Side一誠
「此処がイーシェンなのね!」
「おおー!…」
「景色がかなり綺麗ですよ!」
俺達はリーンの頼みを受けてイーシェンへとやって来た俺達。
「あ、あれが拙者の故郷のオエドでござる!」
「ふむ…」
お江戸ならぬオエドか。
だがやはり似ているな。
ユフィナ達は自分達の国との違いに軽くカルチャーショックを受けていた。
一方の俺達は八重からイーシェンのお偉いさんの事を聞いて驚いた。
それぞれの地方で九人の領主、島津、毛利、長宗我部、羽柴、織田、徳川、上杉、伊達ってどれも聞き覚えしかない名ばかりだ。
八重の実家は徳川が治める地みたいだな。
「それで遺跡の事なんだけど」
「そうだったな。で、なんて遺跡だ?」
「詳しい場所までは不明だけど確か「ニルヤ」だったわね」
「ニルヤ?聞き覚えがある気がするでござるな…父上ならば知っているやもしれませぬ」
「それじゃあ、訪ねてみようか」
八重の父親に遺跡の事を聞く為冬夜達は歩き出す。
「…」
「イッセー?どうした?早く行こうよ」
「悪ィ冬夜。俺と瑠璃はちょっくら別行動を取りたいんだ」
「え、どうして?」
「他の領主の下に行ってみたい。フレイズの事も何か分かるかもしれないからな」
「あ!それなら私も一緒についていきますわ!
イーシェンとの親交の話もしなければならないので」
「ああ、頼むな!」
「はい!」
俺の提案にユフィナが乗ってくる。
「そっか。じゃあ僕達はこのまま八重の実家を訪ねてくるね」
「行ったか…。よしそれじゃほいっと!」
「コレは?」
「一応の危険防止の為の帽子だよ」
冬夜達と別れ俺は『ストレージ』の魔法で格納してあったSBSD号と作っておいたヘルメットを出してユフィナにも渡しながら説明した。
突然の未知の物体の出現に周囲は驚いていたが。
「さ、後ろに乗ってくれ。少しばかり飛ばすからしっかりと俺に掴まっててくれよ!」
「わ、分かりました!」
ユフィナが後ろに乗ったのを確認し俺は発進させた。
まず目指すは羽柴秀吉が治める地、ナガハマだ!
Side?
「何?因幡山家の家臣団が山名豊国殿を追放しただと!?
挙句に毛利一族を立ててトットリの城に籠城しているだと!?」
「はい、これは我等羽柴と織田に対する明らかな裏切りです!」
「ならば至急、トットリの物資を買い占めい!
兵糧攻めでトットリの城を落とすのだ!」
「そ、それなのですが秀吉様…」
「なんじゃ?!」
「トットリの物資は既に民によって買占められているのです!」
「何ィー!?それはどういう事だ!?」
「わ、分かりません…」
「くそう!ならば早急に戦の準備をせい!
奴等は此処を攻めてくるぞ!
おい、お前も来るのだ!鳩姫よ」
「はっ!」
私は羽柴鳩姫。
羽柴家の末妹として生まれた私は家族を守りたいが故に女としての己を捨て戦人としての道を自ら選んだ。
また大きな戦が始まろうというのか…。
だが私は兄上達をお守りするだけだ。
だが、そんな私達をよそに一つの報が入ってくる。
「ひ、秀義様大変でございます!」
「どうした何事だ!?」
兵が又報告に戻ってくる。
「そ、それが…キタイセ、イガが何者かの奇襲を受け落とされました!」
兵が告げた凶報に私達は驚きを隠せなかった。
「馬鹿な!?そこは信包殿の領地ではないか!一体何者が…」
兄上も信じられないとばかりに驚愕の表情を浮かべている。
「そ、それが現地の生き残りに話を聞いた所、坪内利定と大沢次郎左衛門率いる奇妙な軍勢だという事です!」
「なっ!?…」
兵の口から語られた敵の名を聞いて絶句する。
「馬鹿な!?奴等は私の作戦によって既にこの世にはいない筈!…それに奇妙な軍勢だと?…」
「は、何でも話によりますととても奇怪な武器…一振りすれば兵が吹き飛んだかと思うと辺り一面が燃え盛り、何かを投擲されたかと思うと力が抜け、又ある者は体が段々と黒くなっていき、気が付いたら蹂躙されてしまっていたと…現地兵の半数以上がほぼ壊滅状態にあるとの事です!」
更に絶句してしまう。
「な、ならば今すぐにでも現地に…」
「秀義様!大変でございます!」
「何事だ!?」
「今すぐ城外を…件の三軍勢が此方に攻めてきております!」
「なんだと!?」
それを聞いて急いで外を見る。
「こ、これは!?…」
「うわあああー!?…」
ナガハマの町が敵の軍勢に押し入られ蹂躙の限りを尽くされている地獄の様な光景がそこにはあった。
歴史の相違性?異世界クオリティとしか…