ダークソウルif 作:コッコ
前暗夜王の葬儀は終わり、ガロンは臣下やマークスに見守られながら即位した。
ガロンは前王に比毛を取らない威厳と実力を持って、国を期待で満たした。
「おめでとう。ガロン殿いや、ガロン王殿と呼べば良いか?」
「それでも良いぞ。お前は私の友人だからな」
レヴァンは久しぶりに笑った気がした。
多くの旅の中で、笑う事すら忘れてしまっていた自分がである。
「レヴァン。お前に頼みがある」
「何だ?」
「私の臣下にならないか?」
ガロンの言葉にレヴァンは黙っている。
ガロンは、続けてレヴァンを勧誘する。
「お前の実力は本物だ。あの怪物を倒してみせる腕を外野に置いておくのは勿体無い。どうだ?」
「・・・申し訳ないが、断らせて貰う」
「何故だ?」
「・・・私はただの放浪者。そんな私がいきなり王の臣下になったら、不満を持つ者は必ず現れる。私一人のせいで国に亀裂を入る訳にはいかん」
レヴァンの言葉にガロンは、考え込む様に目を閉じて眉間を寄せている。
暫く沈黙が続いたが、ガロンは何か思い付いたのか、目を開いた。
「では、客将ならどうだ?」
「客将?」
「そうだ。客将なら正式な臣下ではない。それなら誰も文句は言わないだろう」
レヴァンは考えた。
この世界の事はまだ把握しきれておらず、無闇に出歩くのは期限だと、レヴァンは考える。
それに、不死の呪いが蔓延る三つの世界とは違って、この世界は不死の呪いが無く、正常な人々が多くいる世界。
レヴァンの今までの認識では、何処で足を取られるか分からない。
「・・・分かった」
「そうか!なら、客将としてよろしく頼む。レヴァン」
「あぁ・・・」
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数日後、暗夜王国は落ち着きを取り戻しつつあった。
前王の死は、国中に伝わると同時にガロンの即位も伝わった。
ガロンへの期待や不安で包まれた暗夜王国をガロンはまず、貧しい者に光りを与えた。
この与えられた光りで何れだけの人々が希望を見いだしたか分からないが、ガロンはこれだけで貧困層の指示を得た。
レヴァンも暗夜王国の客将として、緑の化物ノスフェラトゥの討伐を任せられていた。
民を襲うノスフェラトゥを倒し、はぐれデーモンを倒している事も助け、瞬く間に名が広がる。
"怪物殺しのレヴァン"
それが、今のレヴァンの異名となり暗夜の賊だけでなく、近隣諸国も恐れさせた。
そんなレヴァンは現在、マークスに剣を教えていた。
レヴァンの今の装備は訓練用に貸し出された青銅の剣だけだがやはり、得物を変えただけで強さは変わらない。
「やぁ!」
「打ち込み甘い。もっと早く、腕で振らず体で振るえ」
マークスに厳しく剣を教えるレヴァン。
だが、マークスは折れずに向かってくる。
レヴァンはそんなマークスに関心を抱きながら剣を教える。
「(前より腕が上がっているな・・・なら、そろそろ難しい技を教えても良いだろう・・・)」
レヴァンはマークスを前に来させると、青銅の剣だけでなくカイトシールドを持っていた。
「マークス様。貴方にパリィと言う技を教えます」
「パリィとは何だ?」
「聞くより実際に見た方が良いでしょう・・・来てください」
レヴァンはそう言うと、マークスは飛び掛かる。
レヴァンはマークスの動きを見切ると、カイトシールドを横に振るう。
「うわぁ!」
マークスの剣はカイトシールドに弾かれ、マークスは大きく体勢を崩した。
その隙を突く様に、レヴァンは突く動作をすると差止めする。
「これがパリィです。敵の攻撃を弾き、隙を作る・・・剣と盾を使いこなす者が好んで使った技です」
「だが、それだと攻撃を受けるリスクがあるのでは?」
「はい・・・パリィの欠点はタイミングを合わせなければ成功しないのです。下手にパリィをすれば、大打撃を被る可能性もあります。しかし、専用の盾や武器さえあれば容易ですがね」
レヴァンはそう言うと、バックラーとパリングダガーを取り出して見せる。
「成る程、小型の武器や盾にはパリィに特化された武器や盾もあるのか・・・」
「はい・・・しかし、此方にもパリィされる事もあるので、気を付けてください」
「分かった」
マークスの言葉に、レヴァンは兜越しで笑う。
この時間が長く続けばとレヴァンは考えていた。
だが、運命はレヴァンに残酷な仕打ちをしようと、手を伸ばし始めていた。