皆さんお久しぶりです‼︎
今回は六月に入ってからの更新となります。
一応、これにて『学院テロ事件編』は終わって
『新しい章』へと移ります。
上手く楽しいお話に仕上がっているか豆腐のような
とても脆くて繊細なメンタルの自分としてはとても
不安です……(汗)
【お気に入り】や【投票】、【しおり】そして
【感想】などの『応援』していただけると本当に
ありがたいです‼︎
最後に【報告】がありますので是非ともよろしく
お願いします‼︎
アルザーノ帝国魔術学院自爆テロ未遂事件。
一人の非常勤講師と生徒の活躍により、最悪な結末
の憂き目を逃れたこの事件は、関わった敵組織のこと
もあり、社会的不安に対する影響を考慮されて内密に
処理された。学院に刻まれた数々の破壊の傷痕も、
魔術の実験ということで公式に発表された。
帝国宮廷魔道士団が総力を上げて徹底的な情報統制を
敷いた結果、学院内でこの顛末を知る者はごく一部の
講師・教授陣と当事者たる生徒達しかいない。
無論、全てが完全に闇へと葬られたわけではない。
かつて女王陛下の懐刀として帝国各地で密かに暗躍
していた伝説の魔術師殺しや、世界を滅ぼす悪魔の
生まれ変わりとして密かに存在を抹消されたはずの
廃棄女王、そして宮廷魔道士団特務分室執行官No.2
『賢者』、死んだはずの講師の亡霊が事件の裏に
関わっていた……そのような出所不明な様々な噂が
真しやかに囁かれた。
だが、人は飽きる生き物、一ヶ月も経てば誰の話題
にも上がらなくなった。
そんな事件に巻き込まれた生徒の一人である
ルミア=ティンジェルなぜかしばらくの間、休学して
いたが、やがて普通に復学した。朝早く起きれば、
今日も銀髪の少女と一緒に元気に学院に通うルミア
の姿が見られるだろう。
学院には以前となんら変わらない、平和で退屈な
日々が戻ってきたのだ。
そして──
(しかし、まぁ、ルミアが三年前病死したはずの、
あのエルミアナ王女とはね……)
ある晴れた日の午後。
アルザーノ帝国魔術学院講師──もう非常勤
ではない──グレンはいつものように学院の廊下を
歩きながら、ふと、一月前の事件を振り返っていた。
あの事件の後、ウィルは《
アゼル=ル=イグナイトの息のかかった宮廷魔道士団達
に連れて行かれてグレンとシスティーナの二人は、
事件の功労者として帝国政府の上層部に密かに呼び
出され、ルミアの素性を聞かされた。異能者である
ルミアが様々なそんな政治的な事情によって、帝国
王室から放逐されたということ。そして、グレンと
システィーナの二人は、そんな事情を知る側として、
ルミアとウィルの秘密を守るために協力することを
要請された。
(まったく……まーた、面倒事を押し付けられた
もんだ……)
とは言え、何が変わる物でもない。女王だろうが
異能者だろうが、ルミアはルミアだと思うし、
システィーナとてルミアの素性を知ったところで、
ルミアに対する態度は何一つ変わらない。今も二人
は仲良しのままだったが、システィーナはウィルが
宮廷魔道士団でしかも特務分室だったのに対しては
レイクとの戦いがかなりの衝撃的だったのかウィル
の名前を聞いた瞬間、少し怯え複雑そうなそんな
表情をしていた。
(ウィルはともかく……まぁ、なるようになるか……)
ウィル以外は今まで通り。グレンはそう考えていた、
その時である。
「しかし、意外だな」
不意に背後から声が掛かった。
「先の一件でお前が魔術に関わることはこれから先、
もう二度とないと思ったんだがな」
声に応じ、グレンは気だるそうに振り返った。
そこには、どこか機嫌良さそうなセリカがいた。
「は? なんだそれ? じゃ、お前の所でスネかじり
やっててよかったのか?」
グレンはさも面倒臭そうに返す。
「はは、ふざけんなよ、馬鹿」
きつい口調とは裏腹にセリカは嬉しさ半分、
寂しさ半分といった所だ。
「でも、本当に、どういう風の吹き回しなんだ?
お前がまさか本当に、講師なるなんて言い出すとは
思わなかったから……あんなこともあったばかり
だしな」
セリカはグレンが両袖に腕を通さず羽織った、学院の
正式な講師の証である梟の紋章入りのローブ──
まともに着用しない所が実にグレンらしい──に目を
やりながら問いかける。
問われたグレンは少しだけ照れ臭そうに頬をかく。
「こないだの事件の……ヒューイ、だったか?
事情を聞いていてなんだが他人事に思えなくてな。
状況に流され、状況のせいにして思考停止……ま、
とにかくだ。自分の人生の失敗を魔術のせいにして
拗ねるのはもうやめたのさ。もう少しだけ前向きに
生きてもいいだろってな」
「……ふうん?」
「それに……」
と、グレンが何か言いかけたその時だ。
「あっ、先生!」
「……先生ってば!」
廊下の向こうから見慣れた二人の女子生徒がグレン
を見つけて駆け寄って来る。
グレンは彼女達を苦笑交じりに流し見ると、両手を
開いて肩をすくめた。
「……見てみたくなったんだよ。あいつらが将来、
何をやってくれるかをな。講師を続けるにゃ充分な
理由さ。暇つぶしにはちょうどいいだろ?」
それを聞いてセリカはまるで子供を見守る母親の
ように温かな微笑を浮かべた。
「そうか。頑張れよ?」
「……それなりにな」
互いに笑みを交わし合う。
「セリカ。あいつは……ウィルはその後、
どうなったんだ?」
グレンの一番に心配していたのはウィルである。
あの事件の後、アゼル=ル=イグナイトの息がかかった
宮廷魔道士団達に倒れて動けないで医務室で寝ている
そんなウィルをベッドから無理矢理に起こして連れて
行かれて行ったからだ。
その時、グレンはそんな暴挙を許せるはずなんかなく
その場で止めたが宮廷魔道士団達はそんなグレンの
行動や言葉に対していかにも不愉快そうなそんな表情
を隠そうともせずに
『我らは《
勅命で動いている。あまり無闇に我らがする行いに
口を挟まない方が貴様の為だぞ。非常勤講師』
グレンを睨み付けながらそんな言葉を吐き捨てて
宮廷魔道士団達はウィルを連れて医務室を去って
行った。
その時、グレンはウィルを引き止められなかった
そんな己の無力感を痛感してしまい何も言えなく
なり拳を強く握りしめてしまっていた。
もし、目の前にいる宮廷魔道士団達に自分のそんな
感情に身を任せて行動していたら《
アゼル=ル=イグナイトやイグナイト家に属して賛同
をしているその派閥を敵に回しまいセリカに迷惑を
掛けてしまいルミアやシスティーナを危険に晒して
しまうそんな可能性があるからだ。
「システィーナとルミアと同じ事を聞くんだな……
二人も「ウィルはどうなりましたか⁉︎」と心配そうに
聞いてきてな。容体については落ち着いたそうだ。
ウィル=オリバーは近いうちに学院に復学をさせると
《
その他の書類が昨日学院に送られてきた」
「白猫とルミアが……そうか……」
グレンはそう言って内心では良かったとホッと安心
しながらもウィルを自分達の都合の良く命令通りに
動く駒のように利用するを帝国軍の特に《
アゼル=ル=イグナイトやそんなイグナイト家に賛同を
しているその派閥や息がかかった連中達のそんな行い
をグレンとしては許せなかった。
「グレン……あいつ、『ウィル=オリバー』はあの子
『ノア=アイゼア』じゃない……それはお前が知って
いるはずだ」
セリカは寂しそうな表情でグレンにそうアドバイスを
する。
「分かってる……」
「いや、お前は知らないと思うが無意識のうちに
あいつをノアと重ねて見ているよ……」
「ふ──」
「そしてお前はノアの代わりをあいつに求──」
「ふざけんな──ッ!」
グレンは思わずセリカに怒声を上げていた。
「セリカ。テメェ、言って良いことと悪いことが
あんだろッ⁉︎」
その表情は今までのグレンとは思えない程の
とてつもない程の怒ったそんな表情であった。
グレンにとってセラとノアの存在はとても大切な
存在でありかけがえない大切な思い出である。
「そうだな……無神経にこんなことを言うべきじゃ
なかったな。すまん……忘れてくれ」
セリカは言い過ぎてしまった事を反省したのか
グレンに謝る。
セリカの謝るそんな姿を見てグレンも頭を冷やした
のか徐々に冷静になった。
「いや、俺もいきなり怒鳴ってすまん……」
グレンも分かっていた。セリカの言う通り”ウィル”
を”ノア”として見てしまっているそんな最低な自分
がいる事を。
「グレン……あんまり考え込むなよ……」
「わかってるよ……」
セリカがグレンを心配するように言うとグレンは
ぶっきらぼうに返事をした。
と、そこに銀髪の晒して少女──システィーナが
割って入った。
「ちょっと、先生! 今日という今日は一言言わせて
もらいますからね!」
「なんだ、
飽きねーなぁ……お前、ひょっとして説教が趣味か?
……だから、白髪増えんだよ」
「だから、これは白髪じゃなくて銀髪です!
ああ、もう! それは措いといて、先ほどの錬金術の
授業、あれはなんなんですか⁉︎ 先生は一体、何考えて
いるんですか⁉︎」
「えーと? 下級元素配列法を利用した『金にとても
よく似た別の何かを錬成する方法』のことか? 何か
手順に不備でもあったか?」
「違います! 問題はその後です!」
「あぁ、『錬成したその金モドキをアホな悪徳商人
をダマくらかしてそれを売りつける方法』のことか?
いや、あの手順も何も間違ってねえぞ? 実際、
俺は学生の頃、あの方法でお小遣いを……」
「間 違 っ て ま す! 間違っているの意味
は違いますけど、とにかく間違ってます! 大問題
です! だって、それ犯罪じゃないですか⁉︎ 魔道法
第二十三条乙項に思いっきり喧嘩売ってます!生徒に
何教えているんですか⁉︎」
「馬鹿め。何が問題あるか。無から金を生み出す……
そして、実際に道端の石ころは一枚の金貨に変わった
……これこそまさに『錬金術』の真髄だろう?」
「いや、そうかもしれませんけど! そうじゃ
なくて、ああもうっ!」
そして金髪の少女──ルミアがグレンを庇うように
言う。
「まぁまぁ、システィ。きっとグレン先生は皆を
楽しませようと思って、あんな冗談を言ったんだよ
……そうでしょ? 先生」
「……………え? ああ、うん、そう、それ」
「今の不自然な間はなんなんですか?」
「うぅ……やっぱりルミアはわかってくれるなぁ
……先生は嬉しいぞ……ッ!」
システィーナの突っ込みを華麗にスルーして、
グレンはわざとらしく感涙にむせんだ。
「あ、そう言えばルミア。お前、さっきの錬金術の
実験の後、器具片付けを手伝ってくれて、本当に
ありがとうな? おかげで凄く助かったぜ」
「えへへ、どういたしまして」
よしよしとルミアの頭を撫でるグレン。
それを満更でもなく嬉しそうに受けるルミア。
そんな二人の様子の前に、それシスティーナは
拳を握りしめ、不機嫌そうに肩を震わせながら、
ぴきぴきとこめかみに青筋を浮かべていく。
「あーあ、白猫もルミアくらい素直で可愛い
ければなぁー」
「そんなことありませんよ、先生。システィに
だって可愛いところあるんですよ? 実はシスティ
ったら、この間の事件で助けてくれた先生へのお礼
として今──むぐ」
「わぁああっ⁉︎ ちょ、ストップ! ストップ!」
なぜか顔を真っ赤に染めながら、システィーナは
慌ててルミアの口を塞いだ。
「なんでよりにもよって、コイツの前で言おうと
するのよ⁉︎」
「あはは、だってシスティったら、このまま放って
おいたら恥ずかしがって永遠に企画倒れになっちゃ
いそうだから。せっかくお母様に教えてもらって
練習しているのに……」
ぺろっと小さく舌を出し、いたずらっぽく笑う
ルミア。
「いいや……べ、別にあれはそんなんじゃなくて
……その、女の子として必須技能って言うか……
その……うぅ……」
システィーナは虚空に視線をさまよわせ、長い髪を
指をくるくると弄びながらつぶやく。どうやらかなり
切り傷でも負っているのか、その指にはなぜか絆創膏
がいくつも巻かれていた。
「……なんだかようわからんがな。俺のお前らに
対する評価は依然変わりねーよ。ルミアは可愛い、
お前は生意気。以上だ」
ぷちん、と。
身もふたもデリカシーもないグレンの言い草に、
システィーナがとうとう切れた。
「話、変わりますけど。私の父って魔導省の官僚
なんです。ここフェジテ支部で魔術関連品の流通を
取り仕切る魔導監察官をやっています」
「は? なんだ突然?」
「ところで、先生。金取り引に関する書類って十年
くらい残るんです。知ってました?」
「……え? そうなの?」
「ちょっと、お父様に、この町で起こった、とある
条件に引っかかる金取引ここ十年分くらい徹底的に
調べ直すように進言しておきますね」
にこり、とシスティーナは朗らかに笑い、グレンは
額に脂汗を浮かべて頬を引きつらせた。
「え? いや、あの……その……ちょ……本当に
ごめんなさい、許して下さい……」
「ふん!」
取り縋ろうとするグレンの手をぱちんと払い、
システィーナが踵を返す。
「行くわよ、ルミア!」
「ちょ……おおおおおい⁉︎ ちょっと待てぇえええ
ええ──ッ⁉︎ サーセンッ! ごめんなさいッ!
俺、ちょっとホント調子に乗ってました──ッ!」
「うるさい、馬鹿! アンタは一度、監獄で臭い
ご飯でも食べてなさいッ!」
「嫌だぁあああああああああ──ッ!」
廊下の一角がたちどころに騒がしくなる。
最近、この学院の風物詩となりつつ定番の光景
だった。
「やれやれ、やかましい連中だ……若いってのは
羨ましいね」
呆れ半分、苦笑い半分で、セリカはその騒ぎを
遠巻きに見つめている。
「……もう、グレンは大丈夫だよな……なぁ、
セラ、ノア……」
セリカは生徒の足元で土下座している情けない
大切で最愛な二人の名前をつぶやきながら窓の外
を見る。
窓の外は抜けるような青空で──
いつものように空の城が眩い陽光に映えていた──
宗教国家レザリア王国の侵略併合行為や
天の智慧研究会によるテロ行為に悩まされ続けている
ほか、帝国政府内でも国軍省や強硬派議員からなる
「武断派」と魔道省や穏健派議員からなる「文治派」
との諍いがあるなど多くの周りの二つの勢力の人間達
が会議に参加して話し合っていた。
「エルミアナ王女……グレン=レーダスとは流石に
捨ておくわけにはいかんな……手を打っておくか……
今すぐ動ける者は?」
長官らしき男が頭を抱えながらそう言うと
「はっ! すでに『戦車』と『星』を向かわせて
おります」
「あの二人か……なるほど……そして更に『賢者』
がいるから大丈夫ではあるとは思うが念には念を
しっかりと入れるべきだな。それにあの二人も
戦力的にも能力的にも問題あるまい」
「はい。適任かと……」
長官と部下達はそう言って締め括りながらもその日
の会議は終了した。
僕が目を覚まして周囲を見渡すと以前、夢の中で見た
何もない真っ白なそんな世界にいた。
『目を覚ましましましたか……』
「……誰?」
背後から声がしたので振り返ってみると今まで
見た事もないノイズが掛かったそんな謎の人物が
立っていた。
『貴方の役目は■が■■したこの■■の■■を
正しく■■して■くことです』
自分に何かを伝えようとしているようだがあまり
聞き取る事は出来なかった。
だけど……
『■の■■を忘れないようにしなさい』
なぜかは分からない……分からないけど……
『そして■の為にその■を■■なさい』
僕にはその声がとてつもなく恐ろしく感じた。
「……っ! 今の、夢……?」
ウィルは目を覚まして周囲を見渡して見るとどうやら
ここは学院の医務室ではなかった。
「ようやく目を覚ましたみたいね」
ウィルは声がする方へと視線を向けていると
「イヴ室長……どうして、ここに……?
それにここは……?」
「ここはイグナイト家が所有している特別治療
施設よ。そして学院では治療は難しいようだった
みたいだったから学院から貴方をここに移して
もらったのよ」
「そうですか……」
イヴのそんな説明を聞いてウィルは納得したのか
そう言いながらベッドから降りた。
「さて、転送塔で一体、何があったのか詳しく
説明してもらうわよ」
「そうですね……分かりました」
イヴがそう言うとウィルは素直にそう返事をして
何があったのか説明を始めた。
「僕が天の智慧研究会、ヒューイ=ルイセンがいる
転送塔内部に入ってルミア……ルミア=ティンジェル
を救出に向かったのですが……白いローブを纏った
人物が現れて今回の黒幕であるヒューイ=ルイセンが
倒されて更にあらかじめ設置をされていた白魔儀
【サクリファイス】も解呪されていました」
「……白いローブを纏った人物、ね」
イヴはそう言って口元に手をやり、深刻そうに
考え込むそんな仕草をしていた。
「そしてその後は意識を失ってしまいその場で倒れて
しまいました」
ウィルは更に付け加えるかのようにその時の事を
イヴに報告をする。
「なるほど、分かったわ。ではウィル。貴方には
引き続き廃棄王女の監視と護衛などの任務をお願い
するわ」
「構いませんが……僕で良いんですか?」
「構わないわ。貴方は天の智慧研究会のクズ共の駆除
をしながら廃棄女王の監視と護衛の任務をしっかりと
こなしているから私もお父様もそこは評価しているし
信頼もしているわ」
「なるほど……そういう事でしたら、引き続き任務を
遂行します」
ウィルはそう言って視線をイヴから施設の扉へ向けて
部屋から出ようとすると
「ウィル、貴方はこの特務分室ではリィエルと同じ
私の貴重で大切な重要な戦力の駒なのよ? だから
貴方はこれからも余計な事を考えないで私の指示に
従いなさい。良いわね?」
「……分かりました。イヴ室長」
ウィルはそう言って扉のドアノブをガチャと回して
その部屋を後にした。
「これであいつら天の智慧研究会の計画を潰す事が
出来たわね」
イヴはベッドに腰を下ろしながらその場で鼻歌でも
歌い出しそうなそんな上機嫌そうな表情をしながら
言っていた。
アルザーノ帝国などの他国を危険に脅かす程のそんな
危険でイカれた秘密結社であり『魔法を研究するため
には何をしてもいい。どんなに犠牲を払ったとしても
許される。むしろやるべきだ』と考えているクズ共が
集まったそんな人でなしの犯罪組織だ。
「しかも、その天の智慧研究会の構成員を生きたまま
捕獲出来るなんて思わなかったわ。今回の学院自爆
テロ未遂事件の黒幕であるヒューイ=ルイセンは後で
組織の情報などについての事などをしっかりと尋問を
して口を割らせて聞き出さなきゃいけないわね。
……それにしても」
イヴはそう言って顔を曇らせる。
「白いローブを纏った謎の人物、ね……そちらが
特に気になるわね」
ウィルの話に出てきた正体不明の謎の魔術師。
ウィルの話から察するに恐らく天の智慧研究会の仲間
ではないと思うがだからと言ってこちら側の味方だと
決めるのもそれは軽率だと思う。
しかも、どう動くかまったくもって分からないまさに
分からないし予想すらつかない……故に警戒を
強める。
「出来るだけ早くこの情報を共有しといた方が
良いかもしれないわね……」
イヴはそう言って座っていたベッドからゆっくりと
立ち上がって
「それにしても、グレン……貴方はどこまで行っても
セラが夢見て憧れたそんな”正義の魔法使い”を今でも
あり続けるのね……本当にグレンの名前を思い出す
だけでも忌々しくて不愉快だわ……」
イヴは顔を本当に不愉快そうに顔を歪めて舌打ちを
しながらも誰もいないそんなボソッと部屋で一人
つぶやきながらカツカツとヒールの音がその部屋を
後にした。
「おいおい、もう一回言ってみな。嬢ちゃん」
アルザーノ帝国 『帝都オルランド』では
ゴロツキ達と『ある少女』が揉めていた。
「返して、それ私のゴハン」
「ハッハッハッ‼︎ 人様にぶつかっといて
態度がなってねーなァ!」
ゴロツキは少女にそう言って更に調子に乗って更に
態度がでかくなる。
「見た事ねーか? 俺ァおたずね者でなここいらの
裏の奴は俺が仕切ってる。こんなチンケなパン如き
でやめたほうがいいぜ? ま、もうおせーけどな?」
ゴロツキ達のリーダーが少女にそう言うと
ゴロツキ達の部下とリーダーが
「アニキ。まだガキだが、結構な上玉だぜ。コイツ」
「ああ、攫って売ればいい金に……」
そう言いながらリーダーを含めたゴロツキ達が
下卑たそんな表情をさせながらそんな最低な話を
少女の前で話していると
「……返してくれないの? なら……」
少女は十字の剣を錬成してゴロツキ達のリーダー
になんの躊躇いもなく十字の剣を向けて
『斬る』
少女はそう言って剣を握りながらゴロツキ達
を見ていた。
「ねえ、あれどうなってるの……?」
「ひでぇな……だれか憲兵を呼べよ……」
街人達がザワザワと騒いでる中、一人の青年が
現場にゆっくり向かって歩いて来ていた。
「『リィエル』探したぞ。何をしている」
「アルベルト何って……」
リィエルはハムスターのようにモグモグと
パサパサになったそんなパンを頬張りながら
「斬った。 この人達が私のご飯を取るから」
プハッとパンを飲み込んだリィエルは無邪気な
子供のように答えた。
「全く……目立つ行動は控えろと言ってるだろう
殺してはいないな?」
「うん。前にアルベルトにダメって言われたし……
それより……何の用?」
リィエルがアルベルトに聞くとアルベルトは
淡々と答えた。
「俺達二人に任務だそうだ」
アルベルトの言葉にリィエルは頭を傾げて
「任務?……何?」
「ああ、フェジテにある魔術学院は知ってるな?」
アルベルトがリィエルにそう言うとリィエルは興味
が全く無さげで眠たそうな瞳で
「知らない……そんなところ行かない。話しが
それだけなら帰る」
「まて、聞け」
アルベルトはそう言って更に話しを続ける。
「実行日は女王陛下も来賓として迎える学院の
魔術競技祭の日ターゲットは二人……生徒の一人
である『ルミア=ティンジェル』と最後に……
『グレン=レーダス』だ」
アルベルトがそう言うとリィエルはグレンの名前を
聞いた瞬間、ピクリと反応してアルベルトのほうを
向いて
「……グレン? ……そう、グレンがいるの?」
無表情ではあるがアルベルトにそう言うリィエルは
まるで獲物を狙う獅子のようなそんな真剣な表情を
していた。
「……先に言っておくがいつものように勝手な事は
するなよ? まずは『ウィル』と合流をしてから
任務を開始する」
アルベルトはリィエル淡々と冷静にそう言うと
アルベルトとリィエルは帝都オルランドから
アルザーノ帝国魔術学院に視線を向けて
「では行くぞ。アルザーノ帝国魔術学院へ」
アルベルトがそう言ってアルベルトとリィエルは
アルザーノ帝国魔術学院へと向かって行った。
最後まで読んでいただきありがとうございます‼︎
これからも『応援』などをしていただけたら更に
『投稿』や『更新』する頻度が早くなる可能性が
あるかもしれません。
それと『他にも投稿作品』もありますのでそちらも
是非とも見ていただければ書いている自分的には
とてもありがたいです‼︎
【報告】
更新作品は『デート・ア・ライブ■■■の精霊』や
更に『転生したらスライムだった件 ■■の魔王』に
『殺戮者が斬る!』と『百戦錬磨のウマ娘』などの
『最新作』の五つの投稿作品を更新して『最新作』も
投稿する可能性があるので皆さんどうか温かい目で
期待をして楽しみにいただけるのならば自分としては
本当にありがたいです‼︎