彼は絆の繋がりで異世界で成り上がる   作:カオスサイン

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EPⅥⅩⅢ「砂漠の王国の怪異と邪神PARTⅠ」

Side一誠

「何?…」

「イッセー!」

「ああ、俺達もすぐに向かおう!」

偽天帝と黄金結社が消え去った事でユーロンが事実的に今度こそ完全壊滅した翌週、数多くの奴隷を未だ生み出し続けるサンドラ王国へと偵察に向かっていた鳩姫さん率いるくノ一部隊から慌ただしく緊急の連絡が入ってきた。

彼女達の情報に寄るとサンドラの王都であるキュレイから東にある都、アスタルの住民が何時の間にか一人残らず全滅してしまっていたという事だ。

その原因はまるでフレイズの様な謎の水晶を体中に生やしその水晶に体中のエネルギーが全て吸い取られてしまったかの様に全身が干からびた状態になってしまっているとの事。

都の付近を住処にしている動物達にも同様の被害が生じているとの事。

新たな支配種による力か?…いや伝染病?それとも…。

俺は嫌な予感を感じ冬夜と共に早急にアスタルへと向かった。

冬夜が錬金棟に連絡を入れ検査機を持ってきてもらって合流したくノ一部隊には何事も無い事を確認し帰還を命じた後俺達はアスタルを散策する。

確かに人っ子一人生存者はいない…。

又来る道中で慌ててアスタルから逃げる様に出て行った馬車とすれ違った事から病の類ではないと確信。

それなら思い当たるのは…

「こいつは酷いな…」

「間違い無いわねこれは…」

何時の間にか呼ぼうと思っていたら来ていた諸刃さんと花恋さんがアスタル都民の遺体を見てそう呟く。

「ではこれはやはり…」

「うん、恐らくこの惨状は邪神、もしくはそれに通ずるものによるものだろう。

生命エネルギー所か魂までをも喰われてしまっているようだ…」

「なんだって!?…」

どうやら俺の推察が当たっていたようで驚愕するしかない。

「犯人は恐らく…」

「従属神!…でも奴は…」

「世界神様が強制転生させた後も僅かながらに神の力が残留していたのだろうな…」

「その僅かな力が暴走した可能性が高いと?」

「ああ、それ等は人の負の感情に引き寄せられる性質があるんだ」

サンドラの都だから生活も良いとは言い難かっただろう…やはりあの国は潰さねばならない。

その後、魂を喪った肉体はゾンビ化しかねないとの事でアスタルの都は焼き払われ更地となった…のだが…。

「!此奴等…動いてやがる!?…」

「そんな馬鹿な!?都一つを焼き尽くしたんだぞ!」

何故か焼き払った筈の骨と化した遺体が突然起き上がり俺達を襲ってきたのだ。

「真逆、フレイズ化しているのか!」

「みたいだな!…」

そう思い当たるしかない俺達は応戦し今度こそ事を終えた。

魂を喰らうフレイズ紛いの邪神…早急に策を請うじねば被害が増えてしまう。

帰還した直後、緊急会談を開き邪神の部分は伏せて伝えると皆驚愕した。

邪神が絡んできている以上他の国に出来る事はサンドラの様な不穏な要素しかない国に近寄らない事だけだろう。

だがそれから十日後、騎士王国レスティアの南の街、メリカの方でも同様の被害が報告された。

 

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