This work end エルフ課長のさいなん   作:ARice アリス

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貧乏学生のバトーは高級な霜降り牛レベルのバイオフィッシュ
【シャケ】の養殖網を見学学習に来ていた

そこで事件は起こる。




Knowledge appetite after 2,000 years 二千年後の知識欲
人造シャケと窓越しの人魚、エルフは旧都トウキョウにて待つ


 

[現在、CEO歴2007

  このように過去のように不安定な漁を行うことなく、機械の身体を持ったバイオフィッシュが自己増殖、プランクトン自己加工食品の回収を行う事により...Wait...検索]

 

 

 

[高雄茂子 海洋第三高学部所属、Wait......

... Warning .. Warning【!進入禁止区域!警告情報を送信!】Warning Warni....

【!あなたは端末に表示される以下の非常ルートを通りなさい!】..]

 

 

 

窓を備えた海中の狭い筒の中では学生たちの網膜センサーと知覚アラームが警告情報を盛大に大音量を響かせていた

 

 

今日は住居プラントの学習区の中ではなく滅多に見られない海中を窓から見学学習という嫌がらせか一般的に滅多に口に入らない

旧時代だと牛肉並みに高い機械の魚の造りだす味に妄想を膨らませていた処

 

海中を泳いできた海中に存在する海洋高の人魚亜人の女の子が進入禁止区域に入ってきたと云う処で各々の端末には退避命令が出ていた

 

俺は特に思う処もなく白髪の女の子がこれから払う被害額に哀れに思った程度だったのだ

 

 

 

 

『よう、あの子可愛かったなあ!』

 

              『そうか?泳ぎスマホのあれが?』

『アレはシロイルカ族系の娘だよ!』

 

 

              『お前変なの知ってんだな』

 

 

『あん?喧嘩売ってんのか?』

 

              『学生割引でどれだけ

               もやしの種を購入できるかをだな』

 

『あーあー、お前も大概だなー、ビンボーはやだねー』

 

              『馬頭家断絶の真っただ中だ、贅沢は敵』

 

『人工増速機』

 

『ミス、稀有な種族な為に

 繁殖に人工増殖機とかお前の種族もカワイソーだな

 

             『おー、言ってくれるね。割と優遇だよ

              成人の一人立ちも速いし、力仕事も外回り

              も得意とかいろいろ有利だし…』

 

             『何より!外回りは人魚とのロマンス、

                         有り得るしな!』

 

『亜人の中ではエルフの方が社交界出るの多いのだが…』

 

『お前、どこまで貴族階級に近づいてる?』

 

             『……厨房には入った』

 

『皿洗い、だろ?』

 

             『今日のお前なんか刺々しいゾー?』

 

『現実を知れ、男の子!』

 

 

             『あー、飯が…』

 

『伸びたか?すまんな』

 

             『いいよいいよ、繊維食品のびちゃって

              塩分過多だけど』

 

『なあ、んで、今どこよ?』

 

               『撮った、端末で写真どぞ』

 

『あんがとよ』

 

              『あん?』

 

『アンタみたいなのがハイブの

 外壁工事してくれるおかげで暮らせてんだ』

 

 

馬人の馬頭は休憩用の水中呼吸空間用の休憩テントから

 

 

海洋に映し出された超大型構造物のビル群外面の絶景を映し出していた

 

よく見るとそこに手元にハシで伸ばした栄養保持繊維カップ麺が映し出されていたのには『ツムギ』も笑いを堪えていた

 

 

「長老、ツリーの飾りつけ、終了しそうです」

 

 

「よろしい、そろそろ旧暦十二月だ」

 

 

第四世代の曾祖父にあの件についていい加減許可を貰いたい

今日は秘策もあるのだ

 

「お爺様、例の件、お考えいただけましたでしょうか?」

 

 

「おお!ツムギ!忘れる筈もなかろう!政府特例AR-1の許可だろう?」

 

何か、渋っていた割に感触が良いな

 

「そうです前々から申した通り【小桜家】の歴史を是非読み解きたいのです」

 

「可愛い孫娘の為だ、構わんとも!」

 

孫馬鹿の箱入り娘にしていたくせになんかニヤニヤしてるし気持ち悪いな…

 

 

「今すぐだ!ささ、途中まで護衛を付ける。呼び出しまで時間がかかるから十分支度していきなさい」

 

 

「はい、畏まりました」

 

貴族らしく贅沢にスペースを使った大樹から逃げるように私は駆けた

 

 

 

 

 

 

 

「そうか、そうか。巡り合えたのだな、『馬頭』と」

 

「【初代小桜】は姿を御隠しに為られて幾千年」

 

「運ばれる社の箱の中で眠られておるらしいがの」

 

「百年に一度の祭典、あの子があの役に、でしょうか」

 

「かもしれんな」

 

 

 

 

 

 

 

 

「うぉーい、新人、アラーム鳴ってんぞー」

 

「あ、先上がります!」

 

「おう、ゴクローサンあの外壁の継ぎ目は中々できてたぞ」

 

 

「はい!」

 

 

「あの、いいですか?私、―と申します

  こちらに馬頭さんという方がいらっしゃると聞いて」

 

「えっ!は。はいぃ?」

 

 

白髪の貴族の人魚!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「こちらからは世界遺産、ゆっくりとお進みに為られるよう」

 

 

 

 

 

 

 

「ありがとうございました」

 

 

 

 

案内人は一度踵を返しながら浅く礼をし去って行った

 

 

 

 

 

 

ここには初代様(ユイさま)の残したニンゲンの足跡

 

 

 

『ヒトの記憶』も此処にあるに違いない

 

 

 

ここは、元々の海の底だった

 

 

 

   『旧古代文明水都 トウキョウ町』

 

 

 

 

 

「ようこそ、馬杭社へ!ユニークなサービス!ライブラリーも開かれています!ご自由にどうぞ!」

 

整備されている?

 

じいさま達か?

 

 

「困ったな、儀式はあと数日だろう?待てなかったのか?シレ?」

 

 

 

「あなたは…」

 

 

 

 

成人のエルフ…

 

 

 

「あー、孫か、どうも、ユイだー、あー」

 

 

ご先祖様に本当に不敬だがクスクス笑ってしまう

 

「どうも、小桜 紬です文明再開から2100年、やっと会えましたね」

 

 

「どういうことだ?」

 

 

 

「本来、我々子孫は貴女に接触したかったのです」

 

「そういうことなら…」

 

苦虫を噛み潰したような顔…クス

 

 

「でもそれは、周りの人たちだけ、私は、そんなことには興味は無いんです」

 

 

 

口を開けて、呆けてる可愛い人

 

 

「ヒト、いえ、人間、人類の足跡に興味があるんです」

 

 

ユイさんがやっと笑った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それからは…私はある本を出版した

 

紙で出来た書籍、自由図書としてだ

 

電子書籍棚の間に紙媒体の本があること、それに驚いた人々に広く知れ渡り

 

 

 

 

紙の書籍の売り上げが上がったことは予想外で

 

 

 

オオシロとタカオという方の名の推薦で親友の同種族同士の縁談が上がったのは

 

本当にハッピーエンド、と言っていいんじゃないだろうか

 

 

 

悲しみの跡には、同じくらい喜びもある

 

ある人が教えてくれた言葉だ、今回もその通り、かな

 

 

余談として始祖である結さんは吹っ切れたように働いた(・・・)のも社会問題と化したが

 

それはまたいつか話すだろう

 

 

「記録者、代九世代、小桜 紬!ようこそ!馬杭社へ!」





バトーの子孫は事故で身寄りを失くし、高校三年の頃にはクラスが同じとなった紬と出会い

それを見ていた母親から伝えられ、云々

ユイは歴史の観測者から自身が動く方が目的を果たせると思い動き出した、と言う感じです

泳ぎスマホを書きたかったのですが、ちょっと要素薄くなってしまいましたね

徹夜で書きました、ちょっと何言ってるかわかんないですが

つづきもいつか出ます。たぶん

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