彼は絆の繋がりで異世界で成り上がる   作:カオスサイン

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ヘルキャット編はこの作品の一誠達には既に関わり無いので飛ばします


魔勇賢王と体育館裏のホーリー
EPⅨⅩⅡ「引金は引かれる」


Side一誠

テロ襲撃もあったが終息し四勢会談も閉幕した。

テロリストの一味だった魔法使いの少女達は俺が保護し、レイナーレとイリナまでもが此方にやってきた。

俺に泣きついてきて頑なに離れようとしなかった少女雫那はあの後、彼女とは又事情が違うがブラディーから捨てられリアス・グレモリーの眷属となっていた義弟のギャスパー・ブラディーの事を聞いて会いに行ったようだ。

戻ってきた彼女はどこか凄く満面な笑顔を浮かべて「妹はいたけど弟はいなかったからなんだか新鮮!それにあんなか、カワイイ弟は…はうわっ!?」

「だ、大丈夫か!?」

「えへへー…」

おおう…妄想暴走癖があるようだ…。

「かなり久し振りの様な気がするなぁ」

「本当に異世界…」

それはそうと学園は夏休みに入ったので俺達は一定期間向こうの世界へと戻る事にした。

無論元の世界出身者には話してある。

皆各々驚愕していた。

一気に嫁が増えた事もあって未だ着手出来ていなかった専用FG開発や操縦技能訓練の為、それと溜まっている政務案件も一挙に処理しようとするか。

「あ!お帰りになられていたのですね!」

「ただいま」

「お?少し見ない間に随分とまあ賑やかになっているみたいじゃないか!賢王殿」

「はは…冬夜は」

ブリュンヒルド城へと戻るとユミナ姫が出迎えてくれる。

そして俺の周囲の変わりようを偶然目にしたレオン将軍がからかってきたので苦笑しながら冬夜の事を聞く。

「冬夜様でしたら今は自室におられるかと」

「そうか」

俺はユミナ姫の返答を聞いて皆を連れて冬夜の部屋へと向かった。

「冬夜いるか?」

「ああ、一誠こっちに戻るの今日だったけ?」

「おいおい、電話で事前に要件と伝えておいただろ…」

「ありゃ…それはすまない」

冬夜は武器の手入れをしていた。

そして彼にあちらで保護した半数の女性達を雇う様にお願いし(押し付け)といた。

そして冬夜から俺達が離れている間の事を聞いた。

数週間前にノキア王国でまたあの傍迷惑マッドのデボラの遺産を偶然拾って好き勝手やってたカナザとかいう軍務卿の話を同盟を結びにやって来たノキアの女性大使から聞いたユミナ姫達がその所業にブチ切れて彼女達だけでノキア王宮に乗り込んで件の人物にお仕置きしたという事件があったようだ。

他にはというと

「そういえばエンデの奴とはあれから会ったか?」

「いや…それに関してなんだけど実は…」

エンデの事を聞くと冬夜は何処かばつの悪そうな顔をしながらこう言った。

「エンデの搭乗していた竜騎士が裏世界で発見された…というかしたんだ…」

「何!?…どういう事だ!?」

「それがだな…」

俺はその事実に驚きながらも続けて話を聞く。

冬夜が言うには先日何故かエンデ仕様の竜騎士が裏世界側に落ちていてエンデ本人の姿は見当たらなかったが竜騎士を偶然拾ったという裏世界の元老院の老害トップが好き勝手に乗り回して民への理不尽な弾圧を行っていたらしい。

それを目にした冬夜が慌てて遠隔操作で老害の操縦を封じてそれ以上の事態悪化を防ぎ老害を倒して竜騎士を取り戻し事無きを得たらしい。

しかし結局エンデの行方は未だ不明のままか…。

「兎に角回収した竜騎士は一度解体して改めて建造し直した方が良いな。

アホのせいで無関係な人達の血で汚されたなんて堪ったものじゃないからな」

「また一週間は工房籠りかー」

「だな」

その後、俺と冬夜は久方振りにベルファスト王宮を訪れていた各国の王と将棋やトランプに興じていた。

だが俺達が離れている僅かな期間に魔の手は忍び寄っていた事に気が付く事はなかった。

 

その頃、Sideアーシア

「ちわーす!ってアーシア一人なんすか?

レイナーレ様までいないようだし」

「あ、ミッテルト様いらしてたんですね。

夏休みに入りましたので皆さんお揃いで何処か旅行に行かれたようでして私が留守番をしてるんです」

「そうなんすか」

イッセーさん達が旅行にお出描けになられて留守番を任されていた私は遊びに来てくれたミッテルト様と談笑していました。

ですがしばらく経った後あの方が突然やって来たのです…。

「これって!?…」

「魔法陣!それも悪魔のっす!」

突然魔法陣が居間に出現しミッテルト様が警戒する。

「やあ、久し振りだねアーシア」

「あ、貴方は!?…」

魔法陣から現れたのは私が教会を追放される切欠となった私が助けた悪魔さんだったのです。

その事をミッテルト様に話すと彼女は驚いて顔を引きつらせていました。

「漸く迎えに来たよ…さあ一緒に…」

「そんな胡散臭い笑顔を浮かべながらアーシアに触るなっす!」

私の手を取ろうとする悪魔さんに対してミッテルト様がより一層警戒心を剥き出しにする。

「なんだい?…中級堕天使如きが僕とアーシアの仲を邪魔しないでくれるかな?」

「誰もアンタとアーシアの仲なんか認めていないっすよ!」

ミッテルト様はその彼に対し光の槍を投擲しようとしましたが…

「はあ…うざいよ君!」

「なっ!?…がっ!?…」

「ミッテルト様!?」

逆に彼が放ってきた魔力弾にやられてしまってミッテルト様が吹き飛ばされて壁に叩きつけられてしまう。

私は急いでミッテルト様に駆け寄ろうとするも

「おっといけないなぁ…これ以上その中級堕天使を傷付けられたくなければ僕と来るんだ」

「…」

「だ、駄目っす…!そんな悪魔の言う事聞いちゃ…ウチに構わず早く逃げ…」

「余計な事を言うな!」

「がはあっ!?…」

悪魔の言う事に渋々従おうとするとミッテルト様が傷を抑えそう言ってくるも彼に妨害されてしまう。

「もうやめて下さい!貴方の仰る通りに致しますから!…」

「そう言ってくれると思ったよ」

「ごめんなさい…」

私はこれ以上ミッテルト様を傷付けられるのは見たくないと嘆願し悪魔に何処かへ連れていかれた。

「あ、あ、アーシアァ!…」

 

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