Diavolo Bianco   作:Artisan

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ランの画像が出来上がりました!


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Episode.51 決心(結末)

「...はぁー.....はぁー.....」

地に降り立ち、肩で息をする。

今、勝利したのだ。あの絶望をそのまま形にしたような、彼に。

それだというのに、キリトとアートの顔は━━

 

「.....」

━━とても、そのような表情では無かった。

まるで、()()()()と言わんばかりに。

「...すまねェ。俺があの時に倒していれば.....!」

「良いんだ。これは、俺自身が決めたんだ。.....こうなる事も。」

目の前には、色が無くなったシステムコンソール。

率直に言うと、この世界から出る為のモノ。

それの色が無くなったという事は、もう脱出が不可能になったという事。

...実は、ガブリエルと戦う前に、二人には菊岡からこのような通信が入っていたのだ。

『アート君、キリト君!よく聞いてくれッ!あと20分程でそっちの時間が元通りに.....いや、更に加速してしまう!そうなると脱出が出来なくなってしまう。それを分かっていてくれッ!!』

「分かった!」

「.....おう。」

そして、恐れていた事が起きてしまった。

アンダーワールド内の時間は現在、加速しており.....1分に10年を過ごす計算になっている。

あちらでは最速で直そうとしているらしいが.....恐らく20分はかかるだろう。

つまり、200年。そんな時間を生きる事など、人間には到底不可能だ。

そしてそれは、もう愛する人と会う事すら出来ないという、残酷な事象を見せつけられたと同じで━━

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そんな顔は君達らしくないよ?」

━━その声は、幻聴に聴こえたのも仕方がなかった。

声がした方に顔を向けると、其処には.....

 

「そうです。世界を救ったんですから、それらしい顔をしましょうよ。」

黒と白の剣士が愛した者達。アスナとランが居た。

「な、んで.....」

「行った筈じゃ.....」

それに彼等は戸惑う。

伝えていなかったのもあるかもしれないが、脱出する時間は思いの外あった筈。

それだというのに、彼女達は最後まで残っていたのだ。

「.....大切な人を置いていく訳ないじゃん。」

そう言って、キリトの前に座るアスナ。

.....その笑顔に、勇者はどれだけ救われた事だろう。

精神喪失状態だった彼を救ったのもまた、彼女だった。

そして、それを再度見れる事になるとは━━

 

「...ごめん.....ごめんよ.....!」

「謝らなくていいよ。.....よく頑張ったね。」

その言葉を境に、キリトは泣き崩れた。

アスナは彼を支えるように抱きしめた。

そして、一方では.....

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「...ラン。」

「.....」

━━白鬼と舞姫が、改めて再会を果たしていた。

だが、感動ではない。.....アートは責任を感じているのだ。この事に巻き込んでしまった事に。

「...何で、どうして残ったんだよ.....」

歯軋りをして俯きながら、叫ぶように問う。

そんな彼に、ランは.....

 

「アートさん。」

━━優しく、そして力強く彼の名を呼んだ。

その言葉に後悔は微塵の欠片も含まれていない。

「そんなの決まってますよ。.....もう会えないと思ってた人に、会えたんですよ.....?

なら、こうしようって.....思っちゃうじゃないですか.....!」

段々と泣き声が混じっていく。

それを見たアートは、一瞬表情を歪ませるも、すぐに.....

 

「.....馬鹿だな、俺は。」

「うぁ.....?」

━━柔らかい笑みを浮かべ、彼女を優しく抱きしめた。

彼の言葉にも、もう後悔は残っていなかった。

「.....ただいま。」

「!.....アートさん.....もう、離れませんよね.....?」

「ああ。.....ずっと、一緒に居よう。」

「...はい.....!」

聞きたかった言葉をやっと受けると、ランは更に抱きしめる強さを上げる。

アートも同じように、満足そうに抱きしめた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この日、アンダーワールド内戦は終了した。

後に、この世界を治める【星王】と【星王妃】。

そして、彼等を守る【姫騎士】、世界各地を旅して調査する【戦騎士】が誕生するのだが.....

 

それは別の機会に話そう。また、別の機会に。




コラボストーリーの日程が決まりました!

日程は8月16日です!
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