思い立ってから時間がたっているので文章が一部おかしいところがあるとおもいます。
――私はいったい、誰なのだろう?
――熱い。
どうして熱いの?
――それは、___があったから。
なんで、___があったの?
――覚えていない
なぜ、私は覚えていない?
――覚えていない。本当に覚えていない
ナぜ、よクわかラナイんだロうネ?
――もうやめて。私は何も覚えていないの!
アのヒトは、スベテオぼえテイルのニ。
――……あのヒト?
ソウ、アノヒト。キミヲイチバン大事ニシテイタヒト。
――……名前を教えて。
ヤッパリ、キミハオボエテイナインダネ。
――覚えていない。だから教えて。あの人ってだれ?
ソレハキミガシッテイクベキダヨ。
――なんで!?私は、あの人の手がかりなんて、何も知らない!
ソウダロウネ。デモ、夢ガアルジャナイカ。
夢ハキミノタマシイノキオク。ソレガユメトナッテデテクルノサ。
――……え?
コレイジョウハイエナイカナ、時間モナイシ。
――時間?どういうこと?
キキタイコトハ、タクサンアルトオモウケド……マタネ。
――貴方はいったいだれ!?
………
***
「……夢?」
ゆっくりと体を起こす。周りをきょろきょろと見渡すが、どこも
変わったところはない。
小さく安堵のため息をこぼす。
あの夢は何だったのだろう。
妙に頭の中に鮮明に残っている。
「……どうしたの?ブロウ」
いつの間にかアイランがそばに座っていた。
朝起きたら、私がうなされていたので、心配してくれていたようだ。
「私でよければ、話聞くよ?」
夢の内容のことに関して言ってくれているのだろう。
――でも、このまま話してしまっていいのだろうか?
お世話になっている身なので、これ以上迷惑をかける訳にもいかないと思う、
だけど、私自身、このことを言ってしまった方がいいと感じる。
なぜかは分からない。だけど、勘……のようなものだろうか。
考えていてもしょうがない。ここは、勘に従ってみようと思った。
「実は……」
私はすべて話した。
アイランに助けてもらったと思われる日から見ていた夢のことを、
そこには必ずと言っていいほど、名前も知らない、だけど、大切な人だと思う少年が出てくること。
ついさっきまで見ていた夢には、それこそ覚えも何もない人物が語りかけてきたこと。
その夢はいやにはっきりと覚えていて、その人物の言葉を信じるのならば、私の夢は私が失った『記憶』そのものらしいということ。
話が突飛すぎて、信じてもらえないのではないのかと思ったが、アイランはあっさりと信じてくれた。
そのうえ、私に同意までしてくれた。
それが、うれしくもあり、不思議でもあった。
――なぜ、彼女はこんなにもあっさりとすべてを受け入れてしまうのだろう。
「とりあえずさ、日記、つけよう?」
「……え?」
「日記。夢の話が本当だったら、夢の内容に、ブロウの記憶があるんでしょう?
なら、書き留めておいたら、ブロウの記憶が分かると思うの。」
……なるほど。
そう思った私は、これから、いわゆる『夢日記』というものをつけることにした。
***
「ねえ、明日、リハビリしに外へいきましょう?」
「……え?」
夢日記をつけることにしてから二日後。特に記憶、というほどの夢もみなかった私は、
突然のアイランの提案に驚いた。
「もう一週間くらい外を出歩いていないでしょう?
外も初めて見るだろうし、いろいろ見に行きましょうよ。」
そういって微笑むアイランは、何かを考えていたようだが、私にそれが分かるはずもなく、不思議に思いながらもついて行くことにした。
***
人、人、人。
アイランが連れ出してくれた外は、昔、私も見ていた景色だったかもしれない。
だけど、私は今、この景色を知らない。
元々知らない景色なのかもしれない
「ねぇ、ブロウ。」
たのしい?
そう言ってにこにこと微笑むアイランをみると、私もつられて笑ってしまう。
過去は過去、それでいいじゃないか。
そう思えるほど、今日のお出かけは楽しかった。
「そろそろお昼かな、」
――ここら辺でお昼を食べようか。
どこにでもあるような公園のベンチに二人で並んですわり、アイランが用意してくれたお弁当を食べることにした。
「……どうかな?」
不安そうにこちらをのぞき込んでアイランが聞いてくる。
「すごくおいしい。」
「……ふふ、よかった。」
アイランが自分で作ったというお弁当は、とてもおいしかった。
いつも出してくれているご飯もおいしいのだが、今日のご飯はたのしい気分のせいか、ひときわおいしかった。
「……アイランの料理っておいしいね、」
「え?……ありがとう。」
ポツリとつぶやいたことが聞こえていたようで、アイランは頬をうっすらと赤らめていた。
「料理って趣味なの?」
この際だと思って不思議に思っていたことを聞いてみる。
前々から、おかしいとは思っていたことだ。
アイランは一人暮らし、それなら料理を自分でしていても不思議ではない。
私が不思議に思っていることは、料理の味と種類の多さについてだ。
アイランは、ずっと一人暮らしだと言っていた。
そうだとしたら、あまりにバリエーションが豊富すぎる。
それに、今まで私が見てきたアイランは、味にそんなに頓着しなかった。
それで、不思議に思ったわけだ。
「………」
アイランの返事を待っているうちに、不安がこみ上げてきた。
私は聞いてはいけないことを聞いてしまったのではないかと。
料理のことで聞いてはいけないこともなにもないだろうと思ったのだが、
「……アイラン?」
勇気を出して話しかけてみると、アイランはピクリと肩をふるわせて、こっちを向いた。
「……あぁ、ごめんねブロウ。料理のことだっけ。」
――無理をしているように見えた。
なぜかは分からないけれど、そうおもった。
「言いたくなかったら、いわなくてもいいよ?」
アイランの顔をのぞき込みながら言う。
「大丈夫、考えごとしてただけだから。……料理はね、趣味じゃないのよ。暇なとき、たまに作ってるだけ。その料理は晩のご飯になってるけどね。」
――いまはブロウがいるから。
そんな声が聞こえた気がした。
どこか、強がっているような……たとえば、なくなったお気に入りの人形をなくして、悲しいはずなのに、「もう違うお人形みつけたから大丈夫」と強がっている子供のような……
……くだらない妄想だろう。考えすぎだ。そう思って流すことにした。
***
「さ……って、と。」
食べ終わったお弁当を包み、立ち上がる。
「あ、ねぇブロウ、これからちょっと行くところがあるんだけど……」
どこか心配そうな目をするアイラン。起きたばかりの私を気遣ってくれているのがわかる。
「大丈夫。…どこに行くの?」
これくらいは聞いてもいいと思う。
これと言って行くところもなく、午前中ずっとブラブラしていたのに、急に行くところがある、なんて……
「私の知り合いのところ。」
ごく簡潔に場所だけ言ったところに疑問を感じたのだが、これ以上聞いても答えてくれないだろう。
私は、アイランの知り合いだという人のところへいくことになったのだった。
……ど、どうでしたでしょうか(オドオド
書きながら(果たしてこれでいいのだろうか……)とビビリ発動させながら書いておりました。
1ヶ月に一話投稿できればいいと思ってます。ほかは不定期です。