魔法少女リリカルなのは 仮面ライダーを目指す者 作:epion‐mk‐5
束ちゃんからデバイスを貰ってからは鍛練場所が公園から束ちゃんの神社の裏に変わった。
それは勿論、武道だけじゃなく魔法の練習もする為だ。なのはちゃんにはしばらくは友達と勉強するから公園には行けないって言ったら怒っていたけど何でだろう?
今日ははやてちゃんの病院受診の日で俺と赤雷さんで行く予定だったのだが、赤雷さんに急に用事ができた為、赤雷さんの代わりの保護者が来る事になったんだけど。
はやて
「遅いな~赤雷さんの代わりの人。」
将玄
「約束の時間15分も過ぎてるよ。」
そう代わりの保護者が遅刻しているのだ。昨日の電話では問題無いって言ってたはずなんだげど。
???
「お~い、わりぃわりぃ遅くなっちまったぜ。」
声のする方に顔を向けると、黒のランニングシャツに青いジーパンを穿いた青年が走っていた。
将玄
「
はやて
「将君の知り合いなん?」
将玄
「赤雷さん経由で知り合ったんだけどね。」
彼の名は鳥居 藍朓、赤雷さんとは同じ道場の同門で【空の藍朓】の異名で門下生からは慕われているが、昔は手の付けられない不良でその道からは【地獄の藍朓】と恐れられていた。
今は黒髪だがその当時は金髪に染めて髪を逆立ていたのだ。(ドラゴンボールの孫悟空の超サイヤ人みたいな頭をイメージ)
藍朓
「話は赤雷から聞いてるから付き添いは任せろよ、将玄とは色々と話がしたかったからな。
そこのお嬢ちゃん、俺は鳥居 藍朓だよろしくな。」
将玄
「藍朓さんありがとうございます。」
はやて
「よ、よろしくお願いします。それから私は八神 はやてです。」
簡単に自己紹介も済ませて俺達ははやてちゃんのかよう海鳴大学病院に急いだ。
病院に着いて、受付も済ませ何とか間に合ったようだ。
はやてちゃんの順番が来るまで藍朓さんの話をしていた。
将玄
「そういえば藍朓さん、昔は手の付けられない不良だったって言ってたけど、よく更生できましたね。」
藍朓
「お師匠さん達のおかげだけどな。それにな、俺はある事情で人をまったく信じられずにいたんだ。人を信じたら何時か必ず裏切られるって心が拒絶していたんだ。
そんな俺の心を救ってくれたのがおやっさんに、忍空を通して信じる事の大切さを教えてくれたお師匠さんや仲間達がいたから俺は更生できたんだ。」
おやっさん達の事を話す藍朓さんは本当に嬉しそうな顔して語る。魔法の練習が一段落したら俺も赤雷さんに頼んで教えてもらおうかな?
???
「おまたせはやてちゃん、将玄君達も診察室の中に入って大丈夫ですよ。」
はやて
「は~い石田先生、ほな行こか将くん藍朓さん。」
はやてちゃんの担当医師の石田 幸恵先生だ。あまり治療に進展のないはやてちゃんを何かと気にかけ、治療以外のプライベートでも連絡を入れている優しい先生だ。
石田先生
「足の麻痺以外はとりあえず問題無しね、あまり進展は無いままか。
けど決して諦めちゃだめよはやてちゃん、必ず原因を突き止めて治してあげるからね。」
はやて
「はい!石田先生、私には将君や皆がおるから大丈夫や。」
嬉しい事を言ってくれるはやてちゃんに皆から笑顔がでてくる、そんな風に和んでいたら。
『『『キャアアアアアーーーーーー!!!!!!』』』
突然病院の外から絹を裂くような大勢の悲鳴が絶叫した。
藍朓
「な、なんだおい、一体何が起きたんだ!!」
将玄
「・・・またか。」
はやて
「・・・またやで。」
石田先生
「はぁ~またですか。」
藍朓
「またって、知ってるのかこの悲鳴の原因をよー?」
俺達三人が当たり前の様に振る舞ってる事に疑問をぶつける藍朓さん。
将玄
「まぁ行けばわかりますよ藍朓さん。」
俺達は藍朓さんを連れて現場に向かって行った。
そこには新人のナースさんが数名に筋肉マッチョが白衣を着たお医者さんに、長髪で金色に染めていて、男なのに口紅も塗っており、ヴィジュアル系を思わせる姿をした虚弱体質な男性が花壇に倒れていた。
医者
「こら~~~
何度も言ってんだろうが、自殺なら
お前のせいでこの病院の利用患者が3割も減ってんだぞ。」
とても医者の発言とは思えない事を言い出したぞ。まあ気持ちは分かるが。
黄純
「ウ、うるせぇ・・・、でっかいお世話だ・・ゴリラやぶ医者・・・。
俺の命だ・・・どこで死のうが俺の自由だ。」
ユラリと何事も無かった様に立ち上がったよこの人。屋上から飛び降りたって言ってたのに、いかに柔らかい土の上に落下しているとはいえこの人自身頑丈な身体をしているようだ。
そのままフラフラしながら歩き出してこっちにやって来た。黄純と呼ばれた人は虚ろな目をして歩いていると藍朓さんが前に出てきた姿を確認すると、正気に戻ったかの様に驚いた顔していた。
黄純
「あ、あい・・ちょう・・」
藍朓
「黄純、お前どうしたんだよ・・この荒れようは一体。本当に
黄純
「・・・・・・」
黄純さんは何も答えずに藍朓さんを通り過ぎて行った。
藍朓
「黄純まt「今頃のこのこ現れて・・・ほっといてくれ、一人にしてくれ。」・・黄純。」
藍朓さんは黄純さんが見えなくなるまでその姿を見続けていた。
石田先生
「藍朓さんは黄純さんの知り合いだったんですか?」
藍朓
「知り合いなんてレベルじゃねぇ、同じ道場の同期で一緒に修行した・・・大事なダチなんだ。」
将玄
「ええっ、てことはあの人も空手家ですか?」
はやて
「嘘やん、あんな弱っちそうな身体で運動なんて出来へんやろ。」
はやてちゃんの言いたい事はわかるが、ストレートに言いすぎだよ。
藍朓
「昔も強い方ではなかったがあそこまで酷くは無かったぜ。それに黄純は空手家じゃなくてピアニストだ。」
石田先生
「そうなんですか?でもこの間はリストカットして運ばれてましたけど。」
藍朓
「何だと、手はピアニストの命だとあれ程言ってた奴が・・・手を傷つけた・・だと。」
藍朓さんは黄純さんが手を自分の意志で傷つけた事に驚きを隠せないでいた、まあ無理もないけど。
けど黄純さんがピアニストってのは
将玄
「藍朓さん、おやっさんの店に行きましょう。もしかしたらおやっさんが何か知ってるかもしれませんよ?」
はやて
「そうやね、ここでウジウジ悩んでもしゃあないしなぁ。」
藍朓
「・・そうだな、此処で考えるよりも断然いいか。
うっしゃあそれじゃCOLに急ぐぜ将玄にはやて。」
藍朓さんはそう言いながら1人COLに向かって走って行った。
将玄
「藍朓さん待t・・って行っちゃった。・・仕方ない石田先生、すみませんが介護タクシー呼んで貰っていいですか?」
石田先生
「ええわかったわ。藍朓さんと黄純さんの事よろしくね将玄君。」
はやて
「石田先生ありがとうございます。」
俺達は先に向かった藍朓さんをタクシーで追いかけて行った。
そして俺達がCOLに到着し、中に入ると赤雷さんと藍朓さんが一緒にいる所を見つけた。
将玄
「おやっさんただいまー、あっ赤雷さんも来てたんですね。藍朓さん置いていくなんてひどいですよ~。」
藤兵衛
「何!藍朓、お前将玄君達を置いて先に帰ったのか。」
藍朓
「い、いや、てっきり後ろから付いて着てるものと。」
はやて
「藍朓さん私は車イスやで、将くんは私が怪我しない様にってタクシーを使うて来たんよ。
はいおやっさん、これ領収書。」
はやてちゃんはタクシーの領収書の紙をおやっさんに渡し、皆のいるテーブル席に一緒に移動した。
赤雷
「藍朓、はやてちゃんは車イスだから俺達の様に早くは来れないぞ。慌ててたのは見れば分かるが一体どうしたんだ?」
藍朓
「ああ、実は病院で黄純の奴にあったんだ。」
赤・藤
「「!!!」」
藍朓
「姿が昔の面影も無いぐらいに変わっちまってて、しかも病院で飛び降り自殺までしてやがった。
忍空で鍛えてたお蔭で怪我こそしてたが、命には別状は無かったみてぇだったけどよぉ。
周りの話じゃあ1回だけじゃねぇんだ、何度も飛び降りやリストカットを繰り返して入退院してるって言ってやがったんだ。おやっさん、黄純に何があったか知ってたら教えてくれ!」
藍朓さんは凄い勢いでおやっさんに頼んでいた。それたけあの黄純さんが変わってしまった事が気になってしょうがなかったんだな。(それでも保護者の責任を投げ出す行為は許されないけど。)
藤兵衛
「・・藍朓は知らなかったのか。・・・藍朓、黄純には水奈ちゃんって婚約者がいた事は覚えているか?」
藍朓
「覚えてるよ、黄純が自分の命より大事な
藤兵衛
「その水奈ちゃんが、半年前に亡くなったんだ。だが黄純の不幸はそれだけでは終わらなかった。
その時水菜ちゃんのお腹には妊娠4ヶ月の赤ちゃんがいたんだ。」
俺とはやてちゃんは驚き、藍朓さんはその言葉に絶望な顔をし、赤雷さんは悲痛な顔して聞いていた。
藤兵衛
「黄純が戦争で傷ついた戦災孤児や人々の心を癒す為にピアノを聞かせに世界中を飛び回っていたのは知っているな、その時黄純は水奈ちゃんに会いたくなって現地に招待してその帰りに悲劇は起こったんだ。
現地ガイドが道を誤って地雷原の場所に行って、車ごと木端微塵に吹き飛んだんだ。」
藍朓
「そ・・そ・・そんな、なんで・・なんで黄純達がそんな理不尽な目に合わなきゃならないんだーーーー!!!!!」
藍朓さんは黄純さんの身に起きた不幸を、まるで自分の事のように怒り・悲しみ・悔しさをテーブルに思い切りぶつけた。(テーブルは凹んだ上に支柱は歪んで使い物にならなくなった。)
藍朓
「おやっさん!!俺は今から黄純の家に行くぜ。
行って何時までも過去を引きずっている黄純を一発ぶん殴って目を覚ましてやるぜ。」
藤兵衛
「待て藍朓、黄純の家はもう引き払われていて海鳴市にはいないぞ。」
藍朓
「なんだって、水奈さんの思い出が詰まっているあの家を手放したのか!」
今にも飛び出して行きそうな藍朓さんだが、おやっさんの言葉にさらに驚いていた。
藤兵衛
「黄純は今は隣の遠見市に引っ越してマンションの最上階に住んでいると麗朱から場所を聞いているから俺のジープで案内してやる。
赤雷、すまないが留守番を頼むぞ。」
赤雷
「わかった。おやっさん、藍朓と黄純を頼みます。」
将玄
「待っておやっさん、僕達も連れてって下さい。」
急いで出かけようとした藍朓さん達に待ったをかけた。
藍朓
「将玄悪いがそれはできねぇ。これは俺達の問題なんだ、それに黄純がお前たちの話に耳を貸すとはおもえねぇ。」
将玄
「藍朓さん、僕よりもはやてちゃんの方が黄純さんに言いたい事があるんです。」
そう言ってはやてちゃんを見ると、普段は見せない真剣な顔をしていた。
はやて
「おやっさん、私も連れて行って下さい。黄純さんの止まった時間を、ガツンと言って動かさなぁアカンのや。」
藤兵衛
「・・・わかった、一緒に連れてってやる。藍朓、将玄行くぞ。」
俺達はおやっさんのジープに乗って黄純さんのマンションに向かっていった(その途中俺の家に一度寄って貰った)。
遠見市はおやっさんの店から車で約30分の時間で着いた。
藤兵衛
「此処が麗朱が言ってたマンションだ。」
藍朓
「・・思ってたよりも良い場所に引っ越したんだな。」
将玄
「けど、でかいマンションですけど何階くらいなのかな?」
はやて
「まさか此処から飛び降りをする為に、引っ越したんやないよなぁ~?」
はやてちゃん、いまのは冗談じゃすまないよ。ありえそうで怖いから。
藤兵衛
「と、とりあえず中に入ろうか。ここで考えてもしょうがないからな。」
将玄
「そ、そうですね。」
はやてちゃんの一言に不安を覚えるが、おやっさんに促されて俺達は黄純さんの居る最上階に足を向けエレベーターに乗り、最上階のドアが開いた瞬間。
『ゴォラァァァァァァぁぁぁぁぁ~~~~
この自殺マニア!!帰って早々リストカットか~、お前のせいでこの最上階フロアの住人は皆いなくなっちまっただろうが~~~!!
それから家賃3ヶ月もまだ払って無いんだぞ!死ぬなら家賃を払ってかにしろ~。』
エレベーターから出ると開いたドアから怒鳴り声が聞こえ、慌ててドアの開いた部屋に駆け込むと、楽譜が散乱しているピアノの所でリストカットして血に染まった鍵盤に頭を伏せて倒れている黄純さんに、このマンションのオーナーらしき中年女性がいた(姿は〇魂のお〇勢さんによく似てるが、髪型は普通のロングヘア)。
藤兵衛
「黄純、生きてるか!!」
藍朓
「黄純、しっかりしろ!!」
はやて
「あのすいません、救急箱を持ってきてもろうて貰えないでしょうか?」
女オーナー
「あのバカタレの知り合いかい?しょうがないねぇ、持って来てやるからあの自殺マニア死なせるんじゃないよ。」
おやっさんと藍朓さんは急いで黄純さんの手首をタオルで止血し、ベットまで運び腕を頭より上にする様に横に寝かせ、その間にはやてちゃんが女オーナーさんに救急箱を取りに行ってもらい、女オーナーさんは戻って来ると黄純さんの手首をあっという間に応急処置してしまった。
どうやら黄純さんの手当を何度もした事があって慣れてたそうだ、黄純さんの事で一息ついた所で俺達は自己紹介をしたら女オーナーさんの名前は寺田 綾乃というそうだ(〇魂のお〇勢さんの本名と同じだった)。
黄純
「う・・ううっ此処は?」
藍朓
「黄純、良かった気が付いたのか。」
藤兵衛
「黄純、心配したんだぞ。」
黄純
「藍朓・・・それに・・おやっさん?」
黄純さんが目を覚ました事に俺達は一安心した。
綾乃
「やっと目を覚ましたかい、取り敢えずここにいる連中に礼をいっとくんだね。」
女オーナーこと綾乃さんがそう言うと、黄純さんは自分の腕を見て何があったのか理解したようだ。
黄純
「・・・何で・・助けたんだよ、余計な事すんじゃねぇ!!」
全員
『!!!!!』
黄純さんの突然な大声と怒りの形相に俺達は驚いた。
黄純
「あのまま死なせてくれた方がよかったのに、誰が助けろっていったよ!!」
綾乃
「アンタってバカは、いい加減にしろ!!
心配して来てくれた友達に何て事を言うんだい。」
黄純
「・・もう俺には心配される資格なんて無いんだよ。
大切な
黄純さんはそう言うと棚にあった写真立てに黄純さんとボブカットに顎の右側にホクロがある女性が写っていた。
藤兵衛
「黄純、やっぱりあの事を気にして・・あれは決して黄純のせいなんかじゃない、事故だったんだ。」
黄純
「違う!!俺が殺したんだ!・・・俺の我儘が・・水奈を・・・生まれるはずだった俺達の子供を。
俺が・・あんな我儘を言わなければ。
俺は生きてちゃいけないんだ、死んで水奈達に償わなくちゃならねぇんだ。」
黄純さんはきっと水奈さんが亡くなってからずっと自分を責め続けてきたんだ。
そうしないと自分を保てないぐらいに。
藍朓
「黄純おやっさんの言うとおりだ、水奈さんだってお前の事を恨んでなんかいないはずだ、そんなに自分を責めんじゃねぇ。」
黄純
「うるせぇ、責めちまうんだよ!!知ったような口を聞くな。
親や親戚にも捨てられた情けないお前に、俺の何がわかるんだよ!!」
将・は・綾
「「「!!!」」」
黄純さんの発言に耳を疑う言葉が出てきた、藍朓さんが親に捨てられたと。
そういえば藍朓さん、ある事情で人が信じられないと話してたのは親に捨てられ、裏切られたからだったのか。
この言葉は禁句だったのだろう。鬼みたいな顔して藍朓さんは黄純さんの胸倉を掴み今にでも殴りかからんとしていた。
藍朓
「何だとごらぁ、もういっぺんぬかしてみやがれ。」
黄純
「・・へっ・・・殴りたきゃ殴れよ・・・いつでもサンドバッグになってやるぜ・・」
黄純さんはまるで殴ってくれと言わんばかりに藍朓さんを挑発してる。
藍朓さんもまるで何もかも諦めたような顔をした黄純さんに毒気が抜けて気たのか?だんだん落ち着いてきたのか、顔の表情が何時もの様に戻っていって手を放した。
藍朓
「・・殴らねぇよ。お前が俺の大事なダチだから。
それによ、俺は血の繋がった親以上に大切な物をお前たちから教えてもらったんだ。」
藍朓さんはそう言うとはやてちゃんの所に来て。
藍朓
「俺以上に黄純に言いたい事がある嬢ちゃんがいるみたいだからこの子に説教してもらえ。」
そして俺とはやてちゃんを見た。後は頼むとその目で訴えてるのが解り、はやてちゃんの車イスを押して黄純さんの前にきた。
はやて
「初めまして、私は八神 はやてって言います。」
将玄
「僕は防人 将玄です。黄純さんまずは自己紹介から始めましょうか。」
黄純
「・・・・」
藤兵衛
「黄純ちゃんと自己紹介しろ、子供でもできる事だぞ。」
黄純
「・・・司馬 黄純だよ。」
俺達が自己紹介したが黄純さんは無視をしてたが、おやっさんに注意されてやっと自己紹介した黄純さんだった。
黄純
「それで、俺に何の用だ?」
はやて
「いつまでも現実から逃げとる黄純さんを説教しにきたんや。」
黄純
「何?」
はやてちゃんの言葉にさっきまで無気力な顔が僅かに動いた。
はやて
「黄純さん、確かに大切な人が亡くなって悲しいのはようわかります。
そやけど、世の中には黄純さん以上に辛い思いしても笑顔で頑張っとる人だっておる人を私は知ってるで。」
黄純
「・・・」
はやて
「けどなぁそれで自殺していい理由にはならん!〈死んで罪を償う〉聞こえはええみたいに思えても結局は現実から目ぇ背けて逃げとるだけやぁ!」
黄純
「・・・ㇾ」
はやてちゃんは今、心の底から怒っている。同じ様に大切な人を亡くしたはやてちゃんだからこそ、自分の殻に閉じこもっている黄純さんにかつての自分を重ねて見ているかもしれない。
はやて
「水奈さんの為・・ちゃうな黄純さん、黄純さんが自殺なんて凶行に走らせとるのは水奈さんの為やなくて水奈さんの
黄純
「・・マレ」
はやて
「自分が苦しんでいるのも、心を閉ざして逃げてるのも、自分がこないに弱ゎなったしまったのを全部水奈さんのせいにして逃げとるだけや!!」
黄純
「ダマレェェェェ~~~!!!!」
はやてちゃんの言葉に耐えられなくなった黄純さんが大声を上げた。
黄純
「黙って聞いてれば好き放題言いやがって、何にも知らないくせに、俺の倍も生きてない
人の心を土足で踏み込む様な
はやて
「ッッッッ!!!!」
黄純さんの心のない言葉にはやてちゃんが今にも泣きそうな顔をしていた。
将玄
「黄純さん!!あn「「この馬鹿野郎!!!」」「がはっ!!」っうぇ!?」
俺が怒って黄純さんを殴りに行く前におやっさんと綾乃さんが殴り飛ばした。
(因みにおやっさんは左側の右ストレートで綾乃さんは右側の左ストレートのパンチを正面にお見舞い)
藤兵衛
「黄純!!お前こそはやてちゃんの何を知っているんだ!
はやてちゃんの親はこの子が幼い頃に事故で、それもはやてちゃんの目の前で亡くなったんだぞ!!」
黄純
「なっ!」
藤兵衛
「俺と藍朓が話したからはやてちゃんはお前の事を知った上で叱ってるんだ。
同じ心の傷を持ちながらも懸命に前を向いて生きているんだ、だからこそ過去に縛られている黄純の事が見ていられなかったから説教しに来たんだ。」
おやっさんの言葉を聞いて黄純さんははやてちゃんを見てすぐ顔を下に向ける。
知らなかったとはいえ、あんな酷い事を言った事に罪悪感を感じているようだ。
綾乃
「黄純悪いって思っているならちゃんと謝んな。」
黄純
「・・・・・わるかった・・・・ごめん。」
はやて
「黄純さん・・顔を上げてぇな、私も少し言い過ぎやったごめんなさい。」
はやてちゃんに言われて顔を上げる黄純さん、若干ではあるが両頬が赤く腫れている。
将玄
「黄純さん、はやてちゃんの言うとおり、このままじゃ本当にいけないんです。今の生き方を変えないと水奈さんは永遠に成仏出来なくなってしまいます。」
藍朓
「将玄どう言うことだ?」
俺の言葉に疑問を感じた藍朓さんが質問してきた。
将玄
「そのままの意味です。黄純さんがこんな風に変わってしまったのは自分がせいだと思って、水奈さんは
黄純
「お・・お前、何を言ってるんだ。水奈は死んだんだぞ、現に居ないじゃないか。」
藤兵衛
「将玄君、ま・・まさか
将玄
「はい、黄純さんの傍で膝を抱えたまま俯きながら『ゴメンナサイ、死ンデゴメンナサイ』ってずっと謝り続けているんです。」
俺の言葉に全員が驚いていた(はやてちゃんは知っているから驚いていない)。