戦姫絶唱シンフォギアW.Y   作:マルドゥーク

3 / 4
第二話 シンフォギア奏者と勇者の出会い 前編

◆S.O.N.G本部にて

 

 紫怨たちが自己紹介した後、S.O.N.G側も自己紹介をした。

 

 

弦十郎 「互いの自己紹介が終わったところで、そろそろ本題に入らせてもらおうか。」

 

エルフナイン 「そうですね。なぜこちらの世界に来たのか、先ほどからおっしゃっている神樹様とか神樹様に選ばれた勇者とはどういう意味ですか。」

 

 

 弦十郎の言葉に乗っかり、エルフナインも疑問に思っていたことを聞いてみた。

 

 

紫怨 「うん、確かに時間も無いし本題に入らせてもらうね。実は・・・」

 

 

 紫怨も弦十郎の話題の切り替えに乗っかり、本題に入った。」

 

 

紫怨 「今から三〇〇年ほど前、突如として怪物が襲ってきたんだ。」

 

切歌 「怪物デスか?」

 

紫怨 「うん、後でわかったことだけど怪物の名前はバーテックス。天の神様が人類を滅ぼすために遣わせた存在なんだ。」

 

弦十郎 「人類を滅ぼすためだとぉ」

 

響 「そんなっ!そんなことって・・・」

 

翼 「天の神が遣わせた・・・か」

 

クリス 「ちくちょう、どこの世界でもろくでもねぇ神ばかりか!」

 

紫怨 「・・・?」

 

 

 紫怨が言った怪物の正体にS.O.N.G一行が衝撃を受けている中、クリスが言ったことに引っかかった紫怨であった。

 

 

マリア 「一つ気になったんだけど、どうして怪物の正体を知っているの。」

 

ひなた 「それは神樹様が教えてくれたと言われています。詳しくは三〇〇年ほど前のことなのでわかりませんが、神樹様の声を聞くことができる当時の巫女が聞いたと伝えられています。」

 

調 「その神樹様っていうのは何なの?」

 

紫怨 「神樹様というのは人類に味方してくれた複数の神様が一つになった姿のこと。そして勇者というのはバーテックスと戦うために神樹様に選ばれた儚い少女たちのことなんだ。ちなみに大赦は勇者たちのバックアップも担っている。」

 

友里 「なんだかシンフォギア奏者たちと私たちS.O.N.Gの関係性に似ていますね。」

 

尭藤 「そうですね。」

 

ひなた 「今この時も三人の勇者がバーテックスと戦っています。そして私たちがここに来るきっかけになったのは神樹様の神託があったからなのですが、その内容が『近日勇者の一人が死ぬ』と言うことです。」

 

S.O.N.G一行 「・・・っ!」

 

紫怨 「大赦の最高責任者としては死なせるわけにはいかないんだ。だから・・・・・・」

 

弦十郎 「バーテックスとわたりあえる力を持つであろう俺たちに助力を求めに来たわけか。」

 

紫怨 「そうです。情けないことだとはわかっているんですが・・・」

 

響 「そんなことないよ!情けなくないよ!」

 

弦十郎 「響君の言うとおりだ。助けを求められるのも立派な強みだ。だが大赦の中に戦える者はいないのか?」

 

紫怨 「いませんね。大赦のほとんどが成人した大人ですし、他にいるのは巫女やボクぐらいですが巫女は勇者として戦えないですし、ボクは・・・」

 

 

 そう言った紫怨は着ていた服を脱ぎ下着姿になった。紫怨の身体には深い傷跡がいくつもあり、右手・両足にいたっては義手・義足になっていた。

 

 

紫怨 「数年前、両親が事故死して八神家の当主の座に就くまではボクも神樹様に選ばれた勇者として戦っていたんだ。ボクには一緒に戦う仲間が居なかったからね。人類を滅ぼす力を持つバーテックスと戦い続ければこうなることはある意味必然だったんだ。」

 

ひなた 「私が紫怨様のお世話をしているのはこういう意味もあったのです。」

 

弦十郎 「わかったからとりあえず服を着てくれ」

 

未来 「そうだよ。女の子が男の前で簡単に素肌を見せちゃダメ。」

 

 

 弦十郎と未来に「服を着ろ」と言われた紫怨はひなたに手伝ってもらいながら服を着直すと、頭を下げて改めてお願いをした。

 

 

紫怨 「お願いします。皆さんのお力を貸して下さい。」

 

ひなた 「私からもお願いします。今の勇者たちは三人ともまだ小学六年生なのです。」

 

弦十郎 「なっ!小六だとぉ」

 

響 「もちろんだよ。」

 

翼 「人類守護の防人として断るわけにはいかないな。」

 

切歌 「私もいくデスよ。」

 

調 「切ちゃんが行くなら私も。」

 

クリス 「やれやれ、後輩どもが行く気になっているのに私が逃げるわけには行かないだろ。」

 

マリア 「そうね。もちろん私も行くわ。」

 

紫怨 「皆さんありがとうございます。」

 

緒川 「待って下さい。さすがにシンフォギア奏者を全員送り込むわけにはいきません。いつこちら側でも危機が迫るかわからない以上は・・・。」

 

弦十郎 「確かに緒川の言うとおりだな。こうなったら戦力を分断するしか・・・」

 

紫怨 「その点には及びません。神樹様が作った異界の扉はご都合主義でできていますから。ボクたちの世界にどれだけ滞在しようとも今のこの時間に帰ってくることができます。また、二〇以下ならこの施設ごと行くことが可能なんだ。」

 

エルフナイン 「それは・・・」

 

マリア 「本当にご都合主義な話ね。」

 

弦十郎 「まあおかげであれこれ考えずに済んだ。全員三〇分以内に準備を済ませ。未来君は・・・」

 

未来 「私も行きます。」

 

弦十郎 「そうか、わかった。」

 

 

 意思がこもった未来の鋭い眼差しを見て弦十郎は渋々折れた。いや、未来が居ることで奏者たち、特に響の精神に良い影響を与えてくれるかもしれないという考えもあったからだが。

 そして三〇分後、紫怨、ひなた、響、翼、クリス、マリア、切歌、調、弦十郎、緒川、エルフナイン、友里、尭藤、そして数名のS.O.N.G職員たちは本部ごと異界の扉をくぐったのだった。

 

 

 

◆紫怨たちの世界にて

 

 三体のバーテックスを相手に、三人の勇者たちが戦っていた。

 先ほどまで遠足を楽しんでいたのが嘘みたいな光景が広がっていた。すでに二人の勇者、鷲尾須美と乃木園子は血まみれで倒れていて戦闘続行は不可能。もう一人の勇者、三ノ輪銀もかろうじて立ってはいるが、全身血まみれであった。

 

 

銀 「おいどこに行く気だ、おまえたちの相手はこの私だ!」

 

 

 銀は自分を無視して何処かに行こうとするバーテックスに怒鳴った。その時の銀は確かな殺意と共に生きることを諦めたようにも見えた。

 

 

銀 「おぉぉぉぉ・・・・」

 

 

 銀が叫びながらバーテックスに襲いかかろうとしたときだった。何処からともかく大量の矢のようなものが飛んできてバーテックスに襲いかかった。そして誰かがバーテックスに殴りかかった。

 

 

響 「この拳も!・・・命も!シンフォギアだ!!」

 

 

 それは聖異物ガングニールをまとった響だったが、当然銀にわかるわけがなかった。

 

 

 

 

 

 

 




いやまぁ・・・銀生存ルートが書きたかっただけなんだけどね。
次回から本格的な戦闘が始まるわけだけど、戦闘描写の低レベルにはご容赦下さい。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。