彼は絆の繋がりで異世界で成り上がる   作:カオスサイン

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因縁の決着!…総員、BGM用意ィー!



EPⅦⅩⅠ「サンドラを攻略せよ!PARTⅣ」

Sideローナ

「ローナさんその巨大な鉄の馬は一体?…それと後ろの可愛らしい方はどなた?」

「あ…」

サフィアちゃんがピクトヴォーティヴァーに搭乗っている私とプラムに驚いている。

そうだった…プラムを召喚したのは私がリーニエ王国のあの悪魔へと売り渡されてしまいこの国を離れる事になった直後だったから彼女が知らないのも納得。

でも今は一刻も早くサフィアちゃんを安全圏へと言いたい所なんだけど…

「おらぁっ!」

「今大事なお話してるの…邪魔しないで…」

「何!…ぐおおお!?……」

嬉々として襲ってきた鉄器兵の繰り出してきた斧を私は片手で操作したフェザーペンシーラで受け止めて弾き飛ばしていく。

襲ってきた鉄器兵は私の反撃に対応し切れずにバランスを崩して前方に倒れていった。

恐らく今の衝撃で搭乗者は気絶しているかな?

「ふう…プラムあれやろう…」

「ふぇ?ま、マスター?他の人がいる前でアレはちょっと…///~」

「?」

「ちょま!…」

何かプラムが戸惑っているけど今は猶予が無い。

私はプラムと唇を重ね合わせる。

「はあう!?…///~」

サフィアちゃんがなんか驚いているのはなんで?

まあいいか…私は唇を重ね合わせたまま心の中で唱える。

「『精神同調』(アストラルリンク)」

唱えると同時にプラムの姿が私の中に吸い込まれて行くように重なる。

私が持つ魔王様も知らないレアスキルによってプラムと重なった事で自身の体に変化が起きる。

私の紫色の髪は桜色へと染まっていき瞳は紅くなる。

「え?…」

「ふはあ…」

「『マスター~、精霊回廊の繋がり良好だよー!…でも人前でやるのはちょっとなー…』」

「ン…善処する…」

「えええええー!?」

私の変わり様とこの場から姿を消し響いてきたプラムの声にサフィアちゃんは驚きの声を上げる。

「詳しい事は後で!…サフィアちゃん私の後ろに早く乗って!…」

「え?ですが…」

私がサフィアちゃんに安全の為にピクトヴォーティヴァーに乗る事を提案。

「操縦桿握っているだけで良いから…」

「で、ではお言葉に甘えさせていただきます」

彼女は一瞬渋るけど乗り込んだ。

「早く魔王様の所へいく!…」

サフィアちゃんを乗せて私はピクトヴォーティヴァーを疾走させた。

 

Side一誠

「どうしたどうしたどうしたぁ?」

「ば、馬鹿な!?…ええい何をしているこの愚鈍共めが!」

俺は十数機の鉄器兵に包囲されるが全くといっていい程一向にデモ二クスツァーリオンに攻撃が届く事はなかった。

「愚鈍なのはお前達の方だぜ?

無理矢理戦わせているんじゃ俺は倒せねえよ」

追い込まれても見苦しく無様を晒すアブダル達に俺は言い放つ。

「ぐっ!?ならばこうするまでよ!」

「させるかよお!」

「ぐおっ!?…腕輪が!?わ、儂の腕がぁー!?」

「父上!?…おのれよくも小国如きが!」

アブダルが逆切レを起こし腕輪を使って鉄器兵に未だ乗っている奴隷に自害を命じようとするのを俺が魔力弾を飛ばして奴の片腕毎腕輪を吹き飛ばす。

「おやぁ?両腕を吹き飛ばしてやろうと思っていたのに外しちゃったかー」

「き、貴様ぁー!おい王をお守りしろ!」

「「は、はっ!」」

それを見たガブダルが重鎮達に命令し障壁を張らせるがそんな薄っぺらい物で俺を止められるか!

「はっ!残光収束!」

「「う、うわああああー!?」」

ツァーリオンの翼から収束した光弾が障壁毎重鎮達共を吹き飛ばした。

中にはモロに光弾のクリティカルヒットを受けて消し飛ばされた者もいた。

「ななななっ!?…」

信じられないといった驚愕の表情で歯ぎしりしていたガブダルだったが何を思ったのか先程ローナが倒した鉄器兵の所へと駆け出していった。

「退け!」

中で気絶していた戦闘奴隷をコクピットから強引に引き摺り出し自身が乗り込んだ。

「『ハハハハハ!これならばー!』」

「ヒィッ!?」

何をトチ狂ったのかガブダルが乗った鉄器兵の斧が片腕を失い悶えているアブダルへと振り下ろされようとしていた。

ガキイン!と三重の鈍い音が響く。

「間に合った!…」

「良いタイミングだぞ」

俺のハクリガとピクトヴォーティヴァーがアブダルに振り降ろされようとしていた斧を止めた。

「『何のつもりだぁ?』」

「それは此方の台詞だ!まだ奴に更なる恐怖を味わせていない。

それにお前が今やろうとしていた事がどういう事か分かっているのか!」

「『何って…役立たずの王を排除してこの俺様がこの国の新たな支配者に君臨する布石を打ち上げようとしていたのによお…邪魔すんなよなぁ』」

「『ガブダル!貴方は何処まで国と民を愚弄するおつもりですか!』」

ガブダルは邪悪を含んだ声でそう言い放つ。

何処までも腐った奴め…俺が反論する前にピクトヴォーティヴァーからサフィアの怒号が響く。

って乗っちゃって大丈夫なの!?…後で聞く事が出来たな…。

「大丈夫なのか?」

「『イッセー様…私もどうか御一緒に戦わせて下さい!』」

「『大丈夫、サフィアちゃんは強い子だから!…

フォローは任せて!…』」

「そうか…」

俺はサフィアとフォローするローナの言葉を聞いて快く了承した。

 

Sideサフィア&ローナ(プラム同調体)

推奨戦闘BGM「astral ability」♪

「『妹の癖に何処まで俺の邪間立てをすればぁぁ!』」

「もう貴方達を兄や父だなんて思いません!民の為お覚悟を!」

「『ほざけが!』」

「ガサラ以上に気持ち悪い…綺麗な景色をこれ以上貴方の我儘で汚さないで!…」

「『!…思い出したぞお前!その可笑しな筆で俺の顔に可笑しな落書きをしやがった奴隷!

だが可笑しい…お前は買い手がついて売り飛ばした筈だ!

なんで此処にいやがる!?…』」

あ…私も今思い出した…この国に居る時にあまりにも彼の顔が不快だったので碌に紙もなかったし不満解消がてら紙代わりにしていた事を…花とか草原とか描いて。

「不快…それに私は奴隷なんかじゃない!…」

「『だったらもう一度奴隷に堕としてやるよ!

父上の方針のせいで俺も満足いった事がないんだ。

俺様が王になった暁にはサフィアもお前もあの男や他の男奴隷共の眼前で盛大に奉仕調教してやるからよお!』」

「『ちょっとぉ!私もいるんだけど!』」

「ガブダル!…貴方って人は!…」

論点が多少ズレているプラムと彼に怒りを感じるサフィアちゃんが睨む。

「綴らせて頂きます!<白き閃光よ 命溢れし真なる正義を灯せし光の力よ その光で世界の灯火をも照らし出せ> 【アークフラッシュロード】!」

「私も綴る…!<唸れ雷鳴の如き愛しき風の子よ その激しき豪の刃と成りて我が歯車となれ>【ストームオブ・ギアボルテックス】!」

私とサフィアちゃんはそれぞれのアセンスタルアーツを紡ぐ。

「『精霊回廊第一の扉開け!「風の守護」よ!』」

リンクしているプラムの精霊回廊の力によって私のアセンスタルアーツが更に強化され暴風と閃光がガブダルの鉄器兵を襲う。

「『ぐがあっ!?…なんなんだ!?その力は!?…』」

「貴方が知る必要はありません!それに惚けている場合ですか?」

「『はっ!?しまっ…』」

サフィアちゃんが呟くと同時にガブダルの背後から双剣を構えた魔王様の一撃がガブダルの鉄器兵の片手片足を斬り裂いていた。

 

Side一誠

推奨戦闘BGM「革命デュアリズム」or「Over Soul」♬

「終幕といこうか」

「『ぐっ!?…まだなんだよお!』」

ローナ達の攻撃と俺の不意打ちで奴の機体は満身創痍になっているがそれでも無駄な抵抗で足掻こうとしてくる。

「いいや終わりだ!」

「『な、なんだ!?動け!何故動かん!?…』」

抵抗してくる残った片手にハクリガを突き刺し奴の機体のエネルギーをアブゾーブで吸収し最低限の動きさえも封じる。

「『た、助けてくれ!望むものがあるのならいくらでもやる!だから…』」

「戯言はそれだけか?」

「『ヒッ!?…』」

コイツは言ってはならない事を口にした。

俺の目の前でローナ達を犯すとはっきりとな…機体を粉々に粉砕するだけの予定だったのだが奴のその発言で気が変わった。

「貴様等には地獄すら生温いか…ならば真の地獄への御招待だ!」

俺は奴から奪ったエネルギーをハクリガに再び注ぐ。

「喰らえ!…<ブレードアブゾーバーアフターグロウブレイク>!!」

「『ぎゃああああー!?……』」

簒奪した魔力エネルギーを一気に収束・解放しガブダルの機体のコクピットへと狙いを定め振り下ろし奴を機体毎葬り去った。

ガブダルは断末魔の悲鳴しか上げる事が出来ず輝く残光の奔流に飲み込まれていった。

「お、俺達は解放されたのか?…奴隷から」

「ああ!…」

ガブダルの無様な戦死を合図に鉄器兵に乗せられていた奴隷達が動きを止め周囲は歓喜の声に溢れ出した。

その直後、片腕を失い最早抵抗する力さえも失っていたアブダルを含む逃げたサンドラの重鎮共や奴隷商人達もついでの様な形でアブダルの傍に居た女性の元奴隷をリーダーに反旗を翻した元奴隷達が駆る鉄器兵に完全包囲され国からも逃げ場を失いあえなくお縄となり即刻被害国全ての裁判にかけられ全員奴隷or処刑処分が下される事となった。

使い魔が確保したあのハゲマッドも新生ロードメアに送還し処刑され今度こそこの騒動は終わりを告げたのだった…筈なのだが…

~騒動から二日後の夜~

「王よ…なんだ此奴等は?」

「よくやったぞ…シャイニングジャベリン!」

「「ギャアァ!?……」」

信がブリュンヒルド城の周囲に張っていた結界に引っ掛かったのはゾンビ化したアブダルと元重鎮共だった。

尚ガブダルは完全に消し飛ばしてやったのでいないが。

奴等の穢れた執念になぞ付き合ってやる義理などないので俺は光を撃ち込んでさっさと退散させた。

そのついでといってはなんだが地形的な問題でサンドラ王国自体も地の底に沈めて更地にした。

 

 

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