SuperSmashBrothers GrandCross -SeeFallCrisis-   作:I_Ryuji

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この世界が融合する前触れ。もう一つの「藤原家」の歴史。そして今。


00 BATTLE START

 全ての始まりは遠い昔、平安時代にまで遡る。

 その藤原家の先祖とされるのは、律令国家の建設で活躍した藤原氏=藤原不比等、その子孫の4兄弟である。歴史書に載っている有名な話としては、その藤原4兄弟は729年に長屋王の変(左大臣長屋王を自殺に追い込んだ事件)があり、その後、光 明子を聖武天皇の后として迎えた後に疫病でその4兄弟は死亡した。

 

 ・・・だがこれは、歴史書に無いもう一つの物語の初めに過ぎなかった。

 当時、死体の処理は火葬だった。死体から病原菌が蔓延するのを防ぐためである。だが、火葬の担当が白骨化を確認する前、一人の男性が突然目を覚ました。同じ血の兄弟と共に白い骨の骸になっているどころか、喪服こそ焼け焦げているものの、高温による水脹れも無く、全裸ではあるが傷一つなく、疫病も完治している状態で彼は閻魔大王に謁見することもなく、命を取り戻したのである。直後この怪奇現象を目の当たりにした火葬担当は、逃げる間も与えられずその場で白骨死体となったと言われている。

 町が謎の全焼死体で混乱している頃、現在で言う石川県に全裸で逃げる男がいた。藤原4兄弟の1人、藤原宇合(ふじわらのうまかい)。その宇合は何故生きているかも知らず、自給自足で原人のような旅をしつつ、只管北へ向かった。約2ヶ月後、宇合は現在で言う東北地方、蝦夷まで来ていた。宇合は草塗れ泥塗れ、落ちている大きな葉で作った服を着て歩いていたところを、蝦夷の人達によって保護されたのである。宇合は「藤原家から逃亡してきた」と話した。

 彼らは宇合を快く歓迎し、若干不自由であるが不満の無い生活を提供してくれた。しかし、そんな平和な日々を破壊したのは、他でもない藤原氏であった。征夷大将軍によって蝦夷の人々は忽ち殺されていった。すると正義感の強かった宇合はその軍勢に立ち向かったのである。蝦夷の人々は避難しろと彼に呼びかけたが忠告を聞かず、当時の征夷大将軍の弓兵を狙った。弓兵は宇合に矢を放ち、宇合は片手を降り注ぐ矢に向けたまま伏せた。しかし、宇合はとある異変に気づいた。自らの手に矢は刺さっていなかった。それどころか、兵士軍は幽霊が目に前に出たかのように慄いて後退する。宇合がその手を確認すると、完全に焦げた矢を握っていた。宇合は徐に鞠を投げるような締まりのない体勢で軍の馬を威嚇した。するとその手からは火の玉が放たれ、馬と兵士が全焼した。自らが何故生きているかが判明した宇合は、10000もの大群に大量の火の玉を放った。すると蝦夷の人々も加勢し、10000という大群が一気に1/10程まで無くなり、彼らは撤退せざるを得なかった。だが、征夷大将軍を除いたその大群は、生きて都に帰ることはなかったという。

 全てを飲み込み焼き尽くす、悪魔のような炎の力を手にした宇合は、蝦夷の民の勧めによりその名を「藤原魔燐(ふじわらのまりん)」に改名した。その後、蝦夷の民桃姫(ももひめ)と婚約し、多くの子孫を世に誕生させた後、先立った妻の後を追う様に老衰によって75歳で世を去ったという。

 その後、この消えぬ炎の力は世代を進めるごとに強くなり、現代歴史書を裏で生きる中で、江戸時代にここからの子孫へ大きな進化を齎す出来事が起きる。当時『白き悪魔』に魂を売り、叶えられぬ願いを叶えた後に呪術を扱えるようになるがそれが災いし、その少女の身体をした女性が幕府によって捕えられ、討ち首の刑を受け当時の牢屋に捉えられていた罪無き彼女を助けた後、その御恩で嫁ぐことになった。その子孫を作るその営みの後に、33代目となる彼に異変が起きた。彼も強力な呪術を突然使えるようになった他、生まれてきた子孫も程無くして発現させてしまったのである。

 こうして誰の手にも負えなくなってしまったもう一つの藤原家は、しかし歴史の中で注目されることも無く世代を、時代を生き抜いてきた。そして時は、昔の面影も何処へやら2040年。平成天皇が平成30年に生前退位した後、元号が変わった新たな世界。77代目・78代目となる双子の青年がいた・・・

 

 

~とある研究所地下~

 (オペレーターA)「東京都品川区に敵性反応!!」

 (オペレーターB)「人口衛星CPUジャッジ・・・魔界使徒と認定!!」

 (オペレーターC)「東京都内のBASプレイヤーに緊急通達!!魔界使徒の殲滅を急いでください!!」

 

~同時刻 某所ショッピングモール~

 「・・・緊急通達?なるほど、魔女が出現したのね。これじゃ買い物どころじゃないけど、カレに任せるとしますか。」

 

~同時刻 月軌道上宇宙船~

 「緊急通達・・・別にこれくらいならあのバカがやるでしょ・・・。私はこのラノベを読破する事に精一杯だし、今日はパスしましょ。」

 

~同時刻 とあるマンション・屋上~

 「・・・はぁ、休む暇も無いって感じだな。」

 「そんな事言わない方が良いよ兄さん。ま、実際ボクもだけどね。」

 「・・・さて、一仕事終わらせるか。」

 「ああ、行こう。」

 

 2人の大学生が、マンション屋上から飛び降りて着地した後、ガレージから車を取り出す。エンジンをかけて目標の位置まで、青いパトランプを光らせながら超高速で突き進み、駐車場に停めた後に彼らは壁の中に消えて行った。

 

~10分後~

 (オペレーターB)「目標の消滅を確認。第二次出現予兆は無し。」

 (オペレーターC)「任務参加プレイヤー、No.1・No.2、ラストアタックはNo.1と断定。」

 

~同時刻 神奈川県自衛隊基地・一般者共有施設ゲームセンター~

 「・・・ま、彼らなら普通だ。どうせ俺はここからだと遠いからな。さて、俺はもう一度ユビートを・・・」

 (客)「あのー、並んでるんですけどー。」

 「・・・あ、すまない。」

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