彼は絆の繋がりで異世界で成り上がる   作:カオスサイン

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予定変更でこれに集中します。



EPⅤⅩⅤ「ロールアウト!ロードメアの戦いPARTⅡ」

Side一誠

「わ、私のせいではない!これには不幸な事故が重なってしまっただけなんだ…!」

「ですがボーマン博士、今回のフレイズの襲撃に至ってはブリュンヒルドのFGの力を借りるとの方向で決定が通達はされていた筈ですが?」

「そ、それは…」

ロードメア連邦のボンクラ全州総督との会談の翌日、改造ウッドゴーレムが突然暴走し街を破壊するという事件が起きたとオードリー総督から救援要請が入り現場へ急行、件のゴーレムはゲートで街中から引き離した後、エルゼのゲルヒルデの本格的初陣により跡形も無く撃破された。

彼女曰く模擬戦の時と全く以て手応えが無かったみたいだ。

それで付近の倉庫に隠れていた今回の騒動の原因を作ったであろう若ハゲ博士を確保し尋問していた。

「大方、公国のFGに手も足も出ずに敗北を喫したのが相当に悔しかったのでしょうが…」

「それに模擬戦の時と大して変わりがないとうちの者は言っていたぞ」

「そ、そんな馬鹿な!?…」

俺がそう告げると若ハゲは驚愕していた。

その後、若ハゲは今回の事件の責任を負われた事で博士号の剥奪の上、国外追放処分となり、彼の監督不行き届き、更には国民の避難令を出し渋るなどととしてあのフォルク、いやボンクラ全州総督は総督として、そして国家の主導者としての能力を疑問視されて結局は更迭、変わりにオードリー総督が新たな全州総督となったのだった。

そして二度目…俺としては三度目となるフレイズ大襲来が迫った日

「よし…!皆用意は良いな?」

「いつでも!…」

「出来ています!」

ロードメア市民の退避を確認し俺達はFGに乗り込み戦闘準備へと入る。

冬夜が率いる第壱士団は既に一早く出撃していた。

尚、スゥは機体特性上の都合、信は未だ彼の特異性故に合う機体が完成出来ておらず留守番。

上級種相手には機体の稼働が其処迄持たないので俺と冬夜は途中で降りて生身の戦闘という事になるが。

「ならばブリュンヒルド公国第弐FG士団出撃する!」

「「了解!」」

俺の号令を皮切りにユフィナの乗るシュヴァルトライテMK-Ⅱに続いて全機出撃していく。

「サーチング!」

サーチングをかけ出現した下級・中級フレイズ共の残存勢力を確認する。

『残:五千四百九十九体デス』

どうやら第壱士団と救援に駆け付けてきたエンデが約2、5割のフレイズを駆逐したようだ。

「『砕いて砕いて砕きまくる!』」

「エルゼ!あんまり出過ぎるんじゃない!」

「『はっ!?…』」

率先して地上のフレイズへとパイルバンカーを構え突撃するゲルヒルデだが一気にヘイトが集まり飛行型フレイズが挟み撃ちにしようとする。

ドシャン!

「『お姉ちゃん、あんまり無茶な事はしないで下さい!』」

「『た、助かったわリンゼ!』」

「ナイスアシストだ!」

ゲルヒルデへと迫る飛行型フレイズだが水飛沫の様に分散した水晶の弾丸が撃ち抜かれる。

リンゼの駆るヘルムヴィーゲの晶弾ライフルだ。

恐らく水属性魔法を駆使して弾を分散させたのだろう。

流石のナイス判断である。

「『リンゼさん、続けていかせて頂きますわ!』」

間髪置かずにユフィナが大型シュヴァル・トライテを思い切りブーメランの如く投擲し残りの飛行フレイズが殲滅される。

「『そこ!…』」

別の地点に出現したフレイズを桜のロスヴァイセが晶弾ライフルを冷静に当て沈める。

「『やああー!』」

それに続く様に今度はラーシアのヴァルトラウテMK-Ⅱが換装した射撃兵装パックに装備された晶弾ロングライフルをフレイズの群れへと撃ち込んで殲滅させる。

「『いっけえー!』」

アコの駆る竜騎士・アコカスタムが撃ち漏らした中級フレイズを「胸部ドラグ砲(キャノン)」を撃ち込み飲み込んでいく。

「『御主人様ー、この辺りで良いのかしら?』」

「『うん…今度は私も戦う!…魔王様と一緒に…二度と失わない為に!…』」

最後にローナのピクトヴォーティヴァーがプリマのアシストを得て予め俺が割った王の共振版に引き寄せられた残りのフレイズを持前の機動力を駆使して惹き付けながら合図してくる。

「『魔王様!今!…』」

「良くやった!グラヴィティー!後は任せたぞ!」

「『うん!…【ピクトレイスタ・ーサークル】!…』」

俺がグラヴィティーでフレイズを圧し潰し完全に動きを封じた直後、ローナはフェザーペンシーラで空に星型を描いた後、拘束したフレイズに向けて突き立てる。

すると描かれた星は段々大きくなり巨大な円陣としてフレイズを包み込みやがて小規模な爆発を起こした。

『上級フレイズ来マス!』

残存していた雑魚共を片付けた直後、スマホのナビが更に告げてくる。

「おいでなすったな!」

「ああ!冬夜いけるな?」

「OK!」

大きくなった空間の亀裂からゴリラ、ヒキガエル型の上級フレイズが出現したのを確認した俺と冬夜は機体から降りそれぞれ迎撃に向かった。

「[風よ来たれ 暴風の刃 疾風の傷]!」

まずは風魔法でカエル野郎を攻撃する。

「ゲコォ!」

だが奴は泣き声を発しながら舌を長ーく伸ばし風の刃を飲み込む。

これは効いていないか…。

「チィッ!?…ゲコゲコと五月蠅い奴だな。

グラヴィティー!」

今度はグラヴィティーでカエル野郎を圧し潰す。

「よし!お前にはコレだ![水よ来たれ 清浄の渦 アクアウォール]!続けて雷精よ!」

アクアウォールとショックボルトを同時に使用しヒキガエルフレイズを感電させる。

「ハクリガァー!」

トドメにハクリガを奴のコアへと突き刺し破壊した。

一方の冬夜はゴリラフレイズのドラミング攻撃に多少苦戦しながらも流星雨で沈黙させたのだった。

だが其処で…

「『不味いな…奴までがこっちに来てしまったようだ…』」

「何?…」

「『支配種だよ…奴等を指揮しているね…』」

エンデがそう呟くと同時に未だ閉じない亀裂から現れたのは一人の女だった。

 

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