「行くぞ、キンジ!」
「ロジャー!」
燈は腰の二丁の銃を抜き、走り出す。
キンジも拳を握って走り出す。
燈は二丁拳銃を使った宇宙警察の格闘技、銃拳法ジュウクンドーを使い、ウリアルに攻撃する。
「ぐあっ!?」
「性能のいいアーマーのお陰で助かったな。でなければ、今頃お前は倒れていただろう」
「くっ!なめるな!」
ウリアルは拳銃ではなく、形の変わった銃を抜く。
引き金を引くと、そこから光弾が飛び出し、燈を襲う。
「防御拳バリヤーフィスト!」
キンジは手に付いてるブレスロットルのグリップをひねり、手のひらから小型の円形バリヤーを出現させて光弾を防ぐ。
「なに!?」
「はっ!」
ウリアルが驚いていると、キンジの後ろから燈が飛び出し、手にした二丁拳銃、ディーマグナム01とディーマグナム02を連射する。
「ぐあっ!?」
「まだまだこれからだ!灼熱拳ファイヤーフィスト!」
再び、グリップを捻り、今度は炎がキンジの左腕に纏われる。
キンジはそれを纏ったまま、ウリアルに叩き込む。
「うあああああっ!?」
ウリアルは殴り飛ばされ、地面を転がる。
いくらアリエナイザーと言っても、武偵を襲い、その武偵の武器を奪って、闇で売りさばく武器商人。
アリエナイザー相手に日夜戦っているスペシャルポリスの敵ではなかった。
「終わりだ!レイナード星人のウリアル!」
「!?」
燈は自身のSPDライセンスを取り出し、ウリアルに向ける。
「現役武偵及び武偵高生の殺害及び武器の違法売買の罪により、ジャッジメント!」
《ジャッジメントタイム》
アリエナイザーに対しては、スペシャルポリスの要請により、遥か銀河の彼方にある宇宙最高裁判所から判決が下される。
その判決は地球時間にして僅か一分にして下されるが、宇宙最高裁判所はゴワンチョル星に存在し、この星周辺の時間の流れは、シオン・モールス現象により、時間の流れの速さが通常の200万分の1となっている。
つまり、地球での10秒は、この星ではおよそ8ヶ月にあたる。
《✖》
下された判決は死刑判決だった。
「「デリート許可!」」
「ディーマグナム01!ディーマグナム02!セット!」
「電撃拳!」
燈はディーマグナム01とディーマグナム02を連結させ、ハイブリッドマグナムにし、キンジはグリップを捻り、電撃を拳に纏う。
「ディーパワー!チャージ!ストライクアウト!」
「エレクトロフィスト!」
燈の撃ったマグナムエクスキュージョンと、キンジの放った電撃がウリアルに当たる。
「ぐああああああああああああっ!!?」
ウリアルは絶叫し、爆発した。
「「Got you!」」
ウリアルのデリートを確認し、サムズアップを下に向けて二人は言う。
これが、宇宙警察地球署のエース、遠山キンジ。
後に“緋弾のアリア”として世界中の犯罪者を震え上がらせる鬼武偵、神崎・H・アリア
そして、かつて〝地獄の番犬”と恐れられたスペシャルポリス、久我燈。
硝煙と爆炎に包まれた、最低最悪の出会いだった。