短くてすいません
並行世界の中数多の女性と付き合っている直江大和。そしてこの世界にもクリスマスがやってきた。
12月9日
「あーあ、今年も寒い季節がやって来たぜ……」
登校中、タンクトップに冬服を羽織っただけのガクトがポツリと呟いた。
「何よガクト、寒いならちゃんと冬服を着ればいいじゃない」
「確かに……見てるこっちが寒々しいぞ」
そんな彼の呟きに対して反応を見せたのはワン子とクリスである。
「はは……ガクトが言ったのはそういう意味じゃないけどね…」
そんな二人の反応に苦笑いしたのはモロであった。
「相変わらずガクトに春が来る兆しは見えないね……」
「今年もシングルベルになるのか…」
京の容赦ない一言にガクトががっくりと肩を落とす。
「なんだあ?クリスマスならみんなとパーティーするじゃねえか!」
ガクトの嘆きを聞いた翔一が理解できないとばかりに首を傾げる。
「くそぅ……キャップがうらやましいぜ……」
「そう思うにはさすがに歳がねえ……」
そんな翔一を見てガクトとモロはため息をつく高校二年生となれば流石にそう開き直ることはできなかった。
「あ、悪いキャップ今年は俺クリスマスパーティー行けねえわ」
「なにぃ!?大和来れねえのかぁ!?」
翔一が驚愕の叫びをあげる。
「むしろキャップは大和が来ると思っていたんだね…」
「羨ましいぜちくしょおおおおおおおお!!!」
それを聞いてモロは呆れ、ガクトは心底妬ましいと叫んでいた。
「そうか、大和ボーイは葉桜先輩とデートかい?」
「うん、まあ隠すことじゃないしね」
松風の冷やかしにも余裕をもって答える大和、付き合い始めて二か月あまり、彼らはもうラブラブだった。
「クリスマスに二人でデートか……葉桜先輩が羨ましい……」
そんな大和の態度を見て京が呟く、大和命の京からすれば羨ましいことこの上なかった。
「あ、たぶん寮には帰らないからカギは閉めておいてかまわないから」
「爆発しろぉおおおおおおおおおおお!!!」
大和がそう言った瞬間、ガクトは雄たけびをあげながら走り去っていった。
「あーあ」
「やれやれ……」
そんなガクトを卓也は同情の目で、京はしょーもないと見送った。
そんな冬の日の一幕
「うー、清楚ちゃんを独り占めとは……羨ましいぞ弟ー」
なお、出番がなかったこと含め拗ねてしまった姉貴分の機嫌をとるのに苦労した大和だった。
葉桜清楚の場合
「清楚先輩! 今年もクリスマスに義経たちはパーティーをするのでよろしかったら一緒にどうですか?」
朝、廊下で出会った義経に清楚は誘われていた。
「うーむ、恋人がいるというのにクリスマスに誘うとは……流石我が主」
そんな義経を眺めながらほっこりしている弁慶を見て苦笑しながら清楚は丁重に義経の誘いを断る。
「義経ちゃん、その日はもう予定が入ってるの…ごめんね?」
「そうなんですか……」
あからさまに落ち込む義経、幸せそうにそれを眺める弁慶 申し訳なさそうにしている清楚
第三者が見てもどういう状況か一発で理解するのは難しいだろう
「義経、先輩は大和と過ごさないといけないから忙しいんだよ」
ようやく満足したらしい弁慶がフォローを入れる。
「直江君と?……あわわ、すいません!」
頭の上に疑問符を浮かべていた義経だったがようやく理解したらしく慌てて謝る。
「まったく、そんなことにも気を回せないとか……子供かお前は」
「よーいーちー?」
「しまっry「源氏式!ブレーンバスター」ぐわああああ!?」
与一の悲鳴と共にイブの話題は終わりを告げた。