ!〕
自分の手前に指定された札を発見した烈はこの位置ならば霊装を使う必要はないだろうと判断してそのまま札に手を伸ばそうとする・・・これでネタキャラチームが三連続で連取するのかと思われたが———
出雲那「すぅ~・・・ハァ~・・・」
烈「・・・へっ?」
その刹那、出雲那が何故か正座をしたまま鉄パイプを装着した左腕を腰に据え、呼吸を整えていた・・・その鉄パイプには出雲那の異能によりバチバチと電光が迸っており、内部には強力な磁界が形成されている・・・。
烈「お・・・おい、それってまさか・・・冗談ってリユウだろ?・・・」
烈は出雲那の左腕に装着されている鉄パイプが電光で発光しているのを見て表情を青くする。何故ならば今出雲那がやろうとしているのは、あの《雷切(らいきり)》の二つ名を持つ伐刀者の伝家の宝刀を応用し、新たな技を創り出そうとしているからに他ならないからだ。
磁界による強力な斥力と鞘の滑りを利用し異次元の速度で刀身を射出する【雷切】と同じ要領で鉄パイプから左腕を引き抜き、何よりも速く狙った札を引っ手繰る・・・名付けて———
出雲那「———《雷取(らいとり)》ぃぃぃいいいいっ!!!」
烈「うぎゃぁぁあああああああっ!!!」
まさに爆雷の如く!雷速で鉄パイプから引き抜かれた出雲那の左手は烈の手前にあった札を一瞬にして掻っ攫い、同時に発生したソニックブームが出雲那の正面に座していた烈の身体を後方に吹き飛ばしたのであった。
鬼神オリバー「フンッ!」
烈「ぐぎゃっ!?」
善吉「これはヒデェッ!自分に激突しそうになったからって、肘で脳天から叩き落しやがったぞあの暴君!?」
涼花「・・・というか、これカルタって言えるの?わたしの眼には【札奪の合戦】としか映ってないんだけど」
重勝「姫ッチ、もう気にしねー方がいいぜ、幸斗が出た時点で普通になる訳がなかったんだからよ・・・」
ロイド「あー、あの烈って人頭の上に星を回して気絶してしまいましたね・・・」
ギドルト「これで相手のチームはオリバー先輩一人なのです。取得している札の枚数はルーク君達が五枚、オリバー先輩達が三枚・・・残りの取札も今の雷取という技の衝撃波に殆どの数が何所かに飛ばされて行ってしまって三枚だけ・・・後一枚でもルーク君達が取ればこの勝負は決する計算になりますのです・・・」
ルーク「へっ!なら話は早ぇ、次の札を俺が取ってケリを着けてやるぜ!」
鬼神オリバー「ガキが、図に乗るんじゃねぇぞ!逆にオレ様が残り三枚をいただいてテメェ等に引導を渡してやるよぉっ!!」
ルークとオリバー、両雄が三枚の札を挟んで睨み合う、今こそ雌雄を決する時!
一輝「それじゃあ・・・読み上げるよ」
ルーク「ああ、いつでもいいぜ!」
鬼神オリバー「とっとと読み上げろモヤシ野郎!」
一輝「では・・・【I am the bone of my sword.(身体は剣で出来ている)——」
指定の札が読み上げられ始めた瞬間、ひりつく様な緊張感が空気を支配する。
一輝「——Steel is my body, and flre is my blood.(血潮は鉄で、心は硝子)Unknown to Death. Nor known to Life.(ただの一度も敗走は無く ただの一度も理解されない)——」
嵐の前の静けさのように沈黙が支配しているこの空気の中で、相対する二頭の獅子は目の前に散らばる三枚の札を獲物を狙うかの様に睨みつける。
一輝「——Have withstood pain to create many weapons.(彼の者は常に独り剣の丘で勝利に酔う)Yet, those hands will never hold anything.(故に、その生涯に意味は無く)———」
そして二頭の獅子が狙いを付けたのは・・・【無数の剣が刺さった丘に立つ、赤い外套を身に纏った男】が描かれた札———
一輝「So as I pray, UNLIMITED BLADE WORKS(その体は、きっと剣で出来ていた)】!!」
そう読み上げ終えた瞬間、二頭の獅子は同時に手を伸ばした。
ルーク&オリバー「「もらった!!うぉぉぉおおおおおっ!!!」」
二人の手の向かう先は当然【赤い外套の男】の札!大気を揺るがす咆哮と共に勢いよく繰り出された腕は突風を纏い、札に接触する直前でそれが小規模の上昇気流を発生させて、先程の雷取の衝撃波の影響で空いた天井の穴から札を上空へと吹き飛ばした。
一同「「「「「「「何でそうなるんだよォォォオオオオオッ!!?」」」」」」」
ルーク「逃がすかよ!空戦魔導士なめんじゃねぇっ!!」
ルークとオリバーは飛行魔術を発動させて上空に舞い上がった札の後を追う。
鬼神オリバー「ハッ!やっぱり空戦魔導士同士(オレ様達)のケンカは空に限るってこったな!!」
ルーク「当然だぜ!俺達のバトルフィールドはこのデッケェ大空なんだからよ!この空でケリを着けてやるよ!オリバー先輩っ!!」
鬼神オリバー「おもしれぇっ!掛かって来やがれ、この身の程知らずのクソガキ風情がぁぁあああっ!!」
そして二人は飛ばされて行った札を放置してドンパチと空戦をやりはじめたのであった・・・。
カナタ「・・・で?これどう収拾を付けるつもりなんだよ?」
重勝「さーな、もう引き分けでいいんじゃね?どうせこれ遊びだしな・・・」
クロエ「そんないい加減に終わらせていいのかな・・・」
アリサ「いいのいいの、こんなグダグダを続けるくらいならサッサと次に移った方が読者の為でしょうし」
リィン「メタいぞアリサ・・・」
涼花「まったく、これじゃあ先が思いやられるわね」
一輝「あはは・・・・・」
轟音が轟き、竜巻が大気を吹き飛ばす空の下で一同は盛大に溜息を吐く・・・こんな調子でこの作品、果たしてこれから先やって行けるのであろうか?不安に思いながらカルタ団体戦は幕を閉じるのであった・・・。
ハイ!という訳で、メチャクチャに暴れ過ぎた結果、収拾が付かず結局決着が着かずに終了ぉぉおおおって、あいたたたっ!?石を投げないで!ごめんなさいって!!だってアイツ等全然普通にやってくれないんだもん!(プンプン)
心配しないでも他作者様のキャラをゲストに招く回はちゃんとやりますから!アイツ等だってきっとその時はさすがに自重してくれるだろう・・・たぶん。(おいっ!?)
と、とにかくカルタ勝負はこれでおしまいです。次にやる出し物は何になるのか?ゲストは来るのか?次回またお会いしましょう!