プロローグ
「ガッ!?…な、なんで!?…」
「そのまま一思いに喰ろうてやろう!」
俺の名は兵藤一誠。
俺は今突然現れた化物に襲われていた。
彼を襲っていたのは今この時点で遭遇しない筈のはぐれ悪魔のバイサーだった。
「チクショウ!…」
思えば幼少の頃から自身の兄である優秀な兵藤成也と比べられ続けられてきた俺の苦しみからこのまま解放されるのもよしかもしれない…。
「……」
「イタダキます!」
俺は結局化物にそのまま喰われてしまい絶命した。
「ン!?…」
…の筈だったのだが…
「兵藤一誠君、その…すまぬ!お主には我等の裏切り者がすまない事をしてしまった!」
化物に喰われて死んだ筈の俺の意識がまだあって目の前には青空の様な空間が広がり、どこかオーラのある御爺さんが俺に対して?土下座していた。
「え?…御爺さん貴方は一体?…それにどういう事なんですか?」
「儂は神じゃ!それよりもその事についてなんじゃがな…」
「か、神様!?…」
神と名乗った御爺さんが驚く俺に事の成り行きを説明する。
「…他の神様が勝手に転生させた…成也が?…
それに俺が漫画やアニメの主人公だった!?…」
俺は神様からその事実を聞き驚愕するしかない。
「様は付けんで良い。
奴は禁忌を犯したのだからの…」
「それで俺は…元の世界に生き返られるのですか?」
「それは無理なのじゃよ…我等のルールで定められておるからのう…だから別の世界いわゆる異世界に儂からの詫びという事で転生して貰う事になるのう。
まあ、儂が特別に与える恩恵とお主の想い次第でいずれ出来ぬ事はないが…」
「そうですか…」
俺は少し考える。
あの糞兄を転生させた神は他の神様達に裁かれたが奴本人はまだのうのうと生きている。
アイツの被害者が増えてしまう前になんとかしたかったのだが…そういう事ならば仕方が無いか…。
神様もいずれは元の世界に戻れる様になると言っているし。
「分かりました!ですがいつか力を磨いて元の世界に戻りたい!
アイツを…成也を裁く役目は俺に任せてくれませんか?」
「…分かった!そういう事ならば儂等は兵藤成也には手を出さんでおいてやろうとしよう。
さあ、お主の望む物は何じゃ?」
「…」
正直、急にそんな事を言われてもすぐには思いつかなかった。
「ちなみにその世界にはもう一人儂が転生させた者がおる」
「もう一人?まさかソイツも…」
「いや…儂が誤って神雷を落としてしまってのう…テヘペロ・w・」
「…」
さっきまでの神々しさが台無しじゃねえか!
「それでどうするかの?」
「…その人が頼んだ特典というのは教えられるのか?」
一応プライバシーであるからと思っていたが
「ああ、向こうの世界でもスマホを使える様にして欲しいとの願いじゃったよ。
但し元の世界への干渉は出来ぬがの…まあお主ならば問題無いじゃろ
何…これから共に歩む者じゃ隠し事があると何かと不便じゃろ」
「…」
案外すんなりと教えられた。
ううむ…なら
「俺のスマホも向こうでも使用可能にしてそれと現代魔法を使える様にもして下さい!」
科学の方は未発達な世界の様だからこれでしばらくは過ごせるのじゃないかと思い頼んだ。
「うむ、分かった!」
よっしゃいくぞお!!