後、今回は作者のオリジナル設定が入っています。ご了承ください。
コントン都には重要な場所が一つだけある。
それは、《時の巣》と言われる場所だ。
コントン都の中央付近の長い階段の先にあるゲートから別空間の所にある。
なので《時の巣》はコントン都とは別の空間に存在しており、コントン都が襲われても最悪時の巣だけは守れるのだ。
《時の巣》には2つの建物があり、湖などが存在していて自然にも豊かな空間となっいる。
1つは主に修行場所や寝泊まりや生活する所として使われる。
もう1つは様々な歴史が《巻物》として残っており、巻物を開けばその歴史を見ることが出来る。
歴史は放置していたら勝手に改変してしまうのでタイムパトロール隊員が出動して改変する必要があるのだ。
トランクスはこの巻物を1つ1つ確認して改変している歴史を確認する。
余りにも闇の気を放っている奴が現れた時、歴史を大きく変える時が起きた場合、巻物から闇の気が溢れ出る。
そんな現象は中々起きないので、1つ1つ確認するしか無いのだが。
普段は歴史の改変は小さい物が多く、トランクスが確認できたらほとんどがコントン都の受付で扱われる。
それはパラレルクエストとして呼ばれており、殆どのタイムパトロール隊員がパラレルクエストで歴史を正している。
だが、例外も存在する。
例えばこれからの歴史を揺るがす大きな改変。または歴史の大きな改変を起こしている根源の人物などが現れた場合は、特別任務隊員が出動して歴史を正す。
だが、命を失う危険性もパラレルクエストとは比にならないので、この任務を行うのはかなり腕がある人物でないといけない。
今、この任務を行えるのは最強のタイムパトロール隊員と呼ばれているジーク。
そして、新しく特別任務隊員に任命されたダインのみだ。
そして、この《時の巣》は誰でも入れる訳ではなく、特別任務を任命された者だけが自由に出入り出来る。
この特別任務隊員の出動する条件は限られているため、普段は直接歴史を周ったり、修行したりしている。
だが、何年も前、特別任務隊員が最大限に働いた時期があった。
それは、トキトキ都がコントン都として、発達するよりも前、魔神ドミグラの復活や暗黒魔界のトワとトワが作った人造人間、ミラによる歴史の改変により、トキトキ都は壊滅までに追い詰められた。
そこで、当時神龍によって召喚された戦士のジークと手助けに現れた孫悟空によって、ドミグラは時の狭間で倒されてからもう解決したと思われていた。
これでミラとトワが無力化され、ドミグラが倒されてこれでこんな事は起きないと誰もが思い込んでいた。
歴史の歯車は地道に狂い出す。
~ある歴史~
冷たい風が荒れ地となった街に流れる。
周りにはとんでもなく大きいクレーターが出来ていて、辺りには人影は無い。
二人を除いては。
辺り一帯を荒れ地にした事で流石に少し疲労が出たのか、近くの建物の残骸にふぅと息を吐きながら座り込んだ。
サイヤ人が使っている全体的に色が暗い戦闘服に様々な方向に伸びた黒髪。
彼の名はターレス。
《クラツシャーターレス軍団》のリーダーであり、食べることで戦闘力が上がる神精樹の実を好んで食べていて、絶大な戦闘力を手に入れている。
そのため、神精樹の実を手に入れるため様々な星を侵略して星の生命を吸い取っている極悪人。
もう一人は建物の残骸に背中を掛け、腕を組んで険しい顔をしている。
紫と黄色の服を着ており、頭には紫と青のヘルメットを被っている。
彼の名はスラッグ。
純粋な悪の心しか持たない超ナメック星人であり、邪悪な限りを尽くす極悪人。
ナメック星人には、稀な性格の短期であり残忍であり、部下を殺したこともある。
荒方暴れまわった二人はしばしの休憩をする。
「ちょっと派手にやり過ぎちまったかな……」
十分すぎるほど派手にやりすぎているターレスの言葉にスラッグが鼻で笑う。
ガツッ!
そんな音が聞こえ、二人は音がした方向に目を向ける。
そこには怒りからか、呆れからか杖で地面を削ったトワとミラの姿があった。
ターレスが立ち上がり、スラッグがまた鼻で笑う。
「探したわよ。ターレス、スラッグ! 世話を焼かせないでほしいわ」
横からミラが一歩前に出る。
「勝手に動くなといったはず」
そう、元々この二人はトワから歴史を移動できる力を貰い、トワに指定された時代で暴れまわって居たのだが、余りに速く終わった二人は勝手に時代を移動し、再び暴れまわっていた。
「俺様がどうしようが貴様らには関係ない!」
スラッグが言い放ち、トワの後ろから感じた人物にスカウターが反応したターレスは思わず戦闘態勢に入る。
そいつはターレスと似たようなサイヤ人の戦闘服に額にXが刻んである仮面を付けている。
ターレスのスカウターには戦闘力未知数―――つまり、エラーが出ている。
「指図をするなミラ! 俺様は貴様らの部下になったわけではない」
「あのサイヤ人の小僧に復讐をするためだけに一時的に手を組んでやっているだけだ」
短気なスラッグはミラに対して挑発的な口調で言う。
そこにターレスが割り込み、
「よそうぜ…仲間割れなんてつまらねぇぜ」
「それよりも、頼んでたもんは出来たのかよ」
ターレスがトワに向かい問う。
「ええ、出来たわよ」
ミラがそう言いながら懐から神精樹の種を取り出す。
だが、普通の神精樹の実とは違い、どす黒く紅い。
「その神精樹の実は暗黒魔界の生命力で出来てるわ。普通の神精樹の実とは比べ物にならない食べた物に凄まじい力を与えるわよ」
「くっくっく…これで俺は更なる力を手に入れ、カカロットの奴に復讐が出来るな」
その膨大な力を持つ実を渡され、ターレスとスラッグが不気味にニヤける。
「じゃあ、後は頼んだわよ」
最後にスラッグが挑発気味に言い放ち、二人は消えていった。
そんな二人を見て、ミラがため息を吐く。
「あんな奴ら、さっさと洗脳してしまえば良いものを…」
「いいのよ、ミラ」
「いちいち洗脳して命令なんかしなくてもあいつらは勝手に歴史を荒らしてくれるわ」
そう言い、トワが不気味に笑う。
当然、あの二人に歴史を暴れさせれば、他の歴史にも影響が出る。
そして、それは直ぐにタイムパトロール隊員にバレるだろう。
そしたら、その内こちらの存在が分かるのも時間の問題…。
ミラを細胞の破片までにしたタイムパトロール隊員を侮ることは出来ない。
今のミラはまだキリが足りておらず、タイムパトロール隊員を倒すことは出来ない。
なので、トワはタイムパトロール隊員にこちらの存在がばれ、戦闘してきた場合、返り討ちにできて、更に暗黒魔界の復活に必要なキリを集める方法を思いついたのだ。
「それに、ちゃんと手は打ってあるわ…」
そう言い、隣の仮面のサイヤ人に目を向ける。
そして、仮面の奥の眉がピクリと少し動いた気がした。
暗闇に一筋の光が差し込む。
光に当てられ、少し瞼が動く。
段々聴覚も復活していき、周りからこんな会話が聞こえてくる。
「ちょっと、全然起きませんよ。ジークさん少しやりすぎたんじゃないですか?」
「え!? でもあんぐらいじゃやりすぎたには入んないんじゃ……」
「そうじゃよ。あんなくらいで戦闘民族のサイヤ人が死ぬわけなかろう。少し気を使いすぎたんじゃ」
会話の内容的に自分の事だと分かったダインは、目を開いた。
「あ、起きた!」
「ん? ここは」
ジークとトランクスと爺さんに囲まれて起きたダインの第一声だった。
とりあえず体を起こしたダインは目を覚ました時に言った問をまた言う。
「えっと、ここは何処なんだ?」
ダインの問いに誰も答える事は無く、三人共後ろに振り向く。
そして、奥の建物からとても人の肌の色とは思えない人物がダインの方に歩いてくる。
「あ、起きたのね。てっきりジークがやり過ぎちゃってぽっくり死んじゃったと思ってヒヤヒヤしてたわよ―」
何といきなり初対面の人に物騒な事言うんだとダインが目で訴える。
―――ん? こいつ人じゃない…ということは―――なるほど、マジな神様ってか。
「えーと、こちら時の界王神様です。時の概念を司る界王神様で、とってもお偉い方なんですよ!」
トランクスがダインに時の界王神の説明をする。
横で見てるジークが説明の仕方テンプレじゃねぇかと思い。
ダインは後ろで何かの鳥とはしゃいでる奴が神様と言われても何かなぁ…と思う。
トランクスの後ろでは時の界王神の頭に乗ったトキトキと言い合っている時の界王神の姿があった。
「あの神様とやらと遊んでる鳥は?」
「あれは、トキトキと言って…まぁ深く話すと長くなるのでここで飼っている鳥とだけ覚えといてください」
「ああ、んでここは?」
「ここは時の巣です。あなたも聞いたことはあると思います。あなたは無事、ジークさんに特別任務隊員に選ばれ、ここに来ているのです」
「大体は分かった。で、俺は選ばれたから何をすれば良いんだ? 歴史の改変を治すのか?」
「そうですね。最初なので比較的小さいのからやりましょう。こちらです、ついてきてください」
そう言い、トランクスにダインとジークが付いていく。
「さてと、後は若いもんにまかせるかの」
「ちょっと、勝手に渡しまでおじいちゃんと同じにしないでくれる?」
「何がおじいちゃんじゃ、同じようなもんじゃろうに」
「なんですって!? このプリティーな私とおじいちゃんを一緒にしないでくれる?」
「何がプリティーじゃ! 歳も1000歳ちょっとしか変わらんじゃろうが!!」
何ていう会話が聞こえてくるのをダインは無視し、トランクスに付いていく。
そこは円状の建物だった。
大きさに対して、やはり、巻物の数はとてつもなく多い。
棚と思われる所に歴史の巻物が閉まってあり、それが建物の殆どを埋め尽くしている。
真ん中には少し大きいあるテーブルだけでそれ以外は無い。
「ここが様々な歴史が保管してある歴史庫です」
「コレが歴史か…やっぱ、巻物にしか見えないな」
「まぁ、そうゆうデザイン何だからしょうがねぇよな」
ジークが呆れながら言う。
「そういえば、ずっと気になってたんだが、なんでいきなり特別任務隊員なんて募集したんだ?」
「ああ、それはですね…」
「いや、コレは俺が説明するから、その間にトランクスは準備をしといてくれ」
「ありがとうございます」
トランクスが棚の巻物に指を滑らせながら巻物を選んでいる。
ずっとやっている仕事なのだから、歴史の大体の場所は把握しているのだろう。
「じゃ、その疑問だけどな…ダインはこの時の巣から出動する事はどういう時なのかはわかってるな?」
「分かってる。例えばパラレルクエストとして扱えない大きい歴史の改変とか?」
「そのとおり。そういう改変は俺たち、特別任務隊員が処理をしなくちゃならない」
「だが、最近、その大きな改変が多くなってきてな……俺は別の任務もしたいし、捌ききれなくなってきたからもう一人雇おうって事になったたんだ」
「なるほど……」
「準備が出来ましたよー」
トランクスの方も準備が終わったらしく、ダインとジークはテーブルに近づく。
「コレが今からあなたに行ってもらう歴史です。当然、歴史を正しい物に変えなくちゃいけないのですが、ダインさんは元の正しい歴史を知らないと思うので、それはこちらが指示します」
「後、歴史の入り方は入りたいと強く念じるんです。念じれば何時なのか何処に出るかなども決めることが出来ます」
「分かった。じゃあ、任務一発目、行ってみるか……」
ダインは巻物を握りしめ、トランクスに指定された時間と場所に出ることを強く念じる。
トランクスとジークが数歩後ろに下がり、ダインに行ってらっしゃいと手を振っている。
ダインがもう一度強く念じた途端、視界がホワイトアウトした―――
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