彼は絆の繋がりで異世界で成り上がる   作:カオスサイン

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コラボ編
コラボEPⅠ「破神魔勇賢王、狂いし世界に降り立ち」


Side一誠

京都にて禍の団英雄派によって引き起こされたテロを鎮圧して数日後の事だった。

「何だと?…あい分かった」

「魔王様、何かあったの?…」

「ローナ、他の皆を集めてくれないか?」

「分かった…」

向こうの世界に戻ったエンデから珍しく依頼が届いた。

「という訳なんだ…先日起きた集団神隠しも無関係であるとは思えない」

エンデの依頼は別の異世界に逃げ込んでしまったフレイズを討伐してきて欲しいとの事だった。

無論エンデ自身もその世界に向かおうとしたみたいなのだが何らかの力が働いているのか行けないらしい。

其処で俺に白羽の矢が立った訳だ。

此方の世界でもつい先日謎の集団神隠し事件が発生したばかりだ。

俺は無関係だとは到底思えずその事件が起きた学校へ単身調査に向かった。

「…間違い無い!…こいつは別世界の召喚術式だ!」

調査に乗り出し俺は早速不審な魔力の残留を調べてみるとそれが大がかりな召喚術式である事が判明する。

行方不明になったここのクラスの連中は異世界召喚させられたのだろう。

世界を超えようとしたエンデを拒絶した壁も恐らくその召喚者による妨害であるとみてまず間違いなさそうだ。

まあ、破壊神の俺の前ではそんな物無意味でしかないが。

俺は残留魔力を保存し家に戻って早速ゲートを開いた。

「皆準備は良いよな?」

「ええ!大丈夫よ!」

「それじゃあ向かうとしますか!」

俺達はゲートを潜り異世界へと降り立った。

「此処は…王城か…俺と信でまずは話をつけに行く。

他の皆はインビジブルで姿を消して近くで待機だ!」

俺は皆に待機を命じ信と共に城へと向かった。

「ちょっとよろしいかな?」

「はい?何で…」

偶然近くを通りがかったメイドさんに催眠魔術を軽くかけて主の居る所にへと案内してもらう。

「ご苦労様」

王の間へと案内させたメイドさんの催眠を解いて俺は扉を開く。

「!?貴様、一体何者!?…」

「この様な突然の訪問となり大変すまない、だが時間がないのだ、邪魔はしないで頂こうか」

「な、何だこれはあ!?…」

護衛騎士達の動きを即座に封じる。

「ほう…一体何用かね?」

「…」

あのおっさん元邪神と同じ胡散臭さしか感じさせない魔導士らしき爺さんが出て来る。

「お前の様な輩に話しても時間の無駄だ。

さっさと王と会談させて頂こう」

「…はい…」

とっとと魔導士のおっさんに催眠をかけてとっとと王と謁見させる。

というか魔導士の癖にほぼ魔耐性無いなこのジジイ。

かくしてこの国、ハイリヒ王国の王と謁見させてもらい話をした。

ところが全く以て話が通じなかった。

というか王の心ここにあらずのような感じが…どうにもキナ臭いな…もしかしなくても異世界召喚を行った奴が関わっているな。

「あ、あの…」

「ン?」

王に全く話が通じなかったので側近達を催眠して個室を用意させていた所に少女が話しかけてきた。

「先程はお父様がまともにお話を聞かずに申し訳ありませんでした!…お父様は少し前から様子がどうにも可笑しい気がして…」

「そうだな…」

国王の娘さんで第一王女だというリリーナさんに謝罪される。

「世界に未曾有の危機が迫りつつあるのですよね…我が国も魔人族との戦争の真っ只中な中とてもイレギュラーへの対応は…」

「そこは我々が対応する…姫さん、異世界召喚させられた者達が居る筈だ。

案内してもらいたいのだが」

「分かりました、恐らくは大迷宮の探索から帰還している頃合いでしょう。

此方です」

俺は姫さんについていった。

「これは…」

其処にはかなり憔悴し疲弊しきった件の日本人学生であろう者達が居た。

 

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