やったーーーー!!
一月以内やったったーーー!
ま、ほんとは一話に収めきるつもりだったけど長くなりそうだから一度切っちゃった。
フェンリル・ホーク機内
バン!という音と共に扉が開け放たれ、あまり広くないヘリの機内が暴風と爆音に晒された。
「お、おいソーマ!!そんな事をしたら――」
「危ないですから下がって下さい。ソーマさん!」
コウタとスズランが必死に呼びかけるのを無視して、ソーマはヘリのステップに足をかける。
「五月蠅い、・・・俺はもう、深夜を置いては・・・いかない。そう・・・決めた」
「ソーマさん!!!」
蒼穹の空に、紺色のコートがはためきながら落ちていった。
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空を落ちていくソーマ
この後、真下で第二部隊と交戦中のクアドリガをクッションにして着地。
衝撃でクアドリガを圧し殺し、呆然とする第二部隊からジープを奪い取り、贖罪の街へ向かった。
ちなみに無傷。
愛ってすげえ。
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教会、
戦闘開始からもう二十分はたった。
教会内は血の池と化していた。
そのほとんどはピター帝のものだがリンドウのものも含まれている。
たかが二十分の戦闘だが、その二十分は戦う者にとっては二時間に等しい。
その極限状態の中、連戦して疲労している体では全ての攻撃を避ける事は出来ず、身体中傷だらけになっていた。
「はあ、はあ」
(・・寒い・・・視界が霞む・・手足の感覚が無い・・今にも倒れ込みそうだ・・・これはさすがに死ぬか)
既にリンドウの体力は限界だ・・・だが、
「まだ・・・・・負けるわけには・・・サクヤに告白するまで死ぬわけには、いかねえんだっ!!」
今にも倒れそうな体を気力と未練で支えていた。
(策も道具も尽きた、だが「これで決める!」
震える指で神機の紐を引き、ブーストモーターを起動させる。
「う、おお・・おおおおおおおおおおおおおおおっ!!」
力が入らない腕で激しく振動する
ピター帝の顎や口腔を切り裂きながら突き進み、ズギャギャギャギャ!!と音を立て、モーターによって数倍に速度を上げた鋸刃がピター帝の体内を蹂躙する。
「こ、れ・・・で・・終わり、だあああ!」
身悶え暴れ回るピター帝に気力と根性で食らい付き、ブラッドサージをより深く刺していく。
あと少しでコアに届く・・・はずが異音を鳴らしながら急に回転が弱まり、肉に引っかかって回転が止まった。
「なっ、こ、これは・・・」
かつて経験したことがある、エネルギー切れによる急停止で歯車が変な形で噛み合った時に起きる異音だ。
つまり・・・。
「お、おかしい・・・OPは感覚的にはまだ余裕があるはず・・・。まさか・・・」
血を失いすぎたことで感覚が狂っていた、という事。
そして体内の蹂躙が止んだため正気に戻ったピター帝はまず、自分の口から飛び出している異物を撤去するために口を閉じる。
当然、神機と共にピター帝の喉に突っ込んでいたリンドウの腕を噛み千切る形で。
「ぐおああああああああああああああアアアアアッ!!」
神機と共に右手と腕輪まで持っていかれてしまい悲鳴が口から漏れる。
だがまだ終わらない。
腕輪の制御を失ったことで傷口が急激に再生しようとして身体中に激痛がはしる。
オラクル細胞の活性化に体細胞が耐えれないからだ。
暫く耐えたものの、やがて精神にも限界が訪れ、視界が白く染まっていく。
(サクヤ・・・・すまん。帰れそうに、ない。・・・・・・・・・・しろ・・・しろい、しょうじょ?)
そして、リンドウは倒れた。
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赤いミミズ
贖罪の街にいた赤いミミズ型小物アラガミ。
一見、感応種の様に偏食場を使っているように思えるが、実はフェロモンに近い。
ブラック・ブレットのアルデバランみたいなっ。
とあるプリティヴィ・マータがこれを喰らい同様の能力を身に付けた模様。
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その頃の深夜。
「つ、疲れた。きっついよ~」
戦い初めて二十五分、ようやく一匹目を倒し終えていた。
「三匹同時はさすがにやばいって~。でも、後二匹!」
三者とも(内二匹はマータ)満身創痍になりながらも睨み合いを続けている。
と、そこで深夜は教会からリンドウが出てくる気配を感じた。
「あ、リン兄?ヘルプミ・・・・イ?」
だが振り返った先には、ピター帝しかいなかった。
「え、ど、どういうこと・・・」
まったく理解が追い付かない、リン兄の気配がする。
しかしそこには
だがリンドウの偏食因子の気配がする。
つまり・・・・・・・・・。
「き、貴様ぁ、リン兄を喰べたの・・・そう、そうなんだ・・・・・・・・・殺す」
理解した瞬間、かつてパパの敵を見つけた時と同じ様に思考が、黒く染まった。
「殺す殺す殺すころす殺す殺すコロス殺してやる!!!その目を抉って鼻を潰して耳を千切って頭をかち割って肩を撃ち抜いて腕を折って腹を開いて足を断ち切って尾を引き抜いてマントを引き裂いて表皮を焼いて骨を砕いて腸を貪って核を喰らって全身全霊を持ってその体を塵一つ残さず全てを殺して殺し切って殺し尽くしてやる!!!」
心からあふれ出す黒い感情と共に深夜の体も黒いオラクル細胞に包まれていく。
「ウ、ガアアアアアアアアアアアアアアァァァッ!!!」
荒崎深夜は人生二度目の暴走を起こした。
次回予告?
暴走しながらもリンドウの敵を討つ深夜。
しかし暴走が本部にばれ審問会により実質死刑宣告を下される。
絶望する深夜。
そんな深夜にソーマが!
「深夜、一緒に逃げよう!」
次回、「愛は永遠なり!」お楽しみに(嘘)
次も早く仕上げるゼ!!