EPⅧⅩⅡ「不死の悪魔との激突!PARTⅠ」
Side一誠
「行くか…!皆準備は良いか?」
「「ええ!」」
俺達は悪魔に一度人の力を示しそのついでで政略結婚を潰しに冥界へと殴り込みを入れる事を決めた。
「あ、待って!私も連れて行って欲しいのにゃ!」
「わ、私もお願いします…!」
「あ、ああ…でも黒歌は冤罪を晴らす為だと分かっているが、ユイリちゃんが行く必要性は…」
黒歌とユイリちゃんに呼び止められ俺は聞く。
「私も友達の冤罪が晴らされる所をこの目でしっかりと見届けたいです…!」
そうユイリちゃんは強く言ってくる。
まあリアス・グレモリーの様な無能を管理者に指名するぐらいだし悪魔の上層部も黒歌が殺した元主が人身売買の片棒を担いでいた事など把握してはいるまい。
「分かった。
でもユイリちゃんはまだ眠っている力が目覚めていないんだ。
絶対に黒歌の傍にいてくれよ」
「はい!」
そう彼女達も連れて行く事を決定した所で今度こそ俺達は冥界へと転移して行くのだった。
その頃、~冥界~Side子猫
「…」
全く楽しめない…それもそうだ自分の仕える主であるリアス部長がレーティングゲームに敗北し強制的に開催された婚姻パーティーなど見てられないし今すぐにでも眷属全員で此処を出たいぐらいだ。
だがしかしそれも出来ない…。
「そこに居たかリアスの眷属探したぞ。
こっちに来い」
「来ないで下さい!…」
「優しくしてやるよ!」
「も、戻りますから…!」
「チッ!…」
パーティー会場の外に避難していた所をライザーに見つかってしまいいやらしい視線で私を見てきて連れ戻そうとしてくる。
精一杯最低限の抵抗を見せる事しか出来ない。
もしも此処で暴れたりしたならば部長に余計に迷惑をかけかねない。
私は大人しく会場へ戻る事にするしかなかった…。
だが私達はこの後衝撃的な展開を迎える事になる事をこの時迄は知る由もなかった。
Side一誠
「ねえイッセー、あンの腐れ焼き鳥野郎一回私の仙術で呪殺しちゃって来ても良いかにゃ?…」
「気持ちは分かるが今は抑えろ。
不用意にやったら今度こそはぐれ解除所じゃなくなってしまうぞ」
「わ、分かっているにゃ…」
「大丈夫だな…じゃあ行ってくる。
サインを飛ばしたらユフィナ達も来てくれ」
「「はい!」」
冥界に転移してきて早々に黒歌が妹がライザー・フェニックスに乱暴されそうになっている所を目撃して激昂していた。
黒歌をなんとか宥めるかくいう俺もライザーの行為には関心しないな。
兎に角始めようか…!
俺はミラージュで警備兵の悪魔の姿に変身し婚姻パーティー会場へと難無く潜り込んだ。
うん俺が化けているとはいえ大分ザル警備だな。
パーティーが進行しライザーが演説している所に俺は堂々と上がり込む。
「む?何かあっ…」
「動くな」
「ぶ、ブリュンヒルドさん!?…」
警備の定時報告か何かだろうと思ったのだろうライザーだったが首元に魔力を灯した俺の手が突き付けられている。
周囲の悪魔は呆気に取られている。
「き、貴様何をしている!?」
「動くなと言った筈だ…」
「ぎゃあ!?…」
警告したにも関わらずかライザーが不死の力を持っている事を知り得ているからか一人の若い悪魔が反抗してきたので遠慮無く反撃し気絶させる。
「き、貴様一体何が目的だ!?…」
ライザーが俺に問いかけてくる。
俺はゆっくりと幻影を解きながら宣言する。
「そうだな、目的は二つある。
一つはこの誰も幸せにならない政治絡みの婚姻を潰す事。
もう一つは貴殿に告げる。
「超越者」の魔王サーゼクス・ルシファーに!」
「なんだと!?…」
「人間!?それも魔法使いが何故此処に!?…」
「人間如きが口を挟むな!」
「やれやれ…ほらよっと!」
「「ぐわっー!?…」」
聞く耳持たないアホ共を拡散ショックボルトで鎮圧する。
「其処迄にしておいてもらえないだろうか?正体不明の魔法使い君」
「サーゼクス・ルシファーだな?」
「そうだ…魔法使いの人間君、君はうちの妹とライザー君の婚姻に対して酷く反対しているようだがそれは何故かな?」
「簡単な事だ…俺はとある国で王の一人をやっていてね…想いの通じ合わない婚姻になど意味は無いと考えている。
例えどんなに良い政治的意図や存続的理由があろうと結局は想いが伴わなければいずれはお互いの為にも良くないからな」
「ふむ…」
俺の返答に魔王サーゼクスは反論してこない。
少なからずも何処か思っている所はありはしたようだな。
「それで…我々悪魔に何を望む事は?」
「サーゼクス様!?この様な不審な人間などに!…」
「黙れ!…それしか言えないのか三下悪魔が!…あんま人間を舐めるな!」
「ひっ!?…」
サーゼクスが取引に応じようとした所またもや三下悪魔が騒ぎ出したので俺の眼力で黙らせる。
「悪い、話の続きだが俺が此処にやって来たのはこっちが本命だ。
SS級はぐれ悪魔として指名手配されている黒歌のはぐれ認定を取り消して頂きたい」
「なっ!?…」
俺が黒歌の名前を出すと搭條さん達だけでなく一部の悪魔も驚いていた。
「…君が何処迄把握しているのかは分からないがやはりか…」
「どうやら其方も黒歌の罪状に疑問を持ってはいたようだな」
敢えて人身売買の事は今は伏せておく。
別の勢力も関わってくる事だしな。
「分かった…再調査で真実が判明次第彼女のはぐれ認定は取り消そう。
後はリアス達の婚姻の可否についてだが…」
「それは其方のやり方に合わせよう。
皆!」
サーゼクスと取引した俺は嫁達を呼んだ。
「ほう!…人間にしては美しい女を連れているんだな」
「…」
魔王の前であるにも関わらずユフィナ達を目にしたライザーや一部の悪魔達がいやらしい発言をしてきたが俺はぐっと堪える。
「では…」
「一誠・ブリュンヒルドだ」
「分かった。一誠・ブリュンヒルド君チームVSライザー・フェニックス君チームによるレーティングゲームの開始を宣言する!」
かくして俺達とライザー・フェニックスによるゲームが開始された。