戦紀絶唱《SIN》フォギア   作:星屑英雄

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青年は少女を思い 少女は青年を思う

想いはすれ違う

言葉にすれば伝わるのに

それでも、それは簡単なことでは

―—――――ない




10話 想いの平行線

 ぼくはせんとうじゆーと!!

 ノイズからあやしいお兄さんとにげてたぼくは、ついにノイズにかこまれてしまったんです!!

 そこにきれいなおねえさんたちがあらわれて……

 

 プッ…ククク……

 

 なぁーんちゃって☆

 

 可笑しくて(お菓子食って)腹痛いわぁwww(賞味期限切れ)

 ゆーと? だぁれそれぇ? 俺、遊策☆

 鈍いなぁ、俺が遊策だよォ!!

 

とまあ、茶番を演じてしまったが、絶体絶命の、ピンチの、ピンチの、ピンチの連続、そんなときにシンフォギア装者が来てくれたことにより俺たちは助かった。

 現在、俺は事情聴取と機密保護のための書類受け取りのため特異災害対機動部策二課の本部に連れてこられている。

 

 そうそう、少年君とは途中で別れた。二課の人が親元に帰したらしい。

 

 現在、事情聴取と機密保護のための書類も書き終わり、軽く装者の説明を終えて、リディアン音楽院の地下にあった特異災害対策二課の本部の一室でお茶菓子をいただいている。

 

「で、響。なんで、お前はここにいるんだ?」

 

「うっ……ななな、なんででしょうねーピュ~」

 

 下手な口笛の真似で誤魔化そうとする響、しかし、俺は逃がさない。

 

「誤魔化すにしても口笛ふけてねーぞ!! それにしても、口でピューとか言うやつ始めてみたわ!! そこはだな……」

 

「そこ!? 大切なのそこですか!?」

 

 いや、もちろん、違う。話が脱線しかけたがしっかり路線を戻す。

 

「いや、大切なのはお前がここにいるってことだ。前から何か隠してることは知っていた。もう、巻き込まれてるんだ。話してもらうぞ?」

 

 響は俺の話すまで逃がさないという雰囲気を感じたのか、はぁ、とため息をつき、自身の境遇について話始めた。

 

「私こと、立花響は秘密のエージェントである!! 私達、秘密のエージェントによって、平和は守られているのだ!!」

 

「いや実際、あの風鳴って人や櫻井って人から、聞いた話からすると、その通りすぎて困るんだが……てか、俺が聞きたいのはもっと詳しくだよ!! いつから、とか、未来は知っているのかとか」

 

 ま、あの時の反応から知っているだろうことは予想できる。

 

「いつからっていわれると、ライブの日から数日後、機密保護のためリディアンに来た時から。未来が知ってるかで言えば、知ってます」

 

「……は? え、ちょっと待て、あの日からずっとか? ずっと戦っていたのか?」

 

「はい」

 

 いや、二コッと笑って、はい、じゃねぇよ!! 2年前からだなんて、全く予想外の真実をサラッと語るんじゃない!! 

 俺は全く理解が追いついていなかった。

 やっと絞り出せたのは、疑問の声だけだった。

 

「じゃあなにか、俺にかかわらなかったのは……」

 

 その言葉を聞いた時、響の顔が少し曇ったのだが、俺はそれに気づかなかった。それがいけなかった。そして、話しずらそうにぽつぽつと話をし始めたころには遅かったのかもしれない。

 

「……巻き込みたくなかったから、ですよ」

 

「いや、でも、それでも!! 俺は話してほしかった!! もし力になれることがあるなら、俺は!!」

 

 この言葉が響の逆鱗に触れてしまった。我慢していた最後の抑えが切れ、そう俺が話した瞬間、響は声を上げた。

 

「私は!! それが嫌だって言っているんです!! 私が話したら、そうやって関わろうとするでしょう!? それで、いつも危険なことをするんだ!! それが嫌だから、私は、私は!!」

 

 そう言った響の顔には雫が伝っていた。この時初めて気づいた。俺は響を追い詰めていたのだと。

 俺は、何が響を怒らせたのか分からないまま、どうにか落ち着かせるべく、言葉をかけようとする。

 

「いやでも……」

 

 しかし、それは油に火を注ぐ行為にしかならない。

 

「お兄さんは、お兄さんは何もわかってない!! いつもいつも、私や未来、それだけじゃなく他の人を助けるため、命を懸けてくれて……でも、私は何もできなくて……せめて、せめて私もそうやって、誰かの、お兄さんの平穏を守れたらなって!!」

 

 響は涙を拭おうとするが、涙があとからあとから溢れ出し止まらないようだった。

 

 ……ああ、これはずっと思ってきたこと、心からの言葉なのだろう。それがわかってしまった。

 元々、正義感と責任感が強くて、困ってる人を見たら助けるような子だった。だからこそ、余計に背負ってしまったのだろう。俺の怪我を見て、自分のせいだ。自分は何もできていない、と思い込んで。

 

 俺はこの子に、なにか、なにか言わなければならならない。何て言ったら正解なのかなんて、わからない。でも、言葉は想いを伝えるためにあるのだから。

 俺も心からの言葉で、ぶつかろう。そう決意し、口を開く。

 

「なあ、響……」

 

 俺が言葉を紡ごうとした、丁度その時、響の持っているスマートフォンが鳴り響く。スマートフォンを確認した響は席を立つ。

 

「……訓練の時間だから、行くね」

 

「ちょと、ま……行っちまった……」

 

 そう言って、俺の静止の声も聞かずにこの場から走って出ていく響。

 響の涙の軌跡だけがその場に残った。

 

 ああ――――

 何も言えなかった……クソ……

 

 俺は、その場で頭を抱えるしかなかったのだった。

 

 

 




注、シリアスブレイクが大きくあります。別に読まなくてもかまいません。
それでもいいならどうぞ。

おまけ~すぐに追えなかった理由~

……冷静になった今の俺にならわかる。

むっちゃお腹痛い……
……おい、お茶菓子、賞味期限どころか消費期限5日切れてんじゃねえか!!
あんの、櫻井了子ぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!! 何が「これでも食べててねぇ、私の秘蔵のおやつよ」だよ!! そのせいで腹が痛くて響を追いかけることが出来なかったじゃねぇかよぉ!!

ぜってぇ許さねぇ!! 櫻井了子(フィーネ)ぇ!!

遊策は激怒した。あの邪知暴虐の巫女を打破しなければならぬと決意した。
遊策に恋はわからぬ。しかし、シリアスをぶち壊すことには敏感であった。

と、まあ、下らない事を考えていると、腹の痛みが臨界点を天元突破し、トイレを探す羽目になったとさ。





……うん、最後でぶち壊したからシリアスではないな(確信)
今日もシリアスはなかった。詐欺にならずに済んだ、よかった、よかった。

ああ、一度でいいから読み切れないほどの感想を貰いてぇなぁ……
感想ないのは辛い……
フィール高めなきゃ……

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