最近リアルが忙しい
だけど死ぬまで小説書くのは辞めない!
フェイト達は黒い人形達に苦戦していた
何故ならカラミティーが存在する限り、黒い人形達は無限に湧いて出てくるのだから、必然的にフェイト達はジリ貧状態になって困ってるのだ
だがカラミティーを倒せば無限に出てくる事も無くなるだろうが、無限に湧いて出てると言うことは、麗奈がカラミティーを未だに倒せてない事を意味する
だが幸いな事に黒い人形達は一体一体が雑魚で『飛べない』みたいなのだ
それはつまり放置して回復に専念できる訳だが、一般人の避難が出来てない状況で野放しにはできない。
それに気づいてるクロノは避難が終わってるかアースラの居るエイミィに呼びかけた
「エイミィ!避難してない人は?」
『もう居ないよ!』
「アリシア!」
二人はクロノとアリシアは念話を使って撤退指示を出した
アリシアはアリサ、すずか、フェイトに撤退指示を出して、クロノは武装隊に念話を出したのだ
アリシア達は事前に指定してた建物に避難した
「みんな大丈夫?」
「だ…大丈夫に決まってるでしょ!……何なの倒しても倒しても湧いてきて!」
黒い人形達は一体だけなら一般人でも倒せるレベルだが、何体も出て来て厄介なのだ
「私も少し疲れたかな…フェイトちゃんも休んだら?」
「あれ?……フェイトは!?」
「あれじゃない?」
アリサがか指さした先には麗奈の所に向かってるフェイトの姿があった
それを見たアリシアの行動は速かった。念話を使ってフェイトを戻って来るように説得する
【戻ってフェイト!!】
【ごめんアリシア……でも麗奈が苦しそうに見えるんだ】
【麗奈と戦ってる相手はフェイトと相性が悪いんだよ!】
【それでも行かなきゃ!】
【フェイト…!!】
アリシアはフェイトが何故麗奈が苦しそうに見えたか……心当たりは無くも無かった
(私を助けてくれた時も他の世界に行ってた時も、きっと孤独だったんだ!そして今も……デバイスのホープスターが居るけど人じゃない……)
「すぐに麗奈に伝えないと!」
【麗奈!】
【……今ちょっと!…取り込み中!】
麗奈の所を見たら鍔迫り合いになってる所だった
【緊急事態だよ!】
【何?】
カラミティーに勘づけられないようにアリシアと念話で話す
【フェイトが麗奈の方に行っちゃった…】
【一応聞くけど?念話で説得したんだよね?】
【説得したよ!だけど麗奈が苦しそうだからって!】
【わかった!フェイトが来る前に目の前の相手を救済するから安心して】
麗奈はそう言って念話を切る
麗奈の方をもう一度見てみると銀色の光と黒い光が縦横無尽に飛び回っていた
「麗奈!?」
「どうしたの?」
「フェイトが向かったのを伝えたのは良かったけど、フェイトが言った通り何か苦しそうだった……」
「他には、なんて言ってたの?」
「フェイトが来る前に救済するって……」
アリシアは麗奈が居る方向を見ながら言った
「ちょっと待って!?倒さないと黒い人形は無限に湧いて来るんじゃないの!?」
「きっと麗奈は目の届く範囲の人は絶対に救うつもりなんだと思う」
「じゃあ、フェイトちゃんを遠ざけたのも?」
「相性が悪いのは本当だよ……麗奈が戦ってる相手の情報は聞いたよね?」
「生命を奪うだっけ?」
「なるほどね!フェイトは人間だから生命奪われたら終わりだもんね……あれ?」
アリサは自分で言ってて一つの疑問に気がついた。
「相手は生命を奪うのに何で麗奈は平気なのよ?」
「まだ攻撃が当たってないからじゃないかな?もしも麗奈が助けようとしてる人が居るだけで生命を奪えるなら私達も無事じゃ済まないでしょ?」
「でも……もう十分以上は経ってるよ?ありえるの?」
「麗奈は攻撃を予測して対処してるみたいだから攻撃を当てるのは難しいんだよ…」
「頑張れ!みんな!」
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アリシアと念話で話しながら戦ってる数秒前の出来事だった。
鍔迫り合いは体格の関係でカラミティーが制し、連撃を放ったが麗奈は不利な体制からカラミティーの剣を受け流しながら距離をとった
そして今に至る
「もうすぐ私の友達が来るみたいだから終わらせるね」
『それは不可能だ!』
「でもお互いの一撃でこの勝負は決着がつく」
『我が一撃を入れればこの世界は終わる』
「私が貴方に一撃を入れれば救済される」
((一撃を入れる!!))
麗奈とカラミティーは同じ事を思ったのだろう
お互いに変な小細工なんて通用しないのは分かっている……ならば全力の一撃を放とうと……
「ソレイユシューター!」
『ディメンション』
互いに高速で詠唱を始めた
『…エンド!』
次元の狭間を作って、その中から尖った先端しか見えないが大体の大きさは二十メートルだろうか?長さは未知数だ
二人の距離は大体二十メートルは離れていた
槍らしき物が現れて麗奈に放たれた
「っ!」
麗奈は次元から出てきた槍?に驚きながらも詠唱をした
『砕け散れ!!』
「……ブラスター!」
ホープスターをカラミティーに突き出すように構えて銀色の魔力砲撃を放った
ただすぐに放ったせいかホープスターの先端ギリギリで輝いてる銀色の球体は小さかった
ソレイユシューター・ブラスターとディメンション・エンドは激しく激突した
(怖い……けど今ここで負けたら友達を巻き込む事になる!!)
銀色に輝く魔力砲と次元から出てきている槍は十五メートルは押していた
残りの五メートルは何とか保ったのだ
出遅れた詠唱と考え事と油断が重なって、十五メートルも押されたのだ
『諦めろ…我は色んな世界を蝕んで来た!この世界も同じ結末を迎えるだろう』
「そんな事させない!……貴方は私が全力で助けだすんだから!」
『……何故だ?それは自己満足でしか無い!完全な悪だって存在する。それを理解してないお主では無いだろう!』
「確かに私がやってる事は自己満足だよ…でも少なくとも貴方は完全な悪じゃない!」
『なんだと!?』
魔法を激突させながら対話をする
「生きる為に必要だから世界を蝕んだ……必要最低限でも良い!教えてよ!貴方の抱えてる苦しみを!きっと救ってあげる事ができるから」
『貴様に我の感情など分かるものか!』
「ソレイユ!」
麗奈は更に魔法の威力を一段階上げる
カラミティーの槍が押されるが拮抗し留まる
「はぁぁぁぁ!」
『殺られてたまるか!!』
槍からピシリと音がし……拮抗は麗奈の魔力砲は槍を砕いてカラミティーを呑み込んだ
「麗奈!!」
「フェイトどうしたの?」
実はカラミティーと拮抗してる辺りからフェイトは来てたのだ
だが麗奈もカラミティーもフェイトが乱入してくる素振りすら無いので放置してたのだ
「あの人を救うって!?何を考えてるの!」
「あの人は世界を蝕む事は不可能だよ」
「だから何で!倒せば黒い人形は居なくなるのに!」
ちょっとフェイトが興奮気味だが麗奈は落ち着かせる方法を知っている
「落ち着いてよ…あの人が魔王だからって興奮する気持ちは分からなくも無いけどさ?ちょっと落ち着こうよ!」
「…………魔王?」
フェイトは疑問に思った事があったみたいだが麗奈の話しは終わらない
「本来の姿も話してないのに殺すのは、ちょっと後味悪いと思うんだ!それにだよ「麗奈!!」何かな?」
フェイトは冷静になって考えるが何も思いつかないので、話しを続けてる麗奈に聞く
「魔王とか本来の姿とか言ってるけど?手順良く話してよ」
「良いけど手短に説明するからね」
「わかった」
麗奈とは別になのはと瑞希は管制人格と闘っているのだから本当は説明をする暇など無いが瑞希が居る限り負ける事は無いだろう
次回『傍に居るから』