ではどうぞm(_ _)m
白髪の少年はふと目を覚ました。
「…ここはどこだろう?というかなんで僕はこんなところに寝てたんだ?」
自分はオラリオに行くための旅をしていたはずで周りは石でできた棺桶のようなものが散乱しており自分がオラリオに行くために通る道でこの様な場所はなかったはずだとベル自身は思った。
「立ち竦んでてもしょうがないしとりあえず人に場所を聞いてみよう」
そう言いベルは水で浸かった場所に足を踏み込んだ。
そして次の瞬間横から強い衝撃が訪れた。
「えっ?…な…グハッ」
なんとベルの横腹に折れた直剣が突き立てられていた。
その剣を握っている黒いローブを被った人と思わしき者は顔をニヤニヤさせながら突き立てた剣をねじり込んだ。
ベルはパニックと痛みで声も出せずそのまま姿勢を崩した。
そしてそのままベルの意識は揺らいでいく。
次の瞬間ベルの瞳に映ったのは顔に向けて振り下ろされる剣であった。
ベルは目を覚ました瞬間飛び上がるかのように起き上がった。
「ここは…さっきの…」
そこはやはり石でできた棺桶が散乱していた場所であった。
ベルは自分の服をたくし上げ自分の体を見る。
そこには傷1つない自分の体があった。
しかし何かが欠け落ちているようなそんな気分を感じた。
「あれは…夢?」
しかし刺された時の痛みを鮮明に思い出した。
『あれは絶対に夢なんかじゃない』
ベルの勘がそう告げていた。
ベルは旅の護身用に持っていた小さなナイフをポケットから取り出した。
そしてベルは自分が死んだと思わしき場所に緑色の揺らぎを見つける。その下には血痕もあり、やはり自分の勘は間違っていなかったと確信する。
ベルは慎重に水の溜まった道に足を踏み込み覗き込むように周りを観察する。
すると自分を刺したフードを被った人のようなものがあることを確認できた。
『相手は見境なしに殺しにくるし…抵抗しないと絶対にまた刺されちゃう。小さいナイフは持っているけど僕に戦う能力があるわけじゃない。不意をうって殺すしかないけどどうすればいいんだ…いや覚悟を決めろ僕。このままじゃ自体は絶対に好転しない。隙を見せた瞬間に一気に倒す。』
そう決めた直後、フードを被った人はベルのいる方と逆方向を向き、歩き始めた。
『今だ!』
ベルは護身用のナイフを持ち駆け出した。そして気付かれ振り向かれる直前で背後からナイフを深々と突き刺し蹴り倒した。
フードを被った人のような者は力尽きたかのように倒れこみ、体から白い光のようなものが現れベルの中に入っていった。
ベルは自分が殺した相手の顔を見るために倒れた人の体をひっくり返そうとした。するとその体は大事なものが抜け落ちてしまったかのようにとても軽くなっておりベルの弱い力でも簡単にひっくり返すことができた。
そのフードの者の顔はシワだらけであり、まるで老人のようであり、目は濁って何も写しておらず。まるで亡者のようだった。
そしてベルはその亡者の付近にあった緑色の揺らぎに近づいた。
すると揺らぎはベルの中に吸い込まれるように入っていった。その瞬間ベルは自分の中に暖かな人間味が戻ってきたように感じた。
「僕は…人を…殺…うわーーー」
ベルは自分が行ったことの大きさに気付き、頭を抱えるように叫んだ。
ここまで早く死んでいいのか主人公(