Diavolo Bianco   作:artisan

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中間テスト一週間前っす。
投稿頻度遅れるっす。
ごめんなさいっす。

そして、書き方変えたっす。
嫌なら言ってくださいっす。


Episode.33 信念

「やはり、此処は綺麗だね。君はどう思う?」

「.....俺も同感だよ。」

アートとヘラクレスが戦っていたボス部屋。

その先にあった扉を潜った場所に、二人は居た。

風景は空中に見えない足場があるような状態だ。

「.....で、何の用だ、茅場さん。」

待ちきれなくなったのか、彼に問う。

対する茅場は、何食わぬ顔でこう返した。

「.....()()()でぐらい、顔を見せたらどうだい?」

「ッ.....」

そう言われたアートは一瞬だけ、身体を震わせた。

そして、何かを決心したかと思うと━━

「.....これで、良いかな。」

━━被っていたローブを取った。

茅場の目に映し出されたのは少しボサボサになった髪の毛に、何処かあどけなさを残す童顔。

「.....やっぱり、そのままコンバートしていたのか。」

「ああ。()()()との約束だからな。」

悲しげな表情を浮かべながら話すアート。

その顔を見た彼は、漸く無表情を崩して、微笑みかけた。

「.....色々聞きたい事があるが、それは別の機会にでも話そうか。.....私が聞きたいのは一つ。あの娘達に()()()()()()()気かい?」

その言葉は他の者が聞いても分からないだろう。

当たり前だ。この情報はアートと他数名しか知らない。電子体である茅場だからこそ出来た技だ。

「.....ああ。アイツらとは触れられない。この血に塗れた手では、な。」

アートは先程の表情とは打って変わり、真剣だ。

この事項はもう、曲げられない。それは彼が一番知っている事だからだ。

「まだそんな事を言っているのか。それは約束と矛盾してしまうのではないか?」

「そうかもな。.....それでも、俺には出来ない。」

「.....そうか。まぁ、答えはそれとして聞いておこう。」

何かが狂っているような答えに茅場は静かに頷く。

その返しにアートは少し俯く。.....それに気付いているように。

「.....はぁ。全く、君は━━」

言葉を紡ぎながらアートに近寄る。

そして、そのまま━━

「━━そんな状態で大丈夫かい?」

「ッ!!」

━━頭を撫でた。

その姿はデスゲームを作った者ではなく、一人の兄として映っていた。

「.....ホントはまだ話していたいが.....此方も忙しいからね。そろそろ行くよ。」

しかし、それも一瞬。すぐに元の『茅場 晶彦』に戻り、別れを促す。

「それじゃ、元気で。」

そうして、茅場はポリゴンの結晶になり、何処かへ去った。

それを見たアートはこう呟いた。

「.....俺は大丈夫だよ、()()()。」

 

 

 

 

 

そして、翌日。

ラン達の耳に、アートの容態が急変した、と聞かされた。




茅場のキャラ崩壊が激しい.....

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