This work end エルフ課長のさいなん 作:ARice アリス
老舗屋ミントの朝は早く、朝4時には駆け込みで
先ずは冷たい水で顔を洗い歯を磨く、姉妹たちの昼間のパブの飲食物の下ごしらえから
遅くまで洋裁作業でお昼ごろには起きるであろうルイちゃんのごはんの用意を行い
パブ二階裏側の居住スペースから
駆け込んでいく姉妹二人を二階の窓からルイはぼーっとした目で。されど、しっかり見送っていた
ふわあ、と長いキューティクルたっぷりのふわっとした
ブロンドの髪が、みみが、しっぽが
二、三。瞬きをするとルイは首を傾げた。はてさて
最後のフリル生地を仕立てたところで机にだらしなく寝ころび。身支度を整えた記憶がないのだ
ま、いいっか。と二度寝を敢行するも。「ルイちゃん、ごはんよ~。」と自身の妻であった女性が
同二階の居間から声がかかる。ふたたび首をかしげると戸があらかじめ少し開けられており
美味しい魚のにおいにルイは飼い猫のように しゅったたたぱっと寝巻からルームウェアに身支度を整えた
そのとき、無意識であるが壁に飾られた一枚の写真にふわり、と指先で触り、戸をぱたん、ゆっくりと閉めると
だれかがみていたら
その写真の中の猫の娘は二人の老夫婦と三人の子供のうちひとりは笑顔を増したように思えた
さてと、あさご飯をゆっくり噛んでたべたルイは
あれから うしの娘さんはあの体格だとまだのびしろがありそうだの、マルはまだ配達にこない、だの
じつにヒマそうに家々の連なる屋根の上からぼう~と空を見ていた
青髪の少女が店に近づいているのを確認すると普段とは変わり
天窓から
右手、片膝立ちの三点着地を行った。
すっくと立ちそのまま、受付隣の柱に備えてあるタイマーを二回くるりとまわし受付へと座り、
『いらっ、しゃい。ようこそ~ぅ、裁縫店ミントへ~』ひどくゆっくり接客をこなすのであった
少女は大変良い客であった、業務と趣味をこなすとちょうど三時ごろ
孫であったエルちゃんのくだものスムージーとクリームシューがおひるごはんだ
『CLOSE』といったん店をたたみ。ミント三階の左側ドアからエルアル姉妹のパブへと入る
階段でゆかねばまた、ジャンプして、ホネでもおったら大変よよよとなかれでもしたらいけないので
屋根はバレてると思うけど。と頭の片隅で考えている
そんな気も知らず、真っ黒にポイントで茶色が入ったパブに入ると昔馴染みであった
『まる』が配達に来ていた
『
あの子、今度来そうだな。ふたりに思いっきりドレス仕立ててあげようっ…!とふだんとは一変奮起するのは
別の話
妻は
夜まえの空いたじかんだ、一人で食べるのも寂しいのでエルの前でかるく話しながらティータイムを過ごした
壁備え付けのテレビでは他の星でどの流行がどのメイクがなど情報バラエティを見ていたらもう暗くなってきた
私も水路と風行きを見る限り、大丈夫そうだと判断して、とても広いフロアに仕立てた服を配置していった
よるの8時には飾りつけも終わり、明日はすこしやすもう かと考えていた
夜11時には一家全員がそろい、おさかな入りトマトのパスタとクックベリーのパイをたべて
お酒を飲む気がしないので
自家製ブドウのかるいアルコール飲料をのみ。ふわふわうとうととしているとアルがベットへと運んでくれた
あけ放たれた夏のまどからは、湿り気のにおい。
あしたはあめになる。
かのじょのなかにきおくにない、ずぶに濡れたワンピースの少女のビジョンがうかんだ
かなしげなひょうじょうで
みせは…閉められないなとぼうっと思い浮かんでいた
そのまま、ルイはながいまつげのうつくしい碧眼をつむり、みみをよこにたおし、眠りこんでいった