神様に転生させられた少女   作:オールワールド

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管制人格と未来の敵 前編

「キリエ!何故この子を撃ったんです!」

 

そっか私……撃たれたんだっけ……

 

「その子は危険な存在なのよ」

 

私は何処の世界でも危険な存在らしい……

 

「麗奈さんとは初対面のはずです!危険な存在かなんて判らないはずです!」

 

「初対面だけど突如現れた子が危険な存在じゃないって言いきれるの!」

 

キリエの言う通り突如、自分達の世界に来た人をいきなり信じる方が無理である。脅威な存在なら倒した方がいい

 

この考えは間違ってない

 

自分達の世界で何かが起こってからでは手遅れになるのだから

 

「この子はお父さんの病気を治してくれました!死蝕もこれから治す手掛かりを探しに行く所だったんですよ」

 

だがアミタは違う……信じることができずとも賭けてみたのだ

 

さっきは麗奈にヴァリアントザッパーを向けたのは敵意を無いかの確認だったのだが、彼女自らバリアジャケットを解いて空中落下するのは予想外だった

 

寧ろ敵意も悪意も一切無く、世界を救うのが当たり前かの様にアミタはそう思えたのだ。

 

「お父さんの病気……治ったの?」

 

「今では父さんは顔色が良くなってきてます」

 

それを聞いたキリエは麗奈に向けてたヴァリアントザッパーを握る力を弱めて、そのまま両膝を地面に着いた

 

「そんな私なんて事を……」

 

キリエが悲しそうになった瞬間

 

「ねえ?私まだ死んでないんだけど?」

 

「え!?」

 

アミタさんが驚く

 

キリエさんは私が生きてるから驚いていないのかな?

 

「急所外しちゃったか……ってキリエさんが言ってたじゃないですか」

 

「そうよ!いくら私でも人殺しなんてしないわよ?」

 

二人は驚いてるアミタを平常心に戻しにかかる

 

 

「生きてたならどうして早く言わないですか!キリエはもっと反省すべきです!ただの一般人だったらどうする気だったんですか!」

 

「キリエさんが私に敵意と悪意が無いか疑ってたから気絶したフリして情報を整理して疑問を解いてました」

 

「突如現れた子が一般人な訳無いでしょ!大体お姉ちゃんが誰かと同行するのは母さんぐらいでしょ?」

 

「それはそうですが……ですが空中落下した人を襲う理由にはなりませんよ!」

 

「あれは私も予想外だったのよ!」

 

「二人とも落ち着きましょう?」

 

「誰のせいだと!」

 

「思ってるんですか!」

 

麗奈は二人を落ち着かせようとしたら逆に怒られてしまった

 

「なるほど不法侵入したのは確かに私です。理由はどうあれ勝手に不法侵入したのは謝ります」

 

「まったくよ!」

 

「勝手に防護服を解除するなんて危ないんですよ!」

 

 

「そうですね……敵意や悪意を確かめる方法がフローリアン博士が開発した武器……ヴァリアントザッパーを私に向ける自分達は悪くないと?しかも二人揃って……」

 

「麗奈さん……?」

 

「………もしかして怒らせちゃった?」

 

顔は笑ってはいるのだが、眼が笑ってない

 

フローリアン姉妹は、あまりの怖さに怯えてしまった

 

(サンドワームを眼だけで倒せるんじゃあ……)

 

(死蝕より恐ろしいわよ!)

 

「しかも死蝕がこの惑星を蝕んでるのに喧嘩とは呑気なもんですね」

 

「「ごめんなさい!」」

 

ヴァリアントザッパーやフォーミュラースーツはフローリアン博士が娘達のために作った物なのだ

 

二人はそれを解ってたはずなのだが感情に流されて使ってしまったのだ

 

 

 

「それで私が思った疑問何ですが聞きます?」

 

「聞きます」

 

「私もよ」

 

三人はそこら辺にある岩に背中を預ける

 

「まず最初に感じた疑問です」

 

二人は黙って聴く

 

 

「この世界は何でこんなに緑が無いんだろうって」

 

「それは死蝕が蝕んでるからと説明したはずですよ?」

 

「アミタさんが説明したのは、この星が死蝕と言う病で緑や水や命も奪われて、この世界が生命の危機だって事です」

 

「そうでしたっけ?」

 

キリエさんがアミタさんにジトーと視線を送る

 

「アミタさんの言葉を少しだけ理解して死蝕を治したと思ってたんですが、見落としがあったんです」

 

「見落とし?」

 

「何ですか見落としって?」

 

「それは後で説明します」

 

「「???」」

 

二人は当たり前の事で分からないのかな?

 

 

 

「二番目の疑問です?」

 

「アミタの父さんの病気……死蝕の影響を受け過ぎたからって言ってましたよね?」

 

「そうです父さんは調査で死蝕の影響を受け過ぎて病に掛かったんです」

 

「それの何が疑問なのよ?」

 

「さっき私は見落としがあります!って言いましたよね?」

 

「言いました」

 

「言ったわね」

 

「私が見落としのは死蝕とは何なのかです」

 

「ん?この星に何が起こってるのか知ったは良いけど、肝心な死蝕が物質とか何か知らされていないって事?」

 

「はい!アミタさんのスーツの性能を聞いて解りましたけど、死蝕とは自然現象なんですね」

 

水や緑や命を奪い取る最悪な自然現象だった

 

 

「あの時点で判ってたんですか!?」

 

アミタさんは驚くが麗奈は構わず思った事を言う

 

 

「話しを戻しますけど……おかしくないですか?死蝕の原因や正体が判ったのなら手の内ようがあるんじゃないかと思うんですよ」

 

「麗奈さん見落としがあります!フォーミュラースーツの事を話したじゃないですか!」

 

「フォーミュラースーツは過酷な環境下でも生存・行動を可能にする事を目的として貴方達姉妹をこの環境からできるだけ護るように作られた防護服です」

 

実のところ麗奈は死蝕とは何なのか?最初は聞かされてもピンとこなかったのでアミティエ・フローリアンの防護服見て気付いた

 

「だからフォーミュラースーツが対策じゃなく、フォーミュラースーツは対策じゃなく環境に対応する防護服なんですよ」

 

「それは私達の事を思っての事でしょう」

 

フローリアン博士は凄い博士で才能がある人だ

 

「父さんなら原因が判った時点で対策や対応しますよ?」

 

「だからおかしいと思ったんですよ?対策や対応ができてるなら病を治せたり、私が来てる時点で少しは豊かな自然になってるはずです」

 

もしも対策があるならフローリアン博士が家族に言って手伝って貰ってるだろう

 

「しましたよ!父さんは一度自然を見せてくれました!」

 

「……だけどフローリアン博士は病で倒れて、また枯れ果てた大地になったんですよね?」

 

「そうです!」

 

「じゃあ何で枯れ果てた大地になったまま何ですか?」

 

「それは死蝕が生命を冒してるからで……」

 

「何を当たり前な事を聞いてるのよ?」

 

フローリアン姉妹は変な事を聞いてると言わんばかりに言った

 

「一度自然を取り戻したのなら枯れ果てたは自然に戻ると思うんですが?」

 

「一度緑化ナノマシンによる土壌改良で農場周りは自然と草花が芽吹き花のつぼみをつける程でした」

 

「でも父さんが倒れたからで……順調に見えていた土壌改良も開花の直前で植物たちは遺伝子異常を起こし始めて遂には枯れ果ててしまったの」

 

「そうですか……でもフローリアン博士が治ったのなら私は邪魔者だと思うんですが?」

 

「いいえ!麗奈さんは死蝕の原因を突き止めたんじゃないんですか!?」

 

「アミタさんの言う通り突き止めましたよ」

 

「じゃあ対策とかあるんでしょうね?」

 

「ありますよ」

 

「それって!?」

 

「この星を冒してる者を倒すことです」

 

「それって生物なの?」

 

「危険生物だと思います」

 

「何処に居るんですか?」

 

「いきなりですがサンドワームは何故に凶暴な生物になってると思いますか?」

 

「今更ですね?砂漠化したこの大地に適応してしまった為に異常進化した生き物ですよ」

 

「ついでに言えば自然現象よ」

 

「サンドワームは地面の中に潜んで居て、フローリアン博士は地上にも居たにも関わらず、自然現象の影響を受けてます」

 

「何が言いたいのよ」

 

「死蝕は星全体を冒してる……ならこの星を蝕んでる者を浄化するとかですか?」

 

「はい!その通りです!地面の中に何か潜んでるんだと思うんです!太陽は自然に恵みを与えますから空じゃないですし、地上だとアミタさん達のお母さんは無事では無いでしょうし……」

 

「でもどうやって見つけるのよ?」

 

そうキリエさんが言った時だった……大きな地震が起きた

 

「ッ!」

 

「きゃ!」

 

「わぁ!」

 

【小娘達よ!騒々しいぞ!!】

 

地震の揺れと同時に十メートルはあろう巨大な黒い生物が現れた

 

「これが蝕んでる元凶かな」

 

「大きすぎです!」

 

「こんなの勝てないわよ……」

 

「ソレイユシューター!」

 

巨大な黒い生物に対して迅速に動いたのは麗奈だった

 

魔力弾は黒い生物に弾かれて終わった

 

 

『小娘!名も名乗らずに攻撃とは礼儀が無いな!』

 

 

「星野麗奈よ!貴方に興味なんて無いから名前なんて教えなくても良いわよ?」

 

麗奈は一旦攻撃を辞めて、巨大な黒い生物と会話する。

 

『我が名はカラミティーだ!』

 

 

「天災……」

 

「星を蝕むのを辞めてください!」

 

キリエは名前の意味を言って、アミタはカラミティーに無理なお願いを言う

 

『できない相談だな!我も負の感情で生きているのだ』

 

「負の感情で生きてる?この星が無くなったらどうやって過ごすのよ?」

 

どうやら悲しみや憎しみや怒り等で強くなるらしい

 

『その点は心配無用だ!この星が消滅しようが他の星に転移できるからな!』

 

「そんなのにどうやって勝てって言うのよ…」

 

「キリエ駄目です!落ち込んだら勝ち目が無くなりますよ!」

 

『そうだそ?貴様らが少しでも弱気になったら負の感情が伝わってくる!精々弱気にならないように足掻いて見せろ!』

 

「ソレイユシューター!マルチシフト!」

 

 

麗奈はスフィアを展開して複数の魔力弾を放つ

 

『小賢しい!』

 

 

カラミティーは魔力弾を弾こうとするが、麗奈は魔法の威力を上げて応戦する

 

「ホープスター!」

 

 

《Yes》

 

「バルカンレイド!」

 

アミタは銃型のヴァリアントをカラミティーに狙いを定めて、連射した

 

『効くものか!』

 

だが連射された弾丸は、まるで命が無くなったみたいに地面に落ちてしまった

 

「なら!これならどうですか!フェンサーモード!」

 

アミタはヴァリアントザッパーを剣に変えて接近戦に持ち込んだ

 

「接近戦は私も得意よ!」

 

キリエもヴァリアントザッパーを剣にしてアミタの後に続いた

 

 

「駄目です!アミタさん!キリエさん!」

 

麗奈は対峙してるカラミティーの対策してたらフローリアン姉妹が突っ込んでしまった

 

「はぁぁぁ!」

 

「やぁぁぁ!」

 

アミタとキリエはカラミティーを切りつけた

 

 

だがカラミティーには傷一つ無かった

 

 

「くっ!」

 

「うそでしょ!」

 

「…………」

 

 

『我は天災ぞ?勝てるなんて思うな』

 

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