[ 八神 ヴィータ ]ver.2.5.078.5-RD
『炎熱』の変換資質を持っているハンマー・オブ・ナイツ。見た目は小学生ぐらいの少女だが中身は大人で、御酒とアイスクリームの組み合わせを研究するぐらいには大人。困難な役回りを買って出る嫌いがあり、ステラへの監視や挑発じみた言動で反応を探るといった汚れ役も
side:月村 すずか
「あーもう、運命の女神様は気紛れったらありゃしない! わざわざ夏休み初日にぶつけた挙句、また大事件っぽいのがヤキモキするわね……」
「うん。これ以上、悪い事が起こらなければ良いんだけど……」
「……まっ、あの温厚な“はやて”が『鬼・悪魔・御星様!』って
宿泊予定だったリゾートホテルが作戦領域に含まれるとの事で、避難すべく帰宅準備を進める最中。作戦に臨む“なのは”ちゃん達の前では出さなかったアリサちゃんの愚痴が、此処ぞとばかりに降り積もる。会話という劇場では華やかに、自由自在に振る舞える愛らしさ……。その魅力は同性から見ても羨ましい反面、演じきる自信が無くて憧憬のみに留めています。
だから私は、尊敬の念を抱きながらも
それを望み望まれ、喜ばれて喜ぶ。
御互いの有限なる時間を持ち寄り、溶かし合う多幸感は甘露の如し。
そんな局所的関係性へ、するりと入って来たのがステラさんです。御互い初対面の筈なのに、アリサちゃんと軽妙かつ不思議な応答を楽しむ光景は不可解で、何となく一歩引いた距離から観察に徹してしまいました。見ている此方が
「何とか
「ゴールと言うか、ビジョンと言うか……。そもそもの話、私や“すずか”では
「…………因みに、アリサちゃんはどっちを信じているの?」
「それは勿論、私達の夏休みはこれからだ!っていう感じのエンディングね」
私が問い掛けたのは終わり方ではなく陣営なのに、こうやって
~~
side:アミティエ・フローリアン
一体、如何すれば良かったんでしょうか……? 残り僅かな自然すら滅び行く惑星エルトリアに、40年前の事故以前から縮小されて打ち切られた惑星再生計画。それを数十年越しに両親が再開させ、その合間に私とキリエが産まれて……。もうこの時点で悪足掻きですらなく、
私とキリエは幼い頃から両親の研究を手伝い、過酷な環境でも生存できる家畜や植物の世話をしたり家事の一部を担っていましたが、いよいよ動植物の生存すら厳しくなって家畜を手放した後は、余った時間を《 フォーミュラ 》や【ヴァリアント・ユニット】の習熟に努め、エルトリア星府に依頼せずとも『大型機獣』を仕留めたり、環境データの収集に出掛けたりと、3年前までは辛うじてキリエとの仲は良好だったと思います。
然し2年前、エルトリアに巣食う【死蝕】の悪影響による不治の病を
その結果が、キリエの凶行を許してしまうとは…………。
地下倉庫で長らく気絶した状態から目覚めた私は、何とか立ち上がって1階の居間へと戻り、御母さんの助けを得て御父さんの予備透析装置によるナノマシンの入れ替えで応急処置を済ませ、そして再び地下倉庫に戻って主にキリエが使っていた遺跡板をハッキングする事で情報収集し、装備を整えて未知の惑星『地球』へ飛ぶまで半日以上の遅れが生じました。
それから後の出来事に関しては心身の疲労だけでなく、【
好転する唯一の可能性が有るとすれば、遺跡板に残されたデータからでも警戒している様子が窺えたステラさんの動向。それ次第では……。いえ、
「失礼します、アミティエさん。ちょっと御時間宜しいでしょうか?」
[- Excuse me. -]
思考は行き詰まり、更に違法渡航者として『時空管理局』から軟禁されて動けずにいた私の元へ訪ねてくれたのは“シャリオ・フィニーノ”と名乗る技術官に、人工知能を宿した魔導演算機【レイジングハート】。彼女達は如何やら、《 フォーミュラ 》と【ヴァリアント・システム】の技術を取り入れてキリエへの対抗策を増やしたい心積もりのようですが、即席で作った装備が上手く機能するかは未知数です。只、これは交渉材料で使えますね……。
御免なさい、キリエ……。