『ロクでなし魔術講師と白き大罪の魔術師』
【最新話】を更新させていただきます。
今回の見どころは『ウィル』だと思います‼︎
【お気に入り】や【投票】更に【感想】などを
してもらえたらありがたいです‼︎
『他の作品』もよろしくお願いします‼︎
(豆腐メンタルなまたたび猫_:(´ཀ`」 ∠):)
「──っ⁉︎」
システィーナは息を呑んだ。最悪のタイミングだ。
グレンはすでに満身創痍。おまけにレイクの背後
には五本の剣が浮いていた。
(あれは恐らく、アイツの魔導器具なのだろう……
更にすでに発動もしている辺りからグレン先生の
【愚者の世界】対策をすでに発動しているし……)
ウィルは注意深くレイクの様子を伺いながらも必死
になってレイクの剣を避けながら背後にいるグレン
とシスティーナを守るように立っていた。
「もう、浮いている剣で嫌な予感がするよなぁ……
あれって絶対、術者の意思で自由に動かせるとか、
手練れの剣士の技を記憶していて動くとか、
そんななんだぜ? ちくしょう」
「グレン=レーダス。全調査では
過ぎない三流魔術師しか聞いてなかったが……
まさか貴様に二人もやられるとは思わなかった。
誤算だな」
「ざけんな。内一人を完全に殺したのはお前
だろうが。人のせいにすんな」
「命令違反だ。任務を放棄し、勝手なことをした
報いだ。聞き分けのない犬に慈悲をかけてやるほど、
私は聖人じゃない」
「それに……」とレイクはそう言って、ギロリと
グレンを睨んでいたが、レイクは視線を変える。
「『賢者』と呼ばれた『ウィル=オリバー』が
まさかここに居るとは思わなかったがな……しかし、
この学院にあの『賢者』が紛れ込んでいたとは……
相手にとって不足はない‼︎ まさに好都合だ‼︎
それに貴様程の魔術師が相手ならば我が心も満たして
くれるだろう‼︎」
レイクはそう言ってウィルの背後にいるグレン達を
邪魔だと言わんばかりと睨みつけ剣を向けて放とう
とする。
「ではまずは……貴様から死ね。グレン=レーダス」
「《善悪の法を持って照らし導け》ッ‼︎」
ウィルがそう唱えると白い棒が現れて三本の剣を
軽々と弾いた。
「そんな御託を考えている暇があるならさっさと
自慢の剣を構えたらどうですか……第二団《地位》
──《竜帝》レイクフォーエンハイム」
「ほう……俺の名前を知っていたどころかあの
三本の剣を軽々と全てを弾いてグレン=レーダスを
守り切るとは……」
レイクは更に三本から四本に増やして飛ばすが、
ウィルの軽々と振り回す棒捌きを見て、驚きを
隠せなかった。
「 馬鹿な⁉︎ 四本の剣を軽々と弾いただと⁉︎」
グレンはウィルの棒捌きに驚いた表情をしていると
「今の剣の範囲からしてグレン先生とシスティの
首を確実に狙って殺そうと剣を放ったな……
レイク=フォーエンハイム」
ウィルは光すら写さない冷たい瞳で、レイクを
見ながらそう言うと
「当たり前だ。今、俺たちがやっているのは
『殺し合い』だぞ? 生優しくない」
「そうか……殺し合い、か……」
確かにアイツの言う通りだ……。
ウィルが何かを悟ったのかレイクにそう言った
瞬間、
「ぐっ‼︎ 」
──一線‼︎
レイクの首筋には白い棒が擦り当たった。しかも
白い棒の先端部分は刃となって、変化して刃を当てて、
ガリガリとお互いの刃が当たり火花が散って、今にも
その首を差し貫かんとしていた。
「ぐっ‼︎ く、クソッ……‼︎」
レイクはそう皮肉を言いながら頬に一筋の血が
ポタリポタリと垂れ落ちながらも今、自分の首を
刈り取らんとしてくる『殺意の刃』を浮いている
数本の剣でなんとか防ぎながら、ウィルから距離
を取った。
「仕留め損ねたか……」
ウィルは無表情で白き棒を構えながら、レイクを
睨みつける。
「貴様……一体、何だ? それは……?」
「これ?」
レイクは驚きを隠せなかった。何故ならレイクほど
の魔術師なら人の気配を逃す事は絶対にないし杖の
鋒が刃物になっていたからだ。
ウィルは白い棒をクルクルと綺麗な円を描くように
していると、刃が消えていた。
「これは僕の『
武器の姿を変化させることが出来るんだよ?」
「こんなふうに、ねっ!」とウィルがそう言った
瞬間、『白い槍』だったのが『白い双剣』になって
レイクに攻撃した。
ウィルとレイクが激しい殺し合いをしている中、
グレンとシスティーナはただそれ見守る事しか
出来なかった。
「先生……あれって……ッ‼︎」
「あれは……ウィルの『
グレンは驚いた顔ながら、その言うとシスティーナ
もグレンの言葉に驚いていた。
「白猫、すまねえが【ライフ・アップ】の詠唱を
してもらってもいいか?」
「は、はい‼︎」
システィーナは今の状況に戸惑いながらもグレン
に【ライフ・アップ】施していた。
「ちくしょう……」
生徒に頼ることしか出来ない今の状況にグレンは
唇を噛み締めながら己の無力感に悔しくて、拳を
握りしめながら、小声で生徒であるシスティーナ
に聞こえないように呟いた。
『貴様の目的は廃棄女王の警護か?』
「今から死ぬお前に答える事は何もないよ」
ウィルがそう言うと白き双剣は一本の剣に
なって、レイクの元へと向かって走る。
「舐めるな‼︎ 小僧‼︎」
レイクがそう叫ぶと、三つの鋭い剣の鋒がウィルに
向かって飛んでくるが、ウィルが白き刃の剣で軽々
と弾き飛ばす。
だが、
「鈍間だな」
とウィルがそう言うと、レイクが飛ばした三つの剣
を軽々と弾き飛ばして
そして一瞬にして右目から頬まで切り裂いた。
「う、うがぁああああああ‼︎」
レイクが痛みに苦しんで悶絶している中、ウィルが
レイクの心臓に目掛けて、白き剣を突き刺そうと
するが
「うぐっ‼︎」
右目を押さえながらも、必死になって二つの剣で
ウィルの剣撃を塞ぐ。
「クソッ‼︎」
そして一つの剣がウィルに目掛けて飛ばしてくる。
「緩いな……」
レイクの剣を軽々と避ける。
「そんな⁉︎ 馬鹿な‼︎ ありえん……ッ‼︎」
ウィルが更にレイクの左腕を軽々と切り捨てる。
「うぐっ‼︎ がぁああああああ⁉︎」
よし、これであいつはころ──
「ウィル‼︎ やりすぎだ‼︎」
ウィルの背後からグレンが立っていて、容姿なく
頭を叩いた。
「それはそうですが……こちらはルミアを攫った
だけではなく、本気の殺し合いをしようと言って、
殺意を向けて理不尽に武器を向けてきたんですよ?
これで手打ちになる筈がないじゃないですか?」
ウィルは文句を言いながら、グレンに叩かれた部分
をすりすりと摩りながら撫でていた。
「だが、ウィルのおかげで俺達は無事に勝てた
みたいだな」
「ふん、その様だな……お前達の勝ちだ……」
レイクがそう言うとポタポタと切断された左腕から、
大量の出血と【愚者の世界】をすぐに発動したのか、
レイクが操作をした剣が動くことはなかった。
「そうか……愚者、か。なるほどな」
グレンが持っている『愚者のアルカナ』を一瞥し、
何かを納得したようにレイクはつぶやいた。
「………」
「活動期間はおよそ三年。その間に始末した達人級の
外道魔術師の数などは明らかになっているだけでも
二十四人。誰もが敗れる姿など想像つかなかった
凄腕ばかり。裏の魔術師の誰もが恐れた魔術師殺し、
コードネームは──『愚者』」
「何が……言いたい?」
暗く冷えたかった目をするグレンの問いに、レイク
は口の端を吊り上げ壮絶に笑った。
「運がなかったなと思ってな………」
「運がなかった、だと……?」
グレンは理解出来ないといった表情を浮かべて
いた。
「そうだ……愚者だけではなく『賢者』さえも
いるとは思ってもいなか……」
「『賢者』、だと……ッ‼︎」
『ウィルのことを賢者と言っているのか?』
「宮廷魔道士団特務執行官No. 2。賢者、
ウィル=オリバー……始末した達人級の外道魔術師
の数は明らかになっているだけでも千七百七十七。
誰もが敗れる姿など全くもって想像つかなかった
凄腕ばかりを合理的に殺し続ける。コードネーム
は故に───『賢者』」
レイクがそう言うと言いたいことは言った満足
したような表情を浮かべていた。
「早く……俺を、殺せ……」
「先生……」
レイクがそう言う中、心配そうにグレンを見る
システィーナを見たグレンはレイクに止めを刺す
ことを躊躇ってしまう。
非常勤講師とはいえ生徒である白猫の前で人を
殺す訳にもいかない……ッ‼︎
グレンがレイクを殺すのを躊躇っていると
「グレン先生、躊躇う必要ないよ」
ウィルは白き剣から白いナイフへと変化させて、
躊躇いなく取り出してレイクの首を力一杯振って、
刈り取った。
(ああ、賢者……いや、このウィル=オリバーという
宮廷魔導士団を見た瞬間、確信した……奴は間違い
なくあの時、■■■■様と共に見た『X計画』の
唯一の成功例だ…… ■■■■様の言う通り…
だ、ったか……)
刈り取られてレイクは意識が掠れていく中、
内心そう呟きながらも最後に思い出したのは
アルザーノ帝国で起きたあの時、元宮廷魔道士団
特務分室、執行官No.11『正義』ジャティス=
ロウファンが起こした事件、
そして『X計画』の成功例の素晴らしい姿を思い出し
ながらも自分を見下ろしているウィルを見てそして
絶命した。
『良い?何度も言うけど貴方は私の大事な戦力と
言う名の駒なのよ?貴方は余計な事を考えないで
私の指示に黙って従って任務をいれば良いのよ。
いい、分かったわね?』
そう、だって──
「だって、こいつらは僕達を殺そうした
敵だから……」
『ルミア』の為、いや……
全ては『任務』の為なのだから……
そして宮廷魔道士団特務執行官No. 2。賢者として
任務遂行の為に僕は固有魔術【賢者の杖】の形状を
変化させた白いナイフには赤黒く大量の血がべっとり
と付着していて廊下にはピチャピチャ、と気持ち悪く
滴り落ちる音と声が暗くして呟いた。
最後まで読んでいただき本当にありがとう
ございました‼︎
楽しんで読んでもらえたらとても嬉しいです‼︎
さて、ウィルは果たして『ルミア』の為にレイクの喉
を掻きを切ったのか『任務』の為に掻き切ったのかは
皆さんのご想像にお任せします‼︎