艦娘症候群   作:昼間ネル

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「(海の)そ↑こ↓」





ユーロマンサー

おはよう。

少し遅れちゃってゴメンね。

ねぇ、ろーちゃんに会えなくて寂しかった?

むう…少しは寂しがって欲しい。ろーちゃん、こんなに寂しかったのに。

今日だって任務終わったら、すぐに来たんだから。

今日もい~っぱい、お話しようね!

 

ねぇ提督…今日、何の日か覚えてる?

ヒドい!忘れちゃったの?

私と提督が会って、ちょうど一年ですって!

もう!本当に忘れてたの?

…ホントに?

怒ってなんかないけど…怒ってなんか…。

私はず~っと覚えてたよ。

まるで昨日の事みたいに…ね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈どうしよう…〉

 

〈この時間って言われたけど…どこに行けばいいんだろう…〉

 

〈鎮守府って…勝手に入っていいのかな…〉

 

〈港…どこだろう…〉

 

「ねぇ、キミ…」

 

「うひゃあっ!」

 

「そ、そんな驚かなくても…。君、もしかして艦娘?」

 

「ゆ、ユーが…ですか?」

 

「そう、you(キミ)の事。そんな海の中から顔出して、どうしたの?」

 

「そ、その…道に迷って…」

 

「そっか…そこの鎮守府の娘?」

 

「は、はい…その筈です」

 

「じゃあ、俺が案内しようか?」

 

「え?で、でも…」

 

「ぷはあっ!ここに居たのね!!」

 

「もうっ!探したでち!!」

 

「イク、ゴーヤ…よくここが分かったな」

 

「当たり前なのね!海の下から釣り針丸見えなのね!」

 

「そうそう!ゴーヤ達からは誰も逃げられないでち!…ってその娘はだぁれ?」

 

「ユ、ユーは…ドイツから来ました、潜水艦U-511です」

 

「あぁ、君が今日から来る艦娘か」

 

「は、はい…あの、あなたは?」

 

「私は「お仕事サボってる悪い子なのね!」

 

「いや、ちょっと気晴らしに「ビスマルクさん、カンカンでち!」え?マジで!?」

 

「ビ、ビスマルクさん?ビスマルクさんも、ここにいるんですか?」

 

「ん?あぁ、そう言えば彼女もドイツ艦だったね。上手くやっていけると思うよ。私はここの提督だ。君は…ええと…」

 

「ユーと…ユーとお呼び下さい」

 

「私の鎮守府へようこそ、ユーちゃん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

初めて来た場所で、上手くやっていけるか不安だったけど…イクもゴーヤもみんな親切で良かった!

あ、もちろん提督もね。

でもお仕事中に釣りなんてダメだよ?

ビスマルクさん、すっごい怒ってたし。

それにお魚さんなんて、毎日会えるのに。

あ、そっか、提督は潜水艦じゃないから海に潜れないんだっけ。

お魚が食べたいなら、ろーちゃんが一杯取ってきてあげますって!

…今はいいですって?

そう…そうかもね。

でも…いつでも遠慮しないでいいんだよ?

そう…ウフフッ、ダンケ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「仕事を抜け出して釣りなんて、あなたも出世したものね?」

 

「そうですよ提督!ビスマルク姉さまを待たせるなんて!」

 

「そ、そう怖い顔するなよビスマルク、オイゲン。ほら、お土産って訳じゃないけど可愛い人魚姫を釣ってきたぞ」

 

「人魚って…あなた、ユーじゃない!」

 

「ビスマルクさん!うぅ…うわあぁん!」

 

「ユ、ユーちゃん!?」

 

「ど、どうしたのユー!?まさか提督…」

 

「ま、まだ何もしてないぞ!」

 

「まだ!?」

 

Es tut mir reid(ごめんなさい)。ち、違うんですビスマルクさん。知らない国で誰も知ってる人いないから嬉しくて…グスッ」

 

「そう…でも、もう大丈夫よ。ここには私もオイゲンもいるわ。提督、もしかしてこの娘を迎えに?」

 

「そ、そうなんだ。よく分かったな」

 

「…じゃあ何で釣竿持っていったんです?」

 

「そ、それは時間潰しに持ってたんだよオイゲン」

 

「(ジーッ…)」

 

「いいじゃないオイゲン。私達ドイツ艦が増えるのは喜ばしい事よ、そうでしょ?」

 

「そうですね!ビスマルク姉さまの言う通りです!」

 

「おまえホント俺とビス子とじゃ態度違うよな」

 

「「ビス子って言わないで」ちょうだい!!」

 

「あ、あぁ…」

 

「とにかく!ユー、分からない事があったら何でも言ってちょうだいね!オイゲンが教えてくれるわよ?」

 

「そうよユーちゃん」

 

「はい、ビスマルクさん…とオイゲンさん」

 

〈…それでいいのかオイゲン〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ビスマルク姉さんだけじゃなく、オイゲンさんも来てたんだね。オイゲンさんはビスマルクさんにべったりだから当然かな?

ウフフッ、同じドイツ艦が二人も居てろーちゃん嬉しいな♪

でもビスマルク姉さんは凄いなぁ。こんな異国の地であんなに堂々と。ろーちゃんも見習わなきゃね。

もちろん、この時に比べたら変わったと思うよ。イクやゴーヤとも今じゃすっかり仲良しだし。

ほ、ホントだよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ユーちゃん、そっち行ったのね!」

 

「は、はい!Feuer!!」

 

「やったでち!逃げていくでち!」

 

「ユーちゃん凄いのね!大活躍なのね!」

 

「そ、そんな事…イクやゴーヤに比べれば「ゴーヤって呼ぶなでち!」

 

「ご、ごめんなさい!」

 

「イッヒッヒ~♪気にする事ないのね。本当は呼んでもらって嬉しいの。顔見ればすぐ判るのね♪」

 

「そ、そんな事ないでち!」

 

「あ、私知ってます!『押すなよ理論』ですよね?」

 

「そ、そんなの誰に教わったのね?」

 

「オイゲンさんです!ニホンではやってほしい事を、わざとやらないでって言うって」

 

「オイゲンさん…すっかり日本に馴染んでるでち」

 

「ゴメンねゴーヤ。これからはちゃんとゴーヤって呼びますね」

 

「やめるでち!…で、でもその方が呼びやすいなら…我慢するでち」

 

「じゃあ止めますっ!」

 

「えっ!?」

 

「実はゴーヤって意味解らなくて…伊ゴーハチの方が数字で解りやすいかなって思ってて…」

 

「べ、別にゴーヤって呼ばれても嫌じゃないし!そ、それに伊ゴーハチじゃ何か堅苦しいでち!…友達なんだし気楽に呼んでほしいでち…」

 

「じゃあ…ゴーヤでいいの?」

 

「も、もう!そう呼んでって言ってるでち!」

 

「分かった!ヨロシクね、伊ゴーヤ!」

 

「“伊”はいらないでち!!」

 

「この娘…将来、大物になりそうなのね…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ニホンて面白いね!

イクも言ってたけど、ゴーヤも本当はそう呼ばれると嬉しいみたい。じゃあそう言ってくれればいいのに。

でも、ゴーヤの気持ち少し判るかな。

船の時の呼び方もいいけど、せっかく人間の体に生まれ変わったんだから、可愛い呼び方されたいなって…。

U-511が嫌いって訳じゃないよ!ホントだよ!

で、でも提督には…そっちで呼んでほしくないな…って。

 

 

 

 

 

 

 

 

「どう?日本には慣れた?」

 

「あ、アド…じゃなかった、提督さん。はい!イクもゴーヤもとっても仲良くしてくれます」

 

「そう、それは良かった。ウチは潜水艦があの娘達しかいないからね。二人も喜んでたよ」

 

「オイゲンさんにもジャパニーズ“侘び錆び”を教えてもらいました!」

 

「オ、オイゲンか。あいつは変な所だけ日本に感化されたからな。まぁ話半分にな」

 

「え?じゃあ、提督さんが『一杯だけだぞ』って言われたら三杯飲むって意味だとか『下着見えるぞ』って言われたらもっと見たいって意味だって言われたの…嘘なんですか?」

 

「何故俺限定なのかが気になるが…まぁ嘘じゃないかな…」

 

「…提督さんは、スカートが好きなの?」

 

「こ、今度は何を…またオイゲンか?」

 

「ううん、ビスマルクさんが『提督は私の脚線美に夢中なのよ』って言ってたから」

 

「う~ん…それに関しては否定できないかも…」

 

「私も…スカート履いた方がいい?」

 

「あ、いや!ユーは潜水艦だし、その必要は…」

 

「じゃあ何でビスマルクさんのスカート見るんですか?」

 

「それはだな…そうする事で艦娘のコンディションを測ってだな…」

 

「じゃあユーもスカートにした方が…」

 

「…すまん、嘘だ」

 

「ウフフ、知ってます♪」

 

「ハハ、ドイツ艦は手強いな。でも見てるのはそこだけじゃないんだよ」

 

「…」

 

「あ、違う!胸じゃなくて!整備はしっかりしてるか、どこか悪い所は無いか…そんな所も見てるからね」

 

「提督さん…」

 

「だから、その可愛いお尻に目が行っても大目に見てね」

 

「…提督さんのエッチ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

男の人って、みんなお尻が好きなの?

私はイクちゃんやビスマルクさんみたいな大きな胸に憧れちゃうけど。

でも…ウフフ…良かった。

提督さんも、私の事、見てくれてるんだね。

みんなやビスマルクさんよりも…。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ユー、すっかり日本に慣れたわね」

 

「あ、ビスマルクさん!ダンケ…じゃなかったアザ~ッす♪」

 

「あ、あざ…?」

 

「お、オイゲンさんに教えてもらったんですが」

 

「そうなんですよビスマルク姉さま!日本では“コーコーキュージ”が先輩にはこう挨拶するんです!」

 

「そ、そうなのオイゲン?…って言うかコーコーキュージって何?」

 

「え?知りませんか?自分のバットでタマを打ち合う若い男の子達です」

 

「ちょっ…!そ、それ大丈夫なの?何か凄くイヤらしく聞こえるのだけど…」

 

「平たく言えばベースボールですね」

 

「…先にそう言いなさい。で、どう?皆とは上手くやってる?」

 

「はい。イクもゴーヤもとってもいい娘です。提督さんも優しいです」

 

「そう、なら安心したわ。私もここの提督は悪くないと思うわ」

 

「そうですね、ビスマルク姉さま!…ちょっとエッチですけど」

 

「…何かされたの?オイゲン」

 

「まさか!ただ、私やビスマルク姉さまのスカートばっかり見てるなと思っただけです」

 

「そ、そうなの?ま、まぁ私の重厚かつスマートなデザインに見惚れるのも無理はないわね?」

 

「ビスマルク姉さまはもう少し気を付けるべきです!男は狼なんですよ?いつ提督の主砲が牙を剥くか「オイゲン、あなた本当に何もされてないのよね!?」

 

「提督さん…主砲を持ってるの?提督さんも艦娘なの?」

 

「ゆ、ユーちゃんは知らなくていいの!」

 

「そうよ、それに提督は男だから艦息でしょう?」

 

「…さ、流石ビスマルク姉さま!物知りです!!」

 

「ふふん、そうでしょ?…ところで提督はどんな艦種かしら?私と同じ戦艦?」

 

「そ、その話はまた今度にしましょう!さ、姉さま!ユーちゃん、またね!」

 

「う、うん。また…」

 

「私的にはきっと戦艦だと思うのよ。その方が私と釣り合いが取れるじゃない?ねぇ、オイゲン、どうして顔が赤いの?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

提督さんが艦娘だったなんて知らなかったな。

ビスマルクさんみたいに大っきな艤装とか出せるの?

それとも私と同じ潜水艦…じゃないよね?

だって…ねぇ…もし、そうなら…。

ううん、何でもないの!

でも提督さんが艦娘だったら…もう、それはどうでもいいか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よっ!今日は訓練はないのかい?」

 

「あ、提督さん!うん、今日はお休みなの。提督さんは…また釣り?ビスマルクさんに叱られない?」

 

「大丈夫だよ、俺も今日は非番だから。こうしてゆっくりユーちゃんとお話もできるってワケ」

 

「…う、うん…エヘヘ。ね、ねぇ提督さん、魚が釣りたいなら私が採ってきてあげようか?」

 

「ハハ、気持ちは嬉しいけど自分で釣るのが好きなんだ。今回は遠慮しておくよ」

 

「そう…」

 

「それに釣りってのは、何も魚を釣るだけが目的じゃないんだよ。こうして待ってる間に色々な事を考えられるだろう?」

 

「…脚線美の事?」

 

「ぶふぉ!!ビ、ビスマルクか…。ま、まぁそれもあるけど。鎮守府の事、皆の事、自分の事…こうして海を眺めながら考えるのが好きなんだよ」

 

「あっ!ユーちゃんも好きです。海の中も綺麗だけど、顔を出した時の景色、大好きです」

 

「あぁそうか。ユーちゃんは潜水艦だから、海の中に潜れるんだったね。俺は人間だから潜れないけど、きっと綺麗なんだろうね」

 

「うん!日本に来た時は少し不安だったけど、海の中にいる時は安心するの。海の中なら、故郷の海にいるみたいで」

 

「ユーちゃんみたいな可愛い人魚姫がいるなら、一度ドイツに行ってみたいな」

 

「か、可愛いなんてそんな事…こ、ここにだってイクやゴーヤもいるし」

 

「あの二人は人魚と言うよりは、御付きのヒラメやいそぎんちゃくみたいな感じかな。…二人には言わないでくれよ」

 

「ウフフッ♪はい、言いません。でも…一つお願いがあるんです」

 

「お願い?何だい?」

 

「コレからも…提督さんとここでお話したいです。…駄目ですか?」

 

「お姫様の頼みなら断れないな。うん、毎日は無理だけど、週に何度かは来るよ」

 

「はい!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私も海、大好き!

任務が終わった後の夕陽はとっても綺麗。ずっとそこにいたい位。

でも、やっぱり海の中が一番好きかな。

見た事ない魚が、た~っくさんいて驚いちゃった。

それにね、私の一番好きなのはコレ。海の上からお日様の光がキラキラ~って…凄い綺麗なんだよ?

ね、提督さん…解るでしょ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今日は疲れたのね。早く帰っておフロにしたいのね」

 

「イクはだらしないでち!ユーちゃんを見習うでち!」

 

「そんな事…イクとゴーヤの方が凄いです。私なんかまた被弾しちゃって…」

 

「んっふっふ♪ユーちゃん、気を付けるのね。そんな格好でいたら提督さん、がるる~ってなっちゃうのね!」

 

「え?て、提督さん、悪い人なの?どうしてそんな事…」

 

「気にしなくていいでち!イクはちょっと胸が大きいからって調子に乗るなでち!」

 

「別に調子に乗ってないのね!でも提督、イクが胸擦り付けながらマッサージしてあげると、とっても喜ぶのね♪」

 

「ふ、ふん!そんな胸なんて重くて邪魔なだけでち!ユーちゃんもそう思うでしょ?」

 

「え?わ、私は…その…」

 

「ニヒヒ…ユーちゃんもイクみたくなりたいのね♪」

 

「そ、そんな事ないでち!このてーとく指定の洗練された潜水服!ゴーヤの方が似合ってるでち!」

 

「ぐぬぬ…」

 

「む~っ…」

 

「ふ、二人とも喧嘩は駄目だよ。そ、それに二人とも提督さんはそんな事気にしないよ」

 

「…ま、まぁ確かにそうなのね」

 

「うん、てーとくさん頑張ったら一杯褒めてくれるでち!」

 

「ユーちゃんも前に提督さんに一杯褒めてもらいました。で、でもちょっと恥ずかしい…」

 

「何がなのね?」

 

「その…頭をスリスリして、これは日本式の挨拶なんだよって…ホントかな…」

 

「提督は嘘なんか吐かないのね!イクが抱き付いても苦しいって言いながらニヤニヤしてるのね!」

 

「でもゴーヤが抱き付くと、たまに困った顔するでち」

 

「困った顔…?」

 

「そうでち。てーとくさん、お股に銃持ってるのでち。ゴツゴツするから取ろうとすると触っちゃ駄目って怒るでち」

 

「やっぱりビスマルクさんの言ってた事、本当なのかな」

 

「ビスマルクさんが何か言ったのね?」

 

「うん、提督さん、艦娘だって。オイゲンさんも提督さんは主砲持ってるのって…」

 

「ガーン…て、提督、艦娘だったの!?」

 

「で、でも海に潜ってる所見た事ないでち。水上艦なのかなぁ」

 

「今度、海に引っ張りこむのね!浮いたら水上艦、沈んだら潜水艦なのね!」

 

「それはいいアイデアでち!もし潜水艦なら一緒に行けるでち!オリョールも怖くないでち!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「あら?ねぇオイゲン、提督はどうしたの?」

 

「海に落ちて風邪引いたそうです。どうせまたサボって釣りにでも行ってたんですよ、きっと!」

 

〈提督さん…ごめんなさい…〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

提督さんは人間だものね…。

それはろ~ちゃんが一番知ってるよ。だって…

でも、もし提督さんが同じ潜水艦だったら、一緒に出撃できるのにね。イクもゴーヤもきっと喜びますって!

あ、でも艦娘じゃなくっても平気だよ!

そうでしょ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…オイゲンさん、どうかしましたか?」

 

「ユーちゃん…ううん、何でもないの。ただ最近ちょっと、ね…」

 

「ちょっと…何ですか?」

 

「ビスマルク姉さま…私といるより提督といる方が楽しいみたい…」

 

「提督さんと…?」

 

「うん。今日も演習が終わって一緒にいようと思ったら、報告があるからって、ず~っと帰ってこないの。

 

「あんまり遅いから様子見に行ったら、二人でホーショーの所に行ってたの。この前もそう…」

 

「ビ、ビスマルクさんは提督さんとお話するのが楽しいんですよ」

 

「うん、私もあの提督さんは好きだから別に文句ないけど…。私がイヤなのは、私に内緒であんな風に会ってる事なの。前は何をするにも私と一緒だったのに」

 

「…」

 

「ホーショーの所に行った時なんか『あらオイゲン、アナタも一緒にどう?』だって。すっかり私の事なんか忘れてるの。…料理は美味しかったけど」

 

「オイゲンさん…」

 

「姉さまは、私より提督の方が大事なのかなぁ…。ちょっと悔しいな…」

 

「…」

 

〈いっそ提督なんていなくなっちゃえば…〉

 

「オイゲンさん?」

 

「あ!な、何でもないの!ゴメンねユーちゃん、変な事言っちゃって!」

 

「い、いえ…」

 

「じゃあね!イクとゴーヤにもヨロシクね!」

 

「は、はい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ビスマルクさんも提督さんとお話するの楽しいのかな。

私も提督さんとお話するの楽しいから、少し解る気がするな。

もし、提督がイクとゴーヤとばっかりお話してたら…私もオイゲンさんみたいに寂しいって思うのかな…。

イクもゴーヤも大好きだけど…それはちょっと…やだな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そうか…オイゲンの奴、そんな事を」

 

「はい。オイゲンさんは少し寂しいのかも…」

 

「そっか、そんなつもりはなかったんだけど…。確かにビスマルクといる時間は多いかもな」

 

「提督さんは…ビスマルクさんと一緒にいて…楽しい?」

 

「何だ、藪から棒に。まぁ嫌いではないよ」

 

「脚線美?」

 

「だから違…くもないけど。アイツはここで始めての海外艦って事もあったから皆と打ち解けるまではって、できるだけ側にいてあげたんだ。

 

「オイゲンも来てくれたし、大丈夫かなと思ったんだけどね」

 

「…じゃあ、ユーとも、もう話してくれなくなるの?」

 

「アハハ、それはないよ。ユーちゃんの事はビスマルクと同じ位、大事に思ってるから」

 

「…本当に?」

 

「もちろん」

 

「本当の本当?」

 

「もちろんのもちろん」

 

「…ウフフッ♪」

 

「フフッ」

 

「ダンケ…あっ!」

 

「どうした…体が光って!?ユー、ま、まさか!」

 

「か、体が熱いです。提督さん、ユーは…ユーは病気ですか?」

 

「ち、違うよユーちゃん、これは…か、改二…でいいのか?」

 

「か、改…二…?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あの時はね、ろーちゃん本当にびっくりしたんですって!!

頭がボーッとして、体が熱くなって…沈んじゃうのかと思ったの。

提督さんが言ってた改二…第二次改装って言うんでしょ?

前と比べたら、ちょっと恥ずかしいけど、でもでも、これでイクとゴーヤとお揃いみたいで嬉しいな♪

提督さんも、こっちの方が好きでしょ?

可愛い?ろーちゃん可愛い?ウフフ♪

 

でも、どうしてあの時、あんな事になったのか、今なら解る気がするの。

提督さん、もうここには来てくれないのかなって思ったの。そしたら急に…胸の中が…まるで酸素魚雷でも当たったみたいに痛くなって…。

でも提督さんが、ろーちゃんの事、ビスマルクさんと同じ位大事って聞いたら、急に体がポカポカしてきたの。

これって何なんだろ?

提督さん…解る?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うひひっ♪ろーちゃん、今日は改装記念にいい所に連れてってあげるのね!」

 

「うわぁ!ろーちゃん、間宮さんのお店だ~い好き!」

 

「ち、違うのね!それはゴーヤに奢ってもらうのね!」

 

「何ででち!」

 

「違うの?でっち」

 

「でっち言うな!…何かこっちの姿になってからグイグイ来るでち」

 

「着いてくれば解るのね!」

 

「あ、待って!」

 

「まったく…イクはせっかちさんでち…」

 

 

 

 

 

 

「海の中なのに…洞窟?」

 

「そうなのね!でもただの洞窟じゃないの。入ってみるのね!」

 

「…!!うわぁ、綺麗!!」

 

「ふっふ~ん、凄いでしょ?」

 

「これは…宝石?洞窟の中が…まるで光ってるみたい!」

 

「イクとゴーヤで集めたでち!」

 

「でも、こんなに一杯…どうしたの?まさか泥棒さん?」

 

「違うのね!海の中には深海棲艦に襲われた船がい~っぱい沈んでるの!その船の中に積んであったのを拾ってきて、イクとゴーヤしか知らないこの洞窟に飾ってるのね!」

 

「ほとんどゴーヤが持ってきたでち。イクは遊んでばっかりでち!」

 

「イクは宝石より船の中を探検する方が好きなのね!」

 

「凄い…これだけあれば、また舞鶴の温泉に行けるかな~」

 

「毎日だって行けるのね!」

 

「そんなに行ったらフヤけるでち…」

 

「…でも、どうしてろーちゃんに教えてくれたの?」

 

「ろーちゃんはゴーヤ達の大事な仲間でち!ここを教えたのは友情の“案山子(かかし)”でち!」

 

「それを言うなら“証”なのね…」

 

「し、知ってるでち!イクは一言多いでち!」

 

「ろーちゃん、ここは私達三人の秘密の隠れ家なの。ろーちゃんも好きな物ここに飾るのね!」

 

「…うん!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

海の中にあんな綺麗な所があったなんて…。

これは海の上からじゃ分からないよね。潜水艦に生まれて良かったかも。

私も二人に負けない位、綺麗な物い~っぱい探してこよっ!

え?ろーちゃんは何を飾りたいって?

宝石もいいけど、綺麗な貝殻も持ってきたいな。海の中って浜辺には無い物、い~っぱい落ちてるんだよ。

どう、この花?綺麗だったから髪飾りにしてみたの。似合う?

ウフフッ、ダンケ♪

でも、一番飾りたいのは…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「最近とっても楽しそうだね。イク達としょっちゅう出掛けてるみたいだし。何かいい事でもあった?」

 

「うふふ♪秘密ですって!」

 

「アハハ、そりゃ残念。でもそこの…そう、あの辺りは気を付けてくれよ。渦巻きがよく起こるみたいで艦娘達ですら近寄れないみたいなんだ」

 

〈そこって…秘密基地の辺りだ…〉

 

「ビスマルクも一度巻き込まれたみたいだからね」

 

「大丈夫です!ろーちゃん、これでも潜水艦だもん!どんな深い所だって平気ですって!」

 

「ハハ、そうだったな。でも本当に気を付けてくれよ。せっかく二次改装も済んだばかりなんだし」

 

「ねえ、提督さん…一つ聞いてもいい?」

 

「ん?何をだい?」

 

「もし、ろーちゃんが沈みそうになったら…提督さんは、ろーちゃんの事…助けてくれる?」

 

「まあ…大事な部下だからね」

 

「部下じゃなかったら…助けてくれないの?」

 

「…そんな事はないよ。海の底だって助けに行くよ」

 

「本当?」

 

「本当の本当」

 

「ウフフッ、提督さんにも見せてあげたいな。海の中ってすっごく綺麗なんだから」

 

「その時は案内を頼むよ。でもその可愛い潜水服に目が行って、それどころじゃないかもね」

 

「むぅ~!提督さん、エッチですって!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どうして人間って、海に潜れないのかな。

提督さんが、本当に艦娘だったらなぁ…。

そうしたら、ろーちゃんが見てる物、一緒に見れるのに。

ううん、悲しんでるんじゃないんだよ。だって、その必要はもう無いし。

イクやゴーヤ達と一緒に、海の中で遊んでみたいなって。きっと提督さん、海の中が、もっともっと好きになりますって!

今よりも…ず~っと、ね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…以上が今回の編成だ、解散」

 

「ユー…今はろーちゃんだったわね。ヨロシクね」

 

「はい、ビスマルクさん!…オイゲンさんは?」

 

「あの娘、最近機嫌悪いのよ。ろーちゃん、何か知らないかしら?」

 

「…ビスマルクさんと一緒に出撃できないから、じゃないかなぁ?」

 

「それならいいんだけど…困ったものね」

 

「す、すぐに良くなりますって!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オイゲンさんって、本当にビスマルクさんが好きなんだなぁ。

前は羨ましいって思ってたけど、今はね…そうでもないんだ。

どうしてか解る?

オイゲンさんと同じモノ、ろーちゃんも持ってるから。

最初は私と同じドイツの艦娘だからだと思ってたけど、オイゲンさんはビスマルクさんを誰にも渡したく無いんだと思う。

解る…凄く解るよ。

どうしてこんな事、提督さんに話すか解る?

もう…言う必要は無いけど…それでも知っておいてほしくて。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ろー、しっかりなさい!」

 

「ご、ごめんなさいビスマルクさん。ろーちゃん、しくじっちゃいました…うぅぅ」

 

「ほら、もうすぐ鎮守府よ。こんな所で沈んだら提督が悲しむわよ?」

 

「ろ、ろーちゃんの事は構わないで…ビスマルクさんだけでも帰って下さい」

 

「何言ってるの!仲間を見捨てられる訳ないでしょ!」

 

「で、でも…ビスマルクさんも大破してる…ろーちゃんがいなければ無事に帰れます…」

 

「ろー、あなた提督に会えなくなってもいいの?」

 

「…て、提督さん…」

 

「そうよ、提督が待ってるわよ。彼の事だから、あなたが沈んだなんて聞いたら海の底まで探しに来るわよ?」

 

「…ろーちゃん、頑張ります!」

 

「そう、その意気よ。一緒に帰りましょう」

 

 

 

 

 

 

 

 

もし沈んだら、私の事探してくれたかなぁ…。

ビスマルクさんには悪いけど…ちょっと嬉しいかも。

あの時…とっても辛かったけど、ビスマルクさんの言葉に勇気付けられたの。私が帰らなかったら、きっと提督さん悲しむなって…。

だから、ろーちゃん、頑張ったよ。

きっと提督さんが待っててくれるって。

でもね…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ビスマルク、ろーちゃん!」

 

「提督!」

 

「て、提督さん。ううっ…」

 

「だ、大丈夫か?ほら、俺の手を掴んで!」

 

「ほら、提督もああ言ってるわよ」

 

「う、うん。ありがとう、提督さん」

 

「全く、ろーったら。こんな時位、甘えればいいのに…ううっ…」

 

「お、おいビスマルク!」

 

〈…え?〉

 

「ご、ごめんなさいね提督。今回ばかりは流石の私も少し疲れたわ」

 

「全く、素直じゃないな。ほら、肩貸すから」

 

「…今回ばかりは言い返せないわね。Danke」

 

 

 

 

 

 

 

 

提督さんは優しいなぁ…。

私だけじゃなくビスマルクさんや皆にも。

でもね、提督さん。

一つ、教えてくれないかな?

 

どうして私には手を掴むだけだったのに、ビスマルクさんには…海に入ってまで肩を貸したのかな?

ううん、別に何とも思ってないよ。ホントだよ。

提督さんはとっても優しいもん。ビスマルクさんが心配だったんだよね?

そうだよね、ビスマルクさんは戦艦だもん。

私みたいな小さな潜水艦の艦娘なんかより、よっぽど大事だもんね。

だから、怒ってないってば。

提督さんは、きっと正しいと思う。うん、間違ってないよ。

 

じゃあ、どうして…私はビスマルクさんが嫌いになっちゃったの?

どうして…そんな提督さんを見たくないって…思ったのかな?

ねぇ…どうして?

ろーちゃん…間違ってる?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「提督さん、今日も釣り?」

 

「うわっ、びっくりした。ああ、任務も一段落着いたからね。ゆっくり釣りでもと思ってね」

 

「フフフッ、またビスマルクさんに怒られちゃうよ?」

 

「痛い所突くな。ま、最近は何故かオイゲンも機嫌がいいし、今頃オイゲンと紅茶でもしてるだろ」

 

「う~ん、それは私がある事を聞いたからだと思うな」

 

「ある事?何をだい?」

 

「そんな事より提督さん、ろーちゃん、凄い事に気付いたんだ。どうしてろーちゃんが第二改装になれたかやっと解ったの」

 

「その姿になった理由か…それはろーちゃんが頑張ってるからじゃないのかな」

 

「ウフフ、前にお話したよね。ろーちゃんの事ビスマルクさんと同じ位、大事って。ろーちゃんね、その言葉聞いた時、胸があったかくなって今の姿になったんだよ」

 

「そ、そうか。及ばずながら俺も力になってたんだな」

 

「だからね、ろーちゃん、ちょっと試してみたい事があるの。提督さん、協力してくれる?」

 

「俺にできる事ならいいけど…」

 

「じゃあ、ろーちゃんの手を掴んで?」

 

「こう…か。それでどうすれば…」

 

「簡単だよ、ろーちゃん、提督さんの事、とってもと~っても大事に思ってるよ。どう、提督さん…胸がポカポカしてきた?」

 

「あぁ…そういう事か。ごめんな、ろーちゃん。胸がポカポカは…ともかく、俺は人間だから、改二になったりはできないんだ」

 

「…そんな事ないよ。ろーちゃんだって、できたんだよ?もし本当に胸がポカポカしてるんなら、きっとできますって!」

 

「う~ん、艦娘になれたら俺も戦えるんだけど…お、おい、そんなに引っ張ったら海に落ちちゃうって」

 

「…それに前も言ったよね?海の中って、と~っても綺麗なんだよ。ろーちゃんね、提督さんにも見せてあげたいの。

 

「だから…ね?」

 

「お、おいっ!ろー…ぶはっ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウフフッ、あの日だったよね。やっとこっちに来てくれたのは。

提督さん、暴れるから大変だったけど、この景色を見ればきっと機嫌も直してくれるって思ってたの。

それに…ここなら誰も来ないよ?

イクとゴーヤは…きっと解ってくれるよ。

前に言ってたもん。好きな物をここに飾るって。

ろーちゃんの宝物は…提督さんしかないから。

だから、ここに隠す事にしたんだよ。

ここなら…海の中なら、ビスマルクさんでも来れないもん。

ねぇ…提督さん、私の言った通りだったでしょ?

 

と~っても…綺麗でしょ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ねえ、ろー。提督を見なかったかしら?」

 

「…はい、今日は会ってません」

 

「そう。釣りにも行ってないみたいだし、どこに行ったのかしら…」

 

 

 

 

 

 

「ねぇ、ろーちゃん」

 

「何です、オイゲンさん」

 

「前に私に聞いたよね?もし提督がいなくなったら寂しい?って。今だから言うけどね…私、とっても嬉しいんだ。ビスマルク姉さまには悪いけど。

 

「提督はきっと、ここが嫌になって誰も知らない所に行っちゃったのよ。私はそう思ってる。ろーちゃんは…どう思う?」

 

「ろーちゃんには…分かりません」

 

「そう…。ろーちゃんだけじゃない、イクとゴーヤも分からない…そう思っていいのかな?」

 

「…」

 

「変な事聞いちゃったね。もう忘れて、私も忘れるから。ビスマルク姉さまには私が上手く説明するから」

 

「…」

 

「最後に…ろーちゃんも提督は、もう出て来ないって…思ってるんだよね?」

 

「ろーちゃんも…そう思います」

 

「そう…私もそう思うわ。特にあの渦巻きの辺りで溺れでもしたら、私達艦娘でも助けに行けないものね」

 

「…」

 

「あの辺りはろーちゃん達、潜水艦でも近付けないもの。そうでしょ?」

 

「はい、ろーちゃんでも、あそこは近付けないかも」

 

「フフッ、そうよね。じゃあね、ろーちゃん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ろーちゃんって…やっぱり変わってるのね。好きな物飾って、って言ったけど…まさか提督さん持ってくるなんて思わなかったのね」

 

「どーするでち?今頃、上は大騒ぎでち」

 

「イ、イクは悪くないのね!ろーちゃんが勝手にやったのね!」

 

「ゴーヤは別に構わないでち。どうせあの洞窟にはゴーヤ達以外、誰も来れないでち。それにここなら毎日てーとくに会えるでち!」

 

「それもそうなのね。それにあの洞窟の中に提督さんが居ると、まるで神様みたいなのね。ここはイク達の神社みたいなのね」

 

「クフフ♪じゃあもっと綺麗な物、一杯飾るでち。そうすればてーとくも喜ぶでち!」

 

「ゴーヤも結構、変わってるのね…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ふうっ…。

提督さん、寂しくなかった?

鎮守府は今どうなってるか…知りたい?

大丈夫、新しい提督が来て皆いつも通りだよ。

ビスマルクさんだけは、まだ落ち込んでるけど…オイゲンさんもいるし平気ですって!

 

それにしても皆、冷たいな~って、ろーちゃん思うの。

だってそうでしょ?

新しい提督さんが来たら皆、提督さんの事なんかすっかり忘れちゃって…ヒドいと思うの。

ろーちゃんは絶対に忘れたりしないのに。

それにしても…提督さん、ずいぶん痩せちゃったね。

すっかり真っ白で…もう顔も分からなくなっちゃった。

でも、大丈夫。

ろーちゃん、提督さんがどんな姿になっても嫌いになったりしないよ。

だって、そうでしょ?

提督さん、これからもず~っと、ろーちゃんと一緒に居てくれるんだもん。フフッ、最初からこうすれば良かった。どうして気付かなかったんだろ…。

 

じゃあ、今日もろーちゃん、お仕事に行ってくるね。

大丈夫、すぐに帰ってくるから。ちゃんとお利口さんで待っててね。

 

それじゃ…また明日ね♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




年末のんびりするつもりが、あっと言う間に2月…。少し書かない時期が続くとペース取り戻すのに時間が掛かりますね。

初期の話でまだ書き直したいのあるので、新作とリメイクを交互に出せればと思います。次は「2週間後~」のリメイクだと思います。
今年もよろしくお願いします。










艦娘型録

提督 鎮守府じゃ暇潰しも限られてくるし、釣り位しかやる事ないな。イクやろーちゃんからは頻りにダイビングに誘われるけど…何だろう、第六感が行ってはいけないと告げている気が…何故だ?

ろーちゃん 最近、提督さんもすっかり痩せちゃったね。せっかくだから目の所に宝石をはめ込んでみたら、イクに変な顔されちゃった。ろーちゃん、もしかして変?

イク 提督さん、ガリガリのホネホネなのね。これじゃマッサージもできないのね。イク、提督のマッサージ好きだったのに。今したらバラバラになっちゃうのね。残念なのね…。

ゴーヤ ろーちゃんはセンスが無いでち。まず首飾りでち。次は手に巻き付けて…完璧でち!後は王様が被る冠みたいのが欲しいでち。イク、ろーちゃん、探しに行くでち!

ビスマルク 提督はどこへ行ったのかしら。この私に何も言わずに失踪だなんて。何か怒らせる事したかしら。オイゲンに聞いても分からないみたいだし。まさか溺れたりとか…今度探してみようかしら。

プリンツ・オイゲン 提督?さぁ知りませんね。そんなのどうだっていいじゃありませんか?え、あの辺りが怪しい?そ、そんな事ありませんよ。絶対にいません!え?何で分かるって…ろ、ろーちゃんも近付けないんですから。ホントですって!

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