「ふぃ〜.....終わったか。」
やっと終わった。
カッコ良く言えば長年の因縁が遂に決着した、ってところか。
「.....さて、まだやる事があったな。《システムコール》!」
神聖術と共に心意を発動。
俺の周りに青い粒子が纏わり付き、目は銀色に変わる。
「《ムーブ・マイ・ヘルス・レフト・トゥ・エリア》。」
詠唱を終えると俺から緑の粒子が飛び立ち、四角形の結界を生成していく。
体に脱力感が襲ってくるが、すぐに心意で回復。
「...アート.....」
キリトが話しかけてくる。
.....ヤベェ。咄嗟に出て来たから、何て話せば良いのやら.....
「.....何で生きてるとかは聞かない。だけど、これだけは言わせてくれ。
ありがとう。助けてくれて。」
「.....おう。」
.....なんだ。悩む必要、無かったじゃん。俺はこんな事でウジウジしてたのか。
「さてと.....皆。こんな所にまで助けてくれてありがとう。
この成果は.....絶対に無駄にしない。」
そうだ。これで終わりじゃない。
あくまでもPoHという中ボスを倒しただけ。本命はベクタだ。
心意で位置を把握し、飛び立つ準備をする。
「.....アート、さん。」
「!.....ラン。」
ランが俺の名を言う。
.....たった二ヶ月間。されども二ヶ月間。
そんな短いような長いような時間も、会っていなかったのだ。
しかも、俺は死んだと偽装。...そりゃ.....そうだよな。
「.....ほら、おいで。」
「ッ.....アートさん!!」
勢いよく、俺の胸に飛び込んで来る。.....大粒の涙を流しながら。
今日までずっと溜めていたんだろう。誰にも迷惑をかけまい、と。
「アートさん...あーと、しゃん.....!」
「.....悪かったな。嘘吐いて。」
「うぅぅぅ......うぁぁぁぁぁぁ......!」
遂に、声を上げて泣いてしまった。
そんな彼女を、俺は優しく抱き締めた。
その時、心が温かく感じたのは、おそらく気の所為ではないだろう。
「さーて、お二人さんや。もう大丈夫か?」
真っ黒黒助がニヤニヤしながら揶揄ってくる。ウゼェ。
「はい。.....もう、離しませんから。」
俺の手を強く握る。
.....え、恥ずかしくないn......いや、顔が赤いな。
「.....だそうだ。ま、俺もそのつもりだし。」
そう言って、わしゃわしゃと撫でてやる。
.....これも久し振りだな。これからはとことんやってやろう(ゲス顔)。
「さて.....そろそろ行くぞ。ユージオもついてこい。」
「うん、神様。」
おし、行くか。.....ん?
「.....今、なんつった?」
「え、うんって.....」
「その後は?」
「...神様って言ったけど.....」
「うぉい!?神様ってなんだ!?」
「神様は神様だよ。なんてったって、僕の命を救ってくれたんだから!」
「...はぁぁぁぁぁぁ!?」
この後、3分ぐらい言い争って、負けちゃいました☆
「はぁ.....行くぞ.....」
「アハハ.....」
まさか、ユージオがこんな奴だったとは.....置いてった方が良かったかもしんない。
閑話休題。時間をかけ過ぎたが、取り敢えず奴の位置を把握するために心意を発動する。
再度、目は銀色に光り、青の粒子が出現する。
「......見つけた。行くぞ!!」
そして、俺達五人は白い光に包まれ、飛び立った。
.....全ては決着をつけるために。
期末テストの割には、『one for all』を出そうと考えてる。
これ、いかに.....?