昏睡ハンターで御座います。
いやー今年の夏は暑いねえ。
皆さんの若干諦めが混じった期待の眼差しも温度を持ち、まるで私を焼き焦がさんばかりです。
久しぶりにゴッドイーターで検索すると何とびっくり百件越え!
初めて投稿した時は二十件あるかどうかといった所だったのに2が発売された途端五倍になっちゃって・・・。
賑わって嬉しいやらサボってるとあっという間に忘れられそうで悲しいやら。
え?、もうとっくの昔に忘れてたって?
・・・かなしくないもん。
初めてアタシが暴走した時は、オラクル細胞を作り続けてまるでアメーバの様になって周りの物を食べ尽くしたらしい。
今思えばあれは、パパを殺したスサノオに復習する力が欲しいという願いから生まれたのだろう。
ものを喰らって全てを力に変える事で・・・そのスサノオを殺すために。
ならばリン兄を殺した奴らに対しての、殺意が形になった二回目は―――――――
プリティヴィ・マータ達は黒い塊になった深夜を警戒し距離をとっていたが、動きが全く無い状況に耐え兼ねその内一匹が黒塊に手を出そうと爪を振るう。
その爪が表面に触れる瞬間、黒塊の中から人の胴程の太さを持つ腕が生えマータの頭を鷲掴みにし更に握り潰した。
頭を失い倒れ込む相方を残った片割れが唖然と見守る中、腕の持ち主が姿を現す。
この姿は今迄喰らってきたアラガミの中から強いと感じた部分を集め、戦いやすいように形を整えたもの。
故に既存のアラガミと共通するものが多い、鳥神の手、龍種の砲、騎士の鎧と蠍の尾、獣神の翼、混沌の角、目に見えないものに猿神の聴覚、戦王の熱探知器官とトマホーク。
ちなみに姿がやけに真竜ハンニバルに似ているのだが、実はこの時暴れ回り飛散した深夜の細胞がハンニバルの起源と言われている・・・だから似ているのも当たり前、何せ生みの親なのだから。
黒い竜人は足元でもがくマータに止めを刺し(ヴァジュラ神属のコアは胴にあるため頭を破壊されても死なない、ただし目や鼻といった感覚器官が無いので立つ事も出来ないが)残されたマータを見る。
流石に命の危機を感じ逃走を試みるものの、竜人の角から放たれた白光が胴体をあっけなく蒸発させた。
ウロボロスは混沌角に混沌闇晶を含んでおり、そこに溜めこまれたエネルギーを一気に放出する必殺技『ウロボロスカノン』を持つ。
つまり混沌角をモデルにした竜人の角から放たれたものは『疑似ウロボロスカノン』、深夜のエネルギーを元に放たれる超弩級アラガミの必殺技はそこんじょらの第二禁忌指定種程度に耐えられるものではない。
コアと体の半分近くを失いバラバラになるマータから視線を外し、次の獲物を探す竜人の目に傍らにリンドウを喰らったピターを従えビルの屋上から竜人の様子を眺めていた赤い翼を持つ女帝の姿が映る。
思考を怒りが染めていてまともに判断できない頭でも流石に諸悪の根源ぐらいは判別がつくのか、ピターを見つけると大きく咆哮し一直線に駆けていく。
そんな周りが全く見えていない竜人に横槍、いや、横投げ槍が入れられた。
目を向けると横にあるビルの隙間、そこにコクーンメイデンが冗談抜きでぎっしりと詰まっていた。
お互い動きづらそうに、だが何かに憑かれたかの様にレーザー、ジャベリンと狙撃を繰り返している。
竜人は煩わしそうにしながらを腕甲の砲で対処した。
砲から撃ち出された火球が群れのど真ん中に着弾し、高いビル壁に阻まれた業炎と爆風が繭の妖精を根こそぎ焼き払い千切り飛ばす。
相手を考えずに喧嘩を売る不届き者を火葬して視線を元に戻すと白と黒の集団が視界を覆い尽くしていた。
どうやら街の地下や瓦礫の影に隠れていたオウガテイルやザイゴートが
構わず進もうとすると無視するなと言わんばかりに噛みついてくる。
ダメージは特に無いが噛み付きや空気弾を続けるザコ共はそれはとても鬱陶しく、爪で道を切り開こうとも空いた空間に次から次と溢れ出し、キリが無い。
それでもしばらくは我慢していたのだ、だが地面に転がる死体が三十を超えたあたりで限界がきた。
一咆えして背中を覆う黒いマントにエネルギーを流し、電撃へと変換して放つ。
落雷を軽く凌駕する青白い大蛇が空気中の塵と足元の血液を媒介に猛威を振るい、体の芯までもを焼き焦がす。
白かったものも元から黒かったものも等しく真っ黒焦げになりボロボロと崩れ去った。
ようやく前に立ち塞がる邪魔者をすべて片づけ向き直ると丁度、赤マータがピターを引き連れ向こう側に飛び降りていく姿が目に入る。
頭に血が上るどころか沸騰している竜人は『深追いは禁物』という鉄則さえも思い出せず、進行方向にある壁をブチ破りながら追いかけていった。
ー・-・-・-・-・-・-・-・-
貪食の窪地
贖罪の街から数キロメートル離れたところにある巨大なクレーター。
現在アラガミが捕食して出来た物のなかで一番巨大で半径五キロに及ぶ。
その大きさから超弩級アラガミの捕食跡と推測されているが詳しくは不明。
何故かアラガミは近づきたがらないため遠征中の休息地として使われている。
稀に強力な大型アラガミが入り込み、討伐任務が出されることがしばしば。
コンテナや仮設テントといった物を除き遮蔽物は無く、アラガミと直接対決することを強いられる。
ー・-・-・-・-・-・-・-・-
「おい深夜何処だ!返事をしろ!」
贖罪の街に引き返して三十分、深夜のことなら外に脱出しているだろうと思っていたが深夜の姿が見当たらず街を探し回っていた。
まだ閉じ込められているのかもしれないと教会を見に行くとまだ入口を瓦礫が塞いでいる。
「リンドウ!生きているなら返事をしてくれ!」
自力では教会の入り口の瓦礫を撤去できず、中に呼びかけてみたものの返答は無く気配も感じない。
次に何処かに横穴を作った可能性を考え教会の周囲を周って半周、深夜が空けたと思われる穴と大きな異常を見つけた。
「・・・・・・・何が・・・あったんだ・・・?」
そこには道を作るかのように続く小型アラガミの死体とビルにあいた大きな穴。
その先を確かめようと穴をくぐり曲がり角を曲がった瞬間、
地面、壁を塗り尽くす黒と赤。
視界のほとんどを遮る霧のような黒。
アラガミが喰らったクレーターを満たす赤。
無造作に転がっている裂き傷や喰いちぎられたような痕が目立つ黒い塊。
恐らく深夜が無数のアラガミを薙ぎ倒していった後なのだろう。
地面や壁を染めて上げているのは融け崩れたオラクル細胞と鮮血。
視界を遮っているのは結合崩壊し空中を舞うオラクル細胞。
クレーターを満たすのはアラガミが流した多量の血。
転がっているのは崩れ始めたアラガミの遺骸。
どれも戦っていると自然と目にする光景だ。
ただ、規模が異常なまでに大きい。
それらが遥か先視界が届く範囲全てを埋め尽くしているのだ。
十そこそこでは足りない。
何十、何百ものアラガミを血祭りにあげなくては此処までには至らない。
一つ進んでは殺し二つ進んでは殺す。
ひたすらひたすら殺して進みまた殺す。
進む道を塞ぐ輩を目に付く奴を、
殺し続ける。
とても正気では行えないような所業。
この先に何が広がっているか不明だが深夜の事が心配だ。
死体を踏みしめ赤い水面を歩くように進む。
進み続けているとアラガミの死体が少しづつ大きくなっていることに気がつく。
まだ新しいだけではなくアラガミが大きくなっているのだろう。
比較的原型が残っているものの中にボルグ・カムランらしきものが見えた。
更に進むと赤黒い水面から僅かに覗く妙に見慣れた気がする白い物が目に付いた。
掴み上げると・・・人の腕だった。
傷口は無理矢理引き千切られた様な痕。
持っているとズルリと皮が剥がれ落ち黒いオラクル細胞組織が顔を出す。
間違いなく深夜のものだ。
嫌な予感しか感じられない。
歩いていられず走り出す。
そして大きくひらけた巨大なクレーターのような場所で―――
―――――――深夜を見つけた。
「・・・・・・あ?」
深夜には手足が無かった。
服を含め全身ズタボロになり赤いマントを持つプリティヴィ・マータに押さえつけられている。
傷口が緩やかに蠢いているので死んではいないようだ。
だが此処まで再生力が落ちているという事は・・・。
「・・・・・・ん・・・?・・・・ソー・・・・マ?」
薄く開けられた目がソーマをとらえた。
一瞬嬉しそうな表情を浮かべ悔しそうな顔に変わる。
そして申し訳なさそうにソーマを見て・・・そして―――――――
肩から上を喰いちぎられ、咀嚼せずに飲み込まれた。
視界が赤く、赫く染まる。
思考がぐちゃぐちゃになりなにを「っああああああああああああああああああああああああああ!!!」
荒ぶるソーマ君の描写はひらがなで書きたかったのですが打ち込んでみるとなんと見難いことか。
漢字をルビに振って少しでも分かり易くしてみました。
さて・・・、気が付くともう八月近く、このままでは2すら過去の話になりそうなこの頃。
なのにまだバースト編どころかシオすら出てねえ!という事で、
若干クオリティが落してでも先を急ぐことにしました。
・・・ひとまずノートに下書きしてるエイジス島までは急いで!
・・・じつは2の前にオリジナルの短編と長編が入る予定なんですよね~。
・・・・・・ジュリウスが出るころには3が出てるかも・・・。
つぎは一週間で・・・出したいなあ。