第百二十話 誉れの否定と、新しい理の受容
白く暴力的な光に照らされた地下空間。
現場監督のアレックス・フォン・プライム男爵から事務的に差し出されたペンを前に、エリザベート・ド・バルフォアは凍りついていた。
そこにあるのは、剣などでは決して切ることのできない、冷たくて分厚い『工程表』という名の、新しい世界のルールだった。
「……何故だ」
エリザベートの口から、低く、血を吐くような声が漏れた。
彼女は、目の前で感情の欠片も見せずに立つ男を、射殺さんばかりの目で睨みつける。
「貴様ほどの武をもってして……何故、こんな薄暗い地下で、泥と紙切れの管理などに平然と甘んじている! 剣を振るう戦場を、武人としての『誉れ』を求めないのか!」
それは、騎士として、戦士としての魂からの叫びだった。
非凡なる力を持つ者が、その力を誇示することも、名誉を求めることもなく、ただの歯車として消費されることへの強烈な拒絶。
だが、その熱のこもった問いに対するアレックスの反応は、エリザベートの想像を遥かに超えるほど「無機質」なものだった。
「……『甘んじる』という概念が不明です」
アレックスは、端末から目を離すことなく、ただ事実だけを述べるように淡々と答えた。
「私は現在、トレンス侯爵閣下より、本プロジェクトの現場監督という『タスク』をアサインされています。私の機能は、この工程を規定のスケジュール通りに完了させること。……それ以上でも、以下でもありません」
「機能、だと……? 貴様は自分を道具だと言うのか!」
「『誉れ』は工程を前倒ししませんし、剣で配管は繋がりません。不要なパラメーターです」
アレックスはついにエリザベートの目を見た。
「任務の軽重は、血の量ではなく、失敗時の被害で決まります」
だが、その瞳には、武人としての共感も、侮蔑すらもない。ただ「エラーを吐き出している機械」を見つめるような、完璧な凪があった。
「……サインをいただけますか、監察官殿」
アレックスが、再び全く感情のない声で、事務的にペンを差し出す。
エリザベートは息を呑んだ。
怒りではない。自分が、この男と同じ言語で会話することすら許されていないのだという、圧倒的な断絶。
アイリスが横で、扇子で口元を覆いながら小さく震えているのが分かった。彼女もまた、この「個人の名誉や誇りを一切必要としない、完璧な歯車の集合体」の異常性に、心の底から戦慄しているのだ。
武力という最大の牙を「事務手続き」によって完全に抜かれたエリザベートは、震える手でペンを受け取ろうとしたが、手が止まった。
・・・・・
・・・
その隣で、アイリスは扇子で口元を覆いながら、冷たい戦慄と、ひりつくような知的な興奮を同時に覚えていた。
彼女の脳内で、先ほどこの男が口にした言葉と、ある事実が結びついていく。
(アレックス・フォン・プライム男爵。そして、エレノア・フォン・ハートン男爵……)
アイリスは、王国の貴族名鑑を脳内で素早くめくった。
どちらも、歴史の浅い新興の家門、あるいはトレンス家によって近年引き立てられた『成り上がり』の男爵位だ。
公爵家令嬢であるアイリスから見れば、本来なら視界の端にも入らない末端の貴族。だが、あのルーカス・フォン・トレンスは、由緒ある高位貴族の令息でも、代々仕える名門の騎士でもなく、あえて彼らのような「新興の男爵」を自らの手足として重用している。
何故か。
その答えは、今目の前にいるアレックスの異常なまでの「機能への従属」が示していた。
(……なるほど。そういうことでしたのね、トレンス侯爵)
古い血筋の貴族は、エリザベートのように「個人の誉れ」や「家門の誇り」に縛られる。彼らはプライドが高く、泥仕事や合理的な機械の歯車になることを嫌悪する。
だからこそルーカスは、そうした「古い物語」を持たない、あるいは捨て去った新興の者たちを選んだのだ。彼らに地位と圧倒的な権限を与え、代わりに『自身の設計図を完璧になぞるための純粋な機能』として染め上げている。
(血筋の呪縛がない者たちを、新しい理の『規格品』として組み上げ、この国の中枢に配置していく……。これは、既存の貴族社会を、結果として内側から置換していく静かな構造改革)
アイリスは、自身の婚約者候補である少年の、底知れない政治的悪意と合理性に、背筋が凍るのを感じた。
彼は貴族制度を否定しているのではない。貴族の肩書きを利用して、中身だけを全く別の「近代的な仕組み」にすり替えようとしているのだ。
(……なんて恐ろしい方。そして、なんて魅力的な盤面)
アイリスがその「深淵」に魅入られている横で、アレックスが再び事務的にペンを押し出す。
「……ふざけるな。私が、こんな紙切れに……」
サインを拒絶し、その無機質なバインダーごと弾き飛ばそうとしたエリザベートの耳に、アイリスの白磁のように冷たく、甘い声が届いた。
「どうなさいましたの、バルフォア嬢。まさか、ペンよりも剣の方が軽いとでも仰るおつもり?」
「……アークランド」
エリザベートが鋭く睨みつけるが、アイリスは扇子で口元を隠したまま、氷のように透き通った瞳で彼女を見返した。
「どのような経緯であれ、貴女はバルフォア家の名において、この現場の『監察』を全うすると宣言してここへ来たはずですわ。……まさか、ご自身の望む血生臭い戦場ではなかったからといって、背を向けて逃げ出すおつもり?」
「私が、逃げるだと……!?」
「ええ、逃げているようにしか見えませんわ。相手が剣を持った暴徒であれば勇ましく立ち向かうのに、相手が『数字と工程表』になった途端に職務を投げ出す。……それは、誇り高き騎士の、いえ、貴族の矜持に反するのではなくて?」
エリザベートの奥歯が、ギリリと鳴った。
アイリスの言葉は、完璧な正論にして、逃げ場のない毒だった。
ここでサインを拒否して暴れれば、それは「職務放棄」であり「理を解さぬ野蛮な八つ当たり」に成り下がる。兄ルードヴィッヒの顔に泥を塗り、バルフォア家の名誉を自ら損なうことになる。
相手が剣を抜いてくれれば、力でねじ伏せられた。
だが、トレンスの用意したこの盤面には、刃など一本も存在しない。あるのはただ、誰もが従わざるを得ない「安全規定」と「事務手続き」だけだ。
アイリスは、決定的な一言を優雅に落とした。
「さあ。バルフォアの剣が飾りではないと証明なさって。……そのペンで」
もはや、剣を抜く理由すら完全に奪い去られた。
その細いペンは、どんな剣よりも軽いはずなのに、今の彼女には自らの佩剣より重く感じられた。
アイリスによって自らの「騎士の誇り」を鎖に変えられたエリザベートは、血が滲むほど唇を噛み締めながら、震える手でアレックスからペンをひったくった。
それは戦闘ではなく、既に決着のついた戦場での、惨めな降伏のサインに過ぎなかった。
サラサラと、紙を擦るペンの音が響く。
彼女が乱暴にサインを書き終えた瞬間。
その署名が乾くより先に、どこかでまた一つ、規定値に達した金属音が響いた。
「……監査業務の完了を確認。ご協力感謝します」
アレックスはサインされた原本を抜き取ると、残りの分厚い複写綴りと、監査用の記録データが挟まれた別のバインダーを無造作にエリザベートの腕に押し付けた。
「監査局への提出用控えです。書式規定は3ページ目にありますので」
それ以上彼女たちに一瞥もくれることなく、背後の歩哨に顎で指示を出す。
「案内しろ。規定スケジュールに戻る」
それだけ言い残し、彼はすぐさま別の配管の奥へと歩き去っていく。
その背中に斬りかかる理由も、呼び止める大義名分も、もはやエリザベートには1ミリも残されていなかった。
「……帰りましょうか、バルフォア嬢。これ以上、このヘルメットで髪を乱しておく必要もありませんわ」
アイリスが、どこか弾むような声で促す。
二人は、無言のまま階段を上り、朝の光が差し込む地上へと戻った。
少し前まで、怒号と不満で黒く澱んでいた踊り場には、もう誰もいない。
ゼオンの姿も、抗議の声を上げていた学生たちの姿も、幻のように消え去っていた。
吹き抜ける風が、エリザベートの乱れた髪を冷たく撫でる。
足元からは、相変わらず無機質な重低音が響き続けていた。
だが、その音の意味はもう、地下へ降りる前とは決定的に違っている。
それは不気味なノイズではなく、王国の古い心臓が、冷徹な歯車へと静かに、そして確実にすげ替えられていく、新しい世界の産声だった。
エリザベートは乱暴に、不格好な保安帽を脱ぎ捨てた。
見事に結い上げられていた金糸の髪が、無惨に解けて肩に散らばる。だが、今の彼女には身だしなみを整える気力すら残っていなかった。
「……見事な手際でしたわ、バルフォア嬢」
隣で同じく保安帽を脱ぎ、手櫛で優雅に髪を整えながら、アイリスが甘く囁いた。
「貴女の『サイン』のおかげで、学園の秩序は守られました。一滴の血も流さず、暴徒も鎮圧された。誇り高き監察官として、立派にお役目を果たされましたわね」
それは慰めのように聞こえて、致死量の毒を含んだ極上の皮肉だった。
エリザベートは血走った目でアイリスを睨みつける。
「……嫌味か、アークランド」
「あら、心からの称賛ですわ。……ただ」
アイリスは歩き出そうとして、ふと何かを思い出したように足を止め、肩越しに振り返った。
その顔に浮かんでいたのは、無知な子供を労わるような、残酷なまでの微笑みだった。
「バルフォア嬢。貴女、まさかサインをして『現場の視察』が終わったとでも思っていらっしゃいまして?」
「……何?」
「監察官としての『報告書』ですわ」
アイリスは、扇子でポン、と自身の掌を軽く叩いた。
「使用された部品の数、許容誤差の承認、作業工程の進捗度合い。そして現場の安全規定の遵守状況。……あれほど分厚い台帳を承認したのです。それを学園長に提出するための『公式な監査報告書』を、これから貴女ご自身の筆で、正確な数字と書式でまとめ上げなければならないはずですけれど?」
エリザベートの顔から、完全に血の気が引いた。
「ほ、報告書だと……? 私が、あのミミズが這ったような数字を、もう一度……?」
「ええ。剣を振るう時間より、デスクに向かってペンを握る時間の方が、ずっと長くなるかもしれませんわね。……監査報告書の書式や数字の丸め方、ご存知? もしお困りなら、わたくしから優秀な文官を派遣して差し上げてもよろしくてよ?」
コロコロと、銀の鈴を転がすような笑い声を残し。
アイリス・ド・アークランドは、優雅な足取りで朝の光の中へと去っていった。
一人残されたエリザベートは、抜け殻のようにその場に立ち尽くした。
狂戦士としての誇りをへし折られたばかりか、この後に及んで「膨大なデスクワーク」という現実的な絶望がのしかかってきたのだ。
彼女は、自らの手で握らされた「監察官」という鎖の重さに、ただ頭を抱えるしかなかった。
(……報告書。数字。書式。文官……)
脳裏に、あのミミズが這ったような数字の羅列が蘇る。それを、これから自分一人で、正確な書類にまとめ上げなければならない。
彼女にとって、それは剣を持った暴徒と戦うよりも、遥かに恐ろしく、屈辱的な『拷問』だった。
(……いや。違う)
エリザベートの瞳の奥で、絶望が、狂おしいほどの怒りへと転換された。
(何故、私が……何故、私一人で……ッ!)
彼女をここへ連れ込み、アレックスの合理主義を盾に取ってサインを強要し、さらに報告書の山まで押し付けて去ろうとしている、あの白磁のような悪魔。
アイリス・ド・アークランド。
ギリ、とエリザベートは奥歯を噛み締めた。
淑女の身だしなみも、家門の誇りも、兄ルードヴィッヒの顔も、今の彼女にはどうでもよかった。あるのはただ一つ。
自分を陥れたこの地獄に、あの悪魔を道連れにしてやるという、野生の執念だけだった。
アイリスが、数歩先を優雅に歩いている。
エリザベートは、バサリと外套を翻した。
それは、騎士の突撃ではなかった。檻の鍵を壊された肉食獣の、なりふり構わぬ「襲撃」だった。
次の瞬間、アイリスの視界が歪んだ。
優雅に揺れていた扇子が、突然の衝撃で手元から滑り落ちる。
「……あら?」
アイリスが声を上げる間もなく。
彼女の白磁のような首元、最高級のレースで飾られた外套の襟首が、エリザベートの粗野な手によってガシッと力尽くで掴み上げられた。
「……バルフォア、嬢?」
予期せぬ身体的接触、それも、淑女としてはあり得ない「襟首を掴まれる」という暴挙に、アイリスの涼しげな瞳が、初めて本物の驚愕に大きく見開かれた。
だが、エリザベートはアイリスの顔を覗き込み、唇の端を、獰猛な弧を描いて吊り上げた。
その顔は、獲物を道連れにする獰猛な歓喜のようだった。
「……待て、アークランド」
「バルフォア嬢。随分と……情熱的なお誘いですわね。ですが、わたくしの襟元は、貴女の粗野な手で触れられるためにあるわけではありませんの。……お離しなさい」
アイリスは、突然の事態に動揺を見せつつも、瞬時に冷静さを取り戻し、冷ややかな瞳でエリザベートを射抜いた。
これは、交渉以前の暴行だ。バルフォア家の名誉がますます泥に塗れる。だが、エリザベートは耳を貸さず、掴んだ手をぐいっと引き寄せた。
「黙れ。貴様が言ったのだ。バルフォア家の名において、監察官としての『職務』を全うしろ、と」
「ええ、申し上げましたわ。……ですが、それが、わたくしの襟首を掴むこととどう関係が?」
「大ありだ。……報告書、だと? ならば貴様も手伝え」
「……は?」
アイリスの思考が一瞬、停止した。
「貴様が言った『正しい数字と書式』だ。貴様自身が持ち込んだあの『暗号』を解読する責任は、貴様にもある」
「……冗談でしょう? わたくしが何故、バルフォア家の監査報告書を……お離しなさい、交渉しましょう? わたくしの優秀な文官を派遣すると、先程も申し上げたはずですわ!」
アイリスは、優雅さを失いかけた声で交渉しようとした。相手の「誉れ」や「家門の名誉」を人質に取る。それが、彼女のいつものやり方だ。
だが、今のエリザベートには、そんな「貴族の論理」は一切通用しなかった。
「文官などいらん。……貴様だ。貴様自身が、その口で言った『監察官としての責務』を、私と共に、この地獄のようなデスクワークで終わらせるのだ」
エリザベートは、アイリスの交渉を完全に黙殺し、力尽くでアイリスを巻き込もうと、襟首を掴んだまま彼女を引きずり始めた。
「バルフォア、嬢! これは……これは公衆の面前での暴行ですわよ! 誰か、誰かお呼びなさいッ!」
「誰も来ん。……昨日のあの『甘い毒気』を実力で叩き潰せるなら安いものだ、と言っただろう? 貴様が言った『新しいルール』だ。ならば、その泥沼の中で、貴様も共に、その『理』に溺れるがいい!」
なりふり構わぬエリザベートの野生の必死さに、アイリスの計算は完全に崩れ去った。彼女の優雅なドレスは乱れ、扇子は床に転がり、淑女としての尊厳は、エリザベートの粗野な手によって無惨に解体されていく。
「……バルフォア嬢。……わたくしを巻き込んだこと、後悔なさいますわよ」
アイリスは、エリザベートに引きずられながら、唇を噛み締め、その瞳の奥で、かつてないほど冷たく、鋭い殺意を揺らめかせた。
だが、エリザベートは鼻で笑った。
「後悔? 貴様が言った『泥に塗れる』だ。……さあ、アークランド。バルフォア家の名誉のために、貴様のその『算術』と『紙切れ』で、この報告書を、完璧に仕上げてやるだけの話だ」
アイリスによって自らの「騎士の誇り」を鎖に変えられたエリザベートは、その鎖をアイリスにも絡みつけ、二人揃って、書類という名の、新しい世界の地獄へと飛び込んでいった。
二人が、白紙の報告書の束を掴み取り、図書室へ向かって歩き始めた瞬間。
カチッ。
彼女たちが報告書の山へと足を踏み入れた瞬間、
どこかでまた一つ、古い世界が締め付けられる音がした。
・・・・・
・・・
二人の令嬢の足音が階段の奥へと完全に消え、その気配が遠ざかったのを確認した瞬間。
――ふぅぅぅぅぅぅぅ……。
白く暴力的な光に照らされた地下空間に、ひどく人間臭く、疲労困憊といった重い溜息が響き渡った。
無機質な機械のようだったアレックスの肩が、がくりと落ちる。彼の手からバインダーが力なく下ろされた。
同時に、彫像のように直立不動を貫いていた歩哨――部下の海兵隊員が、「休め」の姿勢へと移行し、ヘルメットの下でニヤリと口元を緩めた。
「お疲れ様でした、プライム少佐。見事な塩対応でしたね。すっかり『冷徹な貴族の男爵様』が板についてきましたよ」
「……勘弁してくれ」
アレックスは、眉間をゴリゴリと揉み解しながら、本音を吐き捨てた。
「閣下の命令とはいえ、由緒ある公爵家の令嬢と侯爵家の令嬢を相手に、あんな現場マニュアル通りの対応を通す身にもなれ。……しかもアークランド嬢は、十中八九、我々の将来の『トップレディ』になられるお方だぞ。寿命が縮むかと思ったわ」
アレックスの脳裏に、先ほどのアイリスの冷たくも愉悦に満ちた眼差しが蘇る。
「あの公爵令嬢、完全にこちらのシステムを見透かした上で、面白がってバルフォア嬢をハメていたからな……。閣下も閣下だが、あの方も相当な『化物』だ。恐ろしくお似合いの夫婦になられるだろうよ」
「ですが、少佐が一歩も引かずにヘルメットを被せたお陰で、現場の
「やかましい。次から視察の対応はエレノア殿に押し付けるからな……」
部下の軽口に毒づきながら、アレックスは首の骨をポキリと鳴らし、首筋の凝りをほぐした。
貴族の少女が一人、騎士の誇りをへし折られて絶望していたことなど、彼にとっては知ったことではない。彼にあるのは、ただ「恐ろしい未来のトップレディと、血の気の多い令嬢の相手という、最悪のイレギュラータスクを無事に処理できた」という、現場責任者としての安堵だけだった。
アレックスは一つ深呼吸をし、再び現場監督――いや、海兵隊将校の鋭い目つきに戻る。
「よし、無駄口はここまでだ。遅れた1分を取り戻す。タスクに戻るぞ」
「Copy」
部下の短い応答を受け、アレックスは再びバインダーを開いた。
地下空間では今日も、古い世界を解体し、新しい理を組み上げるトルクレンチの音が、規定通りに鳴り響き続けている。