Side一誠
「さてと、手筈は整った!」
俺は奴隷商人に尋問し近辺に奴隷商船が停泊しているのを知った。
そして新人冒険者達に自信を付けさせる意味合いも込めてある提案をした。
俺がミラージュで奴隷商人に化け商船に乗り込み、彼等を囮に他の捕まっている人達も助け出す提案である。
彼等は俺の戦っていた姿を見て奮い立ったのか迷い無く提案を受け入れてくれた。
あ、本物の奴等は一人を残して既に牢の中だぜ。
「ジャベール様、今回の収穫でございます…」
「ン~?ほほう…」
「…」
残した一人に誘導するようにO・HA・NA・SHIして奴隷商船に乗り込むとジャベールと呼ばれた薄気味悪い出っ歯オヤジが四人を値踏みした目で見ていた。
うん、此奴がこの奴隷商船を束ねているボスでサンドラの手の者に間違い無いな。
「うっ!?…」
「ど、どうした!?」
俺は誘導させた奴を無言の腹パンで気絶させる。
突然の事に驚いたジャベールが近付いてくる。
そして即座に
「動くな!」
「!?貴様、何者だ!?」
ジャベールの動きをすぐさま封じる為にミラージュを解き、奴にハクリガを突きつけた。
「ブリュンヒルドの双王の一人さ。
他の国でこんな好き勝手な事してんじゃねえよ!」
「なんだと!?…こんな…」
「とっととおねんねしな!」
これ以上構う必要性は皆無なので俺はパラライズをかけ周辺にいた奴隷商人と戦闘奴隷達を動きを封じた。
「お、王様、誘拐されていた人達皆無事です!」
「そうか!」
潜り込ませていた冒険者の一人が捕らえられていた人達を保護出来たと報告してきた。
後は…
「汚い花火だな…」
救出した人達を避難させ俺は奴隷商船を爆破させた。
ローナの件といい深い私怨もあったので盛大に。
救出した冒険者達の事をギルドに伝え、再発行の措置を取らせ無事この事件は終息を迎えた。
あ、一応保護はしておいた戦闘奴隷に関してはベルファスト姉妹の魔眼による判別が必要だな。
そしてそれから翌日
「『おお?…』」
「博士?…もしかして!…」
「アレが見つかったのか!」
「『御名答!』」
「「よっしゃあー!」」
レジーナ博士から最後のバビロンである「蔵」に通じる洞窟がレグルスとベルファストの境目にあるピュトン村にある事が判明し遂にかと俺達は歓喜の声を上げた。
「そうと決まれば早く行こう!」
「ああ!」
蔵にあるという新型FGの設計図さえあればようやくフレイズ討伐に本腰を入れられる。
「はっははー!」
「「五月蠅いわ/ですよ!」
思わず高笑いして嫁達に怒られるのであった。