This work end エルフ課長のさいなん 作:ARice アリス
「あー、こりゃあ。」中年のお医者さんは身体検査から得たデーターを何度も見やると慣れたように私と両親に告げた
「『まゆりちゃん』おめでとうございます。『後天性天使病』です」と
この世界に過去の人々は魂の腑分けを行った結果、私の様な魂魄に異常を抱える障害
『後天性自然性転換病』と呼ばれる姿かたち、動作。魂が全く異なる人間になるという不可思議で不気味な世になってしまったという
私の場合は魂と肉体が徐々に空中に浮いてゆく肉体が完全に死滅し新たな女性天使の肉体となる、そんな病だ。
その症状の対処法しかなく。鎖などで宙づり状態のまま固定し。肉体が文字通り腐ってゆき、中から新たな身体が現れる。
『人族卵生体症』の方とも似通っているがあちらは体に急に糸が張り出し、卵を自ら作ったうえで中から出てくるというもの。
私は余程惨い経過を経ることで進化するので、家族にも伝えずらい。
医師も看護師も経験者と精神科医というきついものだそうだ
転換性両母も私の頭を抱えて泣いている。
ごめんね。
点滴やメスがテーブルに並んでいる。
痛み止めや壊死した肉を切除する道具だそうだ。
想像もしたくない。
一週間と二日濁った粘液が体中を流れている。匂いはもう感じない。目は濁っているだろう。
火花が散るように体を時折熱い鉄棒のような切込みが入る。
一ヶ月。
いまはいつだろう。体組織がぼたぼたと落ちる。濁った黒に近い視界からたまに白い光が見える。
私は再び世界を目視した。
光にあふれている。この白い部屋の隅で三人ほどの人が手を組み喜んでいた
涙を流し、何やら濁った鳴き声で叫んでいる。
あれは………人間なのか…
一日中そうだ。視界の端から光が消えない。睡眠欲もわかない。食事は水のみ。流動食も続かない。
流動食を一度食べたが水分に変換されて水を飲むこととなる。食欲はあるし、空腹だ。
そこの生き物!キーキー喚くな!
……気が狂いそうだ。神様でもなんでも人間に戻してくれ!!!
いちねん、しょうきが、けずれている
えがお、にんげん、なにが、ああ、ああ、ああ
わたしは!しろから!しろからなにかが
、はいでて!
きょうからにっきをかきます!
せんせい、おくすりはにがいのでぜりーください!
・・さい ま ゆ ちゃん
*まゆちゃん、よくかけました。これから ゆっくり りはびり してゆきましょう
おかあさまへ #彼女は体重、体高。ともに平均より低いです。これから成長の余地はあるでしょう。
長い歴史を受け継いで、エルフのように安らかに長い寿命を迎えます。
後、リハビリテーションについては別紙を参照してください。
四年間、ご苦労様でした。ゆうきくん。数少ない難病ですが
きみの回復には医師看護師きみのご両親もとても喜んでいました。おつかれさまでした。
「ありがとうございました!おさかなたべたい!」
「そうねえ。なにがいいかしら?」
「あぶらがのったやつ!」