是非、読んでいただけたらありがたいです‼︎
『ロクでなし魔術講師と禁忌の経典9巻』
発売、本当におめでとうございます‼︎
【感想】や【評価】更に【意見】などが
ありましたらよろしくお願いします。
【注意】
今回の内容などは『グロい台詞』や『残酷な内容』が
かなりの確率で含まれています。それ等が無理な人は
ご注意してください。
徹夜過ぎて疲れた……_:(´ཀ`」 ∠):
グレンとセラは廃墟となって、冬でもないのに
季節外れの雪が降る街に着くと、それは悲惨と
呼ぶにはぬるすぎるくらいの状況だった。
「グレン君……これ……」
「な、なんだよこれ……」
二人が見たのは、氷漬けになった人間や白き氷が
真っ赤な血で白が赤に染まっていたりしている
生々しい現状だった。
「くそッ‼︎ 誰がこんな事を⁉︎」
グレンが氷漬けになった人間に触ると一瞬にして
粉々になって塵になって消えていった。
それはまるで雪の様だった。
「グレン君…これって、一体……」
「セラ…言いたい事は分かるが…今はこの街の
『生存者』を見つける事が今の俺たちが最も
優先すべき事だ……」
グレンは思い詰めて悔しそうな顔をするとセラが
いきなり後ろからグレンを離さないようにぎゅっと
抱きしめた。
「せ、セラ……?」
「グレン君…一人で難しく考え込んで無理して
自分だけで解決しようとないで?グレン君は
一人じゃないんだから…それにみんなが、
私がいるから…ね?それにもし、『キツイなら』、
『苦しいなら』一人で抱え込んで苦しまないで
私にも相談してよ。私、確かにグレン君から見たら
頼りにならないかもしれないけど…でもさぁ、
『一人の知恵が駄目でもみんなの知恵を出して
話し合ったならってやつだよ?』私ならいつでも
グレン君の悩み聞くからさ?」
セラはいつもグレンが考え事をしているのを
見ていたので自分に何か出来る事はないか
考えてそして、考えた結果がこれだった。
「……すまねぇ…セラ……少し…いや…
かなり弱気になってたみたいだ…」
「良いんだよ、グレン君‼︎そんな暗い顔した
グレン君じゃなくて元気で明るくて、いつもの
『グレン君の方が私は好きだから‼︎』」
セラはグレンに笑顔でそう答えるとグレンは
セラの言葉を聞いて少しだけ『ドキッ』として
動揺していた。
「え?」
グレンは困惑していた。それは意識して言ったのか
…それとも、 無意識で使ったのか…そもそも何故、
セラがそんな事を言ったのかグレンには全く
分からなかった。
「せ、セラ…い、今の『好き』って…」
「え……?」
(セラの奴…まさか…無意識に言ってたのか…?)
無意識で言ってたセラだったがグレンに発言を指摘
されてセラの脳内は『恥ずかしい』という考えで一杯
になって気づいたのか頭の上には沢山の湯気が上に
沸騰して顔は林檎のように真っ赤になっていた。
「ぐ、グレン君‼︎ ち、違うの‼︎ い、いや…
違わないけど…ってそうじゃなくて‼︎」
セラは小動物のようにオロオロしながら
グレンに弁解して頭が混乱していた。
「ま、まぁ…だ、大丈夫だから安心しろ…
セラの言いたい事は分かったから……」
グレンはセラの目を逸らしながら言うとセラの瞳を
潤ませて涙を出しながらセラはグレンの服の襟元を
『がっしり』と掴みながらグレンの体をブンブンと
揺さぶっていた。
「そんな、目を逸らしながら言われても全く、
何も安心出来ないよ‼︎ ね、ねぇ、グレン君‼︎
こっち向いてよ‼︎ お願いだから逸らさないで‼︎」
「ちょ、ちょっとセラ‼︎ く、首が、締まるから‼︎
わ、分かったからーー‼︎離してくれーー‼︎」
グレンが苦しそうにそう言うとセラは真っ赤な顔
をしながらもそしてうるうるとした涙目でグレン
に潤んだ瞳で見つめながら質問した。
「……本当に?」
「あぁ、本当だ‼︎ 信じてくれセラ‼︎」
グレンは必死にセラを説得しているとセラはグレン
の話しをなんとか信じたのか子供みたいにしゅんと
した顔でグレンに答えていた。
「…分かった……グレン君がそう言うなら…
信じるよ…絶対、絶対に約束だからね…?」
「お、おう‼︎そうしてくれるとマジ有り難いぜ‼︎
流石はセラ‼︎」
グレンはこの事態のなんとかする事が出来た。
しかし、本人のセラはどこか納得ができない様子で
頬を膨らませてむうぅー…と唸らせていた。
「なんか……私、今……グレン君に
乗せられたような気がする」
セラがそう言ってグレンの考えを
無意識に言い当てるとグレンは慌てて
「き、気のせいダロ⁉︎ カンガエスギダロ‼︎」
「グレン君。途中から片言になってるよ…?
本当に大丈夫なの?グレン君…? まさか‼︎
本当に熱があったんじゃ‼︎」
「ねぇよ‼︎ それに片言に反応するな‼︎
俺は大丈夫だから安心しろよ‼︎」
グレンが大きな声でそういうとセラはグレンに
体制を向けてそして笑顔で
「そ、そうだよね……あの時、グレン君が
約束してくれたもんね‼︎ ごめんね‼︎
グレン君を疑う真似してグレン君がそんな事を
する筈が無いもんね‼︎」
セラは笑顔をグレンに向けて答える。
するとグレンはそんなセラの笑顔を見て罪悪感に
襲われていた。
「そ、そうだぞ‼︎ さすがセラだ‼︎
分かっているな‼︎」
(…何故だろう……純粋過ぎて輝き過ぎる…
セラの顔を見ていて今にも罪悪感で 一緒にして
押し潰されそう…)
グレンはセラの事を考えているとセラはグレンの
そんな顔を見ていつも、明るい笑顔が一瞬にして
心配そうな表情でグレンの顔を見ていた。
「グレン君……本当に大丈夫?体調悪いなら、
ちゃんと休んでて?グレン君ばかりが無理を
しなくたっていいんだよ?」
セラはグレンを心配してグレンの顔をじっーと
見つめていた。
「だ、大丈夫だよ‼︎ や、やめろ‼︎
だから、子供扱いするな‼︎」
グレンはセラにそう言うがセラは更にグレンの
頭を撫でてそして不安そうな表情でグレンの顔
を見ていた。
「でも、最近のグレン君は無理ばかりしてるから
絶対に無理して欲しくないないもん…それに…
こんな職業だからいつか私も死ぬかもだし…」
セラの先程の笑顔が嘘のように消えてまるで子犬
の様にしゅんとした表情で俯いていた。
すると、グレンはそんなセラを安心させるように
言っていた。
「大丈夫だ安心しろセラ……『お前だけは絶対に
何があっても守ってやるから……』」
グレンは照れ臭く恥ずかしそうにセラに言うと
セラは驚いた顔をしながら頬を赤らめながら
嬉しそうに微笑んでいた。
「『何があっても、か……』ありがとう、
グレン君…少しだけ…安心したし…心の奥が
少しだけ…暖かくなったよ…」
セラは嬉しそうに言うとグレンはセラの顔を
背けて素っ気なくセラに言った。
「い、いいから早く行くぞ‼︎ 『白犬』‼︎」
「うん‼︎ わかったよ、グレン君‼︎ でも
グレン君には何度も言ってるんだけどさぁ、
私は犬じゃないよグレン君‼︎」
「いいだろ別に…?セラって、なんか…
犬ぽいっし? 呼びやすいだろ?」
「もう…グレン君たら…名前で呼んでくれても…」
セラは呆れてグレンに言うとセラは本当に白犬の
ようにグレンについて行く
「そういえば…グレン君。イヴちゃんが言ってた
『極秘の依頼内容』は何だったの?」
セラがグレンに聞くとグレンは顔を不機嫌そうに
歪めながら溜息をつきながら答えた。
「イヴが言ってた極秘の依頼の内容は都市伝説の
『白き聖杯』の回収だとよ……」
グレンがそう言うとセラは頭を傾げながら
グレンに質問していた。
「グレン君、私、実は『白き聖杯』については
名前しか知らないんだけど…一体、どういう物
なの?」
そんなセラの質問にグレンは困った表情で
こめかみ辺りをポリポリとかきながら大きな
溜息をついていた。
「あのなぁ…いいか、セラ?今から俺達は
『白き聖杯』を回収しないといけないんだぞ…?
まあ、考えてみればセラが知らないのも無理は
ないかもな…」
グレンがセラにそう言うとセラの頭の上には【?】
がつきグレンがいうことやそんなグレンの言葉が
何故だか気になってグレンに聞いてみた。
「グレン君それってどういう事?」
「実は…『白き聖杯』の歴史については全く情報
も記録も無いんだよ……」
セラはグレンのそんな衝撃的な言葉を聞いて
「え⁉︎ じゃあ、どうやってその『白き聖杯』を
情報も全く無いのにどうやって見つけるの⁉︎」
セラは困惑しながらオロオロとしていると
グレンがセラに「落ち着けよ…」と言って
宥めた後、説明を続ける。
「ただ、帝国の上層部が最近になってやっと
手に入れた『あるお伽話の物語』を元にした
古い文献の情報なんだが……」
グレンは途中まで言っていたが何故かグレンは
話すのをやめた。
「ねぇ…『どんな物語』なの…?」
セラが首を傾げてグレンに聞くとグレンはとても
苦々しい顔になっていく。そしてグレンはやっと
その重い口を開いた。
「実は…その歴史の物語は闇に埋もれてしまい、
そして誰からも忘れ去られて消えたはずの過去の
大昔の物語だったんだ。そして『白き聖杯』の
物語の噂は…昔、かなりの大昔に神が『世界』の
為に自分の力を与えて作り与えた『人類救済の器』
があったらしい……」
すると、セラはかなり驚いていた。
「なんか…凄いね…『世界』とか『神様』とか
そう言う話しになってきてなんか…私達と次元が
全く違うよね?」
「ああ、俺も最初は驚いたぜ?なんせ最初から
『神』なんぞの名がいきなり出てきたからな…
自分の耳を疑ったぜ?」
グレンはやれやれと両手を挙げて溜息をついて
「驚くのはまだ早いぞ」とセラに言って更に
話していく
「その後、神から『白き聖杯』を授かった魔術師達
はその『白き聖杯』を沢山の世界中の叡智を持った
魔術師達を集めて『白き聖杯』を解析や分析などで
調べて『この世の全ての心理を開かせないか?』
『魔術を人の為に活かせないか?』と魔術師達は
朝から晩までずっと、研究所にこもって研究を
始めたんだよ」
「せ、世界中の魔術師達⁉︎な、なんか…
かなり大規模になって…凄い物なんだね…
その『白き聖杯』っていうのは……それに、
それってかなりの偉業だよね⁉︎」
「まぁな…けどな、この物語には更に続きが
あってな…」
グレンは物語の続きを淡々と話し続けた。
「だか、魔術師達は『白き聖杯』の研究を続けて
いくうちに『魔術法則を覆してしまう膨大な魔力
と大量の全知全能の知識』を知ってしまった沢山
の魔術師達の『思考』や『考え』はどんどんズレて
歪んでいってしまい、そして歪んだ魔術師達は
『白き聖杯』を見て愚かにも『ある考え』と
『計画』が浮かんでいったんだ」
「それって、なんなのグレン君…?」
「………………」
セラはグレンに恐る恐る聞くがグレンは何も
喋らず黙り込んでいた。
「ねぇ‼︎ グレン君てばさぁ‼︎」
セラが黙り込んでいるグレンに痺れを切らせて
少し大きな声で言うとグレンは観念したのか
セラにその先の真実を伝えた。
「……魔術師達が最初にしたのは研究の大義名分を
利用して『魔術の才能がある人間』を『拉致』して
『サンプル』として研究対象として『解剖』などの
様々な事を沢山してたんだ」
グレンが言うとセラの顔が青ざめていた。
「ど、どうして…そんな非人道的な事を……?
それじゃあ…『天の智慧研究会』と明らかに
同じ外道魔術師達じゃない……」
セラがグレンに聞くとグレンはまた重い口を開く。
「…それは…あいつら魔術師達の『ある計画』には
必要だったみたいだ……だから、魔術の世界で
『名のある魔術師達』を実験材料にしていた。
しかし『白き聖杯』の理想の適合者がまったく
見つからなくて適合性がない人間達は『用済み』
だと闇の中で処理されていったんだ…」
セラはグレンの話を聞いていて理解した。
なるほど…確かに話していていい気分がしないし
言うのを躊躇ってしまう内容だと思う。
だが、グレンはセラが更に驚く内容を口にする。
「……次に魔術師達が目につけたのは『十歳とは
満たない子供』まで『拉致』して研究のサンプルに
して計画の材料としたんだ……」
「う、嘘…こ、子供を……⁉︎」
グレンはセラが驚いてる中『白き聖杯』について
の内容を言った後、グレンは『ある計画』の名を
口にしていた。
「『神』というこの世にいるはずのない存在を模し
『神に近い存在を最強の生物兵器』を作り出す為の
計画その計画の名が『X計画』だ。」
セラはその計画の名は昔に聞いた事があったが、
実際にどんな計画だったのか全く知らなかった。
「神を作り出す神聖な計画『X計画』……
通称project:『デウス・エクス・マキナ計画』
だったんだ……」
グレンがセラにそう言うと
「『X計画…?』それにグレン君、
『デウス・エクス・マキナ…?』何それ?」
セラは 『デウス・エクス・マキナ』の意味が
全然分からず「うーん…うーん…」とただ
ひたすらに唸っていた。
「……デウス・エクス・マキナ……意味は
『機械仕掛けの神様』だとよ…」
「え…? まさか…‼︎」
セラはグレンに顔を向けてグレンが一体、
自分に何が言いたいかをすぐに理解した。
「そう…その魔術師達は愚かにも『人の手』で
『人工的』に自分達の都合が良い『全知全能の神』
を自分勝手な理由で作り出そうとしてたんだ」
セラはそれを聞いた瞬間、魔術世界の深き闇の
部分がここまで暗く根を張っているとは予想を
はるかに超えていて恐ろしいと改めてそう思った。
更に『人間』が『神』を人工的に作り出そうと
言うのだから、その思考はそれを研究と評して
大人子供関係無く殺して更に己の研究に酔って
狂って歪んでいた。自己中心の研究者達であり、
白き聖杯の魔力を見て狂気に取り憑かれた研究だ。
だからこそ自分達の利益や名誉、そして自分達の
目的や願望の為に他の人間を利用する。
まさに人の道を踏み外した外道魔術師にまでに
地に落ちて腐っていた。
「で、でもグレン君…そんな『神様』を
作るなんて…普通出来るの…?」
セラは『人間』が『神様』を作るなんて
不可能に近い事を本当に可能なのだろうか?
と考えているとグレンはそんなセラの姿を見て
「まあ、そう思うのが普通だぜ? 確かに
『人間』の手で本当に『神なんぞ出来るのか?』
って、俺でも想像が出来ないからなあ……」
グレンはセラにそう言うとセラはグレンに
その疑問を聞かずにはいられなかった。
「確かに、普通なら無理だ……普通ならな…
しかし『白き聖杯』があるからな…それと、
『魔導装置』を合わされば過去の魔術師達が
作った魔術理論の仮説は不可能ではないだろう…」
「そんな……」
セラはグレンのそんな言葉を聞いてあまりにも
衝撃的で言葉にすら出来なかった。
「しかし、それは…可能性の話しだ。普通なら
絶対に無理だ…『人間』が『神』を 作り出そうと
するならかなり大掛かりな儀式になるし、何万人の
魔術師の『魔力』や 『命』(生命)を一瞬にして
喰らい尽くすんだよ…あの『project: Revive Life』
よりも酷くて残忍で命を簡単に奪い去る…虫唾が
走る『人類最悪の計画』だったんだよ…詳しく
調べてみたらこの実験で異常過ぎる大量の死者や
大きなクレーターが出てるから俺もかなりの冷や汗
をかいたぜ……」
しかし、セラは一つだけ疑問が残った。
それはその歴代の魔術師達は『機械仕掛けの神』
『デウス・エクス・マキナ』通称、『X計画』は
その人類悪の研究は成功したのか?
ただ、それが気になって仕方なかった。
セラは勇気を出してグレンに気になっていた事を
聞いてみた。
「グレン君…ちなみにその計画は…?」
「失敗だったみたいだな…実験体が暴走して
魔術師や実験体も全員死んだみたいだ……」
「そ、そんな……」
「そしてその計画が失敗した後、その計画は禁忌
の計画として封印された…筈だったんだよ……」
『筈だった……?』
セラはグレンのある言葉、『封印された筈だった』
という内容に引っかかっていた。
「グレン君。それってどういう事? グレン君の
言い方だと…また、その計画をやってる人達が
いるみたいな口調だけど……」
セラがグレンに言うと
「…実は最近、『天の智慧研究会』が封印された
筈の『X計画』をやってるという情報があってな…
今回の任務は『X計画』の資料の回収、更に凍結と
『天の智慧研究会』の殲滅だとよ……」
グレンはセラに『白き聖杯』の事や『X計画』に
ついて全て話し終わると
「そうだったんだ…じゃあ、これ以上実験を
させないようにしないとね?」
セラがグレンに苦笑いであるが笑顔でグレンに
そう言うと
「そうだな……じゃあ、まずは、奴らの拠点と
していた研究所に行ってみるか…」
グレンはセラにそう言って『天の智慧研究会』
が拠点にしていた研究所に足を進める。
「しかし…これは……酷いな……」
グレンが周りを見ると白き氷で氷漬けされた人間
や串刺しにされて血塗れになっていたり今まで
嗅いだことがないとてつもなく不快な臭いが漂って
臭いがする方へ行って見ると顔色が真っ青になって
「うっ‼︎」とグレンは声を上げて胃から込み上げる
物を出さないように口を両手で押さえる。
「ぐ、グレン君‼︎」
セラがグレンの背中をゆっくりとさするが先程の
大量の死体が強烈だったせいか思い出してしまい
口から込み上げくる物を押さえきれなかったのか
別の場所で吐き出してしまう。
「う、うおぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ‼︎」
「しっかりして‼︎ グレン君‼︎」
「すまねえ…セラ……」
グレンは嘔吐して収まった後、セラにそう言って
周りに外道魔術師達がいないか出来るだけ警戒を
しながらも周りを見渡してみると周りには帝国の
敵、『外道魔術師達』の反応は全くなかったが
身体がバラバラになってそこら辺に転がっており、
指や首、更には眼球などの残骸が落ちているせいか
そこら辺に大量の鴉達がバサバサと羽根を広げて
群がって嘴で死体をグチャグチャと生々しい音を
たてながら突いていると赤黒い血液がドロドロと
出てきてしまいそして身体から取り出した腸らしき
物を咥えて飲み込んだり、咥えて飛び去って更には
『ぶーん』とうるさい音が聞こえて大量の小蝿が
飛んでバラバラになった死体や腐ってしまった死体
などが飛び交っており帝国の倒すべき怨敵である
外道魔術師達とはいえ死体は人の形の原型を全く
留めていない姿を見て敵ながらも哀れに思って
しまうグレンだった。
「これは……本当に酷い……酷すぎるよ……
刺されてる人達の流れる出血の量がとても
異常だもん……」
セラはこの街の姿を見て明らかに異常過ぎる状態を
まさに地獄絵図そのものだと思った。
その後、グレン達はそんな地獄と化した街を
歩いていると目的地の研究所に着いた。
「ここが、奴ら『天の智慧研究会』が拠点
にしていた研究所か…」
グレンは人体実験の施設を憎たらしそうに鋭い眼光
で見ているとセラは
「…神様を作る為に用意されて研究をしていた
研究所なんだよね……」
セラは何処か悲しそうな表情を浮かべていた。
「セラ……」
グレンはセラのそんな悲しい表情を見て昔、
好きだった筈の魔術の世界観がこんな非人道の
行いを研究と評する外道魔術師達が赦せなかった。
「大丈夫か…セラ?」
「大丈夫だよ…早く入ろうグレン君…」
そう言って二人は研究所の中に入るとそれは
とても酷かった。
「こ、こいつは……‼︎」
外道魔術師達が何重にも串刺しに刺されていた。
それは普通の魔術師のレベルではこんな広範囲は
不可能な事だった。
「でも、グレン君…この氷……一体、『誰が』
したんだろうね?」
「さあな…だが、ただ一つ言えるのはこの魔力は
かなり異常過ぎるって事だけぜ?」
二人はそんな話しをしていると気づけば一番奥の
研究部屋に着いた。
「ぐ、グレン君……」
「ああ…俺にも言いたい事は嫌でも分かるぜ…
セラ……奥に誰かいるな……」
グレン達は奥の部屋に人の気配を察知した。
しかも、今まで感じた事がない 程の魔力だと
いうのがすぐに嫌という程分かった。
「いいか……セラ?」
「いいよ…グレン君」
二人はお互い確認し合うとグレンは壊れてた
研究所の扉を無理矢理壊すと暗い部屋の隅っこで
一人の毛布を被った少年が震えながら座り込んで
いた。
「グレン君‼︎『生存者』が‼︎ 子供がいるよ‼︎」
グレンはセラ言葉で視線を毛布を被った少年に
向けて走り出して子供に話し掛ける。
「おい‼︎ 大丈夫か⁉︎
助けに来たからもう大丈夫だそ‼︎」
グレンが肩を触れながら少年に話し掛けるが、
少年は一向にグレン達に全く口を開いて喋ろう
としない。
「おい、どうした?」
「…ダ…れ…?」
「ん? どうした…?」
グレンが少年に聞くと片言で話す少年がグレンの
手を払い虚な瞳で二人を見る。
「侵入者、二名…カク認……」
「な、なんだ、こいつ⁉︎」
グレンが少年の胸ぐらを掴もうとするとセラは
少年を見て何かに気づいたのかグレンの目の前に
手を上げてグレンを止める。
「待ってグレン君‼︎」
「なんだよセラ‼︎ お前まさか…あいつの肩持つ
訳じゃないよな‼︎」
グレンはセラに聞くと
「グレン君‼︎ あの子の左腕を見て‼︎」
グレンはセラの言う通りに少年の腕を見ると少年 は
暴走した腕をギュッと押さえながら『白き氷』を腕
に纏って触れた物を一瞬にして凍りついて塵にして
消していく『白き異常な腕』に豹変して肩には
尖った氷が刺さっていて更にはその左腕には先程の
暴走のせいだろうか、『赤い液体』がべったりと
大量に付着して白い氷や腕にタラタラと一筋の
赤い線となって異常な速さで流れていき白い氷や
腕を真っ赤に染まってポタポタと一雫、一雫が誰も
いない静かで真っ黒な研究室で微かに音を立てて
地面に落ちていく
「な…なんだ…あ、あれは……」
グレンは少年の腕に纏っている白き氷の腕を見て
まるで『人外の者』を見るように少年を見ていた。
「こコでは勝算が低イと推測スる…」
少年はそんな事を言ってグレンとセラを見て
研究所の暗い部屋から外へと走ってただひたすら
に逃げていた。
「もう‼︎ グレン君のせいでさっきの子が
逃げちゃたじゃない‼︎」
「す、すまん……俺もあいつを見て取り乱して
しまった。」
「グレン君、今は反省はいいから早くさっきの子
を追いかけるよ‼︎」
セラはグレンにそう言ってさっきの白い髪の少年
の後を追いかける。そして、セラはグレンに ある
疑問を聞いてみた。
「グレン君、さっきの子って、もしかして‼︎」
「ああ、あいつは間違いなく『X計画』の唯一
の成功例みたいだな…」
グレンは小声で呟き少年が神殿に入っていく姿を
見てグレン達も神殿に入っていくと周りは……
「こ、これは……」
グレン達は言葉を失った。
何故なら……
「グレン君……こんな事って……」
「おいおい…なんかの冗談だろ…?」
二人が神殿の中で見たものは……
『大量の血』だった。
古い人間の血や新しい人間の血が神殿の通路の
上下を赤黒一色に染まり、気味の悪い過ぎる
レッドカーペットみたいになっていた。
それは、まるで、生者を誘い、生者を喰らって
地獄に通じる悍ましい冥府の神殿と門に見えて
グレンとセラは今までにない恐怖を一瞬にして
感じ取った。
「グレン君……怖いよ……」
「セラ……」
グレンはセラを見るとセラは体をガタガタと
震えながらグレンの宮廷魔道士団のコートの
裾を掴んで波目でグレンの手を握っていた。
そんな不安そうなセラの姿を見たグレンは照れ
臭そうに自分の手をセラの頭をガシッと乗せて
ゆっくりと頭を撫でてそしてセラに不器用
ながらも言葉を紡いだ。
「セラ、さっきも言った筈だが『お前だけは絶対に
何があっても守ってやる』って言っただろ?
俺が約束破った事あったか?」
グレンがセラに言うとセラはいきなり笑い出した。
そうなセラの姿を見て、グレンは子供みたいに
不機嫌な表情をしているのに気がついたセラは
グレンに謝っていた。
「グレン君、ごめんね! グレン君が私を必死に
励まそうとしていたみたいだったからグレン君
らしくないなと思って…」
セラがグレンにそう言うとグレンは不機嫌そうに
むうぅー…と唸っていると
「ありがとうね。グレン君」
グレンはセラの言葉や笑顔を見て胸が
ドキドキしていた。
「い、いいから行くぞ!」
「あっ…‼︎ ま、待ってよグレン君‼︎」
セラは白犬のように必死に追いかけていた。
グレン達は暗き真っ赤で血生臭い道を歩き続ける
とその奥に光が見えてグレンとセラはその光に
向かって行くと二人は目の前の光景に目を
奪われた。
それはその神殿の最深部の空間を一言で言うなら、
『幻想的』、ただそれだけだった。
更に、目の前に広がった視界は白き氷の空間で
広がって更に月の光に照らされ白き氷は白く
水晶のように光輝いていた。
「き、キレイ……」
セラは言葉をこぼすとグレンは『ある物』に
気がついてセラに声をかけていた。
「セラ、あれを見ろ‼︎」
グレンが方向に視界を向けるとその白き祭壇の
上には『白き器』が祀っていた。
「あれって、まさか‼︎」
「ああ、間違いねえ…白き聖杯だ‼︎」
グレン達が白き聖杯を祀っていた白き祭壇に
近づくとグレンはある異変に気がついたのか
足を止めた。
「グレン君……?」
「誰だ…? そこにいるのはバレバレだぜ?」
グレン白き祭壇の上にが祀っていた白き聖杯の
白き祭壇に話し掛けると祭壇の下から先程の
少年が出てきたのだ。
「あ‼︎ グレン君‼︎ あの子さっきの‼︎」
セラは驚きながら少年に目を向けていた。
「お前はあの研究の…『X計画』の唯一の
成功例で生き残りだな…?」
グレンが白い髪の少年に質問すると少年は
白きフードを深く被ってグレン達に最初に
発した言葉は
「理解不能……個体二名確認…個体名は不明…
侵入者と認識しタ…今スぐにデもコノ神殿カら
立ち去ルこトヲ推奨すル…」
少年は白き氷を纏った左腕をグレン達に警戒を
しながら向けて睨みつけて警告していた。
「ま、待ってくれ‼︎ 俺達はお前と敵対する
つもりはない‼︎ ただ、お前を助けたいだけ
なんだ‼︎」
「【疑問】──僕ヲ…助ケに……?」
「ああ‼︎ そうだ‼︎ お前を保護しに来たんだ‼︎」
グレンは少年に大きな声でそう言うと少年は物凄く
青ざめた顔しながら肩をガタガタと震わせていた。
「お、おい……」
「……エラー、エラー、エラー
この感覚が分からない…理解不能…
バク修復開始する…失敗…処理不可能…
分からナイ、分カラない、ワカラナイ、
分カラナイ、分からない、分からない、
分からない、分からない、分からない、
分からない、ワカラナイ、分からない、
分からない、分からない、ワカラナイ、
分からない、分からない、分からない、
分からない、分からない、分からない
この感覚が理解出来ない…解析不能……
【回答結果】……未知…どうして…?
胸の奥が苦しくておかしい…分からない…
故障、故障、故障、コショう…?」
ワカラナイ…リカイが出来ない……ダレか…
ダれデモいいカラ…ダれカこのイタミのコタエを
オシエテほしい…
少年はただひたすらになって頭を抱えて
悶え苦しみ続けた。するとセラは優しい笑顔を
しながら少年に近づくと少年はそんなセラに
気づいて無意識に怯えて後退しながらセラに
『白き氷の魔術』を放っていた。
「おい‼︎ セラ‼︎ 危ねえって‼︎ 戻ってこい‼︎」
「⁉︎ …来るナ……くルな…」
「もう大丈夫だよ…だから、怯えないで……」
「ク、クるナァァァァァァァァーーー‼︎」
セラは少年の魔術に魔術を使わないで少年の魔術
を自らまともに受けて擦り傷を作りながらも
ゆっくりと歩き少年の前にたどり着くとセラは
少年を優しくぎゅっと抱きしめた。
「やメて‼︎ 離レてよ‼︎ オ願い、お願イダから‼︎」
少年はセラの拘束を振り解こうと幼い子供の
ように必死に抵抗していると少年の暴走した
大量の魔力が発動してセラの周囲に尖った氷が
現れてセラの背後に尖った氷の魔術がセラに
向かって刺さる
筈だった。
少年の暴走した白き氷の魔術を纏った異形の左腕の
氷はボロボロと脆く雪のように崩れていきながらも
一瞬にして塵となって崩れていった。
「セラ‼︎ 大丈夫か‼︎ 何処か怪我はないか⁉︎」
「大丈夫だよ、グレン君…?
もう、大袈裟なんだから…ね?」
セラはそう言うとグレンはセラの頬を摘み始めた。
「
『大袈裟…? 大袈裟な筈ないだろ‼︎ 他人の心配
するより自分の心配しろよ‼︎ 人助けも命あっての
ものだろ‼︎』
グレンはセラの自己犠牲な所を見るとかつて
『正義の魔法使い』に憧れた自分を思い出して
とても胸糞悪くなって嫌いだった。
『他人が助かるなら自分の事など御構い無しに
困ってる人を助けに行く自分が傷付いても誰かが
助かるなら構わない』
彼女のそんな考えが余計にグレンを苛立たせて
そんな彼女の考えを許す事が出来なかった。
「ごめんなさい……グレン君…」
「……分かってくれればいいんだ……
それに、俺も少し言い過ぎた…すまん……」
すると、少年は二人のそんな会話を聞いて
全く理解出来なかった。
自分をあんなにも強く抱きしめて『あんな言葉』
をこんな『兵器である自分』に言ったのか いくら
頭をひねって考えても全く分からなかった。
「…【疑問】…お姉さん達は…なんで、
僕みたいな兵器にこんなにも人間みたいに
優しくしてくれるの?」
少年は先程の機械の様な喋りではなく不器用
だったが人間らしく話せていた。二人に聞くと
セラは優しくて眩しい笑顔で少年に答えた。
「人を助けるのに理由なんかいらないよ‼︎
それに君が困っていたから助けたかった。
ただ、それだけだよ‼︎」
セラが少年に笑顔でそう言うと少年は初めて
だったのかセラの笑顔と言葉に戸惑っていた。
「で、でも…僕は…道具であり兵器だから…
人間の心が全く分からない……」
少年はそう自分の事を言いながらも何故かは
分からないが手を見ていると徐々に震えてきて
震えが一向に止まらなかった。
そして、体も震え出して自分は『何者なのか』
そして『何のために生まれたのか』全く
分からなかった。
少年は考えていると自分の手にセラの手が
知らないうちに乗っていた。
「大丈夫だよ…大丈夫だから…もう一人で抱え
込まないで…君がもう苦しむ必要も泣く必要も
ないんだから?」
すると少年は目からつぅぅー…と一筋の涙を
流していた。
「あ、あれ…な、なんで…? どうして…?」
少年は初めての現象で分からず戸惑いながらも
いくら涙を拭っても拭っても涙は溢れ出て来て
涙は止まる気配全くなく何故、『自分が涙を
流してるのか全く分からなかった。』
ただ、分かったのは少年は『昔に欲しかった言葉
が目の前にある』唯それだけは少年には分かった。
「もう、無理しなくていいんだよ?」
「うっ…うぁああああああああああああ‼︎」
セラが少年に言うと少年は心の抑えが聞かず
決壊して唯ひたすらに小さな子供の様にただ
泣き続けていた。
セラはそんな少年を優しく抱きしめる。まるで
母親のように最後まで少年の頭を撫でていた。
少年の気持ちが落ち着くとグレンは少年に
質問した。
「この街の現象を起こして更には外道魔術師を
殺したのはお前か?」
「ちょっと、グレン君‼︎」
セラはグレンの遠慮無しの質問に慌てながら
止めようとすると
「【肯定】……僕が殺した……」
グレンは少年の表情を見ると少年の表情は親に
怒られて暗い顔をして俯いている今にも泣きそうな
表情だった。少年は少しして顔を上げてグレン達を
見て言った。
すると、グレンは
「そうか……」
唯その一言を言った後、かなり難しい顔して
納得した顔いた。
「全く…グレン君たら……あ、私は『セラ』、
『セラ=シルヴァース』よろしくね? ところで
君の名前は?」
セラは少年に笑顔で聞くと少年は困った顔を
して俯きながらポツリと答えた。
『…………作製No.0』
「お、おい、まさか…それがお前の名前か…?」
少年はそう答えるとグレンは少年の名前を聞いて
額に汗を流して信じられないと言わんばかりの顔を
して少年を見ていた。
「しょ、しょうがないじゃん‼︎ 名前らしい名前は
これしかなかったんだから‼︎ それに今まで、此処の
研究者の人達がそう言ってたんだから‼︎」
少年はグレンに泣きながら大きな声で言うとセラが
少年の頭をゆっくり撫でながら少年を宥めていた。
「もう‼︎ グレン君‼︎ さっきからそんな事を
言ったら駄目じゃない‼︎ まだ、こんなに幼い子
を泣かせるなんて…グレン君最低‼︎」
セラはグレンの遠慮無しの言葉に流石の優しいセラ
でも我慢の限界を超えていた。それを察したグレン
はすぐにセラに謝った。
「せ、セラ‼︎ すまん‼︎ 俺が悪かった‼︎
反省したから許してくれ‼︎」
「グレン君……謝るのは私じゃなくてこの子に
謝って……」
セラは頬を膨らませてグレンに言うとグレンは
少年にすぐに謝った。
「俺が悪かった‼︎ だから、許してくれ少年よ‼︎」
「……こう言う時……どう回答すれば良いのか
分からない…」
「こう言う時はね……」
少年がそう言うとセラは少年の疑問に優しく答える
と少年は必死に謝ってるグレンにテクテクと子犬の
様に近寄って
「こ、こっちもさっきはご、ごめんね……?
グレン…お兄ちゃん…?」
少年はグレンに笑顔で笑うとグレンはそんな少年の
笑顔に感動していた。
(お、おっふ‼︎ なんなんだこの子…いい子過ぎる‼︎
なんていい子なんだーー‼︎だが…こいつは機械
みたいな片言の発音だったのに徐々に俺達の会話
を通して学習して何処にでもいる普通の人間らしく
話している……だが、これは普通に考えてあまり
にも異常過ぎる……)
グレンがそう考えるのは無理もなかった。
何故なら『目の前にいる少年』は誰にも教えて
もらってないのに、知ってるわけでもないのに
グレンとセラの二人の会話を通して一瞬にして
理解したのだとセラと少年の会話を見ていた
この時のグレンはある考えがふっと頭の中に
過ぎる。
本当に救えて良かったのか? もし、このまま
生きていても唯一の『X計画』の成功例として
他の魔術師達に捕まって『実験』や『解剖』やら
『ホルマリン漬け』にしたり更には外道魔術師達
に『人殺しの魔術兵器』として利用され続ける
苦しい人生だけじゃないか?
グレンは『純粋な少年』を見てそう無意識の
うちに考えた瞬間、グレンは自分が着ていた
礼装の胸の辺りを右手でぎゅっと握り締めて唇を
強く噛んだ。
(俺は何を考えているんだ‼︎ 馬鹿か‼︎
『救えて良かったのか?』じゃねーだろ‼︎
『救えて良かった』だろうが‼︎ それに目の前の
一人の『小さな命』を守って味方でいてやれば
良い事じゃねーか‼︎)
グレンはそう戒めるように今の考えを必死に
考えないようにしながら少年を見て複雑に
感じながら純粋過ぎる白い髪の少年の姿が
本当に神様に見えているとセラが更に話しを
進めていく。
「君が許すなら別に良いけど……でも、この子の
名前はどうしようか……?」
セラは少年の名前を必死になって考えていると
グレンはそんなセラの姿に呆れて溜息をしていた。
「セラ…名前なんて別に後でいいだろ?」
「良くないよ‼︎ 名前の方がよっぽど大事だよ‼︎
だって、さっきから思ってたんだけどこの子の事を
呼ぶ時に『君』や『作製No.0』なんて呼び難いし
何より全然、名前らしくないじゃん‼︎ これからの
呼び方に困るもん‼︎」
(これから…? 一体、どういう事…?
セラお姉ちゃんの考えが理解不可能……)
少年が一生懸命に考えているとグレンは
「やれやれ……どうやら…譲る気は全くない
みたいだな……」
グレンはセラの決心が折れないと理解するとグレン
は諦めたのか、
「分かったよ…セラの好きなようにしな」
グレンはセラにそう言うとセラは笑顔でグレンに
「さすがグレン君‼︎」
するとセラは頭を傾げながら考えているとセラは
何か閃いたのか白い髪の少年に視線を向けて笑顔
で答えた。
『……ノア…『ノア=アイゼア』ってどうかな…
グレン君?』
「ノアか……良いんじゃねえか?
セラにしてはなかなかじゃねえか?」
「ちょっと、 私にしてはってグレン‼︎
どういう意味‼︎」
セラがグレンの言葉に頬を膨らませてプンプン
と怒っていると
「すまんすまん…そんな事よりセラ。
ノアのこれからについてを話さないと
いけないんじゃねえのか?」
グレンがセラにそう言うとセラは
「あっ‼︎ そうだった‼︎ ノア君、これから君の事を
ノア君って呼んで良いかな?」
セラは少年に聞くと少年は悩んでいた。
「……もしかして、気に入らなかった?」
「こう言った時どうすれば良いのかデータが
なくて…分からない………」
少年がセラにそう言うとセラは優しい笑顔で
少年の頭を撫でながら
「少しずつでも良いから大丈夫だよ?
まずは自分の思うようにしてみたら
良いんじゃないかな?」
セラが少年にそう言うと少年はセラがくれた
『ノア』と言う名を聞いて
「ノア…ノア=アイゼア……僕だけの名前……
とっても嬉しいよ‼︎ ありがとうセラお姉ちゃん‼︎」
「はうぅ‼︎」
「セラお姉ちゃん?」
その時、セラはノアの純粋無垢な笑顔にドキッと
して頬を真っ赤にしていた。
「おい、セラ。早く話せよ? このままだと
話しが全く進まんだろ?」
「わ、分かってるよ‼︎ グレン君‼︎」
「やれやれ…本当かね……」
セラは動揺しながらも本題へ入った。
「ノア君。これからの事についてだけど…
私達と一緒に来ない?」
「一緒に…?」
「そうだよ‼︎ 一緒にいればこれからも君を守る
事が出来るから」
「でも……」
ノアは迷っていた。自分と一緒にいたらまたこの街
みたいにしてしまうのではと思いとても怖かった。
ノアの手が震えているとセラがノアの手を
握っていた。
「セラお姉ちゃん…?」
そして次の瞬間、セラは『かなりの爆弾発言』を
した。
「それに……もし、ノア君が良かったらだけど……
私の家で一緒に暮らしてみない…?」
「「え?」」
ノアとグレンの思考は停止してセラが何を言ってる
のか分からなかった。
「お、おい‼︎ セラ‼︎ 本気かよ…⁉︎」
「うん…私は本気だよ。グレン君…」
「おいおい…なんでそこまでするんだよ⁉︎」
グレンは今のセラの考えが全く理解出来なかった。
「それは……」
「ノア君にはこれからの人生は楽しくて
人間らしい生活をさせてあげたいから…」
セラが真っ直ぐな瞳でグレンにそう言うとグレンは
ため息つきながらやれやれとした顔を浮かべてノア
の顔を見て
「おい‼︎ ノア‼︎ 俺たちと一緒に来いよ‼︎
俺たちが色々と教えてやるから‼︎」
グレンは頭をガリガリと掻きながらノアに
そう言うとノアは泣きそうな顔をしながら
「僕なんかが二人の側にいていいのかな……?
幸せになっていいのかな…? 僕は兵器で人を殺す
為に作られた『殺戮道具』なんだよ?」
ノアは不安そうに二人に聞くとセラ達は
「いいに決まってるじゃん‼︎ ねぇ、グレン君?」
「たくっ……嫌ならこんな事を言わねーよ」
「全く…グレン君はツンデレさんなんだから…?」
「おい……誰がツンデレだよ、誰が……」
ノアは二人の会話を聞いているとどこか暖かい
気持ちになり、そして嬉しくなった。
「それじゃあ、行こうか‼︎ ノア君‼︎」
「……うん‼︎」
そして二人はノアを連れて白き白銀の街を
後にして学園都フェジテに向かった。
そしてこの時、誰もそしてノア本人さえも
まだ知らなかった。ノアの心には新たな感情が
少しずつとではあるが心の芽吹き始めていた。
最後まで読んでいただきありがとうございます‼︎
『死神の魔術師』と『白き大罪の魔術師』を
これからもよろしくお願いします‼︎
更新出来るように精一杯、頑張りますので応援など
よろしくお願いします‼︎( ^ω^ )