◆神樹様の結界内
響 「良かった、間に合ったみたいだね。」
銀 「だ、誰?」
銀から見れば奇妙な格好をした人が誰なのか、勇者である自分たち以外にも結界内で動いてることに、銀は疑問を抱いていた。
響 「私は立花響、じゅう・・・・・・」
翼 「立花、自己紹介は後だ!今はこの化け物たちを倒すことに集中しろ!」
銀の質問に答えようとした響だったが、現状を冷静に判断した翼に止められた。翼に制止された響は改めて敵であるバーテックスたちを見た。 バーテックスたちは何事もなかったように結界の奥に進もうとしていた。響に殴られたバーテックスもだ。
クリス 「あのバケモンあのバカに殴られてケロッとしてやがるって、どんなけ硬いんだ。」
翼 「ああ、ノイズとは比べものにはなりそうにないな。」
クリス 「たくっ、強い力が必要だってのにどうなってやがるんだ。」
クリスは自分たちが纏うギアに違和感を覚えていた。また翼も響も違和感を抱いていた。では、その違和感とは何なのか、それは―――
響 「マフラーがない?いや、というよりはこれって亮子さんとの戦いでXDによる限定解除される前の・・・初期のシンフォギア!」
そう、クリスたちが持っていた違和感とはギアが初期段階だったということだ。響・翼・クリスはこれまで対フィーネ戦、対ネフェリム戦、対キャロル戦で三回XDによる限定解除を経験し、その分高いフォニックゲインを誇っていた。なのに今フォニックゲインが低い初期のギアでしか纏えなくなっていた。
クリス 「アンチリンカーを持ってるやつも使う意味もねぇしどうなってんだ。」
アンチリンカーとはウェル博士が作ったもので、奏者の適合係数を強制的に引き下げて無力化するというものだ。
アンチリンカーを作れるのはウェル博士ただ一人。クリスの言うとおり、今この場においてアンチリンカーが存在するはずがなかった。
響 「・・・・・・、今は悩むよりやるだけだ。翼さん、クリスさん、その二人を頼みます。」
翼・クリス 「「おぅ、まかせとけ!」」
翼とクリスは今二人の勇者、鷲尾須美と乃木園子が倒れている場所にいた。須美と園子は全身血まみれで見ていて痛々しかった。
クリス 「にしてもこんなにボロボロになってまで戦っていたのか。」
翼 「外見だけなら私とクリスが単体で絶唱を歌った後みたいだな。」
翼とクリスは過去に単体で絶唱を歌い、翼は何日も意識不明となり、クリスも天高くから落ち、一時は死んだとさえ思われていた。
奏者たちがギアについて考え決心するまでの間、バーテックスはご丁寧にも待ってくれていた・・・・・・・・・はずもなく着実に結界の奥に進んでいた。勇者や奏者には目もくれずに。
紫怨 『バーテックスの目的はあくまで神樹様を壊すことで、勇者と戦うことじゃないから無視されることも覚悟しといてね』
クリス 「とは紫怨から聞いていたものの頭にくるぜ!」
銀 「くそっ、これ以上進ませてたまるか!」
響 「ダメだよ、そんな傷だらけの身体で。」
勇者としての意地で最後の力を振り絞って戦おうとした銀をそんな状態で戦わせるわけにはいかないと響が止めに入った。
響 「後は私たちに任せて休んでいて。」
銀 「・・・う、うん」
銀は響の言葉にうなずいた後、疲れからか気を失った。
響 「歌います!絶対に―――♪」
歌うのは響の胸に最初に浮かんだ歌、『撃槍・ガングニール』
響 (やっぱり融合していたあの時よりも出力が低い。でも――一番しっくり来る。)
響は殴っては蹴り、殴っては蹴りを繰り返しバーテックスたちを結界の外に追い返そうとしているが、なかなか上手くいかない。響の感覚に一番しっくりきていてもフォニックゲインを補えるわけではないのだ。
響 「翼さん、クリスさん、後は頼みます。」
響はこのままだと切りがないと必殺技を持つ頼れる仲間に留めを任せた。
翼 「任された。防人の名にかけて守り切る。行くぞ、雪音。」
クリス 「わかってるって先輩。」
翼 「蒼ノ一閃」
翼はアームドギアである刀を巨大化し、巨大な青いエネルギー刃を放ち、バーテックスを両断した。
クリス 「MEGA DETH PARTY」
クリスは腰部アーマーから小型ミサイルを一斉発射させ、バーテックスを一体仕留めた。これで残るは一体、誰が仕留めるのか・・・・・・
園子 「根性ぉぉぉぉぉ!」
須美 「行っけぇぇぇぇそのっちぃぃ!」
響 「あの子たち!」
いつの間にか倒れていたはずの二人が再び立ち上がりバーテックスと戦っていた。弓使いの勇者、須美は弓でバーテックスを牽制し、槍使いの勇者、園子が槍を突き出しバーテックスに突進していた。
園子 (なんだか状況がよくわからないし彼女たちが誰なのかもわからないけど・・・)
須美 (銀は無事でバーテックスを二体も倒してくれた。なら少なくとも敵ではない!)
園子 (でも私たちは勇者!勇者のお役目は・・・)
須美 (バーテックスを倒し神樹様をお守りすること!)
園子・須美 ((だから最後の一体は私たちが倒す!))
二人の決意が重なったとき、園子の槍がバーテックスを貫通した。そして―――
銀 「留めは私がーーー!」
これまたいつの間にか目覚めていた銀が両手に持った剣のような斧でバーテックスを切り刻んだ。そしてついに三体全部のバーテックスを倒すことに成功した。
戦闘シーンのクオリティー上げたいな~