「どう思います巴さん?作戦になんか見落としてる所があるような気がするんですが意見とか聞かせてくれませんか」
巴マミに問いかけながら、ホープスターに付いている塵やホコリを取っていた
「まず7人も魔法少女がいるにも関わらず、ワルプルギスの夜の攻撃を抑える役割の人がいないわ」
「もう一度作戦を立て直したいですけど構いませんか?」
「構わないわよ?」
「では、掴まってください」
「こう?」
瞬間移動して一瞬で巴マミの家に着いた
「あっ戻ってきたよ!」
「マミさんお帰り~」
「麗奈ちゃん何をしてたの?」
「作戦に見落としがないか聞いてたのよ」
「それならほむらが適任じゃねぇ?」
「私もそれは思ったけど他の人の意見も聞いてみたかったんですよ」
「じゃあ巴マミと河川敷に行ったのは?」
「最初は貧乳だのチビだの悪魔だのと言われましたから、謝らせるつもりでいたんですけど時間の無駄だと思い作戦に見落としが無いか聞いてみたんですよ」
時間があったら街1つ無くなっただろう
「なるほど」
「じゃあ作戦を立て直しましょう」
過去の作戦は忘れて新たな作戦を立てようとする魔法少女組
「暁美さん話してくれないかしら?ワルプルギスの夜について」
「時間が無いから重要な事だけ言うわね…ワルプルギスの夜は超大型の魔女よ。正面から攻撃しないと攻撃が通らないし、ワルプルギスだけを気にしてたら使い魔の攻撃を喰らうわよ?
最後にワルプルギスの攻撃は速いわ」
「なのは何か提案あるかな?」
「う~ん使い魔?を一掃できればワルプルギスに集中できると思うの」
なのはは使い魔を見たことがないが、敵だと言うことは認識できたのだろう
「やっぱり普通そうだよね」
人間の普通とはどこからどこまでが普通なのか分からないが麗奈の普通は常識の外である
「何か問題でもあんのか?」
「今此処に魔法少女が7人も居るんですよ?何か絶対にイレギュラーな事が起こります」
起こらない方が不思議である
「どんなことよ?」
「分かりませんよ……使い魔が低レベルの魔女クラスになってたり、ワルプルギスが本来の強さより強くなってる可能性だってあるんですから。」
分からないと言って例え話を言う麗奈
「ちょっと物騒なこと言わないでよ」
「物騒でしたか?」
「………」
麗奈本人に自覚はなかった
「で作戦はどうすんだ?」
「使い魔を一掃してワルプルギスに集中できれば勝ち目があるかもしれないですね」
「使い魔を一掃する人の役割とワルプルギスの攻撃を防ぐもしくは破壊する人の役割ですね」
「こんなかで速くて使い魔を一掃できる人物なんているか?」
(私となのはと鹿目さんならいけるけど速さが足りない……)
麗奈が今思った人物でワルプルギスとタイマンできる人が存在するのではなかろうか?
「1人いるじゃない」
「誰ですか?」
「星野さん貴女よ!」
「う~ん難しいですね」
「とか言って一掃するんでしょ?」
「………まあ良いですけどね」
反論しないと言うことは一掃できるんだろう
「何か言いたそうね」
「チームを組みましょう」
「チーム?」
「7人も魔法少女がいるんですから4:3でチームを組むべきです」
「チームを組むのは賛成だとして編成はどうすんだ?」
「う~んそれが悩みどころですなんですよ」
なのはは今さっき来たばっかりで此処に慣れてないだろうし、うん何か色々決まった
「とりあえずチーム編成は保留にしましょうか」
「そうね今は作戦を立てるのが優先ね」
「今度はワルプルギスの攻撃を防ぐまた破壊できる人は暁美さんこの中にいるかしら?」
巴マミが暁美ほむらに問いかける
「麗奈を除けば、まどかぐらいよ」
「あっ!」
突然大きな声を出す麗奈
「どうしたの?星野さん突然大きな声を出して」
「なのはができると思って、使い魔の邪魔さえ入らなければの話ですが…」
「この子が?」
巴マミはなのはを見て信じられないと思ったような表情をしていた
「駄目よ!一番危険な役割よ!」
「じゃあ私がするって事で良いですか?」
麗奈が手を挙げた
「何勝手に決めてんだ!」
「私となのは以外は空中で回避なんて難しいでしょうし私となのはが適任です」
「じゃあ使い魔の処理は誰がするのよ?」
「まどかと暁美さんがやれば良いと思いますよ?」
「2人の相性が悪いのは知ってるでしょう?暁美さんが時間停止なんてしたら鹿目さんは攻撃できないじゃない」
「鹿目さんは百発百中の精度で敵に当てることができます。暁美さんと一緒に時間停止すれば、私達は使い魔がいない光景を見ることになると思いま………………」
最後まで言いかけて沈黙する。
「麗奈ちゃんどうしたの?」
「自分で考えた発想ながら恐ろしい」
「何がだよ!」
いきなりの事でツッコミを入れてしまった杏子は悪くはないだろう
「巴さん質問良いですか?」
「な、何?」
「巴さんの魔法リボンをロープ状にする事は可能ですか?」
「可能だけど?まさかだと思うけど魔法少女全員が時間が止まってる中使い魔とワルプルギスを倒そうって言うんじゃ!?」
「そうですよ魔法少女全員が暁美さんの魔法で動ける中で使い魔とワルプルギスを倒そうって事です」
「小学生の発想って怖い……」
「えげつねぇ」
「待ちなさい麗奈!時間が止まってる間は攻撃も止まるのよ?」
「そうだった……」
「あの~ワルプルギスを動きを止められる人ってこの中に居ないんですか?」
「暁美さんは止められるけども皆が動けないんじゃ意味ないし…私も止めるのは流石に無理ね」
「ねぇ!麗奈のえげつない方法で使い魔だけでも倒せないかな?」
「そりゃあ可能だろうさ」
「使い魔を先に倒してワルプルギスに専念するってことかしら?」
「そうですマミさん!」
「でもワルプルギスをどうするかにもよるわよ?」
「それは私となのはと鹿目さんに任せてください!」
「まとめると私と暁美さん、佐倉さん、美樹さんで使い魔の相手をして残りの3人がワルプルギスの相手ね」
「やっと決まったな」
う~ん何か決定的な事を見落としてるような……巴さん達が時間停止の中を使い魔を倒した後、私、なのはと鹿目さんでワルプルギスを倒す……
「特に問題は……無いね」
「今から何をしますか?」
「これといってする事は無いな」
今は午後の9時だ
「寝ましょうか」
「私となのはは宇宙に行ってくるよ」
『えっ?』
「大丈夫ですワルプルギス戦までには戻りますから!」
そう言ってなのはと麗奈は消えた
~アースラ~
「闇の書の方はどうだ?」
「残念ながら闇の書を所持してる人物は見当たりません」
「アースラの皆さんこんにちは!」
「星野麗奈!何しに来た!」
「状況を確認しに来たんですよ?それで闇の書がどうしたんです?」
「君には関係ない!」
「じゃあ勝手にさせてもらうわ」
「麗奈~!」
「うぐッ!」
アリシアとフェイトが飛びついてきて咄嗟の事で受け止められなかった
「何処に行ってたの?心配したんだよ~!」
「麗奈!会いたかったよ!」
「アリシアさんにフェイトちゃん気持ちは分かるけど……」
なのはが指差し、アリシアとフェイトが見たのは、目を回して意識を飛んでいた麗奈だった
「麗奈!大丈夫!?」
「なのはどうしよう!麗奈が!」
「……とりあえず運ぶのを手伝って欲しいの二人とも」
大好きな家族を心配するのは当然だろうが限度がある
アリシア、フェイト、なのは3人は麗奈を休憩できる部屋に運んだ
「麗奈ちゃん闇の書について何か知ってるかな?」
「なのは何か聞いてないか?」
「何も聞いてないの…でも麗奈ちゃんは今の世界を救おうとしてるの!」
「少し違うわよ」
「麗奈ちゃん大丈夫?」
「川が見えた」
「大丈夫じゃなかった!?」
「冗談はさておき」
「よかった冗談だったんだ」
「世界の救済だよあの子達のソウルジェムと言う呪いから救うために!」
「ワルプルギスの夜はかなり強いぞ?それにワルプルギスを倒して仮にソウルジェムの呪いから解き放ったとしても、もう1つの問題があるだろう?」
「知ってるよキュゥべぇでしょ?」
「呼んだかい?」
いつの間にか現れたキュゥべえ
「ちょっど良かった宇宙エネルギーを補充したいかな?」
「君は何を企んでいるんだい?」
「キュゥべえは宇宙エネルギーを補充したい…
私はこれ以上ソウルジェムの犠牲者を増やしたくない」
「星野麗奈…君は何か勘違いしていないかい?ソウルジェムを手にして救われた少女もいるんだ
それを犠牲と呼ぶのはおかしいんじゃないかな?」
「ソウルジェムを手に入れた時点でその子は犠牲者よ!」
「それは君が決めることではないだろう?僕は彼女達の同意の上で契約をしているのに君の言ってることは理解に苦しむね」
「確かに私が決めることではないわよ!でもそれは同意の上で『詳しく』説明してればの話よ!」
「…まあいいさ僕は彼女達の戦いを見守るとするよ」
「麗奈ちゃん…」
なのはが何か申し訳無さそうに話しかけてきた
「何?」
「取引しないの?」
「うん覚えてるよキュゥべえあなた次第だよ?宇宙エネルギーを補充したいなら私の要求を呑むことだよ?」
「その前に僕らの事を何処まで知っているんだい?」
「感情をエネルギーに転換できる技術を開発して自分達が使えなかった…
だから、まどか達が居る世界に来てエネルギーを集めるために願った少女から魂を加工したソウルジェムと言う呪いアイテムを渡して絶望したソウルジェムの溜まったエネルギーをキュゥべえが貰う
どう?八十点ぐらいはくだらないと思うけど?」
「君は全ての時間を見れるとでも言うのかい」
「流石に無理ね…それでエネルギーを補充する方法だけどリンカーコア…魔道師が持つ魔力の源で、大気中の魔力を体内に取り込んで蓄積することと体内の魔力を外部に放出するのに必要な機関で、魔力資質にも影響するものよ
この空っぽのグリーフシードを器にしてリンカーコアの応用で大気中の魔力や光をこの改造したグリーフシードに蓄積と放出の繰り返しで無限にエネルギーを補充できる」
更に麗奈はどう?と付け加えて言う
「じゃあ僕はこれ以上この世界の犠牲者を出さないよ」
「それじゃあ駄目よ…これ以上ソウルジェムの犠牲者を出さず、人間世界に関わらない事が条件よ」
この世界だけだったら他の世界で何か仕出かす可能性がある
「まったく君と言う奴はそこら辺の人間と違うね」
「条件は呑むんだね」
「コツコツとエネルギーを集めるより君の条件を呑んだ方が効率が良いからね」
「じゃあはい」
麗奈は改造したグリーフシードをキュゥべえに渡した
「僕はこれで失礼するよ」
キュゥべえは改造したグリーフシードを持ってどっかに行った
(約束守ってくれるといいな~)
「麗奈そろそろ言いかい?」
「闇の書についてだよね?」
「危険なロストロギアだ!野放しにしたら僕達の世界に最悪の事態が起こる…今度こそ何とかしないといけない」
「闇の書は今は封印されてると思うけどリンカーコアの持ち主と世界に破滅を呼ぶとされる禁断の本だよね?
魔導師や特殊な生物の魔法の源である『リンカーコア』の魔力を食らうことで、
ページを増やしていき全666ページが完成すると、持ち主たるマスターに凄まじい力を与えてしまうよねけど、まあそこら辺は避けられない運命だから封印が解けちゃう訳だけど何とかなるよ!」
「何とかなるじゃ駄目だろ!闇の書の強大過ぎる力はマスターの意思すら食いつぶし世界を滅亡に導いてしまう……」
「私達、魔導師一人に対してリンカーコアを蒐集できるのは一度のみで、これは特殊生物も同じよ
更に蒐集の際には魔力と同時に魔導師の所有する魔法を吸収されたら、吸収された魔法を完全にマスターされる特性を持つと思うわよ」
「そこまでされたら私達が不利になっちゃうよ」
「それなら吸収された時の自分よりも強くなれば良いだけの話よ」
「いやいや麗奈はできるかも知れないけど私達は難しいよ」
「いや私は最悪のケース一歩手前を話しただけよ?」
「ええ~~~~!?まだあるの!」
「最悪のケースは………」
「どうしたの麗奈ちゃん?」
「やっぱり言うのやめたよ…少しだけ寝るね」
そう言って麗奈は居眠りを始めた
「最悪のケースってなんだろ?」
「僕が知るわけないだろう」