新しい最新話です。 楽しんで読んでください‼︎
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いただくと有り難いです‼︎
(心の声) 伸びろ‼︎伸びろ‼︎伸びろ‼︎伸びろ‼︎
正しさと正義の在処
グレン達は廃墟となった白い街からフェジテまで
馬車でたどり着くとセラとグレンはノアを連れて
アルザーノ帝国の宮殿の中に入って
『アリシア七世』に謁見していた。
「グレン、セラ。長期の任務ご苦労様でした。
この子が『例のproject計画』の少年ですか?」
「はい、陛下。セラが名前をつけて今は『ノア』
と名乗っています」
グレンがアリシア七世に傅きながらそう答えると
アリシア七世は玉座から立ちながらノアの近くに
寄って話してきた。
「初めましてノア君、でしたか?
私はアリシアと言います」
アリシア七世はノアに笑顔を向けて笑うと
セラの後ろに隠れてかなり警戒していた。
「ちょ、ちょっと‼︎ ノア君‼︎ どうしたの⁉︎」
「ノア‼︎ お前何やってるんだ‼︎」
グレンとセラはノアがいきなりセラの後ろに
隠れた理由を聞こうとノアを見るとグレンと
セラは怒る事は出来なかった。
何故なら………
「ご、ごめんなさい……謝りますから……
だ、だから、お願いします…許してください……
お願いします……」
ノアは小さな体を震わせて怯えていた。それは
無理も無かった。何故なら『毎日が人体実験を
されるか水槽の中に閉じ込められる』そんな毎日
だったため、ノアは人が沢山いる大きな街などは
初めてでグレンやセラ以外の人間がとても怖くて
恐怖感を感じるからだ。
ましてや、人が多い場所などは生まれて初めてで
右も左もまったく分からないノアにはどうしたら
いいか分からなかった。
それに穢れを全く知らないノアはまるで子供の
ような純粋だからだ。
するとアリシア七世はノアの頭に手を
乗せてゆっくりと頭を撫でていた。
「大丈夫ですよ。貴方に痛い事はしませんから」
アリシア七世がノアを安心させるように言うと
ノアは少し安心したようにセラの後ろから顔を
ひょっこりと出して
「本当に……?」
「ふふっ、本当ですよ?」
アリシア七世はノアに笑顔で微笑みながら頭を
撫でいた。
『…あの子がもし此処にいたら…こんなふうに
笑っていたのかもしれませんね……』
アリシア七世はさきほど微笑んでいた笑顔が
消えて俯きながら小声でポツリと無意識に言葉を
紡いでいた。するとノアはそんなアリシア七世の
様子に気がついたのかアリシア七世の側に近づき
顔を覗き込んでアリシア七世の頭を撫でていた。
「……大丈夫……?
もしかして…どこか痛いの…?」
ノアは心配そうに見ながらアリシア七世の頭を
撫でているとアリシア七世はそんなノアの優しい
言葉と聞いて手の温もりを感じてなぜなのか瞳から
涙が雫となって頬に一つ二つと頬をつたって
ゆっくりと流れ落ちていた。
『貴様‼︎ 陛下に一体、何をした‼︎』
ゼーロスが叫ぶとゼーロス達、護衛騎士達が騒ぎ
始めゼーロスはノアの首筋に鋭く尖った剣を
突きつける。
「ま、待ってくれ‼︎ そいつは何も知らないんだ‼︎
だから許してやってくれ‼︎ 頼む‼︎」
「私からもお願いします‼︎」
グレンとセラはゼーロス達に頭を下げて必死に
謝り続けたが……
「『愚者殿‼︎』それに『女帝殿‼︎』この者は陛下
のお心を乱し不貞を働いた者ですぞ‼︎ この罪人
を今、此処で粛清するのが王室のこの汚点を
注げるのだ‼︎」
ゼーロスは高らかに声をあげてグレン達や
部下の騎士達に訴えると他の騎士達は一人、
二人と同調する様に叫び始めた。
「そうだ……王室を乱した罪深き罪人に
正義の粛清をしなければ…示しがつかない…」
「ゼーロス様‼︎ その罪人に厳選なる粛清を‼︎」
「「「「その罪人に聖なる粛清を‼︎」」」
騎士達は一斉にゼーロスに膝を地につけて
ゼーロスにノアの粛清の嘆願していた。
『義は我らにあり‼︎ 正しさは我らにあり‼︎』
そして、ゼーロスはそう叫びながら剣を両手で握り
構えてノアを睨みつけて振りかざそうとすると
『やめなさい‼︎ ゼーロス‼︎』
大きな声が聞こえるとゼーロスはノアの首元で
ピタリと止める。
「何故庇うのですか陛下‼︎この者は陛下を
王室を侮辱した罪深き罪人なのですぞ‼︎」
ゼーロスはアリシア七世に必死に訴えると
アリシア七世は王室の椅子から立ち上がって
「すみませんゼーロス…本当に
大丈夫ですから……」
アリシア七世はゼーロスにそう言うとゼーロスは
納得いかない顔をしていた。
「しかし‼︎陛下‼︎」
ゼーロスは必死にアリシア七世に言おうとすると
「二度は言いません……これ以上、この話を
蒸し返すなら貴方でも許しませんよ?」
アリシア七世はゼーロスにそう言い放ち、
冷たい視線を向けて警告をする。
それをゼーロスが理解すると、ゼーロスは
アリシア七世が座っている玉座の前に膝をついて
「陛下への数々の無礼…お許しください…」
ゼーロスがそう言うとアリシア七世は涙で濡れた
頬で真っ赤になって腫れた顔を隠しながらグレン達
に労いの言葉をかけた。
「グレン、セラ。任務お疲れ様でした。ノアの
生活面などについては面倒は二人に任せます…
もう下がっていいですよ……」
「わ、わかりました陛下‼︎」
「ありがとうございます‼︎ 陛下‼︎」
グレンとセラはアリシア七世に膝を地につけてノア
の小さい手を引っ張ってアリシア七世達のいた王室
を出て行った。
「馬鹿か‼︎ お前は⁉︎ 一歩間違えていれば間違いなく
死刑だったぞ‼︎」
「今回だけはグレン君に賛成かな…死んだら何も
出来ないんだよ‼︎」
いつも優しいセラさえも声を荒げて知らないうちに
ノアを怒っていた。
「ご、ごめんなさい……」
アリシア七世との謁見後、ノアはグレンとセラに
こっ酷く怒られていた。
「分かったなら良いんだ…セラもそれで良いか?」
「うん……ノア君、もうあんな事をお願いだから
二度としないでね…?約束だからね…?」
ノアは今にも泣きそうなセラを安心させる為に
静かに返事しようとすると
「やあ、久しぶりだね。グレン?」
ノアの後ろから声が聞こえて振り返ってみると眼鏡
をかけて不気味に口元が緩ませている男性が
コツ、コツとゆっくりこちらへと歩いていた。
『ジャティス‼︎ てめぇがなんでここにいやがる‼︎
テメェは特殊な任務で遅くなる筈だったろうが‼︎』
「いや〜そこまで僕の事を考えてくれているなんて
グレンは相変わらず優しいな〜まあ、実は報告書に
書いてあった外道魔術師達が思ったほどにたいした
事が無くてね?だから、いつも通りにあっさりと
『正義執行を行えたよ』それに最近、噂になってる
『例の禁断の計画』で神の力に選ばれた正義の象徴
である彼を是非とも目の前で見てみたいと思って
いたからね?」
「意味分かんねぇ御託ばかり言いやがって‼︎
てめぇの戯言や妄言に付き合っている暇は俺達
にはねぇんだよ‼︎」
「グレン君の言う通りだよ‼︎ そもそもジャティス君
は一体、ノア君に何をさせたいの‼︎」
グレン達の質問に対してジャティスは顔色変えずに
笑っていた。
「おいおいグレン、セラ。 僕が何を考えているか
なんて最も分かりきった事を聞かないでくれよ?
僕の目的は悪への『絶対的な正義執行』…ただこの
一点しかない。しかし、残念ながら僕一人で全部の
悪に正義執行をするのは難しいし、現実的に効率的
ではない…ならば是非とも彼にも僕の正義執行を
一緒に手伝ってもらいたくてね?」
「ふざけんな‼︎ つまり、こいつを……ノアを
『戦場』に『薄汚れた世界』に出せっててめぇは
そんな馬鹿げた事を本気で言ってるのか⁉︎」
グレンは怒りに身を任せて目の前にいた
ジャティスの胸ぐらを掴み上げていた。
「当然さ。 こんな事で激怒するなんて相変わらず
甘いな…グレン? 彼の力はこの世の罪深い悪人達
を正義のもとに『裁き』、そして『粛正』する為の
力だからね?それに彼は戦場で悪を裁く戦いの中
でこそ彼の存在が光輝いて『絶対正義の執行者』に
いや、『世界の救済者』をだって……」
「ふっざけんな‼︎」
ジャティスが満面の笑みを浮かべながらノアの話
をしているとグレンはどうしても我慢出来なかった
のかジャティスが饒舌に話してる途中でありったけ
の力を拳に込めて殴りつけた。
「グレン君‼︎」
「グレン‼︎」
「ジャティス…てめぇの言いたい事は分かった……
だかな、テメェの身勝手なそんな理由でこいつを
戦場に出していい理由には全くならないだろう‼︎」
グレンはジャティスの胸ぐらを再度、掴み上げて
睨みつけて言うと
「なるほど……それがグレンの回答か……まあ、
そう言う事にしといてあげよう。だけどねグレン。
君は彼を戦場に絶対に出さないように一生懸命に
奮闘しているみたいだけどそれは全くもって意味の
ない事だと思わないかい?」
「おい……、ジャティスそれはどういう意味だ」
グレンは拳を握りしめてジャティスを殴るのを
我慢して質問した。
「まあ、その内グレンにも分かるさ‼︎ それに、
彼は僕達とは違う‼︎人間ではない‼︎彼は神に
選ばれて『兵器』で『崇高』で選ばれし神聖で
気高く聖なる存在だよ?それに彼はこの運命
からは絶対に逃げられない‼︎ グレン。君なら
分かるはずだ‼︎」
ジャティスは満面の笑みを浮かべてグレンに
言うとグレンは
「……ジャティス…歯を食いしばれよ……」
グレンはジャティスに殺意を向けて握りしめ過ぎて
血塗れになった拳をジャティスに向けて殴ろうと
すると
「グレン‼︎ もうやめて‼︎」
グレンが声がする方を見ると
「ノア……」
ノアは頬に沢山の涙をポロポロと流して自分が
思った事を必死になってグレンに訴えかけた。
「そんな怖いグレンは嫌だよ……いつものグレンに
戻ってよ……」
ノアは子供のように泣きながらグレンに訴えると
セラもノアと同調するように必死になって
グレンに説得していた。
「グレン君。もうやめて……今、ここでジャティス君
に暴力を振るっても何も解決しないよ。それに……
それはノア君の為にもならないよ?」
グレンはセラの言葉で少しだけ冷静になり、
ジャティスに視界を向けて見るとジャティスは
相変わらずの満面の笑みを浮かべている。
グレンは歯ぎしりしながらジャティスの胸ぐらを
掴み上げていた腕を下ろしてセラとノアの所に
戻っていく
「あれれ? グレン〜。もうやめるのかい?
君らしくないなあ〜?」
ジャティスはグレンの背中を見ながら顔色を
変えずにグレンを挑発していく
「うるせえ……とにかくノアに近づくな……
いいな? クソルーペ野郎」
「わかったよ。僕も君に嫌われたくないからね?
それに、グレン、僕は君となら仲良くなれると
思っているんだがね?」
「そんな事、ぜってぇにねえよ。妄想も大概に
しろ……」
グレンはジャティスに敵意を向けてノア達と一緒に
去ろうとすると
「グレン、最後に同じ理想を持つ友人として、
そして正義を夢見た同志として助言をしておくけど
彼は『正義の象徴』であると共に宿命からは何が
あっても絶対に逃げられないからね? それに、
『彼女達』がこのまま彼を絶対に見逃す訳が
ないしね?」
ジャティスはグレン達に大きな声で言っていた
みたいだが、グレン達は決してジャティスの方を
見る事はもうなかった。
そんな帰っている最中、ノアはグレンとセラに
ジャティスの言ってた言葉について質問して
いた。
「【疑問】グレン、セラ……僕は……僕は、
二人とは違うの?さっきの人が二人に言ってた
みたいに僕は人外なの……?」
ノアはまだ、人の感情を理解していないがその時、
無意識に心の奥底からとてつもなく戸惑いながら
初めて感じた感情……
それは人間の言葉で言うなら『不安』、
そして『恐怖感』だった。
もし、それが本当で二人が自分から離れて行ったら
どうしようとノアの脳内によぎったがノアはそれが
なんなのか、そしてどうすればいいのか今のノア
には全く分からなかった。
するとセラはノアに優しく抱きしめて震えながらも
言葉を紡いでいく
「ノア君はちゃんと……ちゃんとした人間だよ。
私達と同じ血の通う人間だから……ノア君は決して
人外なんかじゃないよ……」
「でも……先程話していた人間、【個体】──
ジャティス=ロウファンの回答は間違い無くて……
それに…さっきから胸の奥がおかしいんだ……」
ノアは何故セラ達がそんなにも悲しそうな
表情を浮かべているのか全く分からないが、
しかし、一つだけ分かった事があった。
それは、『安心感』だった。
セラに抱きしめてもらったおかげでノアの胸の奥
にあった不安や恐怖感が不思議と和らいで消えて
いた。
そしてノアは二人に『ありがとう…』と自然に薄く
微笑みながら二人と一緒に歩いてその場を後に
した。
グレン達は陛下からノアのお世話を任されて
一週間くらいたった。
グレンとセラは任務から帰って来てゆっくりと
自分の家の扉を開けると
「グレン‼︎ セラお姉ちゃん‼︎ 遊ぼう‼︎」
ノアは笑顔でグレンとセラの元に近づいて
セラに抱きつきながら子供のように甘えていた。
だが、残念ながらノアは人間達感情を理解した
訳ではなく街の子供達の行動を観察して意思疎通
などを解析しただけのただの表面だけの
「ノア君⁉︎ いきなりは危ないよ‼︎」
「全く……ノアお前は……」
グレンとセラがノアに呆れながらセラはノアの頭
を撫でていると
「セラ姉に頭を撫でてもらうの好き‼︎」
ノアはセラ達に笑顔で言うとセラは顔を真っ赤に
してあわあわと戸惑っていた。
「ぐ、グレン君‼︎ の、ノア君が私の事がだ、
大好きだって⁉︎」
「おい、落ち着けセラ……ノアが言ったのは
お前に撫でてもらう事って言っただろうが?」
グレンはセラの額にデコピン放つとセラは
『はうぅ……』と声を出して悶えていた。
「それにセラはいつもノアに優し過ぎるし、
過保護過ぎて甘すぎんだよ‼︎」
グレンはセラに指を指してセラに言うとセラも
グレンの言葉に反論も何もしなかった。
「うん。そうだね……確かにグレン君の言う通り
だと思う…でもね、やっぱり彼にはもっと、もっと
『楽しい思い出』や『人間としての時間』を彼にも
たくさんたくさん与えてあげたいの……そしてもっと
色々な事を教えてあげたいの……」
「セラ……」
「ごめんねグレン君‼︎ 私って大袈裟だよね?」
その時のセラの表情は夕陽に染まって眩しくて
見えなかったが、セラの声だけはとても悲しそう
だと言う事だけは分かった。
するとグレンはセラの頭を撫でながら不器用
ながらも、セラを励ましていた。
「大丈夫だセラ……そこは俺もお前と同じだ。
あいつにノアにもっと色々な事を沢山、教えて
やりたいし、それに…………」
「それに?」
「俺もお前等との時間は嫌いじゃない……」
グレンはセラに照れくさく話しているとセラは
とても嬉しそうな顔して目を輝かせていた。
「グレン君……」
「だあぁ‼︎ もうこの話しは終わりだ‼︎ 終わり‼︎
早く飯にしてくれ‼︎今日は作ってくれるんだろ‼︎」
「ふふっ、そうだね。はいはい、分かったよ。
グレン君‼︎」
セラは笑顔でグレンにそう言って台所に立って
料理を作ろうと準備するととセラの動きが止まり、
グレンに視線を向けて
「グレン君」
「なんだ……セラ?」
「この毎日がずっと続けばいいね……」
「…そうだな……」
そんな二人を見ているノアはどうして二人が
あんなにも笑っているか全く、分からなかった。
「【結果】──二人が何故、笑っているのか…
理解不能……心は分からない…だけど…
何故だろう………」
ノアはそう言って薄く笑いながら
「悪くない……」
ノアはそう言ってグレンとセラの元に行ってグレン達
と夕飯を食ベ終わった後、グレンはセリカの家に帰って
セラはノアを寝かせていた。
「報告は以上になります」
「うむ、ご苦労……」
ある屋敷である貴族が密会をしていた。
その一人はとても豪華な服を着て赤い髪の毛を
していた。
「んで、どうするんだ?」
「大丈夫です。私にいい考えがあります」
「……本当だな?」
「もちろんです。私を信じて任せてください。
陛下は我々がなんとかします」
「……分かった…では、この案件は任せたぞ…
『イヴナイト卿』……」
「お任せを」
そして貴族の男がその場を立ち去るとイヴナイト卿、
『アゼル=ル=イグナイト』はその場にいた女性に
声を掛けた。
「話しは聞いていたな?」
「はい……」
「だったら話しが早い。 今の話しを聞いていて
分かっただろうが今、『愚者』と『女帝』が
見ている『例の少年』をなんとしても我らが戦力の
駒にしてこい…今、余計な『知識』や『感情』など
の下らない『着色』が付く前にだ。お前にでも
これくらいはイグナイト家に連なる者なら当然
出来るはずだ。私を失望させるなよ? いいな?
『イヴ』?」
「分かりました……お父様」
この日を境にセラ達の楽しいそんな日常が少しずつ、
少しずつと瓦解して崩壊していく事はその時のセラ
やグレンには知る余地もなかった。
【報告】
今、新しい作品を作っています。
『ロクでなし魔術講師と死神の魔術師』、
ニ作品目の『白き大罪の魔術師』。そして
三作品目の『落第騎士と怠惰な騎士』は少し遅れる
可能性があります。
出来るだけ早く頑張ります。
本当にすみません。
そして、見て、『お気に入り』していただき
本当にありがとうございます。