それでも見てやってもいいよって方はお進みくださいませ。
俺は絶望と戦い続ける。
「壇ノ浦……八艘飛び!」
舟を出現させ、その上を高速で移動する。本来は攻撃宝具なのだが、ここではただの移動として使った。なぜならば、そうしなければ目の前の相手、回帰の獣の一撃を回避できなかった。
歌を謳うがごとく、常に俺に重圧をかけて来る獣。その正体は人類悪。神名をティアマトと云う。
「ああ、くそったれ!かれこれ二回は殺してるぞ!」
恐らくは連鎖顕現の影響で何度も産まれていることになってるのだろうが、それが冠位暗殺者の力を借りてなお、俺を劣勢に追い込む要因となっていた。
「今日という今日は絶対に倒す!」
もはや人類は俺を含めて三人しかいない。斬撃皇帝や、オリジナルのブラックバレル遣い。そして俺。
それぞれがそれぞれの場所で現在進行形で全力を尽くしている。斬撃皇帝は比較の獣と、ブラックバレルは快楽の獣:Rと戦っている。
斬撃皇帝さえあれば人類は救われると思っていた頃、連鎖顕現で自動的に復活して来ることを知らなかった頃。俺はアラヤとガイアからの援助を受け、英霊の力を任意で借りることが出来るようになった。
俺はその力の意味も理由もわからず、ただ家族を守りたい一心で使った。
けど、その家族はもうこの世に存在しない。俺の戦いは無意味だったのだ。
だけど、諦めてたまるかよ。生きて、生き延びて、みんなの墓の前で勝ったって、胸を張って報告するんだ。
だから……
「いい加減たおれろぉっ!」
無敵艦隊を展開し、一斉砲撃する。周囲のラフムを一掃し、その間を八艘飛びで一気に突っ切る。
「収束型……
「AA、AAAAaaaaaa!!!」
星の息吹を束ねた一撃を刀身に収束させ、角に叩きつけた。ビキリと音を立ててへし折れた片方の角。
「よし!もう一歩!」
接近さえ出来れば、宝具をラフムによって減衰されにくい。スカサハ先生の宝具やクーフーリン・オルタ、など一対一専用の宝具すらあるのだから、こうして接近したほうがいい。
そこは月のアリストテレスの力を借りてブーストしている。本来ならば人類の敵となるはずのアリストテレスたちだが、地球のSOSが人類悪の出現で変わったらしい。故に力を貸してくれるようになったのだ。
そのブーストを使って、ティアマトの霊基に一撃を加えダメージを与えた。
「とど、めぇぇっ!!!」
その時、笛の音鳴り響き。
「!?」
俺とティアマトを黒い穴に突き落とした。
続けるべきか否か……迷うなぁ……