魔法少女リリカルなのは 仮面ライダーを目指す者   作:epion‐mk‐5

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明けましておめでとう御座います。
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無印
第8話 動き出す災い魔法少女との邂逅


Dショッカーの残党との戦いから翌日、私立聖祥大学附属小学校の昼休み。なのは、すずか、アリサの三人は屋上に来てお弁当を食べていた。

なのは

「将来の夢、かぁ……。」

 

なのはがふと口にする。

昼前の授業で将来の夢についての話題がでたのだが、なのはは今ひとつピンとこないのだ。

なのは

「すずかちゃんとアリサちゃんは、もう決まってるの?」

 

なのはが、二人に顔を向け首をかしげる。

アリサ

「私はお父さんもお母さんも会社経営だし、しっかり勉強してあとを継ぎたいわね。」

 

アリサは胸を張って答えた。

すずか

「私は機械系が好きだから、工学系の専門職につけたらいいなぁって感じかな?」

 

すずかはアリサほどハッキリとはしていないが、おおかたの夢は決まっているようだ。

なのは

「そっかぁ、二人ともすごいなぁ。」

 

なのはは思わず感嘆の声をもらす。

アリサ

「なのはは翠屋の二代目じゃないの?」

なのは

「う~ん……それも将来のビジョンの一つではあるんだけど~、あ!っそれ以上になりたい事が一つだけできたの。」

すずか

「なりたい事?なんなの、なのはちゃん。」

 

すずかは疑問に思い聞いてみる。

なのは

「それは…」

ア・す

「「それは?」」

なのは

(はる)君のお嫁さんに成る事なの♡♡♡」

 

顔を真っ赤にし、頬に手を当てて照れながら言うなのは・・だがしかし。

ア・す

「「ちょおおおっっっと待っったあぁぁぁぁぁぁ!!!!」」

なのは

「にゃにゃにゃっ!!何っ何っ?」

 

ドアップでシンクロして待ったを掛ける二人に驚くなのは。

アリサ

「何っ?じゃないわよ。こればっかりはなのはでも譲れないわよ。

(まさ)は私と結婚してバニングス家のお婿さんに成って一緒に会社を継いで貰うんだから。」

すずか

「ダメ!!。いくらなのはちゃん達でもそれだけは絶対に譲れないよ!!。

将君は私と結婚して大きな家に住んで猫達に囲まれて一緒に幸せな家庭を作るの。」

なのは

「にゃ~ダメ!玄君のお嫁さんはなのはなの!アリサちゃん達でもこれだけは絶対絶対に譲れないの!!」

 

普段は仲が良い三人娘も想い人の事になるとケンカもしばしば有る。結局昼休みが終わるまで言い争いは終らなかった。

 

 

 

同時刻喫茶店COLでは

 

はやて

「っアカン!将君は私と結婚して大家族に囲まれた幸せな家庭を築くんや~!」

藤兵衛

「は、はやてちゃん。イキナリどうしたんだい大声なんかだして?」

はやて

「? よう解らへんけど、そう叫ばなぁアカン気がしたんや。」

藤兵衛

「??」

 

訳が解らんと首を傾げるはやてに藤兵衛。また将玄の通う小学校でも束が似た様な事を叫んで将玄のアイアンクローを喰らっていた。

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

その日の夕刻、将玄は道場に足を運び、大人の姿でズラリと並んだ鉄塊で出来た人形で特訓をしていた。

将玄

「はあ~~飛燕連脚!空炎掌!獅吼爆炎陣!!」

 

将玄の蹴りを打ち込み1、2発めの蹴りで人形を浮かせて更に左手で人形を掴み懐に炎を纏った右拳、空炎掌を叩き込みすかさず灼熱の獅子を模した闘気を放ち将玄自身が敵に突撃、ドーム状の火炎の爆風で追撃すると鉄塊で出来た人形が周りの人形を含めて跡形も無く燃え尽きていた。

まだ他に残っている人形を破壊する為に突撃すると。

将玄

「うお~~昇竜拳!竜巻旋風脚!波動拳!!」

 

一気に人形の真下まで沈み込んだ態勢からアッパーカットと膝蹴りを繰り出し上空に飛び上がり、宙に浮き上がった人形を竜巻のように回転しながら連続して回し蹴りを放ち、着地と同時に右腰側に両手を組み合わせその手の中から青白い塊ができ前に突出すと気弾が放たれ蹴り飛ばされた人形に命中し木端微塵に壊れた。

赤雷

「・・最後に放ったあの爆炎、炎の使い手である俺よりも威力があるぞ。」

麗朱

「それに加え並行世界だったか?他の格闘流派の技も自分の物にして我々よりも遥かに強くなっておる。」

黄純

「・・・こいつには限度って物がないのか?」

 

特訓を見ていた赤雷達は三者三様の感想を口にしていた。

赤雷

「異世界に悪の組織か、世界が違っても悪党のやる事は皆一緒かよ。」

黄純

「しかも此処にも来るみたいな話だろ、傍迷惑な話だぜ・・・黄純ご立腹。まっ頑張れよ将玄、応援はするぜ。」

麗朱

「何他人事みたいに言っている、我々も協力するのだからしっかりと鍛え直すぞ。」

赤・黄

「「・・・へっ!?」」

 

麗朱さんの言葉に二人は気の抜けた声が出てきた。

麗朱

「将玄君の言ってる事が事実ならDショッカーの残党がまだ生き残っている上に此処に攻めて来る可能性が高いのだ、戦い方次第では生身の我々だけでも魔物や怪人を倒せるのだ地獄を見る覚悟をしておくんだぞ。」

 

麗朱の地獄宣言に二人は死を覚悟した瞬間だった。

一方将玄はそんな事には目もくれず新しいタイプの藁人形を用意してた。その藁人形は6mもある熊の形であった。

将玄

「天命、熊犬モードに変身だ。」

天命

「御意」

 

天命はそう言うと将玄の身体が光だし徐々に縮んでいき白い体毛に虎毛模様の入った秋田犬になっていた。

ポチ

「話には聞いてたけど本当に魔法なんてもんがあったんだな。ってかアレは止めなくていいのか?」

将玄

「麗朱さんは二人の師匠だから問題無いだろ、まぁなポチ見ててくれよ。・・いくぞ、これが人食い熊赤カブトを倒した犬の銀とそのボスで銀の父親リキが使っていた奥義だ。」

俺は藁人形に向かって駆け出してそのまま飛び上がって体を縦に回転させつつ突っ込み、回転の力で牙にすさまじい切れ味を与える奥義その名も。

将玄

「絶・天狼抜刀牙だー!!」

 

将玄は縦に回転していた体を横にして藁人形の首に当たり人形の後ろに着地し人形を見ると人形の頭が吹っ飛んで・・・・・いなかった、3/2までしか切断できていなかったのだ。

将玄

「・・チッ魔力や気で強化しない状態ではこれが限界か。

流石は一子相伝の奥義と言ってただけはあるな、この技を取得できたボスと銀がどれだけ凄いって事がよく分かるぜ。」

ポチ

「スゲェな、支柱の竹を回転の勢いを付けた牙だけで切れているぞ。」

将玄

「ああ、だが最終目標は本物のヒグマの首の切断できる事だ。

ポチにも取得してもらうつもりだから。」

ポチ

「俺も!?」

 

将玄の言葉にポチは目を見開いて驚いた。

将玄

「無茶難題を言っているのは充分承知だ。だがこれは必ず必要になる日が来る。」

ポチ

「なぜそう言いきれるんだよ?」

将玄

「赤カブトの話には続きがある。赤カブトを倒してボスが銀に総大将の座を渡した直後、突如現れた死神博士ことイカデビルと戦闘員が赤カブトの遺体を電光石火の速さで回収して行きやがったんだ。

あいつ等は赤カブトを素体にした新たな怪人を必ず造り上げたはずだ。だが最終決戦でもそれらしき怪人は出てこなかった。」

ポチ

「それは実験に失敗したからじゃ無いのか?」

 

ポチは単純に実験が上手くいかなかったのだと思った。

将玄

「気になって崩壊後の基地の地下実験室を調べて分かった事がある。原型が分からない位にバラバラになった怪人の死体と10人弱の科学者らしき血塗れに引き裂かれた白衣だけが残されていた。」

ポチ

「らしきって如何言う事だよ?」

将玄

「身分IDカードが付いた千切れた白衣の数と十数本残った指のDNAが一つも一致しなかったからだ。何より怪人の死体の頭部らしき部分の中から隕石誘導装置の残骸が出てきたんだ。

つまりイカデビルは、死神博士は怪人になった赤カブトに喰い殺されたんだ。」

ポチ

「ま、マジか・・・仮にもその死神博士は蘇らせてくれた恩人みたいなもんだろ。」

 

ポチはその最悪な結果に酷く狼狽していた。

将玄

「赤カブトが人間に対してそんな感情は無い、銀に聞いた話じゃあ赤カブトは銀を鍛えたマタギに頭部を撃たれて右目を失った事で人間に対して強い憎しみがあるが故に怪人でも元人間であるなら殺す対象だったんだよ。また脳に損傷を受けたことで驚くべき変化が起こり、冬眠もしなくなった上に成長が止まらなくなり異常に巨大化したって言ってた。

実際に俺も赤カブトを見たが俺の見立てでは全長は推定10メートルで体重は約5トンはくだらないだろうよ。」

ポチ

「本当にソイツは熊かよ、悪魔か化け物じゃないのか。」

 

赤カブトの脅威にポチは身震いしていた。

将玄

「赤カブトは地元の人間達からは魔王と恐れられていたがな、だがその称号は決して伊達じゃなかった。

奴の牙城に踏み込んだ時に二子峠のボスの座を狙う狂熊を一撃で頭が粉砕し、仲間の赤虎が命を引換にした特攻によって残った左目を破壊されるがその強さは変わらず、爪牙を振り回すことによって数分で200匹の犬達を葬った。しかし、囮となったジョンと赤目達の援護による隙を突き脊柱起立筋をボスと銀の抜刀牙で切断され、さらに現れた年寄りのマタギに猟銃で数十発撃たれてやっと死んだんだ。」

ポチ

「ん?赤カブトは銀って(オトコ)が倒したんじゃないのか。」

将玄

「この話はまだ終わって無かったんだよ。一度は確かに死んだが恨みと執念だけで息を吹き返し、瀕死の状態でマタギの猟銃を破壊しボスも致命傷を負わされた、俺の見様見真似の抜刀牙で赤カブトの注意を逸らした隙に銀が正面からの絶・天狼抜刀牙によって首を切断され、遂に絶命したんだ。」

ポチ

「・・恐るべき執念、正に魔王だな。」

将玄

「ああ、そして赤カブトはきっと何処か別の世界で新たな牙城を必ず造り上げいるに違いない。奴は誰にも頭を下げない上に狡猾で残忍な熊だ、再び俺達人間や自分を殺した銀達に復讐する機会を窺っているはずだ。

(奴によって多くの仲間達がボスが命を失った。いや銀達の世界だけじゃない、色んな世界でも仲間達が命の懸けて守ってきた大切な世界や人たちの笑顔を守り通すんだ。だからこそいざという時の為に力と技を身に付け強くならないといけない)」

 

俺は新たな戦いの予感を感じながら修行に打ち込んでいった。

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

夕方になり俺は麗朱さんの特訓によって悲鳴を上げている赤雷さん達を背に訓練を切り上げて荷物を片づけに一度家に帰ると直ぐにはやてちゃんの家に向かい丁度はやてちゃん家の前で藤兵衛さんがはやてちゃんを送っている所に出くわした。

家に入り暫くして夕食後になのはちゃんからメールが届き開いて見るとどうやら塾に行く途中で傷ついたフェレットを拾ったと書かれていた、そのフェレットをどちらの家で飼うかで相談しているみたいで俺やはやてちゃんの方で飼えないかとメールしてきたようだ。確かアリサちゃん家は犬屋敷だし、すずかちゃん家は猫屋敷だから俺達に白羽の矢が立った訳か。

しかし夕方か・・赤雷さん達が悲鳴を上げていた時間帯に謎の念話が聞こえていたが、悲鳴の一部だと思って無視していたが流石に考え過ぎだろう。

はやて

「フェレットかぁ~、犬やったら飼うても良かったんやけどなぁ~」

将玄

「俺も両親が留守中に勝手な事は出来ないしな。」

 

俺達は心苦しくも無理だとメールを送って数十分後、どうやらなのはちゃん家が飼う事が決定したようだ。

俺はフェレットの居住か決まったの確認できたのではやてちゃんにお別れを言って家に帰った。

家に帰ってから俺は異世界の旅の事を小説に書き綴っている、今丁度俺が初めて零児さん達と出会い戦った時の話を書いていたらまた念話が聞こえてきた、どうやら俺の気のせいなんかじゃ無かったって事かよ、短い休息だったなマジで。

俺は気持ちを切り替え直ぐにリニスに連絡を取り警戒するように知らせて箒さん達の警護を任せ、赤雷さん達にも連絡して万が一の時ははやてちゃんを守ってもらう様に頼みこんだ。

外に出た俺は変身魔法を解除し大人の姿に戻ると突如オーロラからバイクが出現するも何の躊躇も無く颯爽と跨ると携帯が鳴りだした。

将玄

「はいもしもし、士郎さんどうしたんですかこんな時間に?」

士郎

「実はさっきなのはが家を飛び出して行ってな。」

将玄

「なんだって、本当ですか!(なんだってこんなタイミングで、まさかあの念話の声が聞こえて!)」

 

俺は一抹の不安がよぎった、俺ほどではないがなのはちゃんもまたかなりの魔力保持者なのが俺のデバイス天命を通して分かっていたから。

将玄

「士郎さん動物病院の場所を教えて下さい、なのはちゃんはそこに向かってるはずです。」

士郎

「分かった。場所は●●●●通りの●●●の所だ、なのはの事を頼んだよ将玄君。」

将玄

「分かりました士郎さん、なのはちゃんは必ず守ります。」

 

そう言いうと俺は電話を切り、バイクを走り出して数分後、桃色に輝く魔力光が天高く伸びていくのが見えた。

 

将玄

「あれはまさか!今助けに行くぞなのはちゃん。変~身っバンデ!」

 

俺はバイクを走らせながら仮面ライダーに変身し夜の街を駆け抜けていった。

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

なのは

「リリカルマジカル、ジュエルシードシリアル21……封印!」

 

私、高町なのはは今日の夕方アリサちゃん達と塾に向かう途中で助けを求める声が聞こえました。アリサちゃん達は聞こえてなかったが私には聞こえてくる声に導かれ行くと傷ついたフェレットに出会い動物病院に預けたその夜に、誰かに呼ばれる声に誘われて私は夜の街を走っていた。普段ならすぐにバテてしまうのに、今は走り続けることが出来た。あのフェレットさんがいる動物病院に着いたとき、そこにいたのは逃げ回って私に話してくる喋るフェレットさんと黒くて大きな怪物だった。

私は喋るフェレットさんを抱えてまた走る、其れを追いかける怪物。このままだとあの怪物は町を破壊しちゃうとフェレットさんが教える、如何したらいいのか尋ねるとフェレットさんが付けていた首輪の玉、レイジングハートを渡してフェレットさんが言うにはこれで魔法の力が使えると一緒に呪文を唱えると魔法の杖と学校の制服をアレンジした衣装が出てきたの。

フェレットさんが言うには自分だけの呪文、始動キーを唱えるとあの怪物を封印できると言って何とか頑張ってやってみたら、あの怪物はXXIという数字が書かれたひし形の石になってフェレットさんに言われてそのまま杖を近づけると杖の中に封印されちゃったの。

なのは

「あれ?・・終わったの?」

フェレット?

「はい、貴女のおかげで・・・・・・ありがとう」

 

そう言うとフェレットさんは気を失っちゃったの、私はすぐにフェレットさんを抱き上げたその時

黒い怪物

「Guwooooooooooo!!!!!」

なのは

「っえええ!!!!」

 

さっきの黒い怪物が違う所から出て来たの!なんで!何でまた出てくるの!いや来ないで!!

 

突然の事で私は何にもできずただ混乱して向かってくる怪物に何も出来ず思わず目を瞑って蹲っていたその時バイクの音が聞こえ私の傍を横切った感じがしたの。

 

 

ファイナルアタックライド…バ・バ・バ・バンデ

 

???

「ライダァァーーディメンションキィィック!」

 

 

目を開けて見ると空中で白いヒーロー見たいな恰好した人が金色のエネルギーの壁と黒い怪物を蹴り抜くと怪物が爆発してさっき封印したジュエルシードって言う石が粉々に砕け落ちていたの。

これが私と仮面ライダーさんとの初めてで忘れられない出会いだったの。

 

 

 




また1年間よろしくお願いします。

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