『みんなの海を守らねば…!!』
私達が、いつどうやって生まれたかは誰も知らない。
だが、生まれたという事は、誰かが必要としていたからなのかもしれない。
もっとも、その時の私達はそんな事考えもしなかったけど。
自分達が何の為に生まれたかを理解し始めたのは、奴らが現れたからだ。
奴らを見た時、戦った時、本能で理解した。
奴らは、敵だと。
私達は、生まれた場所で平和な世界と秩序を営んできた。
そんな平和は、ある日打ち砕かれた。
私達は必死に奴らを追い返した。
来る日も来る日も闘いが続いた。
仲間が奴らの凶弾に倒れた事もあった。
私も傷付いて、海に沈みかけた時もあった。
だが、私達の体は普通の生物より頑丈にできているらしく、そうそう簡単には死なせてくれないらしい。
つまり、私達を生んだ大いなる意思は、そこまでしても私達に戦う事を求めているのだろう。
何故、奴らは戦うのだろう?
もし話せるならば聞いてみたい。
何故、奴らは仲間を殺すのだろう?
奴らも同じ事を考えているのだろうか。
何故、奴らは私達の世界を奪うのだろう?
オマエ達の世界だけでは不満なのか?
いつ果てるともしれない闘いは、今日も続く。
多分、明日も、その明日も、その次の明日も…私が知ってるだけの明日が終わっても、戦っているのだろう。
私達のどちらかが消えてなくなる迄…。
「もうダメです。この海域は放棄しましょう!」
「イヤだ!ワタシはまだ戦える!一人になっても戦う!」
「もう大勢の仲間が沈んでいる!オマエまで沈む必要はない!」
敵の中には、前に見た奴もいる。あの時は何とか追い返した。私達も奴らを追う事はしなかった。
何故、また来た?
オマエ達が来なければ、戦う必要はないのに。
私達がオマエの仲間を沈めたからか?
私達の仲間も何人も沈んでいるというのに…!
『コウゲキタイ、ハッカンハジメッ!』
『ウミノモクズト ナリナサイナ!』
『クッ、イイゾ、アテテコイ!ワタシハ ココダ!』
奴らは人の姿をしながら、人ではない。
それは私達と同じだ。だが私達と奴らで決定的に違うのは、その武器だ。
鉄で出来た禍々しい武器は、私達の体を容易に引き裂く。
そんな奴らに対抗する様に、私達もまた強くなっていく。
そんな私達を倒す為、奴らはもっと恐ろしい武器を作る。
そう言えば聞いた事がある。確かイタチごっこと言うんだっけ。
いつしか海に沈む奴らの顔を見るのを楽しんでる自分がいた。
アイツらもそうなんだろうか?
結局、この日の戦いで私はまた仲間と世界の一部を奪われた。
仲間の屍の上を奴らは闊歩する。
沈んでいくアイツの顔は、ずっと忘れないだろう。
そんな顔をしないでくれ。
オマエを撃ったアイツも必ず沈めてやるから。
どうせ私も、すぐにオマエの側に行くのだから…。
私が沈む迄に、私達の世界を取り戻せるだろうか。
それとも、私が沈むのが先だろうカ?
オそらく私が沈ムノガ先ダロウ。
ダカラと言っテ、逃ゲル場所ナド ナイ。
今日モ奴ラハ ヤッテクル。
ワタシ達ノ海ヲ…世界ヲ 引キ裂キニ。
「おのれ 忌々しい 艦娘共め…!」
「何度でも…水底に 落ちて行くがいい…!」
「今日の敵は、強敵でしたね、加賀さん」
「えぇ赤城さん。何と言うか…執念の様な物を感じました」
「執念…ですか」
「…だが、それはこちらも同じ事。この武蔵、遠慮はせん」
戦いは 続く。
「ねぇ、アナタさぁ、さっきから何ブツブツゆってんの?1000文字もさぁ」
「ちょ…勝手に入んなってゆってんでしょ!!」
「いや、呼んでも来ないからさぁ…。どうすんの?上で艦娘待ってんだけど。闘らないの?」
「分かったわヨ。今行くわヨ〈空母BBAめ…〉」
〈黒鬼ワンピ野郎が…〉
今回は超短編です。
前話書いてる途中で思いついたんですが、話が膨らまなかったんでそのまま出しちゃいました。
今回は番外編みたいな感じで、次は普通です。
サブタイは大好きなK.O.Fからです。