太陽神 ソルス。
地母神 テラリア。
文明神 アルカノス。
闇神 ベクタ。
五つの神、顕現せり。
これらが出でる時、全てに勝る神が、降臨しよう。
その名は━━━━。
〜禁忌目録、【神の存在】より抜粋〜
「.....やっと50%か。」
【ユージオ】再起動にようやく半分を切った。
比嘉さんの話によると、敵勢力は中国、韓国プレイヤーを仲間に引き込んだみたいだ。
しかし、それに対抗するように、ALOプレイヤーも参戦しているらしい。
.....十中八九、ユイの仕業だな。この場合はありがとうって言っとくべきか。
『.....此処は.....?』
画面から声が出てくる。
.....早ェな。流石は【A.L.I.C.E.】に覚醒しただけある。
「お、目が覚めたか。気分はどうだ?」
『!?.....貴方は?いや、それよりも、僕は.....』
「ああ。確かにお前は死んでしまった。ま、厳密には
『っ.....キリトは、彼はどうなったんです?』
「.....アイツは今、結構危険な状態にある。
そこで、だ。今、お前には選択肢がある。アイツを救いに行くか、此処で待機するか。どっちを選ぶ?」
さて、どの答えを出すのか.....
『行きます。』
.....迷わずに即答か。
いいねぇ。それでこそ.....
「.....腕がなるなぁ。うし、じゃあ準備するから、ちょっと待ってろ。」
『はいっ!!』
今は.....62%か。もう少しだな。
そんな事を考えながら、俺はプログラミングを進めていった。
「ふぅ.....これでよし、と。」
ユージオの完全再起動よりも、早くに奪還プログラムが完成した。
後は、これを菊岡に渡すだけ。
「おい、菊岡。出来たぞ。」
「マジで!?さっすがショウ君!」
バシッと俺の背中を叩く。いや結構痛いんだけど。
「さてと。んじゃ、俺はユージオを.....」
「君は、行かないのかい?」
「.....えっ?」
いきなりの菊岡の発言に戸惑う。
.....何言ってんだコイツ。
「.....行かねェよ。ユージオに任せるさ。」
「でも、気になるんだろう?」
此処でニヤニヤしてんのがやけに苛立つ。
.....まぁ、言ってみるのも手か。
「.....まぁな。正直言って、俺はアイツらの所に行きてェよ。
だけど、俺の手は血塗れだ。そんな手でアイツらには.....」
「まだ言ってるのか!」
「ッ!?」
菊岡が怒鳴り声を上げる。
「確かに君の手は血に塗れているのかもしれない。
だからこそ、行くべきじゃないのかい?」
「.....!」
「ただ罪を背負うんじゃない。
それを理解して正しい行動を取る事が、本当の罪を償うって事だろう?」
.....まさか、こんな奴に
「.....そうだな。うし、俺も行くわ。」
「やっと気付いたね。うん、準備しておいで。」
あのアカウントを用意しておいて正解だったな。
少し違うのは、皆を守るために使う事、ぐらいか。
「ああ、菊岡。」
「?.....なんだい?」
「ありがとな。」
「!.....いえいえ、どういたしまして。」
それだけを使って、俺は第2STL室に向かった。
「じゃあ、準備はいいっスね?」
「ええ。」
STLに寝そべっている俺に、比嘉さんが聞いてくる。
アカウントはもちろん
.....へ?聞かされてない?.....じゃあ、出てからのお楽しみって事で。
「.....菊岡さんが何か言ったんだし、僕も何か一つ言っておくっス。
君は、前に《自分の仕事は既に終わった》と言ってましたよね?」
「?.....はい。」
「それは大間違いっスよ。
君の仕事は彼女達を守る事っス。それを肝に命じてください。」
「!.....はい!」
ありがたい。これで全部吹っ切れた。
此処からは.....俺が決める出番だ。
「.....行くか。」
決意を固める。
ユージオの方も準備が出来たようだ。
「.....後は頼みましたよ。」
そう言って俺はアンダーワールドへと旅立った。
全ては、もう一度自分の使命を果たすために。
今更なんだけど、これって処女作なんだよなぁ.....
最初の頃が駄文すぎて恥ずかしい.....