ロクでなし魔術講師と白き大罪の魔術師   作:灰ノ愚者

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みなさんお久しぶりです。灰ノ愚者です‼︎


今回は九月に入ってからなんとかすぐに『最新話』
を無事に投稿をすることができました‼︎


今回は『12182文字』までの膨大な量を頑張って
書き直し(修正)』をしましたが豆腐のようなクソナメクジ
メンタルの自分はきちんと面白く書けているのか
とても心配になります……(汗)


【お気に入り】や【しおり】、【投票】そして
【感想】などいただければ豆腐のようなメンタルで
脆い自分も更に『創作意欲』が増していきます‼︎


面白く出来ているかどうか心配でいっぱいですが
一生懸命にたくさん書きました。


最後まで読んでいただければありがたいです‼︎



救出と予想外(イレギュラー)なる者

 

 

 

「う、ウィル……」

 

 

システィーナは血塗れのウィルを見て声を震わせて

いた。

 

 

「システィ、大丈夫?」

 

 

ウィルはシスティーナにそう言ってシスティーナ

の無事の確認しようとすると

 

 

「……っ⁉︎ さ、触らないで……ッ!」

 

 

システィーナが、びくりと震えて、一歩ウィルから

距離を取り逃げた。

 

 

「システィ……?」

 

 

「……あ……ご、ごめんなさ……ぃ……」

 

 

それは無意識の行動だったらしい。自分がして

しまったことに、遅れて気付いたシスティーナは、

後悔に満ちた表情を浮かべていた。

 

 

ウィルはそんなシスティーナの表情を見て

一瞬にして理解した。

 

 

「あっ、そっか……こっちこそ、ごめんね……」

 

 

自分の姿は血塗れの姿でいるからだ。

 

 

しかもシスティーナの大好きな魔術でテロリストを

天の智慧研究会の一人を何の躊躇いなく喉を掻き

切って殺した自分をまるで化物を見るかのような

視線を感じた。むしろ恐怖しないほうがおかしい

のである。

 

 

ウィルは震えているシスティーナから離れて

背を向ける。

 

 

「う、ウィル……」

 

 

(……私、最低だ……なんて……弱いの、

私は……ッ!)

 

 

システィーナは自分自身の弱さを呪いたい

気分だった。

 

 

わかってる。全部、わかっているのだ。

 

 

ウィルが何のために、敵にあんな残酷な手段を

使って戦ったのか。

 

 

ウィルが何のために、システィーナやグレンの

目の前で人を殺めてしまったのか。

 

 

(私や、先生……そして、ルミアを守るため

だったのに……ッ!)

 

 

そんなことは、わかりきっているのに。

 

 

システィーナはそう思っているとギュッと

握り拳を作っていると

 

 

「ま、待て……ウィル……」

 

 

システィーナがウィルを引き止めようとすると

そんなウィルとシスティーナ間に割って話してくる

『人物』がいた。

 

 

「なんですか……グレン先生?」

 

 

ウィルは視線を背後にいるグレンに向けて問う。

 

 

「俺も、ルミアを助けに行く」

 

 

グレンはそう言って立ち上がろうとする。

 

 

「グレン先生。それ本気で言っているんですか?」

 

 

「そ、そうよ‼︎ いくらなんでも無謀よ⁉︎」

 

 

システィーナがグレンに抗議するが

 

 

「人手は出来るだけ多い方がいいだろうが‼︎

それに時は一刻を争うだろ‼︎」

 

 

グレンがシスティーナにそう言っていると

 

 

「確かに、グレン先生の言うことは一理あります」

 

 

「だったら……ッ‼︎」

 

 

「ですが、これ以上は貴方達、一般人を巻き込む

わけにはいきません」

 

 

ウィルがそう言ってグレンの申し出をキッパリと

却下した。

 

 

「んなッ…⁉︎ んなこと言っている場合じゃない

だろうが‼︎」

 

 

グレンは焦りながらも怒りや苛立ちをウィルに

向けていた。

 

 

 

「安心してください。ルミアの居場所はもう特定

しましたから」

 

 

「特定しただと…ッ‼︎ 一体、いつ分かったんだ‼︎」

 

 

グレンがウィルに問うと

 

 

「たった今ですよ。さっき襲ってきたテロリスト、

《竜帝》レイク=フォーエンハイムの言動や視線で

居場所を特定しました。もちろん、これは推測でしか

ありませんが」

 

 

「だったら尚更一緒に行ったほうがいいだろうが‼︎

まだ、テロリストどもがまだそこら辺にいる可能性

だってあるかもしれないだろう‼︎」

 

 

グレンはふらふらになりながらもウィルの胸ぐら

を掴みながらもウィルにそう言うと

 

 

 

 

パシッ‼︎

 

 

 

 

「今のグレン先生では、むしろ足手まといでしか

ありません」

 

 

ウィルはそう言ってグレンの手を払いのけた。

 

 

「ほら、僕が手を払いのけただけでそんなにも

立てなくなるくらい弱っているではないですか」

 

 

「ぐっ…‼︎」

 

 

ウィルがそう言うとその衝撃でグレンは力が抜けて

尻もちを付いた。

 

 

ウィルはグレンに近づいて

 

 

「安心してください。ルミアは必ず天の智慧研究会

から救い出しますから」

 

 

グレンと同じ目線にしゃがんで

 

 

「どうか、眠っていてください」

 

 

 

ウィルがそう言って【スリープ・サウンド】を

唱える。

 

 

「く、クソ……ッ‼︎」

 

 

「グレン先生‼︎」

 

 

するとグレンは悪態を呟きながら瞼がゆっくりとだが

閉じてしまった。システィーナは目の前で倒れた

グレンに急いで近づく。

 

 

「後は任せたよ」

 

 

「ウィル……」

 

 

システィーナはウィルにそう言おうとするが

何を言おうとすればいいのか分からず黙って

いるとウィルは何も言わずにシスティーナと

グレンいる場所を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

「グレン先生……」

 

 

システィーナはそう言って意思を失ってしまった

グレンを膝枕してグレンの名前を呟くと

 

 

どのぐらい時間が経ったか。

 

 

 

「……正義(せいぎ)の……正義(せいぎ)魔法使(まほうつか)いに……

なりたかった……」

 

 

「え?」

 

 

突然聞こえてきた細い声に、中庸に保っていた

システィーナの意識が引き戻される。

 

 

システィーナが目を向ければ、グレン薄っすらと

目を開けていた。

 

 

だが、意識はどうも胡乱の中にあるらしい。

焦点を結んでいない。

 

 

「だから、あの時……夢は叶ったって……

思った……」

 

 

「……先生?」

 

 

「最初の一人目は……誇らしかった……」

 

 

何か夢でも見ているのだろうか。

 

 

グレンは、なにやら要領を得ないことを誰へとも

なくつぶやいている。

 

 

「でも……二人目は……なんか、おかしいと……

思った……」

 

 

「……?」

 

 

「……三人目で……はっきりと……自覚した……」

 

 

システィーナは静かにグレンのつぶやきに耳を傾け

続けた。

 

 

「皆……俺のこと……英雄(えいゆう)だって……確かに……

多くの人が……救われて……でも……俺は……

あぁ……向いて……ない……な……」

 

 

それを最後にグレンのつぶやきは終わった。

再び深い眠りに落ちたようだ。

 

 

「先生……?」

 

 

システィーナにはグレンの口からこぼれた言葉の

意味はわからない。断片的な情報から推測する

しかない。グレンがかつてウィルと同じ帝国軍に

いたらしいこと。魔術師との戦いに特化していた

固有魔術(オリジナル)。過剰なまでの魔術嫌い。そしてウィルと

同じく魔術を人殺しの道具と主張する偏った考え。

そして……今のつぶやき。

 

 

「グレン先生……か」

 

 

システィーナはこれまで単なる不真面目で

いい加減なだけの男だと思っていたグレンに

ついて、ぼんやりと思いを馳せた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やっぱりか……」

 

 

ウィルはそう言って更に走る速度を上げる。

 

 

もちろん目指している場所は現時点で怪しいと

思っていたのは転送法陣ある場所──転送塔だ。

確認する価値は充分にある。

 

 

そして、自分の考えが確信に変わった。

 

 

そびえ立つ白亜の塔が眼前にその威容を現した

時である。

 

 

「これは……」

 

 

 

ウィルは驚きを隠せなかった。

 

 

 

何故なら塔へ続く最後の並木道には無数の人型

の巨人のガーディアン・ゴーレムのバラバラに

散らばった残骸だった。

 

 

恐らく侵入者を迎撃するシステムを組み込まれて

いたゴーレム達だったのだろう。

 

 

「やっぱり、ここだったんだね」

 

 

だが、おかしい。これはまるで誰かがガーディアン・

ゴーレムと戦ったみたいではないか。

 

 

しかも学院内の魔導セキュリティも停止していた。

 

 

「早くしないと……時は一刻を争うかもしれない」

 

 

ウィルはそう言って急いで塔の入り口を駆け抜けると

 

 

「螺旋階段か……これは時間が掛かりそうだ」

 

 

ウィルはそう愚痴を言いながら果てしなく遠い

螺旋階段を見上げて溜め息を吐く。

 

 

 

そして──

 

 

 

かつん、かつんと音を立てて、ウィルは転送塔内部

の螺旋階段を上がっていた。

 

 

もうあとは時間との戦いだ。急がなければルミアが

天の智慧研究会に連れて行かれてしまう。

 

 

ウィルがそう考えを巡らせているとウィルは薄暗い

螺旋状の石階段を最後まで上がりきっていた。

 

 

そして正面には最上階の大広間──転送法陣のある

部屋がある。

 

 

ばぁんっ、と開き戸を蹴り開ける。中は薄暗い。

 

 

「宮廷魔道士団だ。無駄な抵抗は止めろ」

 

 

「……ウィル君⁉︎ その声はウィル君!」

 

 

「ルミアはちゃんといるみたいだね」

 

 

この暗闇のどこかにルミアがいるようだ。

声が聞こえてくる。

 

 

「よ、よかった……無事だったんだね!」

 

 

「まあね。制服はボロボロになってしまっちゃた

けどね」

 

 

ウィルはそう言ってゆっくりと部屋に入ってルミアに

近づいていく。

 

 

次第に暗闇に目が慣れてきた。

 

 

 

そんなウィルの視界に映っていたのは予想外の

光景だった。

 

 

それは二十代半ばぐらいの優男だろうか柔らかい

金髪、涼やかに整った顔立ちの美少年が倒れていた

のである。

 

 

見知らぬ顔だった。少なくともこの学院の生徒

として任務の潜入して以来、学院内でこのような

男は見たことがない。

 

 

「ルミア。彼はもしかして……」

 

 

「うん。あの人はヒューイ=ルイセン先生。

ある日、突然いなくなった私達のクラスの

先生だよ」

 

 

ルミアは暗い表情をしながらウィルに説明していく。

 

 

なるほど、彼がシスティとルミアが言っていた人物。

ヒューイ=ルイセン。グレン先生と僕がアルザーノ

学院に来る前にルミア達のクラスの教師として教鞭

を振るっていたみたいだがここにいる以上、恐らく

だが、彼が裏切り者で天の智慧研究会と繋がって

いた内通者であり今回の事件の黒幕だろう。

 

 

「それに、この法陣は……」

 

 

これは、白魔儀【サクリファイス】だったはずだ。

 

 

 

白魔儀【サクリファイス】は自分の魂を食いつぶして

莫大な魔力を錬成して全てを一瞬にして爆発する法陣

だったはずだ。

 

 

そんな白魔儀【サクリファイス】を解呪するには

黒魔儀【イレイズ】などの魔術でなければできない

はずだが、

 

 

「解呪されている……」

 

 

 

白魔儀【サクリファイス】がすでに解呪されていた

のだ。白魔儀【サクリファイス】を解呪するのは

簡単な法陣ではないはずだ。

 

 

「ウィル君……?」

 

 

ルミアを見て確認をしてみるがルミアの不安そうな

表情を見てわかるがルミアが解呪したのでないと

一瞬でわかる。

 

 

となると……

 

 

 

「そこにいる貴方が【サクリファイス】を解呪を

してくれたんですか?」

 

 

 

ウィルは警戒しながらそう言って視線を薄暗く部屋

の隅に向けると

 

 

 

「………」

 

 

こつん、こつんとゆっくりと歩く足音が聞こえて

きてそして白いローブ纏った人物が姿を現した。

 

 

(間違いない……この人物が【サクリファイス】

を解呪したんだ)

 

 

ウィルはそう推理してルミアを庇いながら目の前

にいる白いローブ纏った人物に警戒する。

 

 

 

「違うの‼︎ ウィル君‼︎ あの人は私を助けて

くれたの‼︎」

 

 

 

ルミアは恩人だとそう言ってウィルを説得する

ように言う。

 

 

 

「どうしてルミアを助けたんですか?

それに貴方の目的はなんですか?」

 

 

だが、ウィルは警戒を解いたりしない。いくら

ルミアを助けてくれた恩人だからといっても学院内

いる時点で今回の事件に無関係だとはとても思えない

からだ。

 

 

それにもしかしたら天の智慧研究会の可能性だって

あるかもしれないからだ。

 

 

「………」

 

 

「答えてください。貴方の目的は一体、なんなん

ですか?」

 

 

ウィルがどれだけ聞こうが白いローブ纏った人物

はウィルの言葉に一切答えない。

 

 

「答えないのであれば貴方を拘束して尋問させて

もらいます」

 

 

「ウィル君‼︎」

 

 

 

《善悪の法を持って照らし導け》

 

 

 

ウィルはそう言って白いローブを纏った人物に警戒を

するとルミアはウィル止めようと声を掛けるがウィル

はルミアのそんな声を気にせずに詠唱をして自分の

固有魔術(オリジナル)の【賢者の杖】を顕現させてクルクルと綺麗

な円を描くように振り回して目の前にいる白いローブ

を纏った人物に近づきながら【賢者の杖】を剣に変化

させて躊躇いなく首元に突きつける。

 

 

「警告通りに貴方を拘束させてもらいます」

 

 

ウィルがそう言ってゆっくりと近づくと

 

 

 

 

「……ごめんなさい」

 

 

白いローブを纏った人物がやっと口を開けたと

思ったらいきなりウィルに謝り始めたのだ。

 

 

「ッ‼︎ な、なにを言って……」

 

 

意味がわからなかった。

 

 

どうして自分に謝り始めたのだろうか?

 

 

 

もしかして自分と何処かで会った事があるのか?

 

 

 

分からない……知らないはずなのに……

 

 

 

 

「うっ‼︎ ぐっ……⁉︎ 」

 

 

その声を聞いた瞬間、何故なのかいきなり

とてつもない頭痛がやってきたのだ。

 

 

「ウィル君‼︎」

 

 

「こん、な、時に………」

 

 

背後からルミアの心配そうな声が聞こえてくるが

今はルミアを守るためにこの激しい頭痛と目の前に

いる正体不明の人物を警戒しなきゃいけないので

そんな余裕はなかった。

 

 

「本当に、ごめん、ね……」

 

 

 

白いローブ纏った人物が僕にそう言った瞬間、

僕のほんの僅かな意識が途絶えてしまい最後は

視界が暗くなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おい。今、なんて言いやがった……?」

 

 

「あら、聞こえなかったのかしら? 今話した

通りよ。それとも貴方の耳じゃあ話の内容を聞き

取れなかったかしら?」

 

 

礼服を身にまとい鋼糸の手袋をはめた男性は室長室

で室長室の椅子に座っている炎のような赤い髪の女性

に低い声で聞くと室長室に座って女性は微笑みながら

男性に答える。

 

 

「俺は言ったよな? もしもノアに何かあったら

てめぇを死んでも許さねぇって……」

 

 

「仕方ないじゃない。私なりに最善は尽くしたのよ?

けど、あの子の身体はその処置に耐えきれなかった。

だからあの子は死んだ。それが全ての結果よ?

わかっているでしょ? ねぇ、グレン?」

 

 

女性が室長室の机の上に置いてある数枚の書類に

目を通しながらグレンにそう言うと

 

 

「てめぇが勝手にセラの家から特務分室に移したから

ノアがあんな事になったんだろうが……ッ‼︎」

 

 

「そうね、確かに今回は私の判断ミスだったわ。

だから、二度とこんな失敗をしないように今回の件

を教訓にして気を付ける事にするわ」

 

 

「ふざけんなよ‼︎ イヴ‼︎ てめぇのその判断のせいで

セラとノアは死んでしまったんだぞ‼︎ どうして……

どうして、あいつらが死ななきゃならないんだよ⁉︎

 

 

グレンは顔を歪めがらも室長室の机をおもいっきり

ダン‼︎ と叩きつけてイヴに聞くと

 

 

「私を責めるのはお門違いではないかしら?

そもそもの原因はジャティスが天使の塵(エンジェル・ダスト)を使って

帝国政府の要人や軍の高位魔導士達を片っ端から

殺して更には『X計画』の唯一の成功例の素体を部屋

から連れ出して暴走させた特務分室の汚点でありセラ

と『X計画』の実験体の仇であるジャティスを貴方が

自らの手で取ったじゃない」

 

 

「ざけんな‼︎ そもそもイヴ‼︎ てめぇがこっちに

増援を送ってくれれば被害を最小限にジャティスを

討つ事も出来たはずだ‼︎ 作戦指揮していたてめぇ

ならわかっていたはずだろうが‼︎」

 

 

「八つ当たりはやめてちょうだい。そもそもセラと

あの子を守れなかったのはグレン。貴方の力不足の

せいでしょ? そのせいで大事な戦力となる駒が

二人も失ってしまったんだから」

 

 

「ッ‼︎ こんの、冷血ヒス女がぁああああああ……‼︎」

 

 

イヴのその言葉で今にもイヴを殺しに来そうなかつて

ないほどの低い声を出しながら恐ろしい表情と殺意を

向けていた。

 

 

「という訳でセラがいなくなった分、貴方にも

しっかりと働いてもらうわよ、グレン」

 

 

イヴがグレンにそう言うと

 

 

「………悪いが、俺はもう宮廷魔術士団を辞めさせて

もらう」

 

 

「グレン……今、なんて言ったのかしら? 私の聞き

間違いでなければ宮廷魔術士団を辞めると言ったよう

に聞こえたのだけれど?」

 

 

「そう言ってんだよ。セラやノアがいなくなった今、

もう続ける意味なんてないからな………」

 

 

グレンイヴにそう言って退職届の書類を雑に机の上に

置く。

 

 

「……それは本気なのかしら? グレン?」

 

 

「ああ。こんな思いをするぐらいなら、魔術師なんて

ものを辞めた方が一番良いと思ったからな」

 

 

グレンはイヴに冷めた光なき目でそう言うと

イヴは溜め息を吐いて

 

 

「そう、分かったわ。私の駒になれないのなら

この特務分室にはいらないわ」

 

 

グレンが渡した退職届の書類を手にしてグレン

にそう言った。

 

 

「それに正直言って貴方の正義の魔法使い気取りに

散々振り回されて本当に見ていて不愉快だったわ」

 

 

「ふん、こっちだって、てめぇの顔を見なくていいと

思うと本当に清々するぜ」

 

 

イヴに”正義の魔法使い”と言われた瞬間、グレンは

イヴの顔を見ずに背を向けてそう言う。

 

 

「じゃあな。冷血ヒス女……二度てめぇのそのツラ

を俺の目の前に見せんなよ」

 

 

「ふん。貴方にそんな事を言われる筋合いはないわ」

 

 

グレンはイヴにそう悪態を吐いた後、室長室の扉を

躊躇う事なく開けて出て行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どれぐらい眠っていたのか。

 

 

意識の隅をつつくような音が真っ暗な世界の

どこかで響いている。

 

 

金属を打ち鳴らしたような甲高い共鳴音。

 

 

一体、どうして今になってあの時の事を思い出した

のだろうか?

 

 

記憶の泥濘から引きずり上げるように、その音の正体

にゆっくりと気づいて。

 

 

ある一点で意識は一気に覚醒し、グレンはベッドから

跳ね起きた。

 

 

「──っ⁉︎ あれから何時間経った⁉︎」

 

 

返答はない。見ればシスティーナはいかにも疲労困憊

といった顔でベッドにもたれかかり深い眠りについて

いる。ただ、先ほどから聞こえてきた金属を打ち鳴ら

したような甲高い共鳴音だけが部屋に鳴り響いて

いた。

 

 

「ち──」

 

 

とりあえず状況の確認は後回しだ。

 

 

グレンはポケットから、着信音が鳴りっ放しの宝石を

取り出し、耳に当てた。

 

 

「セリカか?」

 

 

『──グレン⁉︎』

 

 

宝石の向こう側から息を呑むような雰囲気が伝わって

くる。

 

 

『よかった……心配したんだぞ、馬鹿』

 

 

その声は少し震えていた。

 

 

『何度呼び出しても出ないし……何かあったんじゃ

ないかと……』

 

 

「すまん。トラブってた。だが、なんとか生きて

いる」

 

 

「……まさか、敵とやりあったのか?」

 

 

セリカが声を硬くして聞いてくる。

 

 

「……ああ。おかげでこちらは進展があった。

ウィルが敵の魔術師を一人……殺した」

 

 

『……そうか』

 

 

感情のない消沈した声が、グレンはあえて無視して

話を進める。

 

 

「ウィルのおかげで確認されていた敵の魔術師は全員

無力化出来た。残るは未確認の魔術師……恐らくは

この事件の黒幕だ。特別に連れて行かれた生徒が

恐らくそいつと一緒にいる。そっちの進展は?」

 

 

『とりあえず、こっちで転移を試してみた。

だが、だめだった。案の定、学院内の転送陣はすでに

潰されている。まったく……転送法陣一つ構築する

のにどれだけの時間金と素材と触媒が必要だと思って

いるんだ。国の財産なんだぞ、もっと大切にしてくれ

……なんてテロリストに言っても無駄か』

 

 

「……そうか、残念だ。お前がいれば百人力どころの

騒ぎじゃないんだがな」

 

 

『それと、ようやく帝国宮廷魔術士団が動いた。

そちらの支部で対魔術テロ用の部隊が編成されて、

今、学院の正門で結界の封鎖状態解除に四苦八苦して

いる所だ。突入までにはまだまだ時間が必要らしい』

 

 

「連中、来てるのか? ……ていうか、やっぱし

宮廷魔術士団でも簡単には解除できないのか?」

 

 

 

『あぁ、はっきり言って今回の事件の仕掛け人は

この分野……空間系魔術に関して史上稀に見る

天才だ。私も勉強不足だと思い知らされたよ』

 

 

「マジかよ。お前がそこまで言うほどか……」

 

 

なら、ウィルが無事かどうか心配である……

 

 

『ま、私の魔術の専門は知っての通り戦争だからな。

神の一匹二匹が相手ならブチ殺してやるが、こーゆー

チマチマしたのはどうにも、第七階梯(セプテンデ)……人間を

辞めた程度で全ての魔術を極めらるほど、魔術は

底の浅いものじゃないということだ』

 

 

セリカの苦々しいつぶやきを聞いたグレンは苦悩

する。やはり早まった判断だったのだろうか。

グレンにそんな迷いが一瞬よぎる。

 

 

だが、ウィルが後先顧みず突然したおかげで

システィーナを救えたのも事実だ。あの危険な魔術師

二人──特に人として分別の欠片もないチンピラ風の

男──を早期に無力化していなければ、他の五十人

近い人質の生徒達も今頃、何をされていたかは

わからない。

 

 

今はそんなことはいい。重要なのはこれから

どうするか、だ。

 

 

グレンは気を取り直してセリカに質問を続ける。

 

 

「ところで学院内にいるかもしれない裏切り者に

ついてだが……何かわかったか?」

 

 

『ハズレだ。学会に参加している学院の教授や教師

の点呼を取ったが不自然に姿を消した奴はいない。

全員、確認された』

 

 

「マジか……?」

 

 

『いや、裏切り者の存在自体の可能性はまだ払拭

しきれていない。例えば、魔導セキュリティの術式

を盗んで連中に横流しする、などという協力者の

仕方もある』

 

 

「いずれにせよ、この学院のどこかに潜んでいる

未確認の相手ってことか」

 

 

『……あぁ』

 

 

頭が痛くなってくる。いまだ目的もわからぬ正体不明

の敵。一体、どう対処すれば良いのか。

 

 

そもそも、連中はこの学院のどこに潜んでいるのか。

学院は広い。敷地内には校舎だけではなく、迷いの森

や古代遺跡、地下迷宮だってある。しらみつぶしに

探せば日が暮れる。

 

 

「くそ……連中の目的は一体、なんなんだ!」

 

 

グレンが思わず毒づいた時だ。

 

 

『そう言えば一つ妙なことがあってな……』

 

 

セリカが思い出したように言う。

 

 

「何がだ?」

 

 

『帝都のモノリス型魔導演算器から、魔力回線を

通してそっちの結界の詳細状況をちょいと調べて

みたんだが……妙なことがわかってな』

 

 

「妙なこと?」

 

 

『学院を封鎖しているその結界、どうも何を

どうやっても内側から外側には出られないように

なってるぽいぞ。そういう手段が用意されていない』

 

 

『はぁ? んなわけあるか。連中、外から中に入る

ための鍵は用意してだんだぞ? だったら中から外へ

出るための鍵だってあるに決まってるじゃねーか』

 

 

『普通はそうだな。だが、その閉鎖結界に限っては

入ったら最後、出ることは不可能だ。結界そのものを

根本から無理矢理破壊しない限りな』

 

 

「じゃあ、連中、目的を果たした後、どうやって

外に出るんだよ?」

 

 

『わからん』

 

 

「わからんってお前──」

 

 

その時だった。不意にグレンの脳裏に閃光のように

浮かんだ一つの可能性。

 

 

「いや、待てよ……」

 

 

グレンはポケットから懐中時計を取り出して確認して

時刻を確認してみた。だが、レイクの召喚した錬金術

で錬成された竜の牙を素材にしてあれだけ大量に召喚

してしたボーン・ゴーレム達との戦いのせいで壊れて

しまったのだろう。時計の針は十二時を回ったところ

で止まっている。

 

 

「セリカ。今、何時だ?」

 

 

『は?』

 

 

「いいから教えろ。俺の時計は壊れちまった

らしいんだよ」

 

 

『……今、十七時を回った所だ。それがどうした

んだ?』

 

 

つまり、自分は五時間近くも眠っていたらしい。

明らかに不自然だ。あの《竜帝》レイクはジンとの

一戦の後、間髪を入れずに襲ってきた。敵が自分達

を見失った可能性も考えられるがここまで放置される

のは、見つからなかったと解釈には都合がよすぎる。

 

 

「なぁ、セリカ。転送法陣は本当に壊されている

のか?」

 

 

『ん? 使えないんだから壊れているに決まっている

だろう? こっちの法陣を起動しても、そっちの法陣

からの反応がないし。そもそも立てこもりテロが最初

に転送法陣を壊すのは定石で──』

 

 

「壊されているんじゃなくて、転移先の設定が変えら

れている、としたら? 学院と帝都じゃなくて、学院

とあらかじめ別の場所に構築しておいた別の法陣を

繋ぐように設定変更されているとしたら──」

 

 

『あはは、それこそありえないぞ。転送法陣ってのは

最初から特定の場所を行き来するために専用に構築

するんだ。壊すだけならいざ知らず、一度、完全に

構築された転送法陣の設定を変えるなんて私でも

無理──』

 

 

「学院の結界を弄った下手人ならどうだ? お前すら

一目置く空間系魔術の天才なんだろ? そいつでも

不可能か?」

 

 

グレンの問いに、セリカが一瞬、言葉に詰まる。

 

 

『いや、まさかそんな……ありえない……でも……

ひょっとしたらこいつなら……』

 

 

「セリカ。概算でいい。お前がこの下手人になった

つもりで考えてくれ。どんな手段を用いても良いと

して、この法陣の設定を変更しろと言われたら、

どれぐらいでできる?」

 

 

『うーん、あらかじめ術式を知り尽くして、道具と

素材を取り揃えていたとして……こいつの技量が私に

あると仮定したら……五時間……いや、六時間……

くらいか?』

 

 

「──決まりだ」

 

 

『あ、おい⁉︎ 何がどう──』

 

 

強引に通信を打ち切り、宝石をポケットに突っ込む。

ベッドの横の机に置いてあった愚者のアルカナを発見

し、それを引っつかむと、ベッドから飛び降りた。

 

 

体の調子を確認する。あちこちが引きつれ、滅茶苦茶

痛い。かろうじて動ける、といった程度。マナ欠乏症

で極端に魔力を消耗した今のグレンには状態で立つの

もやっとだろう。だが、この状態にもってこられた

だけでも重畳だ。

 

 

「ありがとうな、()()()()()()。お前がいてくれて

本当によかった」

 

 

グレンは眠るシスティーナの頭を、ごしゃごしゃと

乱暴になでると、医務室の外へと飛び出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「多分、こんなシナリオなんだろうよ」

 

 

グレンが校内敷地を今為し得る全力疾走しながら

考える。

 

 

一歩ごとに魔力を消耗して倒れてしまいそうだが

気にしてはいられない。

 

 

「下手人は昨日の内にあらかじめ、校内敷地のどっか

に隠れ潜んでいた。候補としちゃ地下迷宮あたりか。

で、昨日の夜、セリカ達教授陣は転送法陣を使って

帝都に出発。がらがらなった夜の校舎で下手人は行動

を開始、学院の結界一晩かけて弄る」

 

 

角を曲がる。中庭が視界の端で視界がぼやけてくる。

 

 

「次は転送法陣の改変だ。だが、これには高価な素材

と専用の道具が必要。あらかじめ運び入れるのは

恐らく不可能。そんな用途限定の魔道具が出入り

すれば、学院側に割れる可能性のある。だから計画

の当日、あのレイクとジンに運ばせたはずだ。二人は

手筈通り生徒を拘束し、ルミアを確保。同時に下手人

は転送法陣の改変開始」

 

 

中庭を走破、木々が立ち並ぶ並木道を直進し、段々と

目的地が近いてきた。

 

 

「下手人の誤算は、協力がいきなり一人は俺に残りの

二人はウィルに倒されたことだ。奴は法陣の改変に

手一杯。数時間もの間、戦闘不能に陥っていた俺に

手を出さなかったのは……手を出す暇がなかった

だけだ。法陣が完成すれば、下手人はルミアを連れて

脱出。外の連中が閉鎖結界の解除に手こずっている

間に悠々と逃走。いや……片手落ちだな。ついでに

脱出と共に爆晶石なんかで集めた人質も粉微塵に

吹き飛ばせば、死体の判別が遅れてルミアの追跡が

ますます困難になる。連中ならやるだろうな」

 

 

つまり、これはルミア個人を狙った誘拐事件

だったのだ。

 

 

立てこもり爆破テロ装った見事なミスリードだ。

 

 

「いや、結論はまだ早い。このシナリオだと

どうしても辻褄が合わない二つある」

 

 

一つ目は、ルミアについて。誘拐しなければ、

こんなまだるっこしいことはしないで普通に誘拐

すればいい。足がつくのを警戒したのかもしれない

が、それでも大掛かり過ぎる。ルミアを特に狙う

意味もまだ謎だ。

 

 

二つ目は、学院内の裏切り者について。この計画を

実行するには必ず学院内に裏切り者が必要だ。協力

ではだめだ。それだと下手人があらかじめ学院内の

どこかに潜むという初条件クリアできない。だが、

セリカが言うには学院内に裏切り者はいない、

らしい。

 

 

「また、早まったかな……」

 

 

なんか今さら判断が間違っているような気がした。

だが、どの道、現時点で一番怪しいのは転送法陣の

ある場所──転送塔だ。確認する価値は十分にある。

 

 

そして、不意に自分の考えが確信に変わった。

 

 

そびえ立つ白亜の塔が眼前にその威容を現した時

である。塔へと続く最後の並木道に無数のゴーレム

の残骸が転がっていた。

 

 

「よっしゃ、ビンゴォ! って、事はここにルミア

とウィルがいる可能性が高いはずだ……ッ‼︎」

 

 

グレンはそう呟きながらもバラバラになった無数の

手強そうなガーディアン・ゴーレムの残骸などを

気にせずに急いで塔の入り口を駆け抜ける。

 

 

そして──

 

 

 

「あー、もう、後で絶対、学院から労災ふんだく

ってやる、コンチクショウ……」

 

 

かつん、かつんと音を立てて愚痴りながらもグレン

は急いで転送塔の内部の螺旋階段を延々と上がって

いく。

 

 

もう時間との戦いだというのに体は言うことを

聞かない、それがもどかしい。

 

 

「くそう……なんで俺がこんな目に……だから働く

のは嫌だったんだ……俺、この戦いが終わったら

引きこもりに戻るんだ……セリカのスネをかじって

生きるんだ……」

 

 

更に愚痴を言い続ける。愚痴をこぼしていなければ

意識が飛びそうだった。

 

 

奇跡的に何事もなく突破して転送塔内へ侵入を

果たしたグレン。

 

 

マナ欠乏症で極端に魔力を消耗した状態の身体と

新しい打撲や裂傷も増えている。

 

 

口元から一筋の血が滴り、石床にポタリ、ポタリと

朱色の雫が流れ落ちる。

 

 

とうとうグレンは薄暗い螺旋状の石階段を最後まで

上りきった。

 

 

正面には最上階の大広間──転送法陣のあるがある。

 

 

「開き戸が開いてやがる……」

 

 

グレンはそう言って警戒しながらも愚者のアルカナ・

タローを懐から取り出して暗闇の視界を警戒しながら

確認すると

 

 

「おい、ウィル! そこにいるんだろ?」

 

 

「先生⁉︎ その声は先生ですね!」

 

 

グレンの声を聞いたからか安心した声を出す。

 

 

「よ、よかった……無事だったんですね!」

 

 

「あのな、これが無事に見えるなら病院行け……」

 

 

減らず口を叩きながらグレンは、ふらふらと部屋

に侵入する。

 

 

 

「そ、それより、助けてください‼︎ ウィル君が‼︎

ウィル君が‼︎」

 

 

「ッ‼︎ ウィルに何かあったのか⁉︎」

 

 

グレン急いで部屋の中に入るとウィルは倒れていて

そんなウィルを膝枕しているルミアの姿があった。

 

 

 

「実はいきなり苦しんで倒れちゃったんです‼︎」

 

 

 

ルミアはグレンにそう言って助けを求める。

 

 

 

「見せてみろ‼︎」

 

 

グレンはルミアにそう言って急いでウィルの容体を

確認する。

 

 

ウィルの表情は少しだけ苦しそうな表情を浮かべ

ながらも脂汗を流していた。

 

 

「大丈夫だ。命には別状はない」

 

 

「よ、よかった……」

 

 

ルミアはグレンのその言葉を聞いた瞬間、

安心したのか胸を撫で下ろす。

 

 

 

「それで、こいつが黒幕か?」

 

 

「は、はい……その人はヒューイ先生です。

天の智慧研究会のメンバーだって言ってました」

 

 

グレンはルミアに聞くとルミアは気まずそうに頷き

ながら答える。

 

 

「確か俺の前任の……行方不明になったって

いう……」

 

 

グレンはそう言って視線を横に向けると二十代半ば

金髪のいかにもイケメンの青年、ヒューイ=ルイセン

が地面に倒れていた。

 

 

「……まったく、イケメンってだけで有罪なのに

こんな余罪重ねやがって……この優しいグレン先生も

堪忍袋の緒がぶっちぎれだよ。って、言いたいところ

だが、そうも言ってられない状態だな……」

 

 

グレンはそう言って【マジック・ロープ】でヒューイ

の動きを封じ、【スペル・シール】を使い付呪(エンチャント)して

ヒューイの魔術を封じて【スリープ・サウンド】を

重ねてかけた。

 

 

「……やれやれ、だ」

 

 

グレンはルミアとウィルが無事だったので安心した

のかぐらりと浮遊感と共にグレンの視界に一杯に

近づく床。

 

 

そんな光景を最後に、グレンの意識もそこでぷっつり

と飛んでいた。

 




最後まで読んでいただきありがとうございます‼︎


これからも皆さんが『応援』をしていただければ
『更新』の頻度が更に上がるそんな可能性がある
かもしれません‼︎


自分的にはかなり難しかった件について……(汗)


『他の投稿作品』もあるので是非ともそちらも
楽しんで見ていただければありがたいです‼︎




【報告】

『転生したらスライムだった件 ■■の魔王』と
『デート・ア・ライブ■■■の精霊』とそれと
『東方墨染ノ残花』の『最新話』を更新します。
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