彼は絆の繋がりで異世界で成り上がる   作:カオスサイン

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スパロボにいせスマ参戦しないかなあ…チート過ぎて無理?何を今更~…敵だって一杯いるし
これもにわかのせいなんだ…

推奨BGMはいずれか
「MEMORIA」
「マグナ・イデア」
「Little*Lion*Heart」
「Promising Observation」
「LightforKnight」
「Day to Story」



EPⅣⅩⅡ「リーニエ王国、そして前世と現在に愛を!PARTⅥ」

Side一誠(五千年前)

「♪」

「ままま、魔王様大変でございます!」

「何事だ!?」

「は!突如付近の街に空間の亀裂の様な物が入り其処から正体不明の怪物が出現!

街で暴れ回っているとの事。

迎撃部隊が既に出ていますが一向に数が減らないとの事です!」

「なんだと!?ならば俺も出る!」

ローナとの約束の日が近付く中浮足立っていた俺の下にそんな凶報が入ってきた。

空間の亀裂からの未確認…もしや先日別の街にも出現した奴か!

それに一カ月前に出会ったあのレジーナ・バビロンといった女性が奴等に対抗する為の対抗手段を講じているとの事だったが…今は待っている事など出来ない。

「化け物共俺が相手だ!」

意気込んで出陣したまではいいものの奴等には魔法だけでなく体術すらも全く効力が無かったのだ。

「糞っ!?…俺はまだ…!…」

未確認の一切の弱点が分からず遂には俺も迎撃部隊も追い詰められてしまい次々と倒れ伏して逝ってしまう。

未確認の次の標的を居城へと向けていってしまった。

「ロー…ナ!…城から早く…逃げて…く……」

俺は何も出来ずに事切れてしまった。

 

Side一誠(現在)

「はっ!?…」

『どうされましたか主?

大分うなされていたようですが…』

「いや、只懐かしいけれど同時に悪夢でもある夢をな…」

『本当に大丈夫ですか!?』

「ああ!…」

瑠璃達に心配されるが俺はなんとか正気を保つ。

これからの未来に希望を見出せたのだから。

そして翌日、リーニエの王宮では王位継承式の為、王都中の貴族達が招集された。

というの表向きの名目で国を好き勝手にしてきたワルダック宰相らの弾劾裁判というものだ。

俺達はインビジブルしその光景を見ていた。

「これより王位継承の儀を執り行う!

指名された者は前へ!」

「では次期王位継承者を発表する!」

「…」

したり顔で馬鹿王子が確実に王位継承出来るといやらしい笑い顔を浮かべるワルダックとダキア王妃であるがそんな予想を裏切る展開が待っている事を彼等は知る由もない。

「王位継承者はリーニエ第一王子…クラウド・ゼフ・リーニエとする!」

「謹んでお受け致します父上!

これからは国王としてより一層の努力を惜しまぬ所存で御座います」

「「!?」」

リーニエ国王、シュラフの発言にそんな馬鹿なと予想外な反応を見せる三人をよそにクラウド王子が姿を現す。

「い、一体どういう事です陛下!?

国の定めに従えば第一王子たる者が王位継承するのが定石。

それを捻じ曲げようとはいくら陛下でも!…」

「道理よな。だから私はクラウドに王位継承させると告げたのだ」

エリア王妃が助け出され、ようやく真実を知らされた国王はワルダックの戯言になど取り合わない。

「な、何を馬鹿な事をおっしゃられるのあなた!第一王子はザブンですわ!

彼が王位を継ぐのが筋というものでしょう!?」

「筋ですか…本当にそうお思いなのですね?従姉さん」

「エリア王妃!?…ど、どうして此処に!?…」

隣でダキア王妃が喚き出すがそこでエリア王妃も姿を現した。

彼女も国王同様これ迄の真実を知った一人なので呼んでおいたのだ。

「!ちょっと席を外すぞ」

「分かった」

付近でザブン派であろう兵士が不審な動きを取ろうとしていたのに気付いた俺はバレぬ様に冬夜達に断りを入れ兵士を手っ取り早く気絶させすぐに戻った。

「「(;゜(エ)゜) …」」

明らかに更に動揺しているワルダック達。

保険をかけておいたつもりみたいだが無駄だ。

「王位目当ての略奪婚で彼を奪った挙句に私の息子への理不尽な暴力、そしてそれだけに飽き足らず浮気の中での陰謀…万死に値しますよ!」

「な、何を馬鹿な事を!?…

私はシュラフの事を愛していますわよ?

それに陰謀?一体何の事やら…」

「誤魔化すのもいい加減にするんだダキア!」

「!?」

エリア王妃の問いにダキア王妃は冷や汗を流しながら見苦しく国王への愛があるなどと語った為、たまらず国王は叫んだ。

「ダキア!私は一度もお前なぞに愛するという感情を持った事などない!

私が真に愛するのはエリアだけ!

今すぐにでも私の前から消えろ!…と言いたい所だがまだ話はあるのだ。

…さて、皆は知っておるだろうか?ベルファストとレグルスの間に双王政という前代未聞の法治国家として樹立されたブリュンヒルド公国の事を。

ブリュンヒルド双王は両名共に銀ランクの冒険者の出であり、ミスミドで暴れた黒竜を屠り、更には先日のレグルスの反乱を鎮め、帝国をも救ったという。

その者達が我が国をも救ってくれたのだよ!」

「双陛下、どうぞ此方へ!」

国王は今迄の鬱憤を晴らすかの様にそう叫んだ後、今回の重要な証拠を握っている俺達の事を話す。

続けてクラウド王子に御指名を受け、インビジブルを解き彼等の前に姿を現した。

「貴様達は!?…どうやって此処に侵入を!?…」

「どうも、御紹介に預かったブリュンヒルド双王でっす。

魔法に決まってるっしょそりゃ。

シュラフ陛下の話を聞いていなかったのか?」

「同じく」

ワルダック達を挑発するように俺達は話を続ける。

「では、とっておきのものを此処に居る皆さんにお観せしましょう」

あらかじめこの真実を皆の前で暴露して本当に良いのかを聞いた所、国王は自分のせいでもあると快く受け入れた。

「『私とあなたの息子がもうすぐこの国の王になれるのね』」

「『ああ、新しい王家の誕生だ』」

「「!?…」」

ワルダック達が企んでいた現リーニエ王家への陰謀を語った映像の一部始終が諸見の間に流されると辺りは騒然となる。

無理も無いな。

第一王子だと思われていた者が実は王家に関係の無い人間だった事が発覚したのだから。

「へ、陛下これは何かの間違いです!」

「…」

「ああ、実はこの俺達の無属性魔法で流している映像ね、リーニエ王都中にも流しているから」

「サプライズって奴さ」

「なっ!?…」

そう、俺達は今迄虐げられてきたリーニエ市民にも真実を知ってもらう為、レグルスの反乱の時にもやった手法を駆使した。

ワルダックが見苦しく言い訳に走ろうとするがシュラフ陛下は取り合わない。

今の今迄自分を脅迫し、国政を裏から操って国民までをも騙し好き勝手を続けてきたのだから。

「間違いか…三十年前に気が付くべきだったな。

お前達にはさぞ私は滑稽に映っただろう。

自分達の息子を第一王子として扱いその所業に日々悩まされていた私の姿は笑えただろうな…」

シュラフ陛下の言葉にワルダックとダキアは押し黙り視線はキョロキョロと泳いでいた。

「だがエリアが救出され、お前達に遠慮する必要性は最早無くなった!

ワルダック、この場を以てお前を宰相の地位から更迭する!

それとダキア!お前とは離婚だ!二度とその顔を私達の前に現すな!

エリアの身を案じて貴様等の言いなりになってしまったこの十年近く…悔やんでも悔やみきれぬ!…」

「父上…」

ワルダックとダキアにそう告げシュラフ陛下は悔しそうに俯く。

そんな父親の様子をクラウド王子がなんともいえない表情で見つめていた。

ワルダックは未だ納得がいかないといった表情だったが、一方のダキアは諦めたのか膝をつき落胆していた。

魔法があるこの世界じゃ完全にそういった事を防ぐのは難しいのかもしれない。

DNA鑑定とか発達している訳でもないしな。

そんな思考をしているとまた馬鹿が喚き出した。

「こ、こんなのは出任せだ!

第一王子は僕だぞ!クラウドが国王だなんて許すものか!

大体暗殺を企んだのは母上とワルダックじゃないか!

僕には関係無いぞ!」

「…本当に救いようのない馬鹿なんだな」

「アンタも同罪なんだよ!

今迄己のやってきた事を振り返ってみろこの馬鹿エセ王子!」

俺達は偽王子の言い分に怒りを通り越して最早呆れ果てた。

両親(ザブンはあくまでもシュラフ陛下との息子ではない事を認めたくないみたいだが)の犯罪とは無関係だと喚き散らす馬鹿息子。

そこから自分の事しか頭にない幼稚振りしか感じないな。

「馬鹿だと!?お前等みたいなちっぽけな国に言われる筋合いはないぞ!

この僕からベルファストの公爵令嬢を奪った癖に偉そうに…ヒィッ!?なんだコレ!?…」

「おっと!無理に外そうなんてしたら両腕が引き千切れるかもしれないぜ?

エセ王子さんよ」

これ以上馬鹿エセ王子の言い分を聞いていたらこっちまで可笑しくなりそうだったので彼の両腕を精神の鎖で縛り上げた。

「イッセー陛下、魔法を解いてもらえますか?」

「ん?…ああ」

クラウドがザブンにかけた闇技を解くように言ってくる。

彼の意図を読み取った俺はすぐに解除した。

「よくやったクラウド!お前もこの僕が国王に相応しいと…」

「黙れ!」

静かに怒りを滾らせてクラウド王子は元糞兄貴今では只の他人であるエセ王子の怒号を上げながら拳を振り上げていた。

「おいなんだその手は。

兄である僕を殴ろうっていうのか!?」

「貴様を兄と思った事など一度も無い!」

「へあっ!?…」

「ザブン!?」

バキッとクラウド王子の鉄拳を受けエセ王子は床に倒れ伏しダキア元王妃が駆け寄る。

それをシュラフ陛下は冷たい眼差しで見ていた。

「お前の様な女でも自分の息子は可愛いか。

分かるぞそれだけは。

私も自分の息子が大事だからな。

お前達が他人のクラウドに冷たい仕打ちをしたのも仕方の無い事だったのかもしれぬ。

私もザブンが殴られても何も感じぬわ」

シュラフ陛下は語る。

エセ王子の教育はほとんどワルダック達が行い、自分は何もさせてはもらえなかったと。

それでは親子の情など湧く筈もない。

というか陛下が正しい愛情をもって育てていたならば最低でもああはならなかったと思うなうん。

「クッ!?…」

「!させるか!冬夜!」

宰相の地位を更迭されたワルダックは悪足掻きにも諸見の間から逃げ出そうとする。

「分かってる!スリップ!」

「!?」

冬夜のスリップでワルダックは無様に転げ回るかと思ったが、咄嗟に両手を付いて転倒を回避したみたいだ。

だったらそれを利用させてもらうまで!

「綴る『フリージングシェイド』!」

「ぎゃあああ!?体が凍るー!?」

勿論全身凍り付けにする訳ではない。

俺はフリージングシェイドでワルダックの両手・両足だけを凍り付かせた。

「逃がす訳にはいかないんだよ!」

「き、貴様一体何のつもりだ!

何故所詮ちっぽけな他国の無関係な貴様等が出しゃばる真似など!?…」

「無関係?それがそうじゃないんだよ!元宰相さんよ」

「何!?…」

「再三に渡る不法奴隷の解放・引き渡し要求の無視、これで私達が無関係だとよく言えるわね?」

「呆れて何も言えんな阿奴は」

今回の不法奴隷の被害に遭っているリーンとリーフリース皇王もやってくる。

俺がタイミングを見計らって繋げておいたゲートミラーでリーニエに来てくれるように言っておいたのだ。

「貴方方は?」

ああ、そうだったシュラフ陛下は元宰相達が不法奴隷をもっていた事をまだ知らなかったな。

「私達は此方の国で不法に所有されている奴隷達の解放・引き渡し要求を再度しにきたのですよ」

「なんだと!?…」

「うっ!?…何故私が妖精族の奴隷を持っている事を!?…ってあ!?…」

「…」

もう一つの真実を知ったシュラフ陛下は怒り狂った声を上げていた。

すぐに解放命令を出し王宮にいた兵達は一斉に王都に向かいいなくなった。

「だがブリュンヒルドはこの件には…」

「いえ大いにあるのよ。

私が治める妖精領から誘拐され奴隷になってしまった子というのはイッセー陛下の恋人でもあったのだから。

これで一体誰を敵に回したのか理解出来て?」

「あの子は高額で裏取引もされてしまう程の絵のプロだ。

アンタなら戦争準備資金にでも利用するだろとは思っていたからな。

パルニエ統一で英雄として名を残す?

ふざけるんじゃねえ!アンタがやろうとしていた事は只の侵略戦争に過ぎないんだよ!

そんな奴が王政を語るな!」

「そ、そんな!?…」

リーンの補足と俺がかけた追い打ちでようやく理解したのか追い詰められたワルダックは遂に白目を向いて気絶した。

コイツがやろうとしていた事は只の侵略戦争で歴史歪曲でもされなければ英雄として名が後世に残る事などまずありえない。

ま、これからのリーニエにそんな心配は無用かな。

「情けない…全ての責任は私にもある。

ここまで好き勝手にされて何も出来なかったのは…私よりもクラウドが国王となった方がリーニエの為になるだろう。

後始末を押し付けるようで悪いのだが…」

「何をおっしゃいます父上!私にも至らぬ所があるでしょう。

その時はどうか遠慮無く叱りを!」

「そうよあなた!」

「クラウド…エリアも本当にすまなかった!…」

「ふざけるなあ!」

親子の愛情を取り戻した三人をよそに空気も読めない馬鹿が鼻血を流しながらも復活してまた喚き出していた。

「この国は僕の物だぞ!衛兵、アイツ等を殺せ!褒美をやるぞ!」

「哀れだな」

「うん」

「そこの兵よ!この三人を牢へ!」

「は、は!」

馬鹿エセ王子の喚きにまた呆れるしかない。

見張り以外の兵は陛下の命令を受けてまだ戻って来ていないしザブンが王家の者ではないと判明した以上彼に味方するアホは恐らくいないだろう。

虚しい叫びが響き渡り新リーニエ国王となったクラウドの命令を受けた見張り兵に両親毎牢へと連れていかれるだけだった。

後日、彼等は隷属化の首輪を嵌められ犯罪者奴隷炭鉱へと送還されたそうだ。

正に因果応報だな。

っとこうしている場合じゃないな。

「見つけた!…」

ワルダックを叩き起こし彼の屋敷の地下の事を聞き出し急いで彼女の救出に向かった。

「ローナ!…」

「だ、誰!?…」

すっかりあの男の手で衰弱しきってしまっているローナの傍にはもう一人少女がいた。

「貴方もしかして彼女が召喚した精霊?」

「そ、そうだけど…貴方達は?…」

リーンが彼女に尋ねるとそう答える。

だがワルダックの所業で不信感を募らせているせいか大分此方を警戒していた。

「大丈夫だ、彼女は俺が絶対に死なせないしこの地獄から必ず救ってみせる!」

「ホント?…」

「ああ!デュアル・ダ・カーポ!

そしてディスぺルフォース!」

精霊の子にそう言い聞かせ俺は急いでローナにデュアルダカーポをかけ傷を治し、そして彼女の両足に嵌められていた隷属化の輪を外した後すぐに彼女を抱えて城へと帰還した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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