飛龍と提督   作:秩父快急

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夜 寝室で…。

 

 「ふぁわ…。今日は疲れたなぁ。」

 私は鎮守府内部の自室で就寝準備をしていた。既に制服から着替え、部屋着だ。私の部屋は執務室のとなりにあり、部屋同士扉一枚で繋がっている。自室には簡単な台所と洗面台に化粧室…。それに風呂がついている。この部屋は唯一プライベート空間である。だが、私の職務はこの鎮守府の提督。寝る前には明日の出撃予定を確認している。その確認作業も終わり、やっと床につく。時刻は23時半。昨日の疲れが残っていたせいか、私はすぐに夢の中へ入ってしまった。それからどのぐらいたったのだろうか…。なんか、ベッドが狭いし暑い。なぜだろうと目を開けるとそこには…。

 

 「…え?」

 

 寝巻き姿の飛龍が一緒の布団に入っていた。これにはさすがに驚いた。慌てて部屋の明かりをつけて飛龍を起こす。

 「んぁ…。提督、なに?」

 「何でここで寝てんだよ!?」

 寝ぼけ顔の飛龍。なんだか、顔が赤いし微妙に酒臭い。

 「いいじゃ~ん。提督と付き合っているんだからさぁー。」と、抱きつく飛龍。

 寝巻きの間から飛龍の胸がチラッと見えている上に、アルコールが入っているせいなのか…。普段よりも艶っぽい。飛龍は酒が入っているのか言動がややおかしい。とりあえず酔いを冷ますために、水を渡す。

 

 ゴクゴクゴク…。

 

 水を飲んでいくらか酔いが覚めたのか…。「な、何で私!提督の寝室に居るの!?」と正気に戻る。

 飛龍から事情を聴いたところ、夕食後に翌日の出撃が無いから蒼龍と共に酒盛りしていたそうだ。蒼龍は自室で酔いつぶれてしまい…。飛龍はトイレに行き、その帰りに提督の寝室に潜り込んだということだ。

 「あ~。こんなところ見られたらどーするんだよ。」私は冷や汗ものだ。この状況じゃ、私が飛龍を連れ込んだかのような状態だ。改めて飛龍の服装を見ると寝巻き姿ではあるが、胸の谷間が見えており、いつポロリしてもおかしくない状態だ。とりあえず、私のジャージを羽織らせて懐中電灯をもって蒼龍と飛龍の部屋へと向かう。非常灯だけの廊下は気味が悪く、お化けが出そうな雰囲気だ。しかも、飛龍がうとうとしてるので背負いながら部屋へ向かう。こんな姿、夜勤の艦娘に見られたらひとたまりもない。しかも、よりによって今夜の夜勤担当は青葉じゃねーか。って、背中で飛龍寝てるしw 私の寝室から空母組の部屋までは中庭を挟んで向かいの3階建ての建物。(私の寝室がある建物は、主に戦艦組や重巡組が使っている。)背中で熟睡してる飛龍を背負いながら空母寮へ向かう。なんとか、誰にも会わずに蒼龍飛龍の自室へ着いた。部屋には鍵が掛かっておらず、中は電気がつけっぱなし。そして和室のちゃぶ台で蒼龍が突っ伏して爆睡している。なぜか二航戦の二人は似ているところがあって、酒を飲むと服を脱ぐ癖がある。勿論蒼龍の寝巻きもはだけていた。パンツ丸見えで、胸もチラッと見えている。とりあえず飛龍を壁に寄りかからせて布団を敷く。なんとか二人とも起きずに裸を見ずに済んだが…。起きていたらセクハラで蒼龍から警務隊に訴えられる所だった。

 

 翌朝

 

 「あー。昨日は飲み過ぎた~。」と、頭を押さえながら蒼龍が起きる。飛龍も二日酔い状態だ。ふと、自分の布団に提督のジャージが置いてあることに気づく。己の昨夜の行いを思い出すと…。急に提督の隣で寝たくなって寝室へ突撃。でも、自室に運ばれてきたと言うわけだ。

 (やば。提督に迷惑かけちゃったかしら?)

と、心配する飛龍。そうとは知らず自室で寝てる提督。昨夜の出来事のせいでこのあと寝坊したのは秘密である。 

 

 

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