彼は絆の繋がりで異世界で成り上がる   作:カオスサイン

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EPⅤⅩⅣ「ロールアウト!ロードメアの戦いPARTⅠ」

Side一誠

「ここをこうしてよっと…」

「魔力ペンキが足りないぞー」

「今搬入する」

ようやく最後のバビロンである「蔵」を見つけ新型FGの設計図を入手出来た。

これを元にやっと皆の専用FGの開発に着手出来るぞおー!

まあ、冬夜がバビロンのマスターなので俺は元蔵の管理人であるパルシェと一緒に意見とパーツ搬入などの手伝いといった感じだが。

それに俺や信、冬夜のはかなり後になりそうなのが残念だがフレイズの襲来が来ない今の内に急ピッチで開発を進めた。

まずはコイツだ。

エルゼの専用機として開発した真紅にカラーリングされたFG「ゲルヒルデ」

主武装の晶材で作成したパイルバンカーによる一撃必殺が売りの近接格闘特化の機体だ。

次にリンゼ機である空中戦もこなせるブルーカラーの可変型FG「ヘルムヴィーゲ」

ユミナ姫のシルバーカラーに塗装されてはいるが光学迷彩の様なシステムを積む狙撃特化型「ブリュンヒルデ」

ルー姫とラーシアの遊撃換装型である「ヴァルトラウテ・MK-Ⅱ」

ヒルダさんの重装白兵特化型「ジークルーネ」

リーンの砲撃特化型「グリムゲルデ」

スゥの合体システムという物凄くロマン溢れる拠点防衛特化武装型「オルトリンデ・オーバーロード」

桜の支援特化型「ロスヴァイセ」

八重さん、ユフィナの軽装白兵型「シュヴァルトライテ・MK-Ⅱ」

最後にローナの専用FGこれは本当に開発に難攻していたがなんとか完成を迎えた。

桜のロスヴァイセと同じシステムも積み、尚且つ銃槍絵筆型の武装「フェザーペンシーラー」のシステム切り替えやその高い機動性により遠・中・近距離をこなせる超万能型「ピクトヴォ―ティヴァー」

プリマにも補佐をしてもらえるようにと複座式コクピットを採用といったものだ。

アコも乗ってみたいと言っていたが現在保留している。

まあ、竜騎士をベースにする予定ではるがな。

詳しい事は今後の戦闘に注目だ。

さて、エンデから竜騎士の補修ついでに俺達はまたフレイズの来襲予言を聞かされた。

場所を割り出すとどうやらロードメア連邦の地のようだ。

少しばかり面倒な場所に現れるのか…。

ロードメアはレグルスの東にある七つの州に別れた連合国家でそれぞれの州に総督が居て早い話がそのトップに立つ全州総督が実権を握る国である。

「どうする?」

「まずは急いでその全州総督にロードメアのギルドを通じて話をする必要性があるな。

面倒臭い奴でないと思いたいが‥‥その後はロードメア市民を一斉避難させてフレイズの迎撃に望もう」

「それもそうだね」

実質最終決定権を握っているとされる全州総督がどういった人物なのか分からないが一刻も早くフレイズ襲来を警告し協力体制を整える必要がある。

なんだか嫌な予感が拭えなかったがすぐにギルドを通じてロードメア連邦現全州総督であるフォルク・ラジールとの面会を組めた。

だが面会当日…

「んなっ!?避難はしないというのはどういう事です!?

ユーロンで起きた一件を知らない筈は無いですよね?!」

「ですから情報を的確に判断して…」

「…」

開口一番、フォルク全州総督の決定が国民の一斉避難を行うのをまだ審議する方針だというのだ。

何を悠長な事を…

思わずそれを聞いて冬夜も事態の重さを告げるが全く意に介さない。

「とにかく以前にも我が国にも一度そのフレイズという魔物は現れていますがね…」

「対抗手段があるとでも?」

「ええ、実際にご覧になられた方がいいでしょう」

俺達は王宮の外に案内されるとそこにあったのは…

「ウッドゴーレム?…何故こんな所に」

FGの倍ぐらいの大きさはある装甲を強化したゴーレムが鎮座していた。

「ええ、完全に支配されているので危険性はございませんよ。

特殊な毒を用いて巨獣化に成功したのですよ!」

ふと後ろからゴーレムの解説をしながら白衣の爺さんが現れる。

「総督、この方は?」

「ああ、その者はこのゴーレムを改造した天才魔工学士のエドガー・ボーマン博士です」

「ボーマン博士、その毒ってもしやリベット樹海の…」

「ええそうです。

特別なルートを用いて入手したその毒を僕の知識を持って改良しこの量産性に優れたウッドゴーレム軍団ならばいくらフレイズといえどもひとたまりもないでしょう!」

冬夜が思い出したようでボーマンにそう聞くと興奮しながら彼はそう言った。

聞く所によると彼はデボラ博士の著書で研究していたようだ。

支配の響針の様なバビロン博士の劣化品しか作れない奴の事だ。

きっとロクな事にはならないな。

「お言葉ですが総督、あのゴーレムの力だけを過信し過ぎるのもいかがなものかと思われますが?」

「何?僕のウッドゴーレムに不満があるのか!?」

俺がそう言うとフォルク総督ではなくボーマン博士が噛みついてくる。

「不満ね…命を預けられる訳でもない高い精度が必要とされる操り人形で果たして国を、国民を守る戦いが出来るというのか?

私ならばそんな事出来ませんよ」

「ほほう、では貴国のフレームギアならば可能と?」

ボーマン博士がやたらと此方を睨んでくるが無視。

「ええ、少なくともそのゴーレムなんかよりは人が操縦出来るFGの方が信頼はおけますね。

なんならここは一つ、賭けを致しませんか?」

「賭け?」

「ええ、ウチの量産型FGとそのゴーレムで模擬戦して勝てばおとなしく引き下がりましょう」

「乗った!」

そんなボーマン博士の自信は数分後儚くも崩れ去った。

「こんな馬鹿な事が!?…私の最高傑作なのだぞ!?…」

「では、避難の件早急に」

俺達が招集した重騎士と竜騎士にウッドゴーレムは物の見事に惨敗したのだ。

アレでは下級フレイズさえも倒せるか怪しい。

その後、ロードメアの丘陵州総督と名乗る女性オードリー・レリバンが全州総督の決議を待ってはいられないと独自行動を起こす旨を伝えに公国にやってきたのだった。

その翌日、事件は起きる…。

 

 

 

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